「最後から二番目の恋」第3話~大人の青春を笑うな! | 日々のダダ漏れ

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「最後から二番目の恋」

最後から二番目の恋

第3話(再放送)

大人の青春を笑うな!


千明) あのさ、真平君。
真平) うん?
千明) こないだのお誘いってさ…。まだ、いきてる?
真平) 何言ってんの。もちろんOKだよ。
千明) ホントに?
真平) うん。おじいさんとおばあさんになるまでは無
    理だけど。
千明) ううん。いいよ。っていうか、その方がいいよ。
    だって、どう考えても私の方が先におばあちゃ
    んになっちゃうんだもんね。
真平) それはどうかな?
千明) うん?
真平) あっ、ううん、ううん。
千明) ああ。じゃあ、あの、よろしくお願いします。
真平) こちらこそ。あっ、ベッド2階?
千明) えっえっ? いやいや…。
    ちょっと待って。ちょっとちょっと。あの。
真平) 何?
千明) あの。あの。
    一つだけ、約束してほしいんだけど。
真平) うん。
千明) もし、すごく、よくなかったとか、がっかりした
    という場合におきましても、何ていうのかな。
    嫌いにならないでね。
    よき隣人として、こう仲良く…。
真平) う~うい。(千明を抱き上げる真平)
千明) ええっ、ええっ。
    あのさ、昔、「私脱いだらすごいんです」ってい
    うのあったけど、「私脱いだらひどいんです」っ
    て場合もあるわけ
じゃない。
真平) わかった。

**********

千明) せっかくだからさあ…。
真平) どうしてほしい?
千明) うん? 何かちょっと、寒いよね。
    手が冷たいな、なんて。

(千明の手を繋いで、自分のポケットに入れる真平)
真平) あったかい?
千明) あったかい。
    何か、高校生みたいだね。ヘヘッ。
真平) うん。あ、でも、
    いまどき高校生でもしないんじゃない?
千明) えっ? しないの?高校生。
真平) しない、しない。
千明) へえ~。
真平) 千明、してた?
千明) えっ? してた…よ。
真平) そうなんだ。
千明) うん。


**********

千明) 面白いじゃないですか。
和平) 面白いって。
千明) だって、母と娘と同時にお見合いなんて、
    なかなかないでしょう。そんなの。
和平) そりゃないかもしれませんけど。
千明) 何で断っちゃうかなあ?
和平) だって、失礼じゃないですか。
    結婚する気もないのに。
千明) 堅いですねえ。
和平) いけませんか?
千明) つまらないんだよねえ。
和平) つまるとかつまらないとかっていう、
    そういう問題じゃないでしょ。
千明) とりあえず、してみればよかったんですよ。
和平) 何言ってんですか。
千明) 楽しいかもしれないじゃないですか。まあ、ひ
    どいことになったとしても、何にもないよりいい
    ですよ。何にもないより、苦しんだりとか、失敗
    したりとか、そういうほうが面白いですよ。うん。
    私は、そう思うことにしました。真平君のこと。
    うん。正直言って、彼の事はよくわかりません。
    本気で私のこと好いてくれてるんじゃないよう
    な気もするし。これって、恋って言えるのかな、
    と思ったりもします。でもまあ…。うん。面白い
    かなあって。だから、いいかなって、そう思いま
    す。まあ、もしかしたらこの先、悲しいことが待
    ってるかもしれないけど。まあ。っていうか、ま
    あ、ハッピーエンドはないと思うし。うん。でも、
    それはそれでいいかなって。何にもないより、
    こう、心が動く何かがあったほうが、ずっといい
    かなって。うん。そう思ってます。
和平) そうですね。そうかもしれませんね。
千明) いえ。やっぱり今日は、素直ですね。
和平) 今日も、です。でも私には、
    もうそういう事ってないんでしょうけど。
千明) うん? そういうことって?
和平) いや、あのう、ドキドキしながら待ち合わせを
    したりとか。こう、ワクワクしながら相手を待っ
    たりとか。こう、何つうんですかね、あのう、焼
    きもちを…。
千明) つまり、恋ってことですか?
和平) いえ。いや、いい年して何言ってんすかね?
    ホントに。笑ってください。
千明) ハハハ。笑いませんよ。
    後で思い出して笑いますから。大丈夫です。
和平) そうしてください。
    もう半ば笑ってるじゃないですか。
千明) いえいえいえいえ。恋したらいいじゃないです
    か。残念ですよねえ。2対1のお見合いなんて
    相当ファンキーなのに。
和平) ファンキーですか?
千明) ええ。いいネタになります。ええ。
和平) えっ? ネタ!?
千明) 冗談です。
和平) ああ、びっくりした。

**********

秀子) ただ、ちょっと、
    恋愛っぽいことしてみたいかな、とか思って。
和平) えっ。恋愛っぽいこと?
秀子) はい。あのう、待ち合わせしたり、男の人と合
    うために、おしゃれしたり。お茶したり、ご飯食
    べたり。まあ歩いたり。それくらいのことです。
    鎌倉って、素敵なお店がたくさん出来てるじゃ
    ないですか。だから、そういうところには、女一
    人じゃ入りにくいし。男の人と入ってみたいな、
    なんて、思うんですよね。あっ、すいません。
    私、何か初対面の人にぺらぺら喋っちゃって。
和平) いえ。
秀子) 私今日何か変なんです。こんな風にあの、お
    しゃれして街を歩くなんて、あんまりないので。
    この服も、お見合いのために買ったんですよ。
和平) あっ、すいません。
秀子) あ、いいんです。買う時すごく楽しかったです
    から。じゃあ、あの、失礼致します。
和平) あのう、大橋さん。
秀子) はい。
和平) どのあたりですか?
秀子) 何がですか?
和平) その、あのう、素敵なお店があるところって。
    もしよかったら。いや、もしよかったら、ご一緒
    していただけませんか?

**********

(電車から、女性と一緒の真平を見てしまう千明)
千明) ファンキーだねぇ…。

**********

ひどいことになったとしても、何にもないより
いいですよ。何にもないより、苦しんだりとか、
失敗したりとか、そういう方が面白いですよ。

何にもないより、こう、心が動く何かがあった方
が、
ずっといいかなって。うん。そう思ってます。

傷つくのが怖いから、何もしないっていう選択もある
けれど、年を取って傷つきたくないっていう気持ちも
わかるけれど。やっぱり、何にもないより、心が動く
何かがあったほうがいいかなあって私も思う。傷つ
いたとしても、恥をかいたとしても、命やお金を取ら
れるわけじゃないなら、たかがしれてるかなあって。
なかなか出会えない、「ときめき」を感じられたなら、
そんな自分が何だか面白いし、たとえ転んでも、つ
まずいても、笑い話が一つ増えるだけのような気が
するし。いや、実際はちょっと痛いなあと心にこっそ
り絆創膏を貼ったりもするだろうけど、千明がよく言
うように、笑っちゃえ~って思うだろうなあって。それ
ができるようになるのが、年を取ることのいいところ
っていうか。図々しくも図太くもなれる。いや、そうな
れた風も装えるというか。心は少女でも、外見はお
ばさんにしか見えないんだから、おばさんのテイで
笑っちゃうのが、1番傷を浅くする方法かもしれない。

たぶん、幾つになっても、「恋愛っぽいこと」をしてみ
たくなる気持ちっていうのはあるんじゃないかなあと。
「っぽいこと」っていうところがポイントで、本気の恋
愛がしたいとか不倫したいとかじゃなくて、つまりは、
「ときめきたい」って感じ? 夫や妻や、パートナーが、
時々は、互いを異性として扱ってくれていればいい
けれど、そういうのが全くなくなったらさみしいと思う。
夫婦だって、たまにはデートしたいし、お洒落して出
かける機会もたまにはないと、人生にときめけない!

いい大人が青春なんて言葉を使うのは、気恥ずかし
いものだけど、心の奥に、それぞれの青春のかけら
を、大事に持っている大人は少なくない…気がする。


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