政治・政策を考えるヒント!

   室伏謙一  (公式ブログ)


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 6月22日、参議院選が公示された。各候補者や各党党首、幹部が街頭活動を繰り広げている。参院選は衆院選に比べて選挙区が広く、したがって活動範囲が広範囲にわたるので、候補者にとっては大変だが、そのせいもあってか身近に選挙を感じられず、少々盛り上がりにかけるところもあるように思う。

 さて、そうした中で、今回の参院選で注目を集めているのは、新たに選挙権を付与された18歳、19歳を中心とした若者達の政治活動や投票行動である。

 政治活動という点では、昨年の安保法制の審議の際に結成され、一躍表舞台に躍り出たSEALsや、10代の若者によるT-nsSOWLといった団体が積極的に活動を行っているようである。

 投票行動という点では、参院選を前に各党はその取り込みに必死になっている。そうした各党の活動、新たに選挙権が付与された若者向けのパンフレットを作成して配布したり、若者を集めての集会を開いたり、果ては若者と一緒にプリクラを撮るといったものまで様々である。

 その姿は、あえて形容するならば、新たな有権者という「魚群」に群がるトロール船であろうか。

 一方で、新たに有権者になる若者も含めて大学生等の若年層に早くから着目して活動を行っている「専門家」も見受けられる。彼らが行っているのは、そうした若者を他の世代から切り離して、彼らのための政治や政策を実現するにはどうすればいいかを教えたり、議論したりするものから、「若者対高齢者」という対立軸を作り出して、高齢者のための高齢者による政治を「シルバーデモクラシー」と名付けて、それに対抗させようと煽るもの、更には若者の未来のためには新産業を若者がつくらなければいけないと捲し立てるものまである。

 そうした「専門家」の行動は、実体としては、若者のためというより、「若者のため」に名を借りた売名行為といったものが多いように思われる。(売名行為自体が問題というより、「若者のため」にならないことをやり、教え込み、押し付けていることが大きな問題なのだが。いたいけない若者を新たな枠にはめようというのだから、タチが悪いことこの上ない。)

 しかし最も問題とすべきは、選挙権年齢の18歳への引下げは何のための引下げなのか分かっていないということであろう。

 選挙権年齢を引下げたのは、若者だけを切り離して何かをしようということではなく、有権者の裾野を広げて政治への関心や参加意識を高めること、幅広い世代の意見を政治や政策に反映させることにあるのではないのか。そうであれば、各党は、18歳や19歳の若者を含め、様々な世代を集めて集会や討論会を開き、望ましい政策の方向性や政治にあり方について議論するというのがあるべき姿だと思うが。18歳や19歳の若者と、そうした機会に議論をするから高齢者のみならず、歳上の世代も気づくことがあるだろうし、逆もまたあり得るだろう。だからこそ民主主義が機能するわけであり、政治的関心や政治参加も高まるというものではないのか。

 それを無視してというか、隅に置いておいて、漫画だのパンフレットだの、プリクラだのというのは、若者を小馬鹿にしているとしか言いようがないだろう。(別の言い方をすれば、若者向けの衆愚政治といったところであろうか。)

 加えて、「シルバーデモクラシー」と連呼して、若者を捲し立てるのは、若者に熟慮の時間を与えず一つの方向に方向付けようとしている、つまり彼らの意思を無視してn分の1としてしか考えていない、そういう風にしか形容しようがないのではないか。(これも別の言い方をすれば、若者向け扇動政治といったところであろうか。)

 比較的幅広い世代が集まり、議論する機会を作っている、私の知る限りにおいては市民連合ぐらいしかない。これでは国政選挙としては片手落ちだろう。野党共闘を恐れる前に、まだ選挙戦は始まったばかりなのであるから、与党側も幅広い世代が議論する場の創出とか、何かやってはどうか?

 以上、有権者、各党、各候補者へ、ご参考までに・・・
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