「花子とアン」第127回~モデルになったももの絵の完成と電撃プロポーズ | 日々のダダ漏れ

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「花子とアン」 第127回
第22週 「新しい家族
モデルになったももの絵の完成と電撃プロポーズ


花子は翻訳家として活躍する一方、
ラジオのおばさんとしての、
第一歩を踏み出しました。

花子は心を込めて言いました。


花子) ごきげんよう。さようなら。

その言葉が、
もものかじかんだ心に染み込んでいきました。


花子) ただいま帰りました。
英治) お帰り。花子さん。待ってたんだよ。ももさん、
    このうちで一緒に暮らしてくれるそうだよ。
花子) もも。
もも) ここに置いてもらう代わりに、家の仕事を私に
   やらせてください。2人ともお仕事忙しそうだし。
   私にできる事、何でもしますから。
花子) ありがとう…。よろしくお願いします。
もも) お世話になります。
花子) もも…。

**********

ももが花子たちと暮らし始めて数日後の事でした。

もも) キャッ!
旭) ああ、ちょっと…待って下さい!
花子) もも?
もも) 困ります! やめて下さい!
旭) ちょっ…ちょっと…。
花子) ももに何するんですか!
英治) 花子さん、どうしたの!?
花子) この人がももの事を…。
旭) ももさんに、お話がありまして…。
花子) ももには指一本触れさせません。
旭) いえ! 決して怪しい者ではなく。
  ももさんに折り入って…。
英治) いやいや! 君十分怪しいよ!
もも) お義兄さん、やめて下さい!
   その人、かよ姉やんの店の、常連さんなんです。
英治) えぇ?

**********

花子) それで、絵描きさん。
    ももにご用件というのは?
旭) 僕は、益田旭といいます。まだ、無名ですが、
  近いうちに有名になる予定で…。
花子) は…。
旭) そのために、ももさんに、
  絵のモデルになって頂きたいんです。
もも) えっ?
花子) 絵のモデル?
かよ) また、変な絵を描くんじゃないですか?
旭) えっ…。あっ、今度は、ちゃんと描きます! 
  近いうちに、大きな展覧会があるんです。
  僕に、力を貸して下さい。お願いします。
花子) あの…どうしてももなんでしょうか?
旭) それは…う~ん…どうしてかな?
花子) 分からないんですか?
旭) これほどまでに、描きたいと思うのは、
  どうしてでしょうね?
英治) いや、私に聞かれても…。
旭) う~ん…。あっ、分かりました。
  ももさん。あなたが好きだからです。
もも) えっ…。
旭) お願いします。僕のモデルになって下さい!
花子) あっ…あっ、もも!
旭) あっ…。

(突然家を飛び出してしまうもも)

**********

かよ) もも…そんなに慌ててどうしたでえ?
もも) はあ…。
花子) もも、足速いね。

(カウンターで水を飲む花子ともも)
花子) かよ…益田旭さんって、どういう人なの?
かよ) 画家目指して東京に出てきたらしくて。毎日の
   ように来てくれるの。いつもお金はないけど、親
   切な人だよ。店の椅子や棚直してくれたり…。あ
   っ、ラジオも直してくれた。この絵、益田さんがも
   もにくれたんだよね。
花子) 随分変わった絵を描く方なのね。
    これ…何の絵?
かよ) これ、ももなんだって。
花子) てっ! これが? あ…。
かよ) あっ、でも、悪い人じゃないよ。
花子) もも…心配しなくていいよ。
    嫌なら、お姉やん断っておくから。
もも) ち…違うの。私、初めて男の人に好きだ、って
   言われた…。うちの人、そういう事口にする人じ
   ゃなかったから…。びっくりしてしまって…。
花子) び…びっくりして飛び出しちゃったの?
もも) (頷く)
花子) そうだったんだ。

**********

旭) あ…はい…。
  はい。そのまま、動かないで。
  あっ! どうぞ、息は吸って下さい。
もも) はあ…はい。



**********

花子) ごきげんよう。黒沢さん。
黒沢) ああ、どうも。
    村岡先生、今日もよろしくお願いします。
花子) よろしくお願いします。
黒沢) 村岡先生宛てのお手紙が、
    こんなに届いていますよ。さあ。
花子) これ、全部ですか!?



黒沢) ええ。「ごきげんよう。さようなら」という、村岡
    先生の最後の挨拶、大層評判がいいです。
花子) まあ…。


**********

漆原) これはこれは、村岡先生。
花子) あ…漆原部長、ごきげんよう。
漆原) 「ごきげんよう」の評判が、よろしいそうで、
    ますますご機嫌のご様子ですね。
花子) いえ、そんな事…。
漆原) では、ごきげんよう。
花子) ごきげんよう。


**********

売れない絵描きの旭さんは、
毎日、村岡家にやって来ました。


旭) ももさんは、どんな色が好きですか?
もも) えっ…。好きな色なんて、考えた事ありません。
旭) それじゃあ、好きな季節は?
もも) 冬は嫌いです。
旭) 僕も…冬は嫌いです。
もも) 今くらいの季節は好きです。植物が太陽に向
   かって、毎日大きくなっていくのを見ると、元気が
   もらえるから。あの…こんな話、絵と関係あるん
   ですか?
旭) 僕は…ももさんの全てが知りたいんですよ。
  やっぱり、ももさんには緑色が似合うと思ったのは
  間違いなかったな。
もも) えっ?
旭) 太陽に輝く緑色。これがももさんだ。



もも) やっぱり変な絵になるんじゃないですか?
旭) 変な絵には、しませんってば。



英治) あの2人、何だかいい雰囲気じゃない?
    案外お似合いかもしれないな。
花子) ええ。

**********

旭) 心を込めて、描かせて頂きました。



花子) まあ…。
英治) へえ…。いいね。
花子) ええ…ももらしさが出ていて、とてもいいわ。




花子) あの変な絵を描いた人と同じ人とは、
    思えないわね。…あっ、ごめんなさい…。
旭) アハハ…。
  ももさんを描くなら、この方がいいと思ったんです。
  ももさんの純粋さを、ありのままに、表現したかっ
  たんです。この絵が完成したら、言おうと思ってい
  た事があります。お義兄さん、お義姉さん、
  ももさんと、結婚させて下さい。
花子) えっ…。
旭) し…しまった…。
花子・英治) えっ?
旭) あ…すみません。順番、間違えました…。
  ももさん! 僕と、結婚して下さい。
もも) …できません。

ごきげんよう。さようなら。

**********

あと残り1ヶ月とちょっととなれば、大急ぎで物語を進
ませないと~というわけで、あっというまにももは花子
の下で暮らし、絵のモデルとなり、絵の完成と同時に
電撃プロポーズという慌ただしい展開に。男の人に初
めて好きだと言われ動揺するももの初々しさに萌え♪
本当なら、そのへんの顛末は、もちっと丁寧に描いて
ほしいところだけれど、主役じゃないのであきらめると
して…。だから~白蓮を描きすぎなんだってば~とぼ
やきつつ…。ももちゃんの中の人の活躍は、次の次
の朝ドラを、楽しみに待つことにしましょう。ワクワク♪

ところで、安東家が勢ぞろいした日の食事をももが用
意したことについて、ももが可哀相、という声を多く見
かけたのだけれど…。明治・大正時代を描くのが難し
いのかなあとか、その時代の人のメンタリティを理解
しにくくなってるのかなあ、と思って…。私は、ももが、
どんなに疲れていても、何か働かないでは人の世話
になることをよしとできない性分の明治の女性らしい
なあと、現代の私たちとは違って、休めと言われても
休めないんだろうなあと思って観ていたので。働き者
のももには、何かさせてもらっているほうが、心苦しく
なくいられるんだろうなって。花子の無神経さも、かな
り指摘されていたけれど(確かにそうなんだけれどw)、
私は、花子は、ある意味男なんだなと思ってて。とに
かく仕事して、働いて家族を食べさせるお父さんとい
うか、男性的な感覚になってしまっている人なんだろ
うなって感じで観ています。実際、震災のあと、働け
ない夫の代わりに大黒柱となって働いていたわけだ
し(リアルなお話では)、ずっと親の家計も支えていた
わけなので。ドラマでは、あまりに能天気に描かれす
ぎていて…ちょっと、可哀想な花子さんでありました。

あまりに怪すぎる売れない画家の旭さんの描いた絵
は、さすがに本気が感じられるいい絵でした。プロポ
ーズの返事は、即効断られるという、いつものお約束
パターン。明日にはイエスの声が聞ける気がする~。
今週も怒涛の超特急展開になりそうな予感がします。


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