ドビュッシーの弦楽四重奏をアナリーゼしてみました。

まだ完全終了は第一楽章だけですが、
ドビュッシーらしさが確立された初期の作品とは言え、
ドビュッシー独自の和声やリズムや主題展開がてんこ盛りで
BGM作りに応用するネタとしては枚挙に暇が無いくらい
たくさんの得るものがあります。




ドビュッシー:弦楽四重奏曲

Imslpになんと自筆譜がありました。


自筆譜


学生時代に水道橋のアカデミアによく行ったのですが、
趣味と言うほどではありませんが、
自筆譜集めが好きだったので、
アカデミアで自筆譜を何度も欲しいと思ったことがあります。


貧乏学生だったので結局は買えなかったのですが
(普通のスコアの10倍~100倍くらいの値段です)
なんと今はネットで無料で見れられるは驚きです。


例えばベートーヴェンの交響曲第9番は
ポケットスコアなら1700円くらいですが、
ファクシミリ版は国内では17万円くらいします。
(価格差は100倍)


自筆譜は音楽学者の研究のためや演奏家さんが
巷の○○出版社や○○版との差違を見比べるために買うものか、
完全に趣味で買う物かどちらかだと思いますが、
出版社から出されたものには書いてないことが自筆譜にはあったり、
あるいはその逆があったりするので、
研究資料としては価値があります。



ドビュッシーは大好きな作曲家なので、
度々記事にも書いていますが、
いつものように下の画像みたくアナリーゼしています。


ピアノに直してゆっくり弾いたり、
移調してみたり、
その場で分析で得た知識を元に即興で作曲してみたりと
チンタラやっているので、1楽章完了、3楽章途中という感じですが、
やはり鍵盤に直すともの凄くドビュッシーらしさが伝わってきます。


移調するのも勉強になりますし、
一番面白いのはやはり即興で作曲することでしょうか。
ネタが集まっていきますが、
すぐに忘れてしまったりします。


楽譜を眺めながら思ったことを簡単に書いてみました。


・甚だ旋法的
・ホールトーンで調性を埋没させる
・変位和音極めて多し
・変奏、あるいは主題展開の達人
・大胆な不協和が普通なので、もはや協和に聞こえてくる
・こだま大好き
・遠隔調出身の偶成和音多し
・和声付けが単純な場合でも、非和声音がそれをぼかして複雑に聞こえる
・平行和音を使う
・メロディックマイナーとハーモニックマイナーの活用
・メロディックマイナーの上行形を下行で使う
・旋法と調性のバランス取りが上手い
・ペンタトニック好き
・長いペダル上で無関係の和音が大胆に使われる


まだまだ語るべきことはたくさんありますが、
ドビュッシーの和声法や作曲技法を学びたい学生の方は
巷に本がたくさん出ているので是非色々と参考にしつつ頑張って下さい。
得られるものはたくさんあると思います。


作曲における創意工夫という点においては
最も興味深いのがドビュッシーであり、
同時に古典と決別し、現代音楽の始まりは
丁度この辺りからだとも感じています。


オーケストラと違い編成が小さいので、
ドビュッシーっぽい曲を作ってみたい方への
教材としても手を付けやすいのではないでしょうか。

最後までお読み頂き有り難う御座いました。


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