「ひよっこ」第65回~みね子が初めてお皿を割ってしまった日・・・ | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ひよっこ」 第65回
第11週 「あかね荘にようこそ!」
みね子が初めてお皿を割ってしまった日・・・

 

 

お父さん…。

すずふり亭で働かせてもらうように

なってから、何日かたちました。

夜が前より遅い分、朝がつらいです…。

朝は眠いです…。

 

(目覚まし時計の音)

 

**********

 

<1階・1号室>

早苗) 早く止めろ、目覚ましを。

(目覚まし時計の音)

早苗) 止めろ!

 

あららら。

毎朝これはきついですねえ。

この頃の木造アパートだと、

音が漏れちゃいますよね。

またみね子ちゃんの目覚まし、音が大きい。

 

**********

 

<2階・3号室>

啓輔) もう朝ながか…。

(目覚まし時計の音)

 

あらあら、いいんですかね。

寝てしまって。

それにしても全然描けてないですねぇ…。

 

**********

 

<2階・6号室>

あら、こちらは全然動じませんね。

大学の試験勉強でしょうか。

難しいんでしょうね。

 

**********

 

(目覚まし時計の音)

(時計に手を伸ばすみね子)

 

**********

 

早苗) はぁ…半端な時間だ…。

 

**********

 

みね子) おはようございます!

秀俊) おはよう!

みね子) ダスター洗って、お米とぎますね。

秀俊) うん。よろしく。

みね子) はい。

 

お父さん。私の好きな、

開店準備の時間が始まります。

今日も、忙しくなりそうです。

 

**********

 

省吾) はい、ハッシュあがった!

秀俊) はい! 4番さんハッシュあがりました!

省吾) 元治! 

元治) はい!

省吾) ハッシュの肉多めに用意しといてくれ。

元治) はい!

省吾) はい、ソテーあがったよ!

元治) ソテーあがったよ! 持ってって、早く!

高子) は~い。

元治) 腹立つわ~。

    はい、エビあがった! 早く持ってって!

    たまってるって!

みね子) はい。

 

開店準備が好きだということは、

開店してからは、

まだまだ全然ダメだということで…。

客観的に見ると、今までホールと兼任だった

ヒデさんが戻った調理場は、戦力がアップし

ているわけですが…。

 

みね子) あっ、パンは、少々お待ち下さい。

 

それに比べて、ホールは明らかに

戦力がダウンしているわけでして。

そしてそれは、

ヒデさんから私になったからで。

 

みね子) お待たせ致しました。

     失礼致します。

 

でもね、お父さん。

私、一つだけ自慢と言えるほどの

ことではないんですけど、

一つだけ、やってないことがあるんです。

それだけはやってない。

気を付けてる。

それが、私の誇りというか、

フフッ、自慢というか、

実は、勤め始めから、今日まで、

なんと一度もお皿を…

 

省吾) はい、カツあがった!

 

お皿を一度も…お皿を一度も…

 

省吾) はい、バーグ、あがった!

    たまってるぞ。早く持ってけ!

みね子) はい! あ…。

 

割ってない…

 

(皿が割れる音)

 

…んです。

 

**********

 

(店の隅に立っている、

 泣きそうな顔のみね子)

 

省吾) おい。

元治・秀俊) はい。

鈴子) どうした?

省吾) うん。みんなちょっといいかな?

    ちょっと座ろう。

鈴子) ほら、みんな座って座って。

(省吾の前に座るみね子)

省吾) みね子。大丈夫か?

みね子) あ…はい。

鈴子) がっかりしてんのよね?

みね子) えっ?

高子) 仕事始めて

    お皿割ったことなかったもんね。

みね子) わがってたんですか?

鈴子) そりゃ分かるわよ。

高子) 残念だったねえ。

元治) へえ、すげえじゃん、みね子。

みね子) いや、割ってがら褒められでも。

元治) あっ、そっか! ハハハハハ!

省吾) えっ?

みね子) ん?

省吾) 初めて皿割ったことにしょんぼり

    してたのか? みね子。

みね子) あ…はい。

省吾) 何だよ! 

みね子) えっ?

省吾) えっ、そうなの? 何だ~!

みね子) えっ? すみません。

省吾) いやいや、いいんだ。あっ、そう?

鈴子) どうしたの?

省吾) えっ? いや…何かちょっとかっこよく

    話でもしようかなと思ったんだけど。

    そういうことか。

鈴子) 何よ、もうついでだから話しちゃいなさい。

省吾) ついでって何? いや…。

    俺もさ、気を付けてはいるけど。忙しいと、

    ついこう声が大きくなって、「はい持ってけ」

    とか…。そういうのほら、高ちゃんとかはあ

    れだけど。みね子は、ひょっとしたら怖がっ

    てんのかなと思って。

みね子) えっ?

鈴子) そういうこと。

高子) 「高ちゃんとかはあれだけど」って、

    何ですか?

省吾) えっ? そんなこと言った? 俺。

高子) 言いました。

    「あれだけど」ってどういう意味ですか?

省吾) えっ?

高子) えっ?

秀俊) 慣れてるから大丈夫なんだけどって

    意味じゃないですか。

省吾) そういうことだよ。

高子) ふ~ん。ならいいけど。

みね子) 私、気にしてないですよ、全然。

省吾) えっ、そうなの?

みね子) はい。

元治) うちは優しい方じゃないすか?

    ほかはもっとすごいっすよ。

省吾) そうだよな。ならいいんだけどな。

    俺、嫌いなんだよ。死んだオヤジはさ、

    全然怒らない人で。どんなに忙しくても。

    仮に誰かが失敗しても、ニコニコしてて、

    「はいよ、できたよ」って…。

    そういう人だった。だから俺も、そういう

    店にしたいと思ってる。まぁ、俺も若い

    頃によその店に修業に行ってな、レス

    トラン。大きな店だ、有名で…。実際、

    たくさん勉強させてもらった。でもうちみ

    たいに、調理場とホールが、続いてなく

    て、料理場は別。お客さんからは見え

    ない。聞こえない。だから…。結構ひど

    くてな。怒鳴りあって上の者が下の者

    を、殴ったり…。それにホールの人に

    も…。すごかった…。そんな雰囲気の

    中で作った料理何か、うまいもんかっ

    て思ってたよ。軍隊もそうだった。何や

    ってもダメで、いつも怒鳴られて、殴ら

    れてばっかりいるやつがいた。それ見

    てんのが、つらくてな。かばったら今度

    は俺が殴られる。何なんだ、これはっ

    て思ってた。

鈴子) 初めて聞くね、その話。

    あんた軍隊の話は、全然しなかった。

省吾) 忘れたかったからね。

    でもな…。一番悲しかったのは、その、

    やられてたやつが、自分より下が入っ

    てきたら、一番厳しくて…。自分がやら

    れたように、下のやつ殴ったりしてたこ

    とだ。嫌なもん見てるなって思った。見

    たくないなって思った。でもな…。人間

    は、やられっ放しじゃ、生きていられな

    いんだよ。そういうもんだって俺は思う

    んだ。無理もないところもあるんだ。だ

    から余計に、悲しいし、嫌なんだ。戦争

    終わって、あぁ、もうこういうの見なくて

    いいんだ、って思って。それがうれしか

    った。ごめん、話それた。いや…。

    だからな、気付かないうちに、みね子、

    怖がらせてたら、嫌だなと思って。

みね子) そんなことないです。

省吾) そうか。

みね子) はい! そんなこど、考えさせでし

     まって、すみません。

高子) でも、まぁ、あれですよねえ。

省吾) ん? 何だ?

高子) 料理があがってなかなか運べない時、

    「早く持っていけ」って言われると、

    ちょっと、腹が立ちますよね。

省吾) そう?

元治) できたもん、冷める前に持ってって

    ほしいって当たり前の話でしょ?なぁ?

秀俊) えっ? ええ、まぁ…。

高子) もちろんそのとおりです。

    おっしゃるとおり! 出来立てを、とにか

    く早く私たちも届けたい。でもね、私たち

    の仕事は料理を届けるだけじゃないん

    です。その前に準備もしなくちゃいけな

    いし、ほかにも山のように仕事があるん

    です。料理が出来たから早く持っていけ

    って言われたら、「分かってるよ!」って

    いう気持ちにはなる。

鈴子) そうだよねえ。

省吾) なるほど。

元治) はぁ?

高子) はぁ?

元治) なぁ?

高子) まぁでも、軽~く、

    復讐させて頂いてます。

みね子) 復讐ですか?

高子) うん。本当、軽くね。

省吾) どういう時だよ?

高子) あの、お客様に、催促された時?

    「すみませ~ん、カツまだですかぁ?」。

元治) 確かにその顔する!

省吾) するな~。

秀俊) 腹立ちますよね。

    そん時の高子さんの顔。

高子) 何だって? ヒデ。

秀俊) いえ、何でもないです…。

鈴子) いいねいいね、こういうの。ね~!

省吾) そうだね。

高子) 「エビまだですかぁ?」。

元治) 腹立つ~!

    「あがりましたけど?」

高子) 「エビまだですかぁ?」。

元治) 「あがってますけど~?」。

(笑い声)

 

お父さん。

私は、恵まれてるなと思います。

すてきな職場です。

ありがたいです。

お父さんは、どっかで働いていますか?

そこには、笑顔はありますか?

 

元治) 「ガロニを下さい」。

(笑い声)


**********

音に厳しい永遠の25歳・早苗さんが、みね子の目覚

まし時計爆音攻撃にキレる日はそう遠くなさそう…w

 

初日に皿を割りまくったという高子さんの話を聞いて、

戦力にはならなくても、皿だけは割っていないことが、

みね子の心のよりどころだったのね。それなのに…。

とうとう割っちゃった。そりゃ落ち込んでしまうよね~。

 

大声を出して、みね子を怖がらせたのではないかと

心配する省吾。いい人だ~。ホント、恵まれた職場。

一番悲しかったのは、その、やられてたやつが、

自分より下が入ってきたら、一番厳しくて…。

自分がやられたように、下のやつ殴ったりして

たことだ。嫌なもん見てるなって思った。見たく

ないなって思った。でもな…。人間は、やられっ

放しじゃ、生きていられないんだよ。そういうも

んだって俺は思うんだ。無理もないところもある

んだ。だから余計に、悲しいし、嫌なんだ。戦争

終わって、あぁ、もうこういうの見なくていいんだ、

って思って。それがうれしかった。

軍隊でのつらい体験を話す省吾。嫌な世界だね…。

 

人間は、やられっ放しじゃ、

生きていられないんだよ。

 

うん。やられっ放しでいたら、心が死んでしまうから。

やられっ放しでいなくてもいいし、自分を守っていい。

やられた人にやり返す人、自分より弱い人に同じ事

をして憂さ晴らしする人、ひたすら忘れようとする人。

そして、嫌なことを繰り返さないように、繰り返さない

世界にしようと、理想を実現させようと努力する人…。

 

いろんな人がいてもいいとは思う。でも、負の連鎖は、

人を幸せにしないし、悲しくなってしまうだけだと思う。

自分が嫌な思いをした分、嫌な思いをする人が少な

くなればいいと願える人になりたい…と思ってはいる。

なかなかムズカシイけど…人間だから…人間だもの。

 

小さな不満は、小さいうちに吐き出して小爆発させて

しまうほうがいい。そういう意味で、すずふり亭はとて

も風通しのいい職場。冗談にしてしまえるうちに、笑っ

てしまえるうちに、不満の芽は摘んでしまうのがいい。

 

人間関係に恵まれると、仕事が過酷でも耐えられる。

「結局、場所じゃなくて、人なんじゃないかなって…」

(by 「あまちゃん」で、春子がヒロシに言ったセリフ)

 

春子) 田舎が嫌で飛び出したヤツって、東京行って
    もダメよねえ。逆にさ、田舎が好きな人ってい
    うのは、東京に行ったら行ったで案外うまくや
    っていけんのよきっと。結局、場所じゃなくて、
    人なんじゃないかなって思う、最近。フフ!

(by 第10回~場所じゃなくて、人なんじゃないかな

 

フフフ! 何気につながってるねw 奥茨城が大好きな

みね子だから…東京でもうまくやっていける…はず♪



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