昨今Viennaなどのソフト音源でオーケストラを作る環境が
簡単に手に入るようになり、
色々な形で楽しむことが出来るようになりましたが、
自分で好きなように作るだけならまだしも、
過去の大家のオーケストラ作品を参考にしようと思った場合、
慣れていないと譜面を読むのは結構大変だったりします。


特に近現代のオーケストラの譜面は
カッコ良いものも多いですが、段数も多く
読むだけでも力が要ります。


読めるようになるコツは一言で言うなら「慣れ」なのですが、
練習次第で段々読む速度や正確さは上がっていくので、
オーケストラを勉強したいという方のために
お勧めの練習方法を紹介します。


まずは次の譜面のコードとコードスケールをとってみましょう。

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難しい…と思っても僅か2小節ですので、
じっくり読んでみましょう。

ポップスやロックと同じようにコードネームや
コードスケールを付けることが出来ます。

これくらい余裕という方もいれば、
難しいという方もいらっしゃると思いますが、
慣れるまでひたすら練習です。


コードとコードスケールは何でしょうか?


上からコールアングレー(完全5度低い)
クラリネット(長2度低い)
バスーン(実音ですが、テノール記号)
ホルン(完全5度低い)
ヴィオラ(実音ですが、アルト記号)
チェロ(実音ですが、テノール記号とヘ音記号)
コントラバス(1オクターブ低い)
となります。


既存曲を参考にしたいと思って譜面を見ても
作曲家にとって煩わしいは
やはり移調楽器で、これのせいでかなり譜面が読みにくいのが実情です。


レッスンでもオーケストラを書く内容を取り扱っていますが、
既存の曲を分析したり、参考にしたりするときに
オーケストラの譜面を読むことそのものが大変な方が多いので
何よりもまず移調楽器になれることです。


音名を譜面に振ってみました。

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ト音記号とへ音記号は普通に読める方が多いと思いますが、
この譜面では実音のト音記号は出てきませんし、
ヘ音もチェロの片方とコントラバスだけです。


移調楽器の読み方はたくさん本が出ていますし
ネットでもちょっと検索すれば出てくるので
わざわざ書きませんが、
ひたすら移調譜面を読み続けることで段々慣れてきます。


譜面そのものはなんでも構いません。
ポップスでもクラシックでもジャズでもロックでも何でもOKです。


○クラリネットB管 長2度下で読みます。

クリックで拡大 クラリネットB管

上の画像をクラリネットのB管として読んでみましょう。
全音下で読み替えながら音名を口に出して読んでみて下さい。

鍵盤が手元にあれば弾いてみるのも良いかもしれません。

答え(選択で反転)
ミソミレド#レミド シーラシソファ#ソ

慣れている方にとってはどうということはありませんが、
慣れていないと長2度下にずらして鍵盤で弾くだけでも
意外と大変だったりします。


○クラリネットA管 短3度下で読みます。

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今度はクラリネットのA管です。
同じように読んだり、鍵盤で弾いてみましょう。


答え(選択で反転)
ファードーシ♭ラシ♭ファ
ミ♭レ♭ラ♭レ♭ドーシ♭ー

○ホルンF管 完全5度下で読みます。

クリックで拡大 ホルン

古典時代のオーケストラは色々な移調楽器のホルンが出てきますが、
上の譜面はF管として完全5度下で読みましょう。

答え(選択で反転)
ドシシ♭ド ソソ♭ファミ

ここまでなんとなくわかったと思いますが、
譜面は何でもいいので、
自分でその譜面を○○と仮定して読む練習をするということです。

手持ちのピアノ曲でもバンドスコアでも楽譜は何でもOKです。
アルト記号やテノール記号でも同様です。


例えばポップスのボーカル曲のボーカルメロディーを
クラリネットのA管として読んだり、
ベースパートをアルト記号やテノール記号として読むことによって
譜面を読む力を鍛えていきます。


慣れてくると段々スラスラ読めるようになりますが、
加えてオーケストラスコアでは
複数の読み方の違う移調楽器と音部記号が出てくるので、
それらを脳内で変換して読まなければなりません。


基本的に①移調楽器が苦手、
②移調楽器は読めるけど、複数の違う移調楽器と音部記号が同時に出てくると苦手の
2段階の苦手の生徒さんがいらっしゃいますので、
まずは①の移調楽器そのものに対する苦手を克服していきましょう。


②のクラリネットA管、コールアングレー、ホルン、アルト記号、テノール記号など
複数の組み合わせを同時に読んでいくのは
実際のオーケストラスコアを見ながら練習していくしかありません。


段数の多い譜面が大変なら木管五重奏などの規模の小さい室内楽から
スタートするのも良いと思います。


しかし移調楽器がスラスラ読めるならば、
組み合わせて読んでいくのは練習次第ですので、
まずは移調楽器が苦手という方は
ひたすら色々な移調楽器や音部記号と仮定して譜面を読む練習を
積むことで段々慣れてきます。


移調楽器が苦手という方は、
手持ちの譜面を色々な移調楽器や音部記号として読み替えて練習してみましょう。


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