「ひよっこ」第105回~今日、あなたはお母さんだけ見てなさい | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ひよっこ」 第105
第18週 「大丈夫、きっと」
今日、あなたはお母さんだけ見てなさい

 

 

「お母さん。
 お父さんが見つかりました。
 お父さんは、東京で生きていました。
 ただ、信じられないと思いますが、
 お父さんは記憶を無くしています。
 自分の名前も覚えていません。
 私のことも、家族のことも、
 覚えていません」。


**********

みね子) すいませ~ん、

   エビ、まだですかぁ?
元治)はぁ?
省吾) はい、ただいま。
みね子) お願いします。


もうお母ちゃんは、
手紙を読んでるんでしょうか…。
手紙を読んだお母ちゃんの
気持ちを考えっと、
心が痛くなります。

 

**********

 

<谷田部家>

 

(みね子の手紙を読む茂)

(眼鏡を外す茂)

茂) なんてこった…。

 何でそんなこどに…。

美代子) お父さん。私…。

 

**********

 

秀俊) サーモンのムニエルでございます。

(電話の呼び出し音)

鈴子) ヒデ!

秀俊) 大丈夫です。出ます。

電・秀俊) もしもし、すずふり亭です。

    はい…。

    あっ、はい、少々お待ち下さい。

秀俊) みね子…。お母さん。

電・みね子) もしもし? 

     うん、みね子だよ。うん…。

 

**********

 

<あかね荘・管理人室>

 

(世津子に電話をかけるみね子)

 

**********

 

電・世津子) はい、もしもし。

電・みね子) あの…。谷田部みね子です。

電・世津子) はい…。

     はい分かりました。はい。

     大丈夫です。お待ちしています。

     失礼します。

 

**********

 

<世津子のマンション>

 

(電話を切り、実を見る世津子)

世津子) あなたの…

   奥様がいらっしゃるそうです。

実) ……。

 

**********

 

(受話器を置くみね子)

みね子) ありがとうございました。

富) おやすみ。

みね子) おやすみなさい。

 

**********

 

(廊下の陰で、見守っている愛子)

 

**********

 

<谷田部家>

 

(仏壇に手を合わせている美代子)

(引き出しから指輪を出し、

 左手の薬指にはめる美代子)

(棚の上に飾った家族写真を

 手に取り、見つめる美代子)

 

**********

 

(回想)

美代子・君子) ♪星より ひそかに 

      雨より やさしく

宗男) こっちさ向いて!

美代子) 恥かしいから~恥ずかしい。

宗男) はい、チーズ!

(シャッター音)

(写真に写る実と美代子とみね子の笑顔)

 

(一点を見つめ、ひとり道を行く美代子)

 

**********

 

次郎) おぉ、美代子。早ぇな。

美代子) おはよう。

次郎) うん。

美代子) おはよう。

小太郎) おはよう。

美代子) 6時39分発の上りに

   乗りたいんだ。お願いね。

次郎) おう! えっ? 東京が?

  実、見っかったのか? えっ?

美代子) うん、半分ね…。

次郎) 半分?

美代子) うん…。ごめん次郎。

   今はそれ以上何も聞かねえで。

次郎) えっ?

美代子) 怖いんだ、行ぐの。

   でも私、頑張ってくっから…。

   だがら応援して。お願い…。

次郎) おう…頑張れぇ、美代子!

美代子) ありがとう。

次郎) 小太郎さん。

小太郎) おう。

 

(回想・バス)

次郎) 駅までが?

美代子) うん。6時39分発に乗り

   たいんだ。間に合うよね?

次郎) おう、任しとげ。

  小太郎さん、ちょとだげ。

小太郎) んだ。

 

(回想・上野駅)

美代子) あの、すみません、

   出口はどこですか?

駅員) 出口はあちらです。

美代子) すみません。

   あっ、すみません! すみません!

   すみません。

 

(回想・実の宿舎)

(実のいた部屋を見て立ちすくむ美代子)

 

(回想・警察署)

担当官) 本当にね、茨城から来て

   ご苦労なんだけど。

美代子) 「いばらき」、です。「いばら

   ぎ」じゃなくて、「いばらき」です。

担当官) はぁ?

美代子) 谷田部、実といいます。私は…

   私は、出稼ぎ労働者を一人捜して

   くれと頼んでるんではありません。

   ちゃんと、名前があります! 茨城の、

   奥茨城村で、生まれで育った、

   谷田部実という人間を捜して下さい

   と、お願いしてます! ちゃんと…

   ちゃんと名前があります!

 

**********

 

<あかね荘>

 

(布団から起き、稲刈りの時の

 写真を見ているみね子)

 

(回想)

みね子) もし、お正月に、お父ちゃん

   帰ってこなかったら…。帰ってこ

   なかったらね…。私、東京に働き

   に行こうと思う。

 

(写真の中の実を見つめるみね子)

 

**********

 

<裏の広場>

 

みね子) 愛子さん。

愛子) 行くの?

みね子) はい。

愛子) あのね、

  みね子さん、あなたは…。

みね子) はい。

愛子) よく言うと、いろんな人の気持ち

  を察することのできる人。

みね子) はぁ。

愛子) 悪く言うと、どっちの気持ちも

  考えてしまって、どっちつかずに

  なってしまうところがある。

みね子) はい。

愛子) 今日、あなたは、

  お母さんだけ見てなさい。

みね子) はい。

愛子) うん…ごめんね、足止めて。

  行ってらっしゃい。

みね子) はい。行ってきます。

(愛子に向かい頭を下げるみね子)

(出て行くみね子を見送る愛子)

 

**********

 

(世津子のマンションに向かう道を

 歩いているみね子と美代子)

 

お母ちゃんは、

上野駅で会ってから、

ほとんど口を利きませんでした。

 

みね子) こご。

美代子) 着物にすればいがったかな…。

みね子) 行ごう。

美代子) うん。

(みね子の後に続く美代子)

 

**********

 

(世津子に迎えられ、

 玄関に入るみね子と美代子)

(俯いたまま美代子に頭を下げる世津子)

世津子) 遠いところを

   申し訳ございません。

   川本世津子と申します。

(世津子を見ている美代子)

(顔を上げ、美代子を見る世津子)

**********

前回、言いたかったことは全部鈴子さんに

言われてしまった愛子さん。ちょっといいこ

とを言う出番が回ってきましたよ~!(違)

みね子さん、あなたは…。


よく言うと、いろんな人の

気持ちを察することのできる人。


悪く言うと、どっちの気持ちも

考えてしまって、どっちつかずに

なってしまうところがある。


今日、あなたは、
お母さんだけ見てなさい。

 

ウフフ。愛子さんったら~やっぱり分かって

いて、みね子に空気を読ませていたのねw

いろんな気持ちを察して、その人の望むこ

とを言ってあげようとしてしまうみね子。悪

いことではないけれど、確かにどっちつか

ずは、両方の信頼を失うこともあるし、自分

の意見を言えず、墓穴を掘ることにもなる。

 

今、みね子が味方になるべきは母・美代子。

娘として、美代子の気持ちにだけ、寄り添

っていればいい。愛子さん、グッジョ~ブ!

 

美代子さんの回想シーンを見ながら、自分

だったらどう思うかを考えてみた。まずは、

生きていた事を喜ぶべきだという声がある。

ただそれは様々な情報がなかった時まで。

綿引により、目撃情報があったこと、事件

の被害者だったらしいことから、とりあえず

生きている可能性が高いと思われる状況。

 

家族のためのお金を取り戻そうと、殴られ

てしまった実。生きているなら、なぜ帰って

こないのか? 自分がみね子なら、やはり、

東京での理不尽な運命に嫌気がさしてし

まったのかもと考えてしまうかもしれない。

生きているのに戻ってこないのは…やはり、

家族の元に戻るのが嫌になったからでは

ないのかと…考えてしまうのは仕方ない。

どこかで働きながら、ひっそりと、ひとりで

生きているのかなぁと。少なくとも、大女優

のマンションで、優雅に暮らしている実の

姿は受け入れがたいし、信じたくないかも。

お父ちゃんに、記憶がある前提で見れば。

 

たぶん、同じ記憶喪失でも、前と同じような

仕事をして、前と同じような部屋にいたら、

ただひたすらに、無事を喜べたのかもね…。

やっぱり、大女優、それなりに若くてきれい

な女性、お金持ち…というのが引っかかる。

 

きっと、お母ちゃん、美代子さんもそこに引

っかかると思う。着物にすればいがったか

なとつぶやく美代子。うん。着物のほうが、

引けを取らない気がするよ。洋服にしても、

不自然に地味でセンスがない服を着せら

れている感じがね…嫌な予感しかしない。

 

世津子さんも、実がイケメンじゃなかった

ら、拾わないよね。いくら感じがよくても。

きっと、自覚してるかどうかは分からない

けれど、実さんに一目惚れしたのだろう

と思う。正直、このめちゃくちゃな設定を

成立させるには、親切心よりは、恋心の

ほうが説得力がある。世津子さんにとっ

て、実が運命のひとなら…「アリ」なのだ。

 

もし…行方不明だった夫が、石原さとみ

のマンションで彼女と暮らしていたら…。

「生きててよかった~」と思うよりも先に、

「何じゃこりゃ~~!」と思うね、きっと。

(見た瞬間に負けたと思ってしまいそう)

だから、別次元のお話になっちゃうのよ、

女優が相手になると。まさに想・定・外。

 

負けるな、美代子! 負けるな、みね子!

お父ちゃんを無事、奪還できますように。


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