「真夜中のパン屋さん」第8回~小さな灯り(あかり)をともして | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「真夜中のパン屋さん」

日々のダダ漏れ-真夜中のパン屋さん

第8回(最終回)
小さな灯り(あかり)をともして

ブランジェリークレバヤシもそろそろ開店して1周年に
なる。1周年記念のイベントに向けて忙しい面々だが、
希実(土屋太鳳)の心はいまひとつ晴れない。年末に
た実母の律子(ともさかりえ)からの手紙が気にな
って、
手伝いも勉強も気持ちが入らないのだ。そんな
ある夜中、
店に来たひとりの女性客からフルーツサン
ドがないかと
きかれた暮林(滝沢秀明)は、応対しなが
ら、何か引っ
かかるものを感じる。その後、二階で勉
強している希実
の様子を見に行った暮林は寝息をた
てている希実のわ
きのゴミ箱に、手紙と写真が捨てら
れているのを目にする。
そしてそこに写っていた女性、
律子がさっき店にきた客
であることを確信する――。

**********

希実) 私…昔から、人に同情されたり、そういうの、
    大嫌いで…。
斑目・ソフィア) すいません。
希実) あっ、ごめんなさい。そうじゃなくて、班目氏達
    の事じゃなくて…。本当は、感謝しなくちゃいけ
    ないって、わかってるし。ありがとうって言わな
    きゃならない時に言えなかったり…。
班目) ああ…ねえ?
ソフィア) あるわね、そういう事。

**********

陽介) ここに住み込んでいる、女子高生がいるんで
    す。希実ちゃんっていう。
律子) 希実ちゃん…。
陽介) 希実ちゃんも、子供の頃から大好きだったみ
    たいです。フルーツサンド。
律子) そう…。
陽介) 聞いた話なんですけど、その子、オーナーの
    義理の妹だそうで。
律子) うんうん。
陽介) でも、その彼女の母親っていうのが、何か、
    大変な人みたいで。
律子) へえ~。
陽介) 次から次へ、男の人を渡り歩いてるみたいで。
律子) うわ~最悪…。
陽介) 今もどこかで、
    そういう生活を続けてるみたいで。
律子) あららら…
陽介) だから、
    そういう母親は、もう関係ないって言ってました。
律子) そう! それで正解。いややっぱ、そういう女は
    ね、たぶん、一生死ぬまでそうやって生きていく
    わ。私にはわかる。だって、私の知り合いにもい
    るもん、そういう女、だから、その子に…。希実ち
    ゃん…だっけ? その子に言ってやって。そんな
    母親は、救いようがないから、放っておきなさい
    って。そんな母親のことは、パーって、忘れちゃ
    いなさいって。
陽介) いいんですか?
律子) えっ?
陽介) そう伝えても…。
律子) いいんじゃない? だって、その子の事、一つも
    幸せにしてあげられなかったんだから。
陽介) 希実ちゃんが、幸せかどうかは、彼女が決める
    事なので、わかりませんが…。美和子オーナー
    は、ずっとここにいていい。ちゃんとここに帰って
    きていいって言ってました。それに、ここにいれ
    ば、きっとお母さんは必ず、いつか必ず、迎えに
    来てくれるからって。希実ちゃんの事、大切にお
    預かりしています。そうオーナーは、いつも言っ
    ています。人って、自分の意思や願いとは別の
    ところで、繫がりがあったりしますよね。知らない
    内に、人は人を助けたり、絆が出来たり…。
律子) そうね。希実…きっと幸せね。
陽介) いつかまた、絶対、いらして下さい。美味しいフ
    ルーツサンドを、ご用意して、お待ちしています。

**********

陽介) それに俺が、みんなや、美和子に言いたい事は、
    ちょっとしかないよ。ありがとう。ありがとう…。
希実) 食べよう。暮林さんのパン。
弘基) おう。
希実) いただきます。
弘基) いただきます。
希実) 美味しいね。
弘基) でも、まだまだだま。
希実) 3人で食べても…4人で食べても、美味しいパン
    は美味しいね。


皆さん、こんな所でよかったら、
ブランジェリークレバヤシ、真夜中のパン屋さんは、
毎晩、小さな灯りをともして、お待ちしております。

**********

大好きなパン屋さんが舞台で、シビアな背景を持つ登場
人物達が登場しながらも、最後までふんわりとした、や
さしい視点で描かれていて、好感の持てるドラマでした。
美味しいパンは、1人で食べても、2人で食べても、何人
で食べても美味しい。美味しいパンがあれば、幸せな気
持ちになれる。特に焼き立てのパンをほうばる瞬間は至
福の時間。パン好きにはたまらない、パンを食べたくなっ
て仕方がないドラマ。親子のあり方、人を愛する気持ち、
いろいろ考えさせられながら、小さな灯りがともった、真
夜中のパン屋さんの存在に、心惹かれる、大した事件は
起こらないけれど、日々の積み重ねの大切さを、何気に
感じさせられた、素敵なドラマだったと思います(*^。^*)。


「真夜中のパン屋さん」関連ブログ↓
第1回 「謎の女子高生来たる」
第2回 「小さなパン泥棒」
第3回 「普通じゃない人々」
第4回 「恋って、おいしい?」
第5回 「元カノの秘密」
第6回 「もうひとりの佳乃」
第7回 「おだやかなクレーマー」
第8回 「小さな灯り(あかり)をともして」

●「真夜中のパン屋さん」HP


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