Baby love(9) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

『おれの子ども』


と言ってくれたことが


すごくすごく嬉しかった。



自分は彼の子どもを持つことを望んでいたけれど、彼は果たしてそうだろうか


といつも思っていたから。


積極的に子供を持とうという気持ちはなかったことはわかっていたから・・・



「・・ありがとう、」


萌香は小さな声でつぶやくように言って、そっと座っている彼の後ろから抱きついた。




「だっ・・・だいじょぶなん???」


その話に驚いたのは南の方だった。


「そこまで驚かれるのは心外だな、」


萌香はそこまでグッサリ言わなかったので、斯波はムッとして顔を上げた。



「おれは。 ひとりが長かったし一通りのことはできるから。」


「でも。 自分のことができるってのと人の面倒がみれるって別やん。 しかも! 赤ん坊やで??」


その言葉に悔しいけど少しドキっとしてしまった。



「そんなのわかってる!」


思わず逆ギレをしてしまった。


「ま。 少しは育児の大変さを体験した方がいいかもね。 頑張ってね、」


と肩を叩かれ、ハナから自分が翔の世話なんかできないと決め付けられているようで


斯波は忌々しい顔をして彼女をにらみつけた。






萌香は新幹線に乗りながらも気がそぞろだった。


「心配?」


志藤が見透かしたように笑って声をかける。


「え・・・。 いえ。 大事なことは全部箇条書きにしてきましたから・・・」


萌香は大真面目だったが志藤はぷっと吹き出してしまった。


「ほんま。 おれもゆうこが全部やってたから赤ん坊の世話なんか一人でしたことなかったし。 散歩につれてくくらいやったもん。 でも1度ななみが生まれたばかりのころ、ゆうこがスゴイ熱出して倒れちゃって。 お義母さんも旅行でいなくて。 おれ会社休んで子供の面倒みてさー・・・。 ひなたは一番わがままな時やし、ななみはワケわかんない赤ん坊やし。 どうなることかと思った、」


志藤にもそんなことがあったのか、と萌香は微笑ましくなってクスっと笑った。


「ななみを抱っこヒモで抱っこしてひなたをバギーに乗っけて買い物した時は。 おれ、男として終わったな~~って思ったもん、」


「想像できませんね、」


「いや、でも。 ほんま2日くらいやったけど死ぬほど大変やった。 ゆうこが毎日こんなことしてるんかと思ったら、仕事のがよっぽど楽やって思えたし。 何事もやってみないとわからへんもん。」


「彼のほうから面倒を見ると言ってくれて。 嬉しかったです、」


「いや。 たぶん・・・今夜には後悔すると思うで、」


志藤の言葉に笑ってしまった。




斯波は仕事を早めに切り上げて7時には北都邸に翔を迎えに行くことができた。



「よっ・・・と、」


翔を抱っこしながら買い物袋を持ち、彼の荷物も肩から提げて


ようやく帰宅した。



「は~~~、重くなったな・・・」


久しぶりにガッツリ抱っこをして翔の成長を感じたりした。


ベビーラックに寝かせて食事の仕度をしようとすると


いきなりぐずり始めた。



「え? なんだ?」


慌てて飛んでくると、身体の自由がきかなくて機嫌が悪そうだった。


「って、ベルト外したら危ないしなあ・・・。 ちょっと我慢しろって、」


そんなことを言っても赤ん坊にわかるはずもなく。




『機嫌の悪い時はおんぶをすると寝てくれます。』


萌香のびっしりと書かれたメモを読んだ。



おんぶ・・・・・



おんぶヒモが目に入ったが、これがなかなか難しくて背中に乗せられない。


おんぶさせだけなのに30分以上もかかってしまった。



それでも萌香のメモにあったように、おんぶをするとグズグズ言っていたのが収まった。


その格好で食事の仕度をして、風呂を掃除して。


気がつけばもう9時だった・・・




経験上ですがこんくらいの赤ん坊をおんぶするのは非常に大変です(汗 斯波ちゃんは大丈夫でしょうか・・



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