Pierrot Le Cinephile 映画狂いピエロの日記 -3ページ目

ウォレスとグルミット

アートアニメと呼ばれるものを好きになったきっかけ。
それがこのシリーズでした。
発明家・ウォレスと愛犬のグルミットのコンビが活躍するこのシリーズですが、久々に新作が公開されるんです!
すっげー楽しみ。
アメリカでは10月から、日本では来年の春に公開予定。



「Wallace & Gromit - the curse of the were-rabitt」
「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」
日本版公式サイトはこちら
アメリカ版公式はこっち
今度はウサギが相手みたいです。

アニプレックス
ウォレスとグルミットのおすすめ生活
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ウォレスとグルミット ウォレスとグルミット、危機一髪!
もちろんキャラクターもかわいいですが、
バカバカしいエピソードやらブラックなユーモアなどが詰まっていて何度観ても楽しめる作品。
新作が早くみたい!

夜のピクニック

恩田 陸
夜のピクニック
これは今年の本屋大賞を受賞した作品。
で、これも映画化が決まってます。
2006年ロードショー。
オフィシャルサイトはこちら

主要キャストは
甲田貴子=多部未華子
西脇融=石田卓也
戸田忍=郭 智博
遊佐美和子=西原亜希
榊杏奈=加藤ローサ
など。

原作はさわやかな青春小説って感じ。
ちょっと優等生的で、なんだか少女漫画のような感じもありますが。
映画もそのままさわやかな青春映画になるんだろうな。

博士の愛した数式

小川 洋子
博士の愛した数式
第一回本屋大賞を受賞して、いまだに本屋に平積みにされている本作。
読まれた方も多いのでは。

この作品、映画化されるんですね。
来年の正月に公開予定で、ポスターが張ってありました。
キャストは
80分しか記憶を持たない数学者の“博士”役が寺尾聰、
彼の世話をする家政婦役に深津絵里、
博士の姉役が浅丘ルリ子、
そして家政婦の息子“ルート”の成人した役には吉岡秀隆、
とのこと。

自分的には小説を読んだ時のイメージとはちょっと違うかなとも思ったんだけど。
でも、ルートのイメージは幼い頃の吉岡秀隆のイメージでした。
北の国からの純とか、男はつらいよの満男とかやってたとき。
野球帽がすごく似合っていたし、あの生意気そうなしゃべり方とか。

小説が良かっただけに、映画の出来も気になります。
小川洋子の小説って日本が舞台なのにどこか異国情緒漂うというか、
薄い膜を通して柔らかい光に包まれたような何ともいえない不思議な空気感を感じます。
あたたかい映画を期待しますね。

あんなふうに英語がしゃべれたら・・・

英語の勉強のために映画を見ているっていう人もいると思いますが、
話し方が好きな俳優っていますか?
あんな風にしゃべれたらいいなあ、っていう。
クイーンズイングリッシュがいいとか、テキサス訛りがかっこいいとか。
口癖を真似したりしたくなるような。

私ferdinandは一時期、彼に憧れてました。
アニーホール
そう、ウディ・アレン。
早口で、
モゴモゴいってて、
理屈っぽくって、
落ち着きがなく、
皮肉に満ちた、
なんか神経症的なしゃべり方。
なのになぜかモテる!
あれが嫌いっていう人も多いですよね。
でも、俺は好き。
真似してみたい俳優No.1です。
まあ、いくら勉強してもあんなふうにしゃべれるようになってはいないんですけどね。
ちょっとハードル高すぎました。

セレブリティ
「セレブリティ」でのケネス・ブラナーのしゃべり方はまさにウディ・アレンですね。
でも、実生活で映画の中のウディ・アレンみたいな人が近くにいたら・・・あんまり関わりたくはないかも。

髪結いの亭主

髪結いの亭主
子供の頃から女の理容師と結婚したいという願望を抱き続けた来たアントワーヌは、中年にさしかかった頃、ようやくその夢を実現する。
妻のマチルドは、優しくて綺麗で、アントワーヌは念願の妻を娶った事に満足し、十分に幸せな日々を送っていた。
そして10年、この愛は何事もなく平穏に過ぎてゆくが……。

さまざまな愛のかたちを描いた作品で知られるパトリス・ルコント監督の作品。
ルコント作品では一番始めに見た作品で、たぶん一番好きだな。
彼の作品はよく「官能的」っていう表現をされてますね。
フランス映画によくありがちなこの手の要素は敬遠しがちの人もいますが。
この映画はシャンプーの場面などの官能的なラブシーンと、アントワーヌが踊る変なエキゾチックダンスみたいにユーモアに満ちたシーンのバランスがすごくいい。
幸せに満ちたシーンから衝撃のラストへと一転する展開にも驚かされました。

全身全霊でアントワーヌを愛するマチルドの愛し方に驚き、圧倒される。
愛すること、愛されるということについて考えさせられる作品です。

それにしても、「髪結いの亭主」って邦題は絶妙ですね。
原題のLe Mari de la coiffeuseをそのまま訳したといっちゃそうなんだけど。
主人公が本当に髪結いを妻に持つ“髪結いの亭主”((かせぎのよい髪結いを女房にもつと遊んで暮らせるところから)女房の働きで養われている男の意)ってところがにくい。


シティ・オブ・ゴッド

シティ・オブ・ゴッド DTSスペシャルエディション (初回限定2枚組)

舞台はブラジル、リオデジャネイロの貧民街「シティ・オブ・ゴッド」。
そこで繰り広げられるのは少年達による弱肉強食の世界。
スラムで生き残るために少年達は盗み、そして簡単に人さえも殺す。
ドラッグと殺人にまみれたそんな世界が彼らにとって唯一のリアル。
写真家を夢見る少年ブスカペを通して、ギャング達の抗争を中心に、そこに生きる少年達の日常を描いた作品。

まずこれが事実を基にした作品というから驚きですね。
また実際にスラムに暮らす少年達をキャスティングしたということで、この作品のリアリティを高める結果となってます。
この映画では終始銃弾が飛び、血が流れていますが全く重苦しくはない。
巧みなカメラワークにスタイリッシュな音楽。
テンポの良い展開にどんどんと引き込まれていきます。
それでも、子供達が笑いながら銃を撃っている姿はショッキング。
そんな中で、ブスカペの恋の話やベネの送別パーティーのシーンなどは対照的に幸福感に満ちていて暖かみが感じられます。

この映画の中では、暴力は肯定も否定もされていない。
その一歩引いた視点が余計にこの社会の内包している問題を浮き立たせる結果となっています。
しかし、それをここまで映画として“魅せて”いるのはさすが。
明るさと悲しみを合わせ持ったとびきりカッコいい映画です。


この作品で注目を浴びた監督のフェルナンド・メイレレス。
彼のハリウッド進出作が「コンスタントガーデナー(
原題:The Constant Gardener)」。


主演は「シンドラーのリスト」のレイフ・ファインズで、相手役には「コンスタンティン」のレイチェル・ワイズ。
原作は、社会派サスペンス小説の巨匠ル・カレの「ナイロビの蜂」。
日本公開は来年みたいですが、どんな作品になっているか楽しみです。

メイク・トレード・フェア

ほっとけない世界の貧しさキャンペーンもたくさんのセレブリティが参加していますが、
同じくオックスファムが貧困削減のための公正な貿易を訴えているビッグノイズキャンペーンにもたくさんのセレブリティが参加しています。

トム・ヨークやアラニス・モリセット、ブラーのデーモンなど多くのミュージシャンやアスリートなどが参加してますが、
映画界からはアントニオ・バンデラス、ガエル・ガルシア・ベルナル、コリン・ファースが参加。
このキャンペーンではセレブ達が穀物などにまみれていておもしろい。

アントニオはコーンまみれ、

ガエルは綿まみれ、

コリンはコーヒーまみれになっちゃってます。


でもこういう風にさまざまな問題提起にセレブリティが一役買うというのはいい風潮ですね。
まず、そこにある問題を知ること。
それだけでもすごい一歩だと思います。

キャンペーン詳細はメイク・トレード・フェア から。
ここで他の写真も見れます。

こわれゆく女

ジョン・カサヴェテス監督×ジーナ・ローランズといえばこれも。


こわれゆく女
突然の水道のトラブルでしょっちゅう家を空ける水道工事員の夫。
神経症気味の妻の気持ちは次第に昂ぶり、ついに狂気の世界へ足を踏み入れる。
彼女は抑えきれない強い愛情から、夫を苦しめてしまうのだった・・・。
ありふれた日常の中での夫婦愛、家族愛を描いた作品。

この映画で見せるジーナ・ローランズの演技は凄まじい迫力があります。
鬼気迫る、といった感じ。
精神的にこわれた女性を熱演しています。
それを温かい愛情で包む夫を演じるのは刑事コロンボでおなじみのピーター・フォーク。

本当に演技か?と思えるほどのジーナ・ローランズのこわれっぷりに最初から最後まで緊張感がただよう映画です。

グロリア

映画の中の「カッコいい女」。
そう聞いて誰を思い浮かべますか?
先日そんな話をしていて真っ先に思い浮かべたのがこれ。

グロリア
グロリアのジーナ・ローランズ。
彼女が断トツでカッコいい女No.1ですね。
決して若くもとびきりの美人でもなく、あばずれ中年女の魅力全開。
しかし、ピンヒールでニューヨークの街を走り回り、銃をぶっ放すジーナ・ローランズの闘う姿はただただかっこいい。
コロコロ変わる洋服の着こなしもかっこいい。
また、ホテルのシーンなどで少年フィルに対してみせる突き放した優しさもまたいい。
最高にタフでクールな女性です。

舞台はニューヨーク。
ギャングの金を横領した組織の会計係のプエルトリコ人が家族もろとも惨殺された。
唯一生き残った6歳の少年フィルを連れ出したギャングの情婦グロリアは、金の流れを記した手帖をめぐって組織から追われるはめになってしまう。
逃避行を繰り広げるうちに、子ども嫌いだったグロリアと少年フィルは次第に心を通わせていく・・・。
監督はジーナ・ローランズの夫で俳優でもある、ニューヨーク・インディペンデント映画の巨匠ジョン・カサヴェテス。

古い映画ですが、今見てもやっぱりカッコいい。
未見の方にはぜひぜひ見てほしい作品。

この映画、シャロンストーンでリメイクもされていたみたいだけど、
グロリア
こりゃだめっぽい。(見てないけど)
だって美人すぎるし。
イメージが全然違う感じ。

僕の妻はシャルロット・ゲンスブール

僕の妻はシャルロット・ゲンズブール

ヴァネッサ・パラディも好きですが、同じくらい好きなのが女優シャルロット・ゲンスブール。
これは彼女が本人役、厳密にいうと「女優シャルロット・ゲンスブール」の役で出演している作品。
実生活のパートナーでもあるイヴァン・アタルが監督・脚本・共演を努め、女優を妻に持つ男の苦悩をリアルに描いている。

シャルロットの魅力はいつも自然体なところかな。
そんな彼女の姿が余すところなく楽しめる作品です。
「コレはフィクション」といっているけれど、やはり普段のシャルロットの姿が反映されているはず。
どこまでが本当でどこからが演技なのかな?なんて。
会話と雰囲気で魅せるフランス映画らしい作品。

シャルロットは素敵に歳を重ねてますね。
若い時はパパ・ゲンスブール譲りの鼻が印象的な感じだったけど、
最近はだんだんと母親のジェーン・バーキンに似てきた感じ。
二人とも飾らない感じが魅力的。

なまいきシャルロット ニューマスター版
でも、シャルロットといえばいまだにこのイメージだったりもします。