「ひよっこ」第42回~亭主は落ちる!奥茨城母たちの女子会は続く | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ひよっこ」 第42回
第7週 「椰子(やし)の実たちの夢」
亭主は落ちる!

奥茨城母たちの女子会は続く

 

 

きよ) ヘヘヘ!

  ♪ホンダラダ ホンダラダ

太郎) 行ってこ~。

きよ) ♪ホンダラホダラダ ホイホイ

 

角谷三男君のお母さん、きよさん。

何やら楽しそうですね。

 

**********

 

君子) そろそろがね。

美代子) んだね。

きよ) お邪魔するよぉ! ハハハ!

君子) あぁ、来た来た来た!

美代子) 上がって上がって、きよさん!

きよ) これ、これ、タケノコ持ってきた。

   みんなでやっぺ!

美代子) いいねえ!

 

今で言う女子会ですかね。

楽しいですよね。

あれは何なんでしょうね?

必要なんですよね、女子にとっては。

進君、ちよ子ちゃん、茂さん、

ちょっと引いてますね。

その気持ちも、分からないではないですね。

 

茂) (せきばらい)

美代子) あっ、あっ、お父さん。

     あの、お茶、入れましょうか?

茂) いい…きよ。

きよ) えっ? 

茂) おめえんとご亭主いっか? うぢに。

きよ) いるよ。そりゃ、ほがに行ぐとごねえ

    もん。たまにはどっか遠ぐに出がけ

    でほしいもんだわ。ガハハハハ

茂) んなら、ちょっくら行ってくるわ。

  機械のこどで、相談すっこどもあんでな。

美代子) そうですか?

君子) あ~逃げようとしてんね、茂さん。

茂) 当だり前だ、おめえらみんなして、

  男どもの悪口言うんだっぺ。

  聞いでられっか!

きよ・君子) 言わねえよなぁ~!

(笑い声)

きよ) あ~いなくなった! 清々した。

(笑い声)

ちよ子) 進、そど行ぐよ。

美代子) どうした? ちよ子。

(笑い声)

君子) 大丈夫だよ。

きよ) いいんだよ。

ちよ子) ごゆっくり。

進) ごゆっくり。

 

**********

 

きよ) びっくらこいてよ~。

君子) たまげるな、それはな~。でもさ、

    きよさん、うぢの方は大丈夫だった

    の? 出でくんの。

きよ) あぁ、何だがぶつくさ言ってたけど、

   知っちゃこっちゃねえ! アハハ!

 

(回想)

きよ) ♪ホンダラダ ホンダラダ 

   ホンダラホダラダ ホイホイ

   ホンダラホダラダ ホンダラホダラダ

征雄) おい! 仕事いくらでもあんのに、

    遊びに行ぐつもりじゃながっぺな。

きよ) 行ぐつもりだ。

征雄) あ? 何言ってんだ、おめえ。

きよ) わだしは行ぐ。

   誰が何つってもわだしは行ぐ。

   あんたが今ここで死んでもわだしは行ぐ。

   離縁だって言われでももぢろん行ぐ。

太郎) 父ちゃん、こりゃ本気だ。

    行がせた方がいいぞ。

きよ) じゃあな! ヘヘヘ!

  ♪ホンダラダ ホンダラダ

  ホンダラホダラダ ホイホイ

太郎) 行ってこ~。

 

きよ) …ってな。

美代子) すごいね、きよさん。

君子) 革命だね、きよさんの。

    革命起ごしたんだねぇ。

きよ) おう、そうが、革命か。アハハハハ!

   何だかよぐ分かんねえけど、

   いがったいがった。

君子) んだね。

(笑い声)

きよ) んで、子どもたちから手紙来っか?

君子) うぢは1回だけよ。

    ねえねえちょっと、これ見てよ。

きよ) お~! こりゃ元気だな。アハハハ!

美代子) 時子らしいね。

君子) そう? 全くやんなっちゃうわ。

    ちっちゃい頃から、意志が強いっつうが、

    何するが分がんないとごある子でねえ。

きよ) そうだったの?

君子) うん。

    一度なんか…ね? 落どし穴事件。

美代子) あったねえ!

きよ) えっ? 何何何?

君子) あの子が小学校上がったばっかしの

    頃よ。初めで、生まれた時からかわい

    がってだ牛をね、売らなぎゃなんねえ

    とぎがあってさ。泣いで泣いで。

    そごまではかわいかったんだけど。

    あの子、いよいよ業者さんが引き取り

    に来る前の晩に…。

きよ) ほぉ。

君子) うぢの前の道、徹夜で、でっかい

    落どし穴掘ったんだよ。業者の車

    が入れなくなるようにって。

    こ~んなでっかい落どし穴よ。

きよ) え~すげぇな、子どもの手でが?

君子) んだよ。

美代子) すごがったね、あれは。

きよ) …で、どうなった?

君子) それがね、朝早ぐに、

    用事で外に出だ、亭主が落ちた。

きよ) えっ?

君子) 知らずに業者さんの車が来てたら

    大変なこどんなってたよ。

    亭主が落ちてよがったよ。

美代子・君子) アハハハ!

きよ) あの~聞きにぐいこど聞くけど、

   いいが? 美代子。

美代子) ん? 何?

きよ) 今みだいに、亭主の話みだいなすっ

   とぎ、どういうふうに気ぃ遣ったらいい

   がね、あんたに。だってほら、実さん、

   あれだしよ。どうされんのがいい?

美代子) 全然気ぃ遣わないのがいいんだ。

きよ) そうけ?

美代子) んだよ。気ぃ遣われんのやだよ。

きよ) そうが? おう、そうが。よし! 君子!

   今んとご、もういっぺん言って。

君子) もういっぺん? 何だっけ?

    あ~あれか!

    落ちたのが、亭主でいがったよぉ。

きよ) ガハハハハ! んだなぁ!

    落ちるんだ、亭主は!

君子) 亭主は落ちるのか!

きよ) 肥だめでも落ちんだな。

(笑い声)

君子) はぁ、おなが痛い、おなが痛い!

(笑い声)

君子) で、三男君は、手紙は?

きよ) あぁ来た。2回来た。

   ずいぶんしっかりした手紙でよ。

   「角谷家の皆様へ」とが書いてあってよ。

   「仕事は順調だと、みんないい人で、

   大事な仕事を任されてる。大変にやり

   がいのある仕事です」とが書いであっ

   てよ。

美代子) うわ~すごいね、いがったねえ。

君子) 立派なことだねえ。

美代子) んだよ。

きよ) 「お母ちゃんも体に気ぃ付けで」

   なんて書いてあるもんだがらよ。

   泣けて泣けてよぉ。

美代子) んだよねえ。うんうん、うんうん。

きよ) でも、時間たってみで、怪しいなと

   思ってんだ、今は。

美代子) え~?

きよ) そんなわげがねえ。あの三男がそん

   なすぐに大事な仕事を任されんなんて、

   そんなわげがねえ! ハハハハ!

   怪しいな、あれは。…で、みね子は?

   しっかり手紙送ってきてんじゃねえが?

美代子) うん。もう何通も届いてる。しかも、

     私とじいちゃんとちよ子と進と、それ

     ぞれに。

君子) みね子が、工場での仕事のこどとが、

    寮の暮らしのこどとが、いろいろ書い

    できてくれでさ。で、私それを美代子

    から教えでもらって、安心してるっつう

    わけだよ。だってうぢのはこれだから。

(笑い声)

きよ) いい子だなぁ。

美代子) いい子すぎます、本当に。でも、

     私がそうさせてしまってるんだ。

     本当は、あの子は、のんびり屋で

     ぼんやりしてでさぁ、小さい頃は。

     気付くと、そごらで寝でで、みね子

     じゃなくて猫みてえだなって言って

     たような子なんだよ、本当は。

君子) そうだったねえ。

美代子) でも、父親が、出稼ぎに行ぐように

     なった頃からがな。自分がしっかりし

     なくちゃいげねえって思うようになっ

     たんだろうな。そっからだよ。あんな

     ふうになったのは。わがままとが言わ

     ねえし、全然私を困らせない。おまげ

     に、実さんがいなぐなっちまって…。

     あんなぽ~っとしてた子が、今じゃあ

     の小せえ体でこのうち支えてんだ。

     泣けでくるよ、本当に。

きよ) んだな。

美代子) 私のせいだな。このうぢのせいで、

     全然、自由じゃないんだなって思う

     んだ。うん…私のせいだな。

君子) 何言ってんだよ。

    そんなこど思ってないよ、あの子は。

    東京に行ぐ前に、うちに遊びに来た

    とぎに言ってたよ。「世界で一番、

    お母ちゃんのことが好きだ」って。

    「尊敬してるし、憧れてるし、お母ち

    ゃんみてえになりてえんだ」って。

    目ぇキラキラさせて言ってたよ。

美代子) それ、本当か?

君子) あぁ、本当だ。

美代子) うん…。

君子) 何か、想像できないよねえ。あの子

    らが、東京で働いてるなんてさぁ。

    想像しただけで、何だろ、胸の辺りが

    ぎゅ~っと痛ぐなんだよ。テレビとがで、

    東京で何か事件があったとが見っと、

    電車の事故とがさぁ。息が苦しくなっち

    まうんだよ。

きよ) んだなぁ。

君子) とにかぐ、嫌なこどが起ぎないと

    いいね、あの子らに。

    子どもが悲しい思いすんのは嫌だもん。

美代子) 嫌だ、嫌だよ。

君子) できるこどなら、

    代わってやりたいもんねえ。

美代子) んだよ!

きよ) んだなぁ。

美代子) ねえ! 私…私…。

     思いっきり泣いでもいいが?

きよ) 泣げ、美代子!

美代子) うわ~ん!

きよ) 美代子~美代子~。

美代子) きよさ~ん! 君子~!

(泣き声)

美代子) みね子~!

     これ、食べっぺ。もったいねえから。

きよ) んだな。もったいねえな。

美代子) もったいねえから食べて。

 

おやおや、奥茨城村女子会は、

まだまだ続きそうですね。

 

**********

 

1965(昭和40)年7月

 

そして、季節は夏を迎えました。

 

みね子) 澄子、しっかり集中して。

 

お父さん…。

東京に来て、3か月になりました。

東京の夏は暑いですね。

お父さんは、いかが夏をお過ごしですか?

みね子はちょっと苦手です。東京の夏…。

山からの涼しい風が、ここにはありません。

 

(サイレン)

幸子) スイッチ止めま~す!

一同) はい。

(ブザー)

 

**********

 

みね子) あ~暑かった~。

時子) 疲れた~。

豊子) みね子さん、

    仕事で全然ミスしなくなりましたね。

みね子) まぁね。

豊子) いがったですねえ。頑張りましたねえ。

みね子) ふふん! 

     悪いけど、私あんたの席狙ってるから。

時子) おっ! その顔は本気だね、みね子。

みね子) ふふん!

優子) 最初はいじけてたのにねえ。

みね子) もうやめて、その話は。

優子) (みね子のマネで)

    すいませ~ん、みね子です~。

(笑い声)

みね子) そんな時もありましたねえ。

幸子) 豊子大変だ。頑張らないど。

豊子) 何言ってるんですか!

澄子) おれは今のままでいいんだ。

みね子) あんたは、もう少し向上心

     みだいなもん持ぢなさいって。

澄子) めんどくせ。

豊子) はぁ?

 

お父さん、ごめんなさい…。

私、お父さんのこと考える時間が、

減ってきている気がします。

ごめんなさい。

もう私は、お父さんと会えることは、

ないのでしょうか?

 

時子) どうした? みね子。

みね子) ううん。

幸子) ね、入ろう。

みね子) うん。

澄子) あ~腹減りましたね。

    冷てえ冷や麦食いてえなあ。

豊子) 私は食欲ないわ。

時子) 私もないわ。

 

**********

 

(クラクション)

(立ち止まり、空を見る実)

**********

口を開けば働け働けしか言わなかったきよさんに

革命が起こった。仕事より女子会! 母親同士の

女子会は、時に仕事より大事なミッションなのだ!

 

余計な事は語らない、男前すぎる時子。
だったらいいね的、余計な事を書く三男。
家族全員に、律儀に手紙を書くみね子。

三人三様、それぞれの東京での様子を視聴者は

知っている。子供が知らせてくる情報だけが頼り

の親たちは、そこから何を読み取っていたのか?

 

やっぱり、母ちゃんにはバレバレだったよ、三男。

時子の意志の強さを示す子供の頃のエピソード。

本当はのんびりぼんやり猫みたいな子供だった

のに、私のせいでみね子をいい子すぎる子にし

てしまったと泣く美代子。母たちの女子会ながら、

ヒロイン、時子、三男の人物像が伝わるようにで

きている。亭主は落ちるものとバカ笑いしながら、

最後は子供たちを思って抱き合って泣く母たち。

そして泣いてもやっぱり「もったいない」精神は忘

れない、肝っ玉母ちゃんたちの楽しい宴は続くw

 

今日もまた、気持ちよく泣かされてしまった。泣か

されながら、最後は東京の乙女たちの可愛さに

ほっとしている自分がいた。(元乙女、お母ちゃん

たちも好きなんだけど、やっぱり若くて可愛い子

たちを見ると元気になれるのよね…アハハハ…)

 

日々の忙しさに、父親のことを考える時間が減っ

てきたと感じるみね子。うんうん、それでいいよ。

もっと、自分のことを考えていいんだよ、みね子。

 

最後に現れた実さんはやはり記憶喪失なのか?

謎は謎のまま、物語は続いていくのであった…。

 



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