ブルックナーの弦楽五重奏をレッスンでやらせて頂いているのですが、
特に第3楽章が特に美しく、
まさにロマン派音楽の華という感じです。


本来は弦楽五重奏なのですが、
弦楽オーケストラ編曲のyoutubeがありました。




五重奏ということもあり、全楽章とも内声が非常に充実した構造で(動画は3楽章のみです)、
ブルックナー本人がオルガニストだったということも加わって、
いかにもバッハ好きなオルガニストが作った曲という感じです。

この五重奏には所々にオルガン曲や
ブルックナーの交響曲に見られるテクニックが出てきます。


弦楽四重奏でも弦楽三重奏でもない、
弦楽五重奏というジャンルが持つ特性を見て
このジャンルで作曲してみたくなりました。


ブルックナーはブラームスと同期ですが、
和声上の原則・禁則に関しては割とファジーで、
美しさを優先しているようなところがあり、
もっと後の時代の作曲家のように聞こえます。


それにしてもこのアダージョは美しい。
ブルックナーはもっと評価されてもいいんじゃないかと思います。

ブルックナー弦楽5重奏 第3楽章冒頭分析

いつものようにコードとディグリー、コードスケールを分析しています。

最初はレッスンで生徒さんのご希望で、という感じでしたが、
今はMP3プレイヤーに入れて聞いているくらい気に入りました。

ブルックナーに以前よりも少しだけ深く食い込んだおかげで
私自身の引き出しも少しだけ増えました。


色々な作曲家のスタイルを理解し、応用することは
言うまでも無く作曲でそのまま役に立つので、
作曲なさっている方は、ジャンルに関係なく、
広く自分の好きな曲をアナリーゼするのはお勧めです。


ギタリストさんがギターソロを耳コピしたり、
エンジニアさんが2mixを聞き込んだりするのと同じです。


アナリーゼにおいては分析は和声学の和音記号でも良いですし、
フランス式の数字付き低音でも、
ポピュラーのディグリーでも何でも構いません。

自分が理解出来れば、また自分の作曲に応用出来れば何でも良いと思いますが、
現代の日本人にとってはフランス式の数字低音より
CM7やDm7などのコードネームと
それに対応するディグリーネームが一番普及していると思うので
こちらを採用しています。


和声学の和音記号は転調や借用和音が多用されると
表記が煩雑になり、赤本や黄本程度の簡単な課題ならまだしも
ロマン派や近代・現代の音楽では表記が煩雑になりわかりにくいですし、
おまけにクラシック音楽にはコードスケールという概念がなく
すべて転位と変位で考えるので
ポピュラー系のオリジナルの作曲に応用しにくく、
やはり「学習上では」ディグリー+コードスケールが一番優秀なのではと思います。


バスがKEY-G♭メジャー(変ト長調)で
メジャースケールを駆け上がっていく単純なスタイルは
奇しくも先日やったラヴェルの弦楽四重奏と同じです。
(キーは半音違いですが)


レッスンで触れるまでブルックナー=交響曲という風に思っていて、
彼の室内楽(と言ってもまともなのは五重奏くらいですが)に
全く触れてこなかったのですが、
編成がオーケストラに比べて小さいので
内容を把握しやすいですし勉強には持ってこいです。


やっぱり割と現代的なところが自分でBGMを作る時にも応用が利きますし、
ガチガチの古典和声と現代の自由さの中間みたいな感じに
学ぶべきものがたくさんあるように思えます。


音楽の趣味嗜好は人それぞれで
ロック大好き、クラシックつまんない!みたいな方もいれば
なんでも広い心で学ぼうという方まで色々な方がいらっしゃいますが、
自分の好きなジャンルを極めていくのが一番楽しいです。



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