Don't miss the eyes(6) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「い・・・いっしょにって・・・」



夏希はまたも固まった。


高宮はふっと笑って、


「だから。  何もしないって。」

彼女の頭を撫でた。


「でっ・・・でも! あたし・・めちゃくちゃ寝相が悪いんです!」

あたふたし始める彼女に、


「いいよ、なんでも。 ほんと一緒に寝たいから。」



もう

卒倒しそう・・。



夏希は先にベッドに入って、壁にくっつくように彼に背を向けた。


しばらくすると

そっと隣に彼が入ってきたのがわかる。


夏希の緊張はピークに達した。

怖いくせに気になって


そっと振り向くと

思いもかけず彼の顔が近くにあって、



「ひっ・・・・」



まるで

幽霊を見たかのようなリアクションをしてしまった。



「なんだよ・・もう、」



172cmと182cmの二人が寝るには

やはりシングルベッドは狭かった。



高宮は笑ってそうっと彼女を自分の胸の中に入れた。



う・・

わあ・・・・。



「ま・・待ってください、」

夏希は大いに慌てた。


「だから。 何もしないよ。 この足じゃ・・何もできないよ・・」

と言う彼に、


「足??」


足って関係あるのかな・・・。



焦っていた割には冷静に妄想した。


しかし

処女の悲しさで、それ以上は想像できず。



悶々としていると、彼の胸に押し当てられた自分の耳に



ドクン

ドクン





彼の心臓の音が聞こえる。



すごい

ドキドキしてる。


高宮さんも・・



それがわかると

ものすごくホッとした。


安心したら

すうっと眠くなって、意識が遠のいていった。




一方

高宮は

激しく後悔していた。



一緒に寝ようなんて

言わなければ良かった。



夏希はスヤスヤと寝息を立てて熟睡していたが、こんなに体を密着させて寝ていると

もう男の本能が疼いてやりきれない。



ちょっと

触っちゃおうか・・・・



あまりに無防備に眠る彼女を見てチラっとそう思ったが。



本当に

自分を信頼しきっているような寝顔を見ていると、それもできず。

そっと彼女から離れて背を向けた。



それでもいつの間にかうつらうつらと眠ってしまったようだった。


そして

いきなりおなかの上に足が乗っかってきた。



「ぐ・・・」

びっくりして飛び起きた。



な、なんだ??



本当に寝相の悪い夏希が、浴衣の裾も肌蹴てあられもない姿になってぐうぐうと寝ていた。



なっ・・・・・



長いキレイな脚が思いっきり見えていて。



ダメだろう・・これは・・・。



慌てて彼女の浴衣を直してやって布団をかけた。




気がつくと外がうっすら明るい。



6時か。

けっこう寝たんだな。

それでも



いたたた・・・・



無理な格好で寝たために体が痛い。

ベッドからすり抜けると、


「う~~~ん、」

夏希がまた思いっきり寝返ると、今度は浴衣の胸元がガバっと肌蹴てしまった。



わーっ!!!



ブラジャーもモロ見えになってしまい、焦って浴衣の胸元を合わせようとすると、

ぱちっと夏希の目が開いた。



そして数秒後

その状況に気づき、いきなり



「きゃーっ!!!」

慌てて飛び起きた。


「バカっ!!」

高宮は急いで彼女の口を押さえた。


「こんな早朝にそんな悲鳴なんかあげたら、通報されるって!」



しかし、夏希はパニックで

「きゃーっ! きゃーっ!!」

自分の胸元を抑えて、壁に思いっきりオデコをぶつけてしまった。


「いっ・・・・・」



その衝撃で

ようやく我に返り・・。



「だから! なんもしてないから! 肌蹴てたから!」

高宮は慌てて言い訳をした。



「みっ・・見ました???」

おそるおそる彼に聞くと、



「えっ・・・」

ボっと彼の顔が一瞬赤らんだので、その事実を確認し、



「あ~~~! もう!! だから寝相が悪いって言ったのに!!」

恥ずかしさのあまり、そのまま布団に包まってしまった。



「なんなんだよ、もう・・」

高宮はどっと疲労した。



とうとう一緒に寝ちゃいましたが。 ・・寝ちゃっただけでした・・

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