最近はWAVESのSSLがお気に入りで、
ミキシングでよく使っている。

SSLを1つインサートすれば、ほかにプラグインを挿さなくても
結構なんとかなるので、
ミキシングを勉強している方にはお勧めだ。


色々なチャンネル・ストリップが出ているけれど、
どうせなら架空のものよりも、
実在する機種でやったほうが、
たとえ「ごっこ」でも結構楽しいものだ。


SSLは内部ルーティングのやり方が
複数あるので、まずはルーティングの方法を紹介したい。


これがわかっていないとまともに使えないのだ。



まずSSLには大きくわけて3つのセクションがある。


1.ダイナミクスセクション

水色の四角内がダイナミクスセクション

ダイナミクスセクションにはコンプレッサーのほかに、
ゲートとエキスパンダーが付いている。

コンプの出来は素晴らしく、深めに突っ込んでも簡単には割れたりしないし、
コンプ単体で見てもかなり個人的には気に入っている。

ただ現代のプラグインコンプのように詳細な追い込みができず、
どうしても大雑把な使い方になってします。


2.フィルターセクション

水色の四角内がダイナミクスセクション 

フィルターにはHPFとLPFの2種類かがある。
カットカーブの鋭さは変えられないが、
カット周波数はかなり自由度が高い。


3.イコライザーセクション

水色の四角内がイコライザーセクション  


イコライザーでは4ポイントの周波数を設定できる。
両端はシェルビングかベルか決めれるし、
Q幅も決めれるのでかなり自由度は高い。


個人的にはLFセクションのシェルビングと
HPFを組み合わせて低音を作っていくのが好きだ。


ほかにもアナログスイッチなどがあるが、ここでは省略する。


次に下の画像の緑のボタンで 
上記の3つのセクションをどういう順番で通すのかを決めることが出来る。



黄緑のボタンを押すと内部ルーティングが変わる。
主に使うボタンは以下の種類だ。

スプリット(SPLIT)のボタン。


チャンネル・アウト(CH OUT)ダイナミック・サイドチェイン(DYN S-C)


組み合わせによってかなり効果が違うし、
これがわからないと使いこなせないので注意が必要だ。


1・デフォルトの状態

まずデフォルトの何もボタンを押していない状態だと
ダイナミクスセクション (コンプなど)→イコライザー→フィルタ-の
順番で信号が流れる。

デフォルトの状態


コンプでまず潰して、それからイコライザーで整えて、最後にフィルターなので、
コンプ前に低音を少しカットするなどの用途には向かない。
個人的にはあまりデフォルトのままでは使わない。

しかし、3つのセクションのどれか1つにしか用がない場合はこれでOK。
コンプだけ、イコライザーしか使わない場合はこれにしている。


2.チャンネル・アウトのみON

チャンネル・アウトのみランプが付いていると、
コンプレッサーが一番最後になる。

イコライザー→フィルター→ダイナミクスセクションという順番だ。


チャンネル・アウトのみ ON

イコライザーを使わずに、フィルターで少しHPFやLPFを通してから
コンプを使いたいときにはこの設定を使う。


この状態でイコライザーで細かくいじっても
次にコンプに入るので、
せっかく設定したイコライジングが崩れてしまうので注意が必要。



3.スプリットのみON

スプリットのみONの場合は
フィルター→ダイナミクスセクション →イコライザーの順番になる。


まずフィルターで整えてからコンプレッサーで潰すなどして、
最後にイコライザーで調整するというタイプで、
個人的にはこの設定を良く使う。


4.スプリット+チャンネル・アウト



スプリット+チャンネル・アウトの場合は、
フィルター→イコライザー→ダイナミクスセクションの順番になる。

個人的にはこれはあまり使わない設定だが、
イコライザーで弄ったあとにコンプを通したい場合はこの設定している。


そのままコンプで潰すにはあまりにも駄目というトラックが
フィルターで対応できない場合はこの設定になる。


とりあえずこの4つだが、
ミキシングするときにコンプとイコライザーどちらが先かは大問題なので、
しっかり使い分けていく必要がある。


さらにSSLはイコライザーの信号を使ってサイドチェインも可能だが、
それはまた別の記事にしたい。



とりあえず全部のトラックにSSLを挿すのだが、
SSLだけではで対応できない場合もあるので、
そういう場合は個別に好きなプラグインを挿すようにしている。


どうしてもSSL以外のコンプを使いたい場合もあるし、
空間系や音程系のエフェクトは当然ないので、
別途インサートすれば良い。


SSLの実機は使ったことがないのだが、
アナログサチュレートの効果やコンプの色がとても気に入っている。


WAVESのSSLの再現性は非常に高い評価を受けているいるけれど、
似ているかどうかはともかく、
使えるかどうかなら、とても使えると思う。



但しイコライジングカーブを視覚的に見たりは出来ないので、
初心者の方にはお勧めできないかもしれない。


耳だけでやるのも楽しいが、
目でどの周波数が膨らんでいるのか?足りないのか?を見ることは
決して悪いことはないし、勉強にもなるので、
自信がないならミキシング・マスタリングで大いに眼を使うべきだと思う。


いつも同じやり方ばかりしていると
ミキシングも飽きてくるので、
色々とやり方を変えるようにしているのだが
たくさんの発見があって結構楽しい。


新しいコンプやEQをとにかく使いまくって、
その特性や振る舞いを実践の中で使うのはとても勉強になるので、
勉強中の方はどんどん試して欲しい。
(私もまだまだ勉強中だが)


そうすることでミキシングのノウハウは増えていくし、
新しいサウンドの発見にも繫がっていく。

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