Baby love(20) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

萌香は自然に足早になってしまった。



もう大阪を出るときから気になって気になって


気が気じゃなかった。



「た・・ただいま、」



帰宅すると、リビングはシンとしていた。



「・・??」



電気はついているのに、不審に思った。



そして、そっと寝室を覗くと。




自分たちのダブルベッドに翔を寝かせて、その横に斯波が寝ていた。



きっと寝かしつけようと思ってそのまま寝てしまったんだろう。



彼の手がやさしく翔を抱きかかえるようにかかったままだった。



萌香はあまりにも微笑ましくて、クスっと笑ってしまった。


そしてその光景を思わず携帯のカメラで撮った。




こうして見ると。


寝顔がすごく似てる。



いつもは萌香に似ている、と言われることが多い翔だが


不思議に寝ている顔は斯波にソックリだと思った。



間違いなく自分たちの子どもだと実感できることが本当にうれしい。






「あ~~~っ! ダメだっ! こっち向け!」


「・・無理よ。 そんなこと言ったって。」


「今、笑ってたのに!」


斯波はビデオを必死に回していた。



二人のお留守番を経たあと


いきなり彼はデジカメとデジタルビデオカメラを買ってきた。


萌香はもうその事実だけで驚いた。


そして


よその父親がするのと


寸分違わぬ状態で、一生懸命にわが子を撮り始めた。


ちょっと散歩に行くだけでも、両方持っていくという状態だった。



・・とっても


信じられないけど。



萌香はそんな斯波の様子をまじまじと見てしまった。




相変わらず、みんなの前では子供に対して興味ないフリなんかもしているけど



今は率先してお風呂にも入れてくれるし、寝かしつけもしてくれたり。


いったいあの3日間になにがあったのか、とも思うけど。



きっと


翔が彼の『父親』を目覚めさせてくれたんだろうな、




萌香はクスっと笑った。




翔と二人で過ごした3日間で、すっかり世間並みのパパになった斯波ちゃんでした。




斯波ちゃんの子育て奮闘記はおしまいでーす。


明日からの予告は後ほどアップします。


よろしくお願いします。




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