前々から気になっていたVIENNA MIR Proを試してみました。

VIENNA Ensemble Proを使ってもう何年も経つのですが、
MIR Proの方はノータッチ でしたので、
体験版だけですが、ちょっと使ってみて思ったことを書いてみたいと思います。


基本的にはパンナー兼リバーブの複合プラグインという立ち位置で
リアルな空間音響を再現するのに極めて向いています。


ホール全体


ホール拡大図

こんな風に聞き手である自分の立ち位置と、
各種楽器を何処にどんな向きで配置するかを決めることが出来ます。

ミックスではパンや音量はもちろんですが、
遠くから聞こえるようにするために行う処理云々をしなくても
マウスでその楽器を遠くに配置するだけで
かなりリアルに空間的な距離感を感じることが出来ます。


MIR Proで使えるVienna MIR RoomPack 1 – Vienna Konzerthausの
デモはこちらで聞けます。

リアルなクラシック音楽を作りたいならば、
というか、VIENNA社のデモ音源みたいなクオリティーにするには
MIR Proが必要なのでしょう。


最初はMIR Proだけを買えば使えると思っていたのですが、
使うには本体ソフトのMIR Proとライブラリーの
ROOMPACK BUNDLEは別売りで買わなければいけません。


ROOMPACK BUNDLEのバンドル
全部でホール、スタジオ、教会など全部で5種類出ています。


スタジオのセットは1つのライブラリーの中に
たくさんのスタジオが収録されており、
狭いスタジオで弦楽四重奏を録音するときのような
イメージでホールの状態をそのまま移転してみました。

狭いスタジオでの弦楽四重奏

各種設定の一部


リアル指向の現時点における最高峰という感じで、
そのまま現場で聴いているような感じにかなり近づけることが出来ます。


ボカロ曲でやったらどうなるだろうかと思いましたが、
デモの中にジャズバンドの曲があり、
ライブハウスで聴いているような感じになるようです。


VE Pro内でのMIR Pro

扱いとしてはVST、RTAS、 AAX(Native)のエフェクトプラグインで、
VEPro内でもDAW側からでも使うことが出来ます。


また単なるプラグインですので、
サードパーティーのソフト音源や
オーディオデータに対しても使うことが可能です。


Omnishereで使ってみましたが、
ホールで鳴っているシンセの感じが作れて面白い感じでした。


深く使い込んだわけではありませんが、
ぱっと見た感じマイクは2本で
配置やカーディオイドなどの特性なども選択でき、
オートメーションにも対応しているようです。


VIENNAの音源以外でも使えますので、
超絶リアルなオーケストラや室内楽が作りたい方にとっては
音源だけリアルでも何か足りない…というときに
かなり助けになると思います。


逆にリアル過ぎて使いどころが難しくも思えます。
あまりレビューなども見かけないので
日本ではあまり普及していないのでしょうか…。


面白そうなプラグインですが、
値段がかなり高く機能制限なしのMIR PROが本家で€ 645、
24トラック制限のMIR PRO 24は€ 295です。


これを土台に5種類のライブラリーの中から好きなものを
別途購入するわけですが、
オーケストラ用としてVIENNA KONZERTHAUS(€ 195)、
それ以外のスタジオを想定したSTUDIOS & SOUND STAGES(€ 275)が
気になりました。


あとの教会みたいのは1つくらいあっても面白そうですが、
常用するような感じでもはなく、
教会での合唱みたいな曲か残響深めのBGMくらいでしか
ぱっとは用途が思い浮かびません。


今まで通り普通のミックスももちろん使えますし、
MIR Proの音とそれらを混ぜることも可能なので
24トラックあれば十分としてMIR PRO 24+ホールとスタジオで
使おうと思えば大体€1000弱の値段でしょうか。


うーん。
趣味でとにかくVienna製品のデモで聞こえてくるような
リアルクラシック曲を作りたいなら
かなり強力なツールですが、
汎用性があるかということと対費用効果を考えるとちょっと微妙な感じです。


ただ高機能なのは事実であり、
音作りという意味において狭い、ないし広いスタジオで録音したような
空気感をかなり自由自在に、しかも簡単に作れるので、
「これは新方式のリバーブ、パン、ステレオイメージャーだ」
と思えばありかもとも思えます。

2mixの配置や残響のコントロールという意味では
かなり直感的にスムーズに作ることが可能です。



体験版期間は一ヶ月なので仕事の合間に
果たして実用性がどんなものなのか
使ってみたいと思います。

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izotope  TRASH2導入しました。

izotope  TRASH2
公式サイト(日本語)

もうたくさんエフェクトプラグインは持っているのですが、
技術の進歩は恐るべし、
今までにない歪み系エフェクトということで買ってしまいました。


歪み系エフェクトなので要するに単なるディストーションや
オーバードライブと思ってしまいがちですが、
設定できるパラメーターが膨大で作れる音も無限に近い可能性があり、
一般的な歪み系エフェクトの概念を大きく超えるプラグインです。


ディストーションのような破壊系エフェクトとしてだけでなく、
エンハンサー的な音質を上げる目的でも使えるので、
音質アップ、ギターの歪み、破壊系エフェクト、そして効果音まで
その多様性と音質の良さに「これは凄い!」と驚きました。


とにかく歪みに関してなら色んなことが出来るプラグインです。
技術の進歩は凄い。

6種類ルーティング

単に歪ませるセッティングのみでなく、
実際には様々な歪みを作り出すために
6種類のルーティングがあります。

①FILTER(歪む前のイコライザー&モジュレーション調整)

②TRASH(2段階歪み調整)

③FILTER(歪み後のイコライザー調整)

④CONVOLVE(マイクやWIDTHなどの調整)

⑤DYNAMICS(コンプ&ゲート)

⑥DELAY

上記の6段階のエフェクトの組合わせで
FILTER以外はDRYとWETの調整が出来るので
単なる歪み系エフェクトという概念を超えて、
非常にたくさんの音を作ることが出来ます。


ソフト音源の音をブラッシュアップするために買ったのですが、
実際に使ってみるとギターにも使えそうな、
特にスラッシュ系やグランジ系に合いそうな強烈な歪みが作れるのが、
個人的には掘り出し物的な感じでした。




実際にどんな用法でどれくらい音が良くなるの?という疑問に
上の動画は答えてくれていますが、
主にエンハンサー的な用法としては十分過ぎる効果ですし、
クリーンギターに対する歪みもかなりリアルで
アンプやストンプエフェクトで作るだけでなく、
TRASH2でのアプローチもありかなと思える感じです。


歪ませる周波数を詳細に設定出来るのが良いですね。

設定出来るパラメーターが非常に多いので操作は複雑です

しかしその分、使い方は複雑で膨大なプリセットがあるものの、
日本語の説明書なしだと、翻訳サイトを使いつつチビチビ
各パラメーターの使い方を調べて行く感じなので、
まだまだ使いこなしているとは言えません。


これから少しずつ覚えて行こうと思いますが、
歪み系なのに、出来ることが多すぎるくらいなので、
大量のプリセットがあるものの
WAVESなどのイージーオペレーションとは対極位置する
複雑な操作への理解が必要なソフトです。


ギターの歪みにも使え、
エンハンサー的な音質の底上げにも使えるプラグインであり、
破壊系面白エフェクトも自由自在なだけあって、
単なる歪み系エフェクトでこの値段か、というのに
納得出来る久々の両プラグインでした。


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ディスコンになって久しいLiquid Mix(以下LM)ですが、
非常にコンプやEQの効きが良いので、
未だに現役で使っています。
(Win64bit、Protools10)



最近はVSTで使うと2つめ以降が使えなくなったり(RTASは大丈夫)、
(以前は使えました)
Protools上でもほかのプラグインと相性が悪く、
Focusrite社以外のプラグインを立ち上げた途端
Protoolsがフリーズするなど問題も多く
「そろそろ限界かなぁ」と思っています。


もはや中古でしか購入出来ず、64bitでの動作も不安定であり、
補償もないので、今から新規で購入する方には
ちょっとハードルが高いかもしれません。


今後ドライバが更新されることもないでしょうし、
現状の不具合をだましだまし使っていくしかないのですが、
いい加減限界でprotoolsでミックス中に何度も固まったり、
固まらないまでもエラー出まくりで
正直そろそろ厳しくなってきました。


かといって代替えになるプラグインもなく、
LMなくなったら困るなぁと思いながら作業しています。

代替えとなるものとして
プラグインにおける音の良さという点で
UAD-2を検討しているところです。


実際に使っている感想ですが、単純に音が良くて
コンプに関しては個人的にはソフトウェアのコンプであるにも関わらず、
比較的ハードウェアに近いと感じており、
よく言われるプラグインのコンプは3dBくらいまで~、
という常識に囚われず、ハードみたいな感覚で使えるので、
Protoolsを使うときはほぼ100%出番があります。


特によく使うのがFairchild670、UREI1176、DRAWMER1960、
SSL FX G384、JOEMEEK SC2、LA-2A、DBX160S、
TUBETECH CL1B、RED7、Avalon 737、Distressor、
あたりですが、以下に書く倍音特性だけでなく、
「コンプの掛かり方」というグラフで表しにくい特性を
機種ごとに非常に明確に感じ取れるのでとても気に入っています。


似ているかどうかはわかりませんが、
使えるか使えないかでなら、使える音になります。


コンボリューションなので実機からかけ離れているということはないでしょうが、
ちゃんと選んだコンプごとに違いが出るので、
似ている似ていないではなく、
その違いを飲み込めたらミックスで大いに活用出来ます。


「個性がクッキリでる」と「効きが良い」という点が
演算プラグインとの最大の違いで
好みは分かれるものの、
コンボリューションの強みであり、
LMの良いところだと思います。


Fairchild670


Distressor


実機を使ったことがないいわゆるヴィンテージがほとんどなので、
似ているかどうか?は判断出来ないものが多いですが、
使えるかどうかなら、個人的には大のお気に入りであり、
倍音増幅などもみんな個性があって非常に使いやすいです。

DBX160S


TUBETECH CL1B


いわゆるコンプによる音色作りや2mixの奥行きを出すのに
個人的にはこんなに使いやすいプラグインはなく、
ミックスでもコンプによって違いを出しやすいのです。


RED7


プラグインでは感じにくい強烈なコンプごとの個性があるので、
引っ込めたいトラックや前に出したいトラック、
コンプを低レシオで深く掛けたいトラックや、
ハイレシオや浅く掛けたいトラックなど、
使って行く中で明確に個性を感じ取れます。


だた動的なコンプの動作を静的なコンボリューションを
細かく連続的に繋げて動作を再現しているので、
完全再現ではなく好みも分かれますが、
プラグインでここまで出来るなら十分過ぎるくらいの性能を持っています。


EQに関しては素晴らしいの一言で
特によく使うのがSSLのEシリーズでほとんどこれしか使っていないです。


 SL4000 Console E-Series


EQは元々静的なのでリバーブやアンシミュと同じく
コンボリューションタイプと相性が良く
滅茶苦茶効きが素晴らしいです。


現代の何でも出来るEQに比べると小回りはあまり効きませんが、
8割くらいはこれで音作りが出来ますので、
どうしてもというときだけ何かほかのEQを読み込みます。


たまに低域をPULTEC、高域をNEVEやAVALONで仕上げあることもありますが、
個人的にはミックスでの使用はSSLが一番好みに合っているようです。

PULTEC EQP-1A

AVALON 2055

MANLEY  PASSIVE STEREO TUBE EQ

マスタリングでAVALONの2055やMANLEYの
PASSIVE STEREO TUBE EQを使うことがありますが、
ミックスにおいては最初はAPIやISAやAMEKやNEVEなど
色々試してみたものの最終的にSSLに統一されていきました。


LMがなくなって困るのが最大の理由が
SSLの代替えEQをどうするか?で
シミュレータープラグインはたくさん出ているものの、
あとはUAD-2かDuende(NATIVE)かという感じで、
なかなか良いのが見つからない感じです。


さすがにUAD-2がディスコンになることは現時点では考えられないので
今後はUADにシフトしていくかもしれません。


LMがなくてもミックス自体は出来ますが、
一つでコンプ40種とEQ20種を管理出来るので、
ミックスがやりやすく、効きも素晴らしく、
GUIで損してディスコンになってしまったのが本当に惜しい。


お金を払うからFocusrite社にはドライバを更新などサポートを継続するか、
NATIVE版を出して欲しい、という方は結構いる気がします。


リバーブやアンシミュはコンボリューションが普及していますが、
コンプとEQは演算がほぼ全部なので、
もっとコンボリューションのコンプやEQを世の中のメーカーさんに作って欲しいです。

どこかの会社が特許をとっているらしく、
コンプやEQでそれがないのはそのせい?らしいです。


あんまり未来が明るくないプラグインですが、
たぶん本当に使えなくなるまで頑張って使おうかと思っています。
きっと私のように根強いファンがいるはず…。



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今まではWAVESのRenaissance DeEsserが
個人的には大のお気に入りだったが、
最近購入したSonnox Oxfordの SuprEsserが
とても高性能で気に入ったので紹介したい。

WAVES Renaissance DeEsser


Sonnox Oxford SuprEsser


単純にディエッサーの性能に着目した場合に
Sonnox Oxfordの SuprEsserのほうが、
WAVESのRenaissance DeEsserよりもずっと優れているように感じた。


優れているというよりはSuprEsserはディエッサーの枠を超えて
カット方向にしか使えないダイナミックイコライザーのように感じる。
設定できるパラメーターもとても多い。


ボーカルで使うのがディエッサーのメインの仕事だけれど、
実際にはどんな楽器に使っても良く、
特に立たせたいトラックをEQでブーストすると
音は立つけれど高域がキンキンするという時に
 SuprEsserが役立っている。



高域を上げ過ぎたならEQのブーストを控えめにすればいいじゃん、
という風に思うのだが、
そうすると今度は物足りなくなってしまい、
EQでのブーストだけだと高域と共に出張ってき過ぎると感るときは
SuprEsserで微調整できる。


要するに大雑把に高域全体をブーストさせて
トラックを立たせつつ気になる部分を
コンプレッションしてピンポイントで調整するというやり方で
考えてみればマスタリングでも同じことをしているし、
ベースなどの低音でも同じことをやっている。

brainworx| bx_digital 


brainworx| bx_digital のディエッサー部分

マスタリングイコライザーであるbx_digitalのディエッサーは
その目的で付いているものだし事実良く使う。


ベースでより低音感を増すために低音をブーストした後に
コンプレッサーを掛けて低音のダイナミクスの安定したベース音を
作るのも良くある方法だが、
SuprEsserを使ってみてディエッサーの使い方
(というよりダイナミックイコライザーの使い方)の
幅が広がった感じがした。

ちゃんと音が立ってるけれど、主張しすぎない感じを調整するのに
とても役に立っている。


この時点でディエッサー本来の用法である歯擦音ではなく
特定の周波数のコンプレッション処理になっているが
元々そういうコンセプトで開発されたものらしい。


もちろんディエッサーとしても十分過ぎるくらい使えるプラグインだが、
カット専用のダイナミックイコライザーと考えると
もっと応用の幅は広がる。


実際に使っていて便利だ感じる点を挙げてみたい。


まずリアルタイムアナライザー付きなので
気になる周波数を見つけ出すのに役立つ。


アナライザー付き


例えばボーカルにディエッサーとして使った場合に
耳が痛い周波数を探すときも一発で見つかる。
おおよそ聞けばわかるけれど、目で見ると一発なので作業が速い。


ディエッシングされる部分の周波数が数値付きで見れる。

「shh」などの部分も一発で見つかるので
特にディエッサーの使い方がいまいちよくわからないという方には
眼で見て簡単にわかるのでお勧めだ。

イコライザーやディエッサーを使うときの
「実際に鳴っている音」と「設定する周波数」を一致させる練習にもなるはず。


大体5kHz~10kHzの間だけれど、
歌詞や声質によってまちまちだし、あまり大雑把にやると
元の声の音色も不自然に変質してしまうので
ピンポイントで狙いたいときもバンド幅を設定でき
この点も非常に使いやすい。

バンド幅を細かく指定出来る。

バンド幅の設定に関しては
大抵の場合はWAVESのRenaissance DeEsserで十分なのだが、
どうしても上手く行かない場合もあるので、
そんな時はSuprEsserが役に立つ。



幅(WIDTH)もオクターブで確認できる。


ディエッシングのバンドをオクターブでも教えてくれるので
そのトラックの音が88鍵盤のどの辺りを動いているのか、
あるいは何Hzが鍵盤のどの辺りなのかがちゃんとわかる人にとっては
意外と便利かもしれない。


対応周波数は20Hzから20kHzまで。


通常のディエッサーと違い20Hzまで低音に対応しているので
低音のノイズやポップ・ノイズ処理などにも使える。


WET/DRY量の調整

WETとDRY音の調整も出来る。これも微調整に便利。



ダンピングの設定

アタックとリリースの設定

レシオとニーの設定


またなんとレシオ、アタックタイム、リリースタイムも調整ができるし、
レベルトラッキングの部分ではダンピングまで設定できる。

ニーはソフトか通常かの2種類しかないがこれで十分だ。

バンドパスフィルターのように使うこともできる
正直ディエッサーというプラグインの枠を大きく飛び越えて
完全にダイナミックイコライザーになっている。


brainworx bx_dynEQ V2

ブースト方向にダイナミックイコライザーが使いたいときは
brainworxの bx_dynEQ V2があるが、
カット方向ならSuprEsserの方がはるかに使いやすい。


色々と奥が深そうなプラグインなので、
今後ももっと使い方を研究してみたい。



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BGMを制作していて、
色々と面白い音色を作りたい時に
エレキギターのエフェクターの「アコースティックギターシミュレーター」が
欲しくなったのだが、
手持ちのIKのAmplitubeやNIのGuitar RIGに該当するエフェクターがなかった。



BOSS AC-3


BOSS AD-8


BOSSのAC-3やAD-8、あるいはマルチエフェクターにも
アコースティックシミュレーターが入っているが、
思えばDTMでは使った記憶がない。


元はロックなどのライブでエレキギター&ベースや生ドラムなどに混じって
生のアコギを演奏することは音量的にかなり難しく、
マイクで増幅するのもほかの音との被りが激しいため、
このエフェクターが開発されたのだが、
DTMではほとんど顧みられることはない。
(エレキギターの音を擬似的にアコギっぽい音にしてくれるエフェクターです)



IKのAmplitubeは結構何でも揃ってそうな感じだが、

意外や見つからない。

Amplitube3のストンプエフェクト色々


Amplitube3、追加パックのMETAL、Jimi Hendrix Editionなどは持っているけれど、
最近出ている細かい追加パックを全部買っているわけではないので、
ひょっとしたら探せばあるのかもしれない。


そもそも、擬似的にアコギの音を作り出すくらいなら、
DTMの場合はライブのような制限はないのだから
本物のアコギを使えばいいのだけれど、
あのチープなシャリシャリした音が欲しくて、
フリーのVSTを探してみた。



NUSofting DeepBoard

http://rekkerd.org/nusofting-releases-deepboard-beta/


NUSofting DeepBoardは32bitプラグインなので、j-brigeをかまして64bit化して使ってみたが、
なんとなくそれっぽい音になる。
(DTM環境が64bitオンリーの方はj-brigeを使うしかない)



フリーソフトとしては十分な出来だと思う。
有難い。


アコギを生録音するのが難しい環境にいる人にも
エレキギターをライン録音して、
NUSofting DeepBoardを使えばアコースティックシミュレーターとして使えるので
便利かもしれない。

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noveltechの「Vocal Enhancer」導入した。

noveltech「Vocal Enhancer」


エンハンサープラグインは山のようにリリースされているが、
文字通りボーカル専用と銘打ったエンハンサーで、
通常のエンハンサーとは異なり、かなりボーカルに適した設定を
細かく追い込んでいくことができるのが特徴だ。


最近作ったボカロ曲の「ごはんのうた」で初音ミクに使用してみたが
これがなかなか良かった。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm21843095?mypage_nicorepo
【ごはんのうた】ニコニコ動画へのリンク


ほかにもエンハンサーはいくつか持っているのだが、
一番使いやすいと感じたのは
エンハンサーが掛かる周波数のレンジを調整できる点だ。

エンハンサーが掛かる範囲を設定できる。


エンハンサーの周波数レンジを調整して、
高域だけに輝きを与えたり、
高域は抑えて、中域のみをエンハンスしたり、
といったことをイコライザー感覚で行えるという点が
非常に繊細な表情を持つボーカルに適していると感じた。


ローは1kHzからハイは20kHzまで設定できるので、
女性ボーカル(初音ミク)ならおおよそ3倍音あたりから
エンハンス効果を細かく設定できることになるが、
ミクの丸みのある可愛い声にもうちょっと「張り」や「高域の輝き」を与えたいときには
ピッタリかもしれない。


メーカーデモのMP3は人間のボーカルに掛けているが、
これもなかなか素晴らしい感じだ。

http://www.miyaji.co.jp/MID/product/noveltech/Vocal_Enhancer.php
メーカーページ


ほかにもここが良かったという部分を紹介したい。



まずFOCUS FREQUENCYのパラメーターでは、
一番エンハンサー効果をフォーカスしたい部分を設定できる。


〇kHzあたりに焦点を当ててエンハンサーを掛けたい、
ということが出来る。
これも重宝した。


ENHANCEMENTのパラメーターで
エンハンサーの強弱も微調整ができるので、
フォーカスする周波数と全体的な効果のバランスを取っていくことが出来る。


レゾナンスとフィルターの切れを調整


またエンハンスされる箇所のフィルターの切れ具合を
-12dB/octと-24dB/octで選択できる。


-12dB/octも-24dB/octもどちらも緩くすぎず、鋭すぎず丁度良い切れ味だ。


またフィルター部分のクセをレゾナンスで調整することも可能であり、
これはなかなか珍しい機能だと思う。



コンプも内蔵されている。


さらにエンハンス量に合わせて入力と出力のピークレベルが一定になるよう
自動でコンプレッションしてくれる機能も付いている。
これは便利。


総合すると、そんなにたくさんのパラメーターがあるわけではなく、
どちらかというと直感的に使えるプラグインだが、
人間にもボカロにも声に艶や輝きを与える素晴らしいプラグインといえる。



WAVES Aphex vintage aural exciter


以前はWAVESの aphex vintage aural exciterをメインで使っていたが、
こちらは細かい設定がほとんど出来ないヴィンテージタイプで
ヴィンテージな味が好みに合うなら良いけれど、
緻密な音作りをするならnoveltechのVocal Enhancerのほうが
ずっと便利ではある。


片やヴィンテージ、片や現代科学の最先端という感じで、
どちらも一長一短で好みの世界になるが、
求めている音に合わせて使い分けていけると
ボーカルのミックスには重宝するかもしれない。


Vocal Enhancerと銘打っているが、
実際にはギターやキーボードにも使えるので、
普通のエンハンサーと同じように使うことも出来る。


これは買って正解だった。
今後ともボカロ、人間問わず使っていきたいプラグインだ。


ヴィンテージと最新テクノロジーを上手くミックスしながら、
ミキシングやマスタリングを行うやり方が、
最近の自分の中の流行りになっている。


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久々にボーカロイド曲を作ったので
思ったことを書いてみたい。



今回は初音ミク・アペンドの「sweet」を使って
バラード調の曲を書いてみた。


曲はこちらです。↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21481962
「九ノ花」


前回の「STAR☆BIRD」同様に手間が掛かったのがリップノイズで
意外と「プチュ!」とか「クチュゥ」みたいなノイズがある。


もちろん人間でも普通にあることなので、
リップノイズがあること自体は問題ではないのだけれど、
ミクの場合は「違うテイクを使う」とか「歌い直してもらう」とか
そういうことが難しい。


同じ歌詞を歌わしてバウンス(書き出し)するならば
特定の歌詞で入るリップノイズは
設定を変更しても歌詞が同じである限りなかなか消すことが難しい。

歌詞が「例えばほら~わりと近くに~」の部分

上の画像は今回の曲のBメロの歌詞が「例えばほら~割と近くに~」の部分だが、
冒頭の「た」の部分をよく見ると(黄色い四角で囲ってある部分)
明らかにノイズっぽい波形が見える。


このように歌詞の中から分離している部分は
地道にフェーダーを下げるか、波形ごとカットするなどの
作業を行えば綺麗にしていける。


面倒ではあるけれど5分程度の曲であれば
十分に頑張れる範囲だ。


注意しなければならないのは
タ、マ、パ、etc…のように一度舌を口内に触れさせたり、
唇と閉じないと発音出来ない音は
「ここノイズだなぁ~」と思ってカットし過ぎると
子音の頭部分をカットしてしまうことになり
とえばほら~」が「ほえばほら~」になってしまう場合があること。
(TATOEBAの「T」がカットされてAHOEBAになってしまう)



この辺りも程度問題だが、地道に何度も聞いて
フェーダーを下げたり、カットしていくしかない。

問題は完全に波形の中に埋まっているリップノイズだ。


完全に波形の中に埋まっている場合は除去が難しい


上の画像の赤い四角の中のように完全に波形の中に
埋まってしまっているリップノイズはほとんど絶望的で
もし除去しようとするとかなり根気のいる作業になる。


ミクの場合はこちらの例はほとんどないけれど、
人間のボーカリストさんの場合は
大抵何十分か作業した後に「無理!」という結論に到達し
時間を無駄にすることが多い。
(そしてほかのテイクに差し替えたり、良いとこ取りで切り貼りして対応する)


大抵の場合はノイズっぽい箇所は
波形がギザギザになっていることが多いので
100ms単位で聴き込んでその部分をペンシルツールで補正するという
技もあるけれど非常に面倒で上手くいかない場合もある。


スタジオなんかで時間が限られている場合は
さっさと見切りをつけて違うテイクを選んだ方が賢いと思うが、
自宅で時間制限がない場合は地道に頑張ってみてもいいかもしれない。


次に声質なのだが、
アペンドのsweetはノーマルミクよりも
倍音が豊富で使いやすかった。

人間の女性、ミク(SWEET)、ミク(ノーマル)を見比べて
検証してみた。

人間の女性ボーカルのスペクトラム


初音ミク(SWEET)のスペクトラム


初音ミク(ノーマル)のスペクトラム

前回の記事同様に
分かり易いように各倍音の●に色を付けてマークしておいた。


基音、2倍音、3倍音、4倍音、のように印が付いているが、
ミクのSWEETはノーマルに対して2倍音がかなり豊富なのがわかる。


クリックで拡大できます。

並べて比較画像を作ってみたが、
3倍音、4倍音よりも、2倍音が多い。


これは聴くだけでも十分にわかるのだが、
声質的に豊富な倍音を持つという点で人間に近いので
扱いやすいと言えば扱いやすかった。


人間の女性ボーカリストのスペクトラムを見ると
基音よりも2倍音のが多く、
それ以上の高次倍音も非常に豊富だ。


その分ディエッサーを上手く掛けてやる必要が出てくるが、
ノーマルミクのように基音が突出していて倍音が少ないよりも
(それがミクの丸みのある可愛らしい声の理由)
人間に近づけるという目的ならば、個人的には扱いやすい。



人間が歌っている曲をお手本にボーカロイド曲を作ろうとすると
上のスペクトラム画像を見てわかる通り、
声質を同じようにすることはほとんど不可能に近いので
この辺りも色々試行錯誤したが、
結局は「ボカロはボカロでいいんじゃね。」という結論に達した。


イコライザーやエンハンサーを使って
無理に人間っぽくするよりも
ボカロらしさを活かした方が現時点の技術レベルでは良いと思うので、
以後はその方向性でいこうと思う。
初音ミクの周波数スペクトラム研究の記事参照)


今度リリースされる初音ミクV3では声も録り直しているというし、
V4、V5…と進歩していけば
もっともっと良くなると思うのでこの辺はYAMAHAの製作者さんに期待するしかない。


そのうちミクにも「ヒューマナイザー的な機能」がついて
人間が持っている「ゆらぎ」みたいなものが表現できるようになったりするだろうし
一番初期のミクに比べれば格段に良くなっているので、
ひょっとしたら将来は人間と聴き比べが出来ないレベルのものが
もしかしたら出来るのかもしれない。


過去作

【初音ミク】STAR☆BIRD 【オリジナル】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19961290

【IA】 コトノハ 【オリジナル】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21140605



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電子書籍ですがDTM関連の書籍も書いています。
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DTMマスタリングのやり方


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PSPの2meterを導入した。

PSP audioware【2meters】


ミックスやマスタリングで使えるLR&MS表示が可能な
メーターオンリーのプラグインが欲しかったのだが、
安かったので買ってみた。


通常14.9$、今はイントロ価格で9.9$。


本当はbrainwroxのBx meterが欲しかったのだが、
こちらは99$もするので、ちょっと敬遠していた。


ほかにもプラグインに付属でメーターが付いているので、
プラグインバイパスでメーターだけを使っても良かったのだが、
PSPの方は価格も安いし、
お手軽に確認できるVUメーターが欲しかったので趣味で購入。


Bx meterのようなMSソロ再生や位相のズレ、
あるいはフィルター機能がないのが残念だが、
元々の価格がまるで違うし、
1000円でお釣りがくるならPSP好きだし安いものだ。


DAW付属のデジタル式のものよりも
アナログ式の針のメーターを見ながらの方が個人的にはやり易いし、
DAWはVUメーターではなくピークメータであることが多いので、
VUメーターが欲しいときはどうしても専用のプラグインがいる。


メーターに頼るメリットは再生音量やモニター環境に関係なく
(時には体調も)
確実に正確なミックスやマスタリングの音量を決められるので、
耳での判断も大切だけど、
メーターに頼ると楽できることもあるので、
文明の利器はガンガン使っている。


しかしメーターに頼るのであれば
やっぱりBx meterが欲しくなってきたなー。



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初心者の方用の作曲本と
ミキシングとマスタリングの本を書きました。

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WAVESから新作のコンソールシミュレーターが出た。


REDD.17




REDD.37


Abbey Road REDD Consoles Pluginという名前の通り、
Abbey Roadスタジオのクラシックコンソールプラグインだ。


MercuryのWUPが切れているのでまだ手に入れてないが、
これは楽しみだ。


WAVESは最近までテープやコンソールのシミュレーター系のプラグインを
出してこなかったので、ここ最近で他メーカーに追いついてきた感じ。



音はクラシックコンソールのシミュレートのようだし、
EQ,ヘッドアンプの歪みやスプレッド機能が付いているようだ。



WAVESのSSLを愛用していたけれど、
なんだか最近はどんどん新しいプラグインが出てくるので
古臭く感じるようになってきた。


やっぱ新しいものを取り入れていかなければいけない。



個人的にはAbbey Roadのプラグインが大好きで
TG12413、TG12414、RS124、RS135などは
今でもミックスでよく使う。

TG12414



TG12413


RS135


基本的に全部ソフト音源で作ってしまうので、
Abbey Roadのプラグインのようなヴィンテージ系のプラグインで
デジタル臭さを払拭するようにしている。
(デジタル系の曲は逆にやらないが…)


昨今はこういうヴィンテージ系コンソールなどの
プラグインとしての復刻が増えているけれど、
もっとやって欲しいなぁ。


実際に使ってみたらまた感想を書きます。




EZ mix2導入。

Toontrack社のお手軽ミキシングツールEZ MIX2を導入しました。


目当てはグラミー賞を受賞しているミキシングエンジニア、
チャック・エインレイの作ったプリセット集。


イージーミックス・パック - チャック・エインレイ

自分でミキシングをする上で、さらなるレベルアップを目指すために、
教材的な意味で購入してみた。


基本的にWAVESのSignatureシリーズと同じで、
著名なエンジニアが制作したプリセットを使えるのだが、
WAVESとの違いはどうもプラグインそのものが違うわけではなく、
「あくまでEZ MIX2のプラグインの設定が違うだけ」のように聴こえること。
(実際はプログラミング処理はわかりません。あくまで個人的な感想です)


WAVESのSignatureはプラグインそのものが違うので、
当然EQでもコンプでも掛かり方や味は違ってくるが、
EZMIX2はEZMIX2内のコンプやEQを著名なエンジニアが
設定しているだけなのか?と感じた。
(設定だけ変えてプラグイン本体は同じということ)


JJP Guitars


WAVES SignatureはまずコンプやEQなどのプラグイン本体を作るところからスタートし、
その上でエンジニアごとの個性あふれる設定がなされているが、
EZMIX2にそういう部分はあまり感じられなかった。


また設定できるパラメーターはINPUTとOUTPUTを除けば
2種類しかなく、WAVEのSignatureのようにプリセット無視で
普通のプラグインのようには使えない。


本当にEZ(イージー)の名前の通り、
ミックスに関して何も知らなくてもプリセットを選ぶだけで
かなりそれっぽいサウンドになるので、
「ミキシングの勉強はちょっと…、でもいい音にしたい!」
という方にお勧めです。


反面ほとんど設定をいじることが出来ないので、
そういう意味ではあまり自由度はない。


コンプのニーをもうちょっとハードにして
「ドラムをもっとパーカッシブにしたいな~」なんて思ったときに
そういう細かい設定はほぼ不可能。
極端な設定を作ることも出来ない。


さすがに著名なエンジニアのプリセットは素晴らしいが、
実際の作曲では結局自分で調整する必要が多分に出てくるので、
中級者以上の方にはお勧め出来ないかもしれない。


そもそもEZシリーズはコンセプトが
専門知識なしでクリックとドラッグ&ドロップだけで良い音が作れるという
製品なので、細かく音を作り込んでいこうすること自体が間違っている。


WAVESとは値段もデータ容量もまるで違うのでそんなもんかと思ったが、
それでも勉強になる部分はたくさんあった。


イージーミックス・パック - マーク・ニーダム


チャック・エインレイやマーク・ニーダムのプリセットを聴くと
自分でやっていたらこういう発想は出てこない的な音が聞こえてくるので、
お手本に自分で近づけるという練習はためになると思う。


特にディレイやリバーブや歪系の使い方は上手だと感じた。


多分、こういう方たちはプラグインはあまり使わずに
アウトボード主体での作業のような気がするが、
彼らに弟子入りして師事するのは非現実的なので、
少しでも勉強のための資料を集めるという意味では有益だと思う。


実際にはDAWに取り込む以前のマイキングなどのレコーディングの段階から
彼らのテクニックのエッセンスがあると思うので、
DAWに取りこんでからのプラグインの設定だけでは
不十分なのはわかっているが、それでもやはり勉強にはなる。


彼らが日本で生徒を募集して、著作やセミナーなどでテクニックを開示してくれるならば
こんなに嬉しいことはないが、
そういったことはなかなか難しいだろうから、
少しでも自分よりも上を行く人たちのテクニックを勉強するには
集められるだけの資料を集め、研究するしか方法がない。


またEZMIX2はミキシング勉強中の方にアイデアを提供するという意味や
スピーディーに目的のサウンドに近づけるという意味でも有効なプラグインだと思う。


自由度がない代わりに専門性に特化しているので、
EQの使い方が上手くいかない~のような方は
プリセットを聴いて同じようになるように自分でEQを弄るなどすれば
それだけでEQの使い方の勉強になる。


結局、自分でやったほうが良くなるのであまり使わなくなりそうだが、
困ったときのアイデア探しや、お手本という意味ではなかなか使えるプラグインだと思った。


個人的にはイージーオペレーションが売りなのだろうが、
各パラメーターの設定を弄るかどうかはユーザーの任意なので
せめてもう少しパラメーターを弄れるようにして欲しかった。


完全な初心者でミックスの勉強するのは面倒だという方、
あるいは中級者以上で設定のアイデア集、お手本、教材的な意味合いのものが欲しい方、
急いでいる時に簡便なプリセット集が欲しい方などにお勧めです。