本屋さんに行ったら「エンジニアが教えるボーカル・エフェクト・テクニック99」
という本が出ていたので買ってしまった。


「エンジニアが教えるボーカル・エフェクト・テクニック99」 


ミキシングにおけるボーカルテクニックを基本的な内容から
かなり特殊な内容まで色々と解説してくれています。


ミックスを仕事でやっている方なら
既に知っていることがあるかもしれないけれど、
非常に知識と経験と示唆に富んだ非常に面白い本でした。


特にドルビーをエフェクトにするテクニックなどPART7のテクニックは
知らない世代の方も多いと思うので必見の価値があると思う。


こんな良い本があるとは今の人たちは勉強するのが
楽で良いなぁといつも感じる。


最近はリットミュージックの99シリーズを始めとして
たくさんのミキシング・マスタリング関連の本が出ているけれど、
あと15年くらい早くこういう時代が来ていれば私も勉強が楽だったのに…
なんてたまに思ったりする。


書かれている内容はまさに著者の長年の豊かな経験に
基づく様々なテクニックであり、
こういった本でもない限りなかなか知ることの出来ないテクニックが
たくさん書かれているのでボーカルミックスで伸び悩んでいる方には
非常に有難い本だ。


私に限らず、多分私と同じ世代の人間は
「どうやってミキシングなどのやり方を覚えたのか?」と問われれば
ほとんどの人が「現場で直接学んだ」とか「エンジニアに直接教わった」とか
基本的実践の中で学んできた人が多いのではないだろうか。


かくいう私もそうだけれど、
インターネットもなく、こういった便利な本がほとんどなかった時代は
「既に技術を習得している人から直接習う」、
あるいは「見て盗む」以外の方法は
サンレコやDTMマガジンなどの音楽雑誌くらいしか情報源がなかった。
(本もある程度あったけれど、今ほどではなかった)


たしかに知っていることも書かれているけれど、
幅広い経験から来る非常に重みのある言葉が多い。


私がDTMを始めた頃は1990年代の後半で
WIN95やWIN98時代のは多くの音楽ソフトは
まだオーディオが扱えなかったので
DAWとは言わずシーケンスソフトと呼んでいた。


つまりそれより前の時代のことはあまり詳しくないのだが、
それでも当時は現代のDAWの何でもアリの性能とは比べるべくもなく不便で
プラグインもラインナップは非常に少なく(しかもとても高価だったし)、
アマチュアの多くの人はハードディスクレコーダーを使って録音していた時代だった。
(当時sc-88proとか88VLを喜んで使ってました)



最近DTMを始めた世代の方たちはハード音源を使ったことがないとか、
ハードディスクレコーダーを知らない世代だったりするのかもしれないが、
WIN95が出る前の時代から(つまり現在40歳~50歳)あたりの方は
アナログ全盛の時代を経験なさっているので、
そのような時代からお仕事をなさっている方の経験に基づく技術を
たとえ僅かでも2000円程度で知れるのは個人的にとても嬉しい。


ドルビーをエフェクトにするテクニックなんて考えたこともなかった。


これからもこういう本がたくさん出て、
若い世代の人が勉強する環境がより良くなっていくことに期待したい。



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DTM作曲レッスンカリキュラム内容をまとめてみました。
生徒さんも少しずつ増えてきたので、
学べる内容を整理してリスト化しています。


基本的に生徒さんのご希望に沿ったレッスンを行っておりますが、
DTM作曲レッスンの内容を
下記のカリキュラム表からも学びたい内容をお選びいただけます。


またご希望があれば下記のレッスン内容以外でも
DTMにおける作曲関連の内容であればご相談下さいませ。


基本作曲理論(ポピュラー&ジャズ総合)
いわゆる音楽理論です。
この部分をしっかり学びたいという生徒さんが最も多いです。
そしてこの部分がしっかり出来ていないと
それがそのまま出来上がる曲のクオリティーに直結する
という超重要部分です。


一通りのテクニックに加えて、
特にコードとコードスケールの関係をしっかり学ぶことで、
感性と理論を両立させ、作曲における適切な音使いできるようになることが目的です。
また色々なジャンルを制作する上ので土台ともなる部分です。

このブログの書き主が専門学校で教えていた頃の
音楽理論カリキュラムとほぼ同じですので、
基礎理論にあまり自信がないという方にお勧めです。

どんな曲を作るにしろこの部分がすべての根本になってきます。
「ピンポイントで学びたい」「途中からスタートしたい」
「趣味でやっているので重要ポイントだけを学び作曲出来るようになりたい」
「プロを目指しているので一通り学びたい」などのご要望は
レッスン前のご相談で決めて頂いております。
(何処からでもスタート出来ます)


・音名と基本的な楽典知識
楽譜の読み書きと基本的な音楽用語を学びます。

・度数と音程
和音やテンションやオルタードで必要になる音同士の距離の数え方を学びます。

・3和音と4和音
Maj、m、7、M7、m7-5、aug、dimなど基本的なコードネームについて学びます。

・メジャースケールとマイナースケールの習得
あらゆる音楽理論の基礎となるメジャースケールとマイナースケールを習得します。
ここがいわゆる作曲理論を理解できるかどうかの分かれ目となる重要ポイントです。

・ダイアトニックコード
メジャースケールとマイナースケールの上にできる音階上の和音と
ディグリーネームについて学びます。

・ダイアトニックコードを用いた基本的なコード進行
ダイアトニックコードを用いて【トニック】【ドミナント】【サブドミナント】の和音機能や
循環コードなどの基本的なコード進行を学びます。

・コードスケール
独学とそうでない方の差が最も出る部分がこのコードスケールです。
そのキーにないはずの#や♭が出てきたり、
ダイアトニック以外の和音が登場したりするときに
どうやってメロディーやアルペジオやバッキングの音を選択すれば良いのかを学びます。
ポピュラーとジャズ理論における最も重要な部分です。

・ドミナントモーションとその使用コードスケール
ドミナントモーションとその可能性やドミナントセブンズ時に使用できる
ミクソリディアン系のコードスケールを学びます。
ミクソリディアン♭6、HMP5B、コンビネーションオブディミニッシュスケールなど
たくさんの可能性を学ぶことで作曲の幅を広げます。

・オルタードコード
ドミナントセブンスコードのオルタード化について学びます。
ポピュラーやジャズで使用されますが、
お洒落な曲を書くための重要テクニックです。


・セカンダリードミナントとその使用コードスケール
ドミナントモーションを応用してダイアトニック以外の
ドミナントセブンスを使用するテクニックです。
使用コードスケールについても徹底的に学びます。

・Ⅱ‐Ⅴ(トゥーファイブ進行)
特にジャズで重要視される
Ⅱ‐Ⅴについて学びます。
使用コードスケールの可能性についても追及していきます。

・Ⅱ‐Ⅴの裏コード(サブスティチュードコード)とその使用コードスケール
裏コードとその時に使用可能なコードスケールについて学びます。
・ディミニッシュコードとその正体
ディミニッシュコードとその正体、およびディミニッシュ時に
使用できるコードスケールについて学びます。
すべてのパッシングディミニッシュの正体についても学びます。

・sus4コードの使い方(根強い誤解を解く)
sus4コードの基本的な使用方法だけでなく、
ポピュラーにおけるsus4コードの根強い誤解を解くことで
より発展的なsus4の使用法を学びます。

・コードボイシング
コード進行時における和音連結について学びます。
ローインターバルリミットを学び、
自力で制作したコード進行をスムーズに、
あるいは効果的に曲中で使用できるようになるのが目的です。

・テンションコードとそのボイシング
テンションコードとその連結について学びます。

・サブドミナントマイナーとその使用コードスケール
同主短調からの借用和音とその使用コードスケールについて学びます。
通常の
サブドミナントマイナーだけでなく、
さらに発展的な借用についても学びます。

・通常の分数コード、変形スタイル分数コード
分数の和音と変形スタイル分数コードについて学びます。
またその有効活用方法などについても学びます。

・ペダルポイント(様々なペダルとオスティナート)
ベースにおけるペダル以外にもメロディーやコードにおける
オスティナートなど発展的なペダル用法について学びます。

・アッパーストラクチャートライアド(UST)
USTについて学ぶことでより洗練された響きを得る方法を学びます。

・メロディックマイナーの可能性を追求する。
メロディックマイナーとそのすべての転回における作曲の可能性を学びます。
通常のメロディックマイナーだけでなく、
ドリアン♭2やリディアンドミナントなどを用いた作曲法についてもここで触れます。

・ハーモニックマイナーの可能性を追求する。
メロディックマイナー同様にハーモニックマイナーを
用いた作曲法について学びます。
アイオニアン#5などの特殊コードスケールを
用いた作曲法についてもここで触れます。

・その他の借用和音
ここまでに登場していない借用和音について研究します。
この段階まででほぼすべてのダイアトニック以外の和音の使用を学ぶことが出来ます。

・様々な転調
ピボット、共通音、突然転調など様々な技法を学びます。

・モーダルインターチェンジ
モーダルインターチェンジを学ぶことで作曲の幅を広げます。

・メロディーにおける非和声音
メロディー制作における非和声音の種類とその活用方法を学びます。

・ブルース的なアプローチ
ブルースにおけるクロマチックオルタレーションや簡単なブルースの
制作方法を学びます。

この部分までが基本作曲理論となります。
発展的なジャズやクラシック和声を除けばここまでで
ほぼすべてのいわゆる「作曲理論」を学んだことになります。


汎用アレンジ
全く作曲・編曲を経験したことのない方向けに
簡単なポップス曲を制作して頂くことで楽曲を完成の段階まで
持っていくのが目的です。
ギターやベースやキーボードなどの基本的なアレンジを学び、
基礎理論に基づいたメロディーとコード進行を1つの曲に仕上げます。

・アコースティックギターの基本アレンジについて
アコースティックギターの構造と基本的な演奏方法について学びます。
実際の曲中でアコースティックギターが一体どういう伴奏をしているのか知り、
自分の曲で活用出来るようになるのが目的です。

レッスンではエレキギターとソフト音源で学びます。
プロのギタリスト養成コースではなく、
あくまでDTMにおける基本的なギター習得程度のレベルとお考え下さい。

・エレクトリックギターの基本アレンジについて
アコースティックギターにはないエレキギター独自の演奏法や
エフェクターなどについて学びます。

レッスンではエレキギターとソフト音源で学びます。
プロのギタリスト養成コースではなく、
あくまでDTMにおける基本的なギター習得程度のレベルとお考え下さい。
 
BOSS GT-5Amplitube2&3、Guitar Rig4、GTRなどのソフトで
  エレキギターにおける音作りを学びます。
     (本格派の方にはAmplitubeが一番お勧めです)

・ベースの基本アレンジについて
ウッドベースやエレキベースなどの色々な種類にベースと
その基本的な使用方法について学びます。
レッスンではエレキベースとソフト音源で学びます。 

・ドラムの基本アレンジについて
様々なジャンルにおけるドラムセットとその様々なアレンジについて学びます。
まず個々の楽器を知り、その後で8ビートやスネアの頭打ち、
ダブルタイムやハーブタイムなどの特殊なパターンについて学びます。

EZ drummerやSuperior Drummer2.0などのソフト音源を使用して
ドラムについて学びます。
 (自宅にドラムセットはありません)

・リズムマシンについてについて
TRシリーズなどのリズムマシンを用いたリズムトラック作りを学びます。

・キーボードの基本アレンジについて
アコースティックピアノとRhodes,Wurlitzerなどのエレピについて学びます。

・簡単なポップス的な楽曲の制作について
汎用的な楽器を使用方法を身に付けた上で
簡単なポップス的楽曲を制作し作曲全体の流れを掴みます。

 
DTM関連
最低限のGM128音色やMIDI CCなどを学びDAWやソフト音源で楽曲を制作する上で
知識不足から来るクオリティーの劣化を避けるのが目的です。
このブログの書き主はMIDI検定2級の講師の資格を持っています。

・MIDI CCやRPNなどについて学ぶ。
MIDIコントロールチェンジやRPNについて学びます。
昨今はGM対応でない音源も増えてきましたが、
アタックやリリース、レゾナンスやホールドペダル、
あるいはドラムインストパンなどの知識を土台とした
ソフト音源もたくさんありますので、知っておいて損はない内容です。


・GM128音色&スタンダードドラムセットについて学ぶ。
世の中に非常にたくさんの楽器がありますが、
まずはGM128音色とスタンダードドラムセットの楽器を知ることで、
音色に関する知識を広げ曲作りに応用していきます。

・シンセサイザーの基本を学ぶ。
減算タイプのシンセサイザーの基本的な使い方を学びます。
単純なベースやエレピやパッドなどの音を
プリセットなしのところから制作できるようになるのが目的です。

またここで身に付けた技術をプリセットを選んだときに
自分好みに変えていく技術も学びます。

・ソフト音源とエフェクトプラグインについて学ぶ。 
これからDTMに関する機材やソフトを揃えていこうとされる方向けに
このブログの書き主が持っているソフト音源や
エフェクトプラグインやアウトボードについてアドバイス致します。

機材リストの中のものであれば実際にご使用頂けます。


ジャンル別作曲法
土台の基本理論や汎用アレンジを身に着けたら、
ロックやジャズなどの具体的なジャンル別制作を行います。
世の中にはたくさんのジャンルがありますが、
基本的にアーティスト方面の楽曲制作ではなく、
劇半(ゲームなどのメディアのBGM)を目的としたBGM制作となります。


【ロック】
・ロックの歴史を学ぶ
・ロックンロールを作る。
・ハードロックを作る。
ヘヴィメタルを作る。
・プログレを作る。


【電子音楽・ダンス音楽】
・電子音楽・ダンス音楽の歴史を学ぶ
・シンセサイザーでオリジナルの音色を作る。
・ハウスを作る。
・テクノを作る。
・トランスを作る。
・ユーロビートを作る。
・ジャングルを作る。
・ドラムンベースを作る


【ジャズ&ブルース&ラグタイム】
・ジャズの歴史を学ぶ
・ラグタイムを作る
・ブルースを作る
・ディキシーランド風ジャズを作る。
・スウィング風ジャズを作る。
・ビバップ風ジャズを作る
・モード風ジャズを作る。
・フリー風ジャズを作る。


【民族音楽】
・雅楽
・筝曲
・沖縄民謡
・インド古典音楽
・ケルト(アイルランド音楽)
・アラビア音楽
・中国風
・アルプス風
・タンゴ
・ロマ(ジプシー)音楽
・フォルクローレ
・ガムラン
・ボサノヴァ(ラテン音楽・アフロカリビアン音楽の違い)
・サンバ
・サルサ
・ルンバ
・スペイン
・レゲエ


【ポップス】
・スタンダードなポップスを作る。
・R&Bを作る。
・ボーカロイド(初音ミク)を用いた曲を作る。
*ボーカロイドはある程度ミキシングテクニックも学ばないと
高いクオリティーを出すことができませんのでご注意下さい。


【フュージョン】
・フュージョンの基本を学ぶ。
・ロック寄りのフュージョンを作る。
・ジャズ寄りのフュージョンを作る。


【クラシック】
・管弦楽法の習得。
・機能和声の概要(本格的な習得は非常に時間が掛かるので大筋を習得して頂きます)
・本格的に和声法を学ばれる生徒さんには「和声-理論と実習」の3巻に沿ってレッスンを行っています。
・対位法の概要(本格的な習得は非常に時間が掛かるので大筋を習得して頂きます)
・本格的に対位法を学ばれる生徒さんには「対位法」のに沿ってレッスンを行っています。

・2声及び3声の対位法楽曲を作る。
・学習フーガ。
・楽式の概要(ソナタとソナタ形式、舞曲、ロンド)
・ルネッサンス風の曲を作る(デ・プレやギョーム・ド・マショーなど)。
・バロック風の曲を作る(バッハやスカルラッティなど)。
・古典派風の曲を作る(ハイドンやモーツァルトなど)。
・ロマン派風の曲を作る(ショパンやブラームスなど)。
・近代音楽、現代音楽風の曲を作る(ドビュッシー、ラヴェル、シェーンベルクなど)。
*ピアノソロ、室内楽、オーケストラまで色々なスタイルを制作します。

 
調性外の作曲法を学ぶ
いわゆるメジャーキー(長調)とマイナーキー(短調)以外での作曲法は
歌ものではあまり登場しませんが、
調性外の作曲法はBGMで非常に多く用いられています。
たくさんの技法がありますのでそれらを1つ1つ学んで行くことで
作曲の幅を広げることが目的です。


・モード(教会旋法).による作曲法
・十二音技法による作曲法
・移調の限られた旋法による作曲法

・平行和音による作曲技法
・4度和音を用いた作曲法
・神秘和音を用いた作曲法
・倍音に固執した作曲法(ジャチャント・シェルシ的な作曲法)
・復調、複旋法を用いた作曲法
・クラスターを用いた作曲法

その他
・作曲における調(キー)選択
たくさん曲を書くようになると様々な調で曲を書く必要が出てきますが、
どういう基準で調を選ぶのか、その基準を自分なりに作るのが目的です。


ミキシング・マスタリング
ミキシングとマスタリングはDTMで楽曲を仕上げるための必須技術です。
作曲と編曲だけ出来ても最終的なクオリティーを高めていくためには
どうしてもある程度のレベルのミキシング・マスタリングのテクニックが必要になります。

ゼロから教えて欲しい 、曲の持ち込み、実演することでお手本を見せてほしいなど
可能な限りご要望にお応え致します。

当方の自宅へ来てのレッスンの場合、
   スタジオのように大きな音での作業を行うことは出来ません。
 ヘッドホン主体のレッスンとなります。

使用ソフトはProtools LE8です。
 レッスンで使用できるプラグイン関連はこちらでご確認下さいませ。


・様々プラグインの基本を学ぶ
コンプレッサーやイコライザーの基本動作を学んだ上で、
実際のミキシングでどのように使っていくかを学びます。

・ミキシングする上での諸注意
モニター環境やセンドバスなどのミキシングする上で
知っておくと便利な手法を学びます。

・ミキシングの実演
実際にゼロからミキシングするところを見て頂くことで
手順を1~10まで学びます。

・マスタリングする上での諸注意
マスタリングする上で必要な内容や手順などを学びます。

・マスタリングの実演
実際にゼロからマスタリングするところを見て頂くことで
手順を1~10まで学びます。
 


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作曲・DTMの個人レッスンの生徒を募集しています。
このブログの書き主の自宅&skypeでマンツーマンレッスンをしています。
詳しくはこちらをどうぞ。

電子書籍ですがDTM関連の書籍も書いています。
宜しければどうぞ。

DTMマスタリングのやり方


DTMミキシングのやり方。


【パソコンで始める日本一簡単なDTM作曲本】 

販売ページへのリンクです。  




 

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久々の自作発表。 
12音技法で書かれたピアノ曲です。
(これも修業時代の終わりに書いた記憶が…)


12音技法そのものは結構有名な書法なのでご存知の方も多いと思うのだが、
クラシックにおける様々な作曲技法を習得する上で非常に重要な技法になっている。


ゲームとかアニメなどの劇伴音楽でも当たり前のように登場する作曲技法なので
私自身もたくさん仕事で書いている。


まだ取り組んだことがないけれど、
ご興味がおありの方は是非一度取り組んでみて欲しい。
(こういう技法が作曲にはたくさんある)


楽譜(下に高解像度版のリンクがあります。)

【MP3】
「百合(Lily) ピアノ組曲「六花」より 」 
http://uyuu.sakura.ne.jp/sample/mp3_op23_lily.zip 
MP3はこちらからDLできます。


【楽譜】「百合(Lily) ピアノ組曲「六花」より 」
http://uyuu.sakura.ne.jp/sample/op23_lily.zip
↑楽譜もあります。良かったら楽譜を見ながら聴いてみてください。
(楽譜にミスがあったらメールで指摘してくれると嬉しいです)



興味がある方は高解像の楽譜PDFをDLしてよく見て欲しいのだが、
「楽譜が非常に複雑」だとは思わないだろうか?


少なくともロックやポップスで書かれるような書き方では全くない。


クラシックの現代音楽にはたくさんの特徴があるが、
その1つとして作曲家が音楽そのものよりも
「楽譜に興味を持った」ということがあげられる。


音楽そのもののありとあらゆる可能性は
ロマン後期から近代の終わりにかけて掘りつくされてしまったので、
作曲家たちは今度は楽譜に興味を持ち始めたのだ。


クラシック音楽において、音楽の可能性を極めつくした一例として、
ジョン・ケージ4分33秒が有名だが、
音楽の歴史を勉強するとこうなるのも頷ける。


そこまで到達する前にも色々な紆余曲折があったのだが、
今回は12音技法に焦点を絞って書いてみたい。


12音技法は20世紀初頭にスクリャービン、シェーンベルク、ドビュッシーの3人を筆頭に
三者三様の手法で切り開かれた無調性音楽の技法の1つだが、
クラシックの現代音楽ではもっともポピュラーなものの1つとなっている。


調性音楽(ポップスやジャズにおけるキーという概念がある音楽)の可能性は
バロック、古典派、ロマン派と栄華を極めてきたけれど、
結局音楽というのは12種類の音の組み合わせで作るものであって、
数学的に限界がある。


音の高さ、音の強さ(大きさ)、音色など色々な要素があるものの、
音の種類として素材が12種類しかないというのは音楽芸術にとっては致命的で、
これらをひたすら組み合わせ作曲していればいつかは限界がくる。



最近の日本でも昔ヒットした曲を今のアーティストが歌い直している音源が
たくさんリリースされているが、あれはなぜかわかるだろうか?


もちろん新曲も出ているけれど、
昔は過去曲の焼き直しなんてほとんどなかったのに、
最近は焼き直しが非常に多い。


それは単純にネタ切れだからというのも一つの原因と言える。


結局は12種類しか素材がないので、
組み合わせていくうちに限界が生まれてきてしまうのだ。
「どの曲を聞いてもなんか同じように聴こえる…」という現象が起こってしまう。


クラシックの世界ではそれが100年以上前に起きているのだが、
(その出来事が遅れてほかのジャンルに転写される)
当時の作曲家たちがその問題を乗り越えるためにとった方法が
調性(キー)を飛び越えて作曲するというものだった。



ほかにも微分音を始めとして実に多種多様な試みがあったが、
ヴィシネグラツキーが有名)
たまにクラシックの楽譜で見かけるくらいで 
ポピュラーな技法としては確率されているとは言い難い。



12音技法はシェーンベルクが確立した作曲技法だが、
12個の音をすべて平等に扱うというルールに基づいて作曲する技法で
これが次の100年間の音楽世界に深く浸透した。



 

百合の音列。12の音を均等に用いるため音列を作る(これはちょっと特殊で11音音列)。



ただ音列を作るだけならコンピュータープログラムでも可能なのだが、
音楽素材として優れた音列を作り、
それを十二分に展開していくことが作曲家の仕事となる。

(ちなみに百合は11音音列で作っている)


個人的にはウェーベルンが大好きで
数学的に凝縮された理知的な音楽はとても興味深い。


この音列をカノンやフーガを用いて対位法的に扱ったり、
お馴染みの逆行・反行・拡大・縮小を用いたり、
トータル・セリエリズムと呼ばれる音価や音量や音色にも応用した技法もある。


メシアンの論文で「わが音楽語法」というのがあるので、
高度な作曲技法に興味があれば是非読んでみて欲しいのだが、
(書籍化されています)
こういった技法がさらに進歩した一例をメシアンにみることが出来る。



私自身も色々と勉強してたくさん作曲したが、
この手の曲はハーモニー以外のポイントに如何に工夫するか?が
非常に重要になる。




楽譜の書き方に工夫している1

例えば上の楽譜は百合の一部を切り抜いたものだけれど、
上の赤い丸はクレッシェンドに休符があるし、
下の紫の〇は連衡の書き方が前から余韻が現れるのをイメージして
このような書き方になっている。



楽譜の書き方に工夫している2
ピアノの二段譜だけれど、多声的な書法になっている。

ピアノのハーモニクス奏法

あるいはピアノハーモニクス奏法を使ったり、
リズムや音高に工夫を凝らしたり、
私の場合は色聴なので、その要素を組み込んだりして、
ハーモニー以外の音楽的要素に作曲家の腕の見せ所があり、
音楽の美しさがある。
(こういう工夫がたくさんしてあります)


12音技法で作る以上ハーモニー的な要素は似たり寄ったりになるので
(ドミソレファラみたいな音列は別です)
それ以外の要素に工夫する技術がないと作曲すること自体が難しい。



テクノ音楽でもハーモニーの要素においてコード1つで出来ているような楽曲があるが、
ある意味それと似ているかもしれない。


普段ポップスやロックやジャズなどのコード進行がある曲を書いている人に
「コード1つでテクノ作ってみて」というと突然まともに作曲が出来なくなる人がいるが、
それは音楽と音の「リズム」「メロディー」「ハーモニー」「音色」「音量」「音高」の6要素のうち
「ハーモニー」に頼りすぎているので、
それに頼れなくなると途端に作曲のクオリティーが下がることがある。



ワンコードのテクノと12音技法はハーモニー(コード進行)が作曲において、
全く重要でないという点において似ているが、
ハーモニーにベッタリ頼り切っている作曲家は
言い換えればほかの5つの要素を軽んじているということであり、
リズムやメロディーや音色や音量や音高に十分に工夫しているとは言い難い。



もししているのであればワンコードのテクノも12音技法の曲も
ルールやシンセの使い方などの基本がわかっていれば
スラスラ書けるはずなのだ。



なんでもそうだが偏っているというのはあまりよくない。
両足があるのに、右足にだけ体重を掛けて立つような立ち方はあまり
良いとは言えない。



12音技法を習得するメリットとしては
純粋にクラシック音楽の勉強という以外に、
劇版音楽における重要な技法の習得があるが、
それ以上にハーモニーに頼り切った作曲家にそのことを認識させ、
残りの5つの要素を工夫することに力を入れることで
作曲家としての全体的なレベルアップを図るというメリットがある。



現代だったらこれにミックステクニックやエフェクトの知識などが入るのだが、
メロディーやコード進行がいくら良くてもそれだけでは不十分なのだ。



それだけでは良い曲とは評価してもらえない時代になりつつある。

音楽=リズム・メロディー・ハーモニー、たしかにそうなのだけれど、
それだけでは足りない。



音楽=リズム・メロディー・ハーモニーと思っていても
ハーモニーにベッタリな人はリズムとメロディー(特にリズム)に対して
真摯に研究するだけでかなり作曲のレベルが上がるはず。


それだけではまだ足りないが、
足掛かりとして12音技法という作曲法は単に技法を超えたものを
作曲家に与えてくれるので、真剣に作曲を志しているならば是非取り組んでみてほしい。



コードとメロディーとアレンジだけが音楽の要素だと考え、
ポップス的な曲しか作らない人なら不要かもしれないが、
あらゆるジャンルを作れるようになるためには必須のテクニックなので
興味があれば頑張ってみて下さい。


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作曲・DTMの個人レッスンの生徒を募集しています。
このブログの書き主の自宅&skypeでマンツーマンレッスンをしています。
詳しくはこちらをどうぞ。

ニコ動の「歌ってみた」などでボーカル処理が上手く行かない方から
最近よくご相談を頂きますが、90分の1コマで一通りの内容をお教えしています。
(直接レッスンでもSkypeレッスンでもどちらでも大丈夫です)


電子書籍ですがDTM関連の書籍も書いています。
宜しければどうぞ。

DTMマスタリングのやり方


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ミックスにおけるボーカル処理のみのレッスンのご案内です。
現在個人でDTMレッスンを行っておりますが、
特にボーカル処理に関するご希望が多いので、カリキュラムを制作致しました。


ご案内

・ミキシングやマスタリング全般ではなく、
ニコニコ動画の歌ってみたなどにおける
「基本的なボーカル処理のやり方のみのレッスン」
2コマ~4コマ(1コマ:60分)でお教え致します。
(レッスン前のご相談にてご検討下さい)
(歌ってみた以外でもボーカル曲であればレッスン致します)
 

・レッスン内容は基本的に生徒さんのご希望をお受け致しますが、
Protools LE10にてボーカル処理を実際にお見せしながら
レッスンをするスタイルをよく行っております。


Skypeの場合は双方の画面を必要に応じて共有しながら
レッスンを進めていきます。
随時、生徒さんの疑問や質問などにもお答えいたします。


・レッスンに教材として使って欲しいデータをご用意頂くことも可能です。
(ご希望の方はオケとボーカルのタイミングを揃えてある
WAVEデータをご用意下さい。)


レッスン内容(具体的なカリキュラム)

☆レッスン前に。

・モニター環境について。

・テンポ同期について

・セッション内のルーティングについて。


☆ボーカル処理の基本手順

・ボーカルデータの掃除について。

・ノイズ除去の基本的なやりかた。

・ピッチ修正について。

・ボーカルとオケの質感を揃える手法について。

・ボーカルが複数いる場合について。

・あまりにも録音状況が悪いときの対処法。

・ボーカルのフェーダー書き。

・基本的なプラグインルーティング。

・ボーカルのコンプレッサー。

・ボーカルのディエッサー。

・ボーカルのイコライザー。

・プラグインを挿す順番について。

・あると便利なプラグインをご紹介。


 ☆AUXトラックのリバーブとディレイについて

・AUXトラックの概念ついて。

・AUXにおけるリバーブ・ディレイの全体ルーティングについて。

・リバーブ音の作り方

・リバーブプラグインそのものについて。

・AUXトラック(リバーブ)内のルーティング。

・AUXはモノラルかステレオか

・どんなリバーブ音を選ぶべきか

・リバーブでオートメーションを活用する。

・プリディレイ(アーリーリフレクション)について。

・AUXトラック(ディレイ)内のルーティング。

・ディレイ音の作り方。

・色々なディレイについて。

・ディレイでオートメーションを活用する。

 
☆ダブル、ハモリなどのボーカルパートについて。

・メインボーカルとの差異を出す方法

・ダブル、ハモリなどのコンプレッサーについて。

・ダブル、ハモリなどのリバーブについて。

・ダブル、ハモリなどのディレイについて。
 

☆オケトラックについて

・オケ側に修正を入れる。

・ボーカルとオケを同期について。

 

☆マスターフェーダーについて

・圧縮フォーマットで書き出すときの注意点。

・ディザーについて。
 

☆質疑応答、その他。

・実際にレッスンを行った内容についてや
それ以外でも DTM関連に関するご質問をお受け致します。


基本的にレッスンの時間が余るケースはほとんどありませんが、
時間が余った場合は2mixの書き出し後に行うマスタリングなどに関してなど、
別の内容でレッスン時間を補填致します(時間分のレッスンは致します)。

 

レッスンのスタイルに・レッスン代に関してまして。


・レッスンをご希望の方はこちらをお読みになってからご連絡下さいませ。
・直接レッスンに来て頂く形とskypeで行う形と両方のスタイルに対応しております。

・skypeレッスンの場合はレッスン代金を銀行振り込みにて前払いで頂いております。

・未成年の方(学生の方)の場合は保護者の方に
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DTMマスタリングのやり方


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SPL | Vitalizer MK2-T(プラグイン版)が最近のマスタリングで
とても気に入っている。


SPL | Vitalizer MK2-T


イメージ的にはイコライザーとコンプレッサーと真空管シミュレーターと
ステレオエキスパンダーの複合機なのだが、
普通のプラグインと違って、それぞれの値は固定されているものもあり、
細かい設定はできないもののやっとその個性的な用法に慣れてきた。


慣れてきたというよりは、
マスタリングで普通のコンプレッサーやイコライザーを使うよりも、
上記のVitalizerやBrainworxのダイナミックEQのような
通常ミックスではあまり出番がなさそうなマスタリング専用プラグインのほうが
マスタリングに適していると今までよりも強く感じるようになり、
積極的にマスタリングには専用プラグインを使うようにしているので、
より使い方に理解が深まった感じだ。


Brainworx社のダイナミックEQ


生意気にもSPL Tube Vitalizer 9530を持っているのだが、
プラグインのお手軽さに負けて、
ここぞという時以外には出番が実はあまりなかったりする。



SPL Tube Vitalizer 9530


SPL Tube Vitalizer 9530もVitalizer MK2-Tも基本的には
操作は似ているので片方の使い方がわかれば問題ないのだが、
マスタリングでスタティックイコライザーを使う時に、
BrainworxのBx_DigitalVienna Mastering EQを使ったりするものの、
求める効果によってはVitalizerでやったほうが全然良くなるので、
特に中域や高域のEQ補正にはVitalizerを使うことが多い。


MID-HI TUNEとPROCESS


MID-HI TUNEは1.1KHz~22KHzの間でシェルビングEQの位置を設定するのだが、
ここで周波数を指定してPROCESSでその効果量を決める。


という説明だと「えぇ?それだけじゃわからない。」と言われてしまいそうだが、
中域をいじれるパラメーターはこの2つのみで
たったこの2つのパラメーターだけで中域の音を作っていく。
そしてそれで十分なのだ。


当然通常のEQとは全く違う使い方だし、
その効果もパラメーターが少ない分、良くも悪くもザックリなのだが、
その効きの素晴らしさは通常のEQでは得られないほど素晴らしい。


特許を取得できるレベルの独自のフィルター技術がSPL社にはあるらしく、
ただ単にブーストやカットをしているのではなく倍音を付加したり、
複雑な技術を用いているようだ。


普通のEQじゃ絶対こんな風にならないみたいな変化をだせる。
使い方に慣れれば相当強力なマスタリングプラグインになると思う。
(もちろんミックスでも使えます)

BASSとCOMPRESSOR

低音はBASSとCOMPRESSORのパラメーターで作っていくのだが、
コンプは150Hz下を圧縮してくれる。
(レシオなどの細かい設定は何もできない)


BASSは右側の■のほうに回すと低音がタイトになり、
左側の●のほうに回すとモワっつ柔らかい感じになる。


低音もたったこの2つのパラメーターだけなのだが、
この2つだけでも大雑把な型を出したり、
ミックスで失敗した低音の感じをリカバーしたりもできる。
(結構気に入っている)

LC-EQとINTENSITY 

LC-EQはパッシブEQの回路の方式名で
これも中々味のある掛かり方をするので重宝している。

2kHzk~20kHzで強調したい帯域を設定できる。

LC回路

INTENSITYはGainと同じでLC-EQで作った音の量をコントロールするパラメーターだ。
この2つで高域を作っていくのだが、ブーストしかできないので、
実際にはMID-HI TUNEとPROCESSと組み合わせて高域を作っていく感じになる。



あとは真空管のシミュレーターとステレオエキスパンダーが付いている。


DRIVE

真空管のシミュレーター。

STEREO EXPANDER

ステレオ感を広げるステレオエキスパンダー。


ここまでの説明通り、普通のプラグインとはちょっと毛色の違うプラグインだが、
微妙な仕上がりのミックスに迫力や輝きをプラスできる強力なツールになる。


しっかりと出来上がったミックスにはなおさら強力なツールとなるだろう。


もちろんこれ1つでマスタリングはOKというわけにはいかないが、
これは本当に良くできているなぁと思う。


興味があれば体験版を使ってみてほしい。



プラグイン補正は誰でもミキシングでやると思うが、
ミックスで出来ることはミックスでやるべきであり、
マスタリングではマスタリングでしか出来ないことをやるべきだと
最近は今までよりも強く感じるようになった。


そんなわけで今回のVitalizerもそうだが、
ほかにもマスタリングでTransient Designerを使ったりしている。


ほかにもマスタリング専用みたいなプラグインである
Flux::Elixerを使ったり、Slate DigitalのFG_Xを使ったり、
プラグインの進歩によってやり方が少しずつ変わってきたと感じている。


何でも新しいものには手を出してみるものだ。
それまで身に付けたノウハウも大事だけれど、
新しいものに手をだすと思いがけない発見がたくさんあってとても楽しい。


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日本最古の楽器、八雲箏。

テーマ:
日本最古の作曲家についで、
次は日本最古の楽器について調べてみた。


個人的な趣味で奈良県飛鳥地方(現明日香村)を何度も訪れていて、
古代遺跡や飛鳥時代の古墳などをよく見て回ったことがある。
(飛鳥駅前で自転車を貸してくれる)


奈良県明日香村。この辺りはとても長閑で個人的に大好き。
遺跡・史跡が山ほどあります。



有名な石舞台古墳も明日香村にあります。



何度も飛鳥に足を運んだので、
およそ飛鳥にある歴史的史跡を見ることは出来たのだが、
その時に日本最古のお寺である「飛鳥寺(建立当時は法興寺と呼ばれていた)」を
見て回ったときに八雲箏という楽器を見る機会があった。


飛鳥寺(法興寺)日本最古のお寺



飛鳥寺の仏像
日本最古の仏像だそうだが、
住職さんが左手の指の2本(1本?)だけが1400年前からのもので、
残りは全部、補修に次ぐ補修でほとんど原型を留めていないと
教えてくれた(何年も前なので記憶が曖昧)
1400年の間に何度も雷が落ちて火災が起きたらしい。



現在伝わっているこの八雲箏というのはシルクロードから伝わった箏ではなく、
日本古来の楽器だそうで、
弦が二本しかないので二弦箏とも呼ばれている。


八雲箏 



もうお亡くなりになってしまったが、八雲箏の第一人者である
山本雨宝氏は八雲筝の演奏者として
国の無形文化財の指定を受けていらっしゃり、
生涯に渡って八雲琴を保存や楽曲の採譜などを行って下さった。


現在この方のおかげで八雲箏に関する資料がたくさん残っている。


八雲箏の最も古い記述は
古事記においては素戔嗚大神が持っていた「天の沼箏」として登場し、
秀真伝では天照大神がヤマタノオロチの根絶を祝って、
桑で作った箏として登場する。


但し、秀真伝では八雲箏が2本弦ではなく6本弦として登場し、
天照大神自らが作った箏として本文中に出てくる。
(ヤクモコトではなくヤクモウチという名称で出てくる)


ホツマには以下のようにある。

六筋の琴は 酔ひ眠る オロチに六つの 弦掛けて
八雲打とぞ 名付くなり 葛・蕗・奏 茗荷・羽・領巾 これも手立の 名にし負ふ

(ホツマは五七調の歌で書かれています)


6つの弦(音)に葛(カダ)、蕗(フキ)、奏(カナデ)、茗荷(メガ)、羽(ハ)、巾(ヒレ)という風に
それぞれ名前が付いて、天照大神はそれら6つの音を楽しんだと書かれているので
6弦箏と私は解釈している。
(西洋のドレミファソラシのように音に名前が付けられている)


6本の弦は当時日本で起こっていた内乱の6つの敵勢勢力を
打ち破った6つの方法から名付けられている。


当時の日本で起こった上古最大の内乱を
時のアマキミ(今で言う天皇陛下)である天照大神が平定したときに
この八雲箏が登場する。


どういう内乱だったのかを知りたい方は以下の参考資料をどうぞ。

ホツマツタエ 天の巻 第八アヤ
アマテル神とムハタレ(六魔王)の戦い


また天照大神は自ら作った6弦の箏を姉の和歌姫に捧げたと書かれている。


この歌を 姉に捧げて 八雲打 琴の奏でを 授りて 歌に合せる
(和歌姫=ワカヒメは天照大神の姉 )


ワカヒメは弟の天照大神からもらった箏を演奏し楽しんだという記述も
ホツマの中に見受けられる。


アマクニタマオクラ姫 これも捧げて 仕えしむ シタテル姫は
二青侍 召して楽しむ 八雲打



後にワカ姫 ひたる時 八雲・ヰススキ カダカキを 譲る琴の音


このとき同時に八雲箏だけでなく、
3弦の琵琶や5弦の箏も作られたと書かれている。


ホツマツタエ 天の巻 第八アヤ 
ソサノオの八岐(やまた)の大蛇(おろち)退治と出雲建国の歌


それにしてもホツマは非常に興味深い。

古事記と日本書紀を読み比べてみた時、
両書は小さな違いがあったり、
時には全然違うことが書かれていて、
全く整合性が取れていない部分もあるが、
ホツマツタエを原著にして古事記と日本書紀は書かれたのではないかと
私は思ったりもする。


ホツマツタエの研究者である
れんだいこ氏の研究ページはとても参考になるので
よく読ませて頂いた。
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/rekishi/jyokodaico/hotumatutaeco/top.html 


ホツマは景行天皇の時代に編纂されたものなので、
歴史的には古事記日本書紀よりも古いものとされる。


ホツマは学会では偽書扱いされ、
古事記と日本書紀は二書に多くの矛盾点があるにも関わらず
正書扱いされているがこの辺りも学者さんの間で意見が割れている。


日本には漢字が入ってくる前に文字はなかったとされているが、
れんだいこ氏の研究ページの中に非常に興味深い箇所があったので紹介したい。


「上古の時代では、言葉も心も素朴で飾り気がないので、
漢字を用いた文章に書き改めることは非常に難しく、
日本語と同じ意味を持つ漢字を探そうとしても、
適切なものがなく
かといって同じ音の漢字を並べていったのでは、
だらだらとして長い文になってしまう
云々(太安万侶)」。


要するに古事記を編纂した太安万侶はそれまで日本にあった物語と文字を
古事記を書くに当たってそのまま漢字に当てはめても上手くいかないと愚痴っている。


古事記を書く時点で既にいわゆる天照大神時代やそれ以前のいわゆる日本神話があり、
それをどうやって漢字で書こうかと太安万侶は思い悩んだのだろう。


また私はホツマでもまだ新しいと考えているのだが、
れんだいこ氏の研究ページにも非常にためになる文章が掲載されているので
同じく紹介したい。


れんだいこは以下のように推定する。
ホツマツタヱが孫引きした古代文書が更に先在する。
これを仮に「古代文書X群」と命名する。

「古代文書X群」は出雲王朝系の歴史書で、
これこそ探し出さねばならない古代日本史の正統史書と思われるが
焚書、消失、散逸により幻本となっている。

景行天皇の御世になって、これを大和王朝の御代用に
焼き直して写筆したのが「ホツマ伝え」と考えられる。



れんだいこ氏の考え通り、
景行天皇の王朝用に書かれたのがホツマツタエであり、
天武天皇の王朝用に書かれたのが古事記だと私は考える。


古事記はおそらくホツマを参考資料として書かれており、
ホツマもまた何かお手本になった文献があったはずなのだ。


あるいはさらにその手本になったものがあったのかもしれない。
三巻構成のホツマは前の二巻を神武天皇時代の右大臣である
クシミカタマによって書かれており、
ここからさらにホツマの系譜は遡る。


日本人の祖先は何処から来たのか?という問題に私は興味があるのだが、
歴史的な系譜をホツマで何処まで遡れるか見てみたい。


うちは特に特徴もない普通の家なので家系図なんてないと思うのだが、
日本で最も古い家系を探れば何かわかるかもしれない。
日本で一番古い家系はもちろん天皇家なので、
天皇家の家系図をホツマで見てみると以下のようになる。


第125代・今上天皇(2012年の現代。天皇陛下はもちろん人間。私たちも当たり前だが人間。)


↑ 
第41代・持統天皇日本書紀の成立は不詳だが舎人親王らが記す。 720年に完成)
↑ (舎人親王は天武天皇の息子)
↑  
第40代・天武天皇(天武天皇の命令で712年に古事記が完成する)
↑ 
↑ 
↑ 
第12代・景行天皇秀真伝大田田根子によって纏められる。4世紀頃とも、50年頃とも?)
↑  (大田田根子はホツマの人の巻を記す)
↑ 
↑  
初代・神武天皇(ホツマの上2巻が書かれた時代。ここから人の歴史として語られる)
↑ (人間としての天皇がここからスタートする。人代の始まり。)
↑  (ホツマの上2巻はこの時に書かれている)
↑ 
鵜草葺不合尊(神武天皇の父、妻は玉依姫【竜宮の乙姫さま】、ここから日本神話として語られる。これより以前は神代。

彦火火出見尊神武天皇の祖父、妻は豊玉姫神 有名な山幸彦と海幸彦の日本昔話。 

日子番能邇邇藝尊(妻は木花咲耶姫神) 富士山と子安神で有名なコノハナサクヤヒメ。

天忍穂耳尊(妻は栲幡千千姫神

天照大神(妻は瀬織津姫神)天照大神は皇祖とされている。とっても有名。

伊弉諾大神(妻は伊弉冉大神

豊受大神(ここより以前は夫婦として記されていない)
ホツマでは豊受大神は男性として登場する。
天照大神の祖父にあたり天照大神の養育もしている。



豊受大神からさらに遡ってホツマの系図は続く。

豊受大神 
↑    
高御産巣日神(4代の総称)
↑    
東の常立神(キノトコタチ)
↑   
葉木国神
↑  
国狭槌尊
↑ 
国常立尊(ミナカヌシから20代続いた時代の総称として使われる)
(古事記や日本書紀では独立した神として記される。)
↑  
(天御中主神や「キツヲサネ」「アミヤシナウ」が20代続いたとされる。国常立尊
アミヤシナウの6代。(六腑の神)
キツヲサネの5代。(五座の神) 
< 地尊 > 


トホカミヱヒタメの8代。(八元神) 
ミナカヌシ 
< 天尊 >

天御祖(アメミオヤ、ホツマで辿れる原点)

ホツマの系図を参考にしています。


最終的には一番最初まで遡れるのだが、
この手の家系図は古事記でも日本書記でもちゃんと書き表せることが出来る。


日本は「人間の歴史」と「神話」が続いていて、
そもそも日本がいつ建国されたのか正確な資料は何処にも残っていない。


日本は一体いつ誰が作ったのだろうか。
それがとっくの昔にわからなくなるくらい日本の歴史は古い。
(ホツマでは国常立尊が当時、木の実を拾ったりして生きていた人間が
もっと文化的に暮らしていくことを目的として建国したと書かれている。)


こうして古事記、日本書紀、先代旧事本紀、ホツマなどを研究していると
日本ってすごいなぁと思う。


ホツマが正しいのか、古事記や日本書紀が正しいのか私にはわからないが、
多分本当に正確に書かれた資料というものが失われていると思われるので、
私はそれがとても残念だ。



学校で習った歴史では推古天皇(西暦550年くらい)あたりからスタートして、
その頃にはとにかく、もう日本国はあって誰がいつ始めたか知らないけれど、
既に王朝や文化・文明があって、いきなり蘇我馬子などの話から始まり、
それ以前は縄文時代や弥生時代の稲作とかの話になるので、
ちゃんとした日本建国の経緯がすっぽ抜けている。
自分の国なのに歴史を調べ切れないのは残念だ。 
昨今、目移りするぐらいたくさんのソフトシンセがあり、
私自身もいくつもソフトシンセを持っているが、
自身の製作する楽曲のベースアップとして、
自分で音色を作るということをしない方が非常に多いように思われるので、
少しそのことについて書いてみたい。


SC・SDシリーズ、あるいはMUやMOTIFシリーズなどの
ハード音源は基本的に音色を選ぶところからスタートするし、
昨今のソフトシンセも最初から膨大な量のプリセットが付いているので、
「シンセの音色はプリセットを選ぶだけ」という方は多いのではないかと思われる。



別にそれはまるで悪いことではないのだが、
楽曲のクオリティーのベースアップとして、
ゼロから音色を作っていくということを覚えると
色々と製作の幅が広がっていくと思う。


昔の人はみんな自分でシンセの音を作っていたわけだし、
この点に関して全く未知な方は勉強の余地があり、
まだまだ伸びしろがあると言うことが出来る。


少し大きめの本屋に行くと大抵置いてある本なので、
ご存知の方の多いと思うけれど、
とっても良い本があるので紹介したい。



クリエイターが教えるシンセサイザー・テクニック99

http://www.rittor-music.co.jp/books/11317308.html 


この本ではフリーソフトである「TAL-NoiseMaker」を用いて、
シンセサイザーの時代背景的内容やジャンルのことから、
それらの特徴的な音色の作り方を教えてくれるので
「本当に何もわからない人」でもこの本を読みながら、
書かれている通りにやっていけば自分でベースの音や
エレビの音などを作っていける。


シンセサイザーのみならずボコーダーの使い方もフリーソフトを用いて
教えてくれるので、この分野に疎い方には非常にお勧めできる一冊。



TAL-NoiseMaker 

http://kunz.corrupt.ch/products/tal-noisemaker 
(フリーソフト)


WEBでダウンロードできる著者が作ったTAL-NoiseMakerのプリセットもあるので、
自分で頑張って作ってみた後で、
答えあわせをすることもできるので非常に勉強になる。


もちろんこれだけでプロ並のテクニックが身に付くとは言えないけれど
(実際に買わせて頂きました)
シンセでの音作りを全く未経験の方でも、
この本で学んだ基本を土台に先に進めていけるはず。



「ソフトシンセなんてプリセット選べばいいじゃん」という方もいるだろうが、
レベルが上がれば上がるほどそれでは通らない状況になってくるので、
まずは減算シンセで是非勉強してみて欲しい。


TAL-NoiseMakerは波形を選べるオシレーターが2つ付いており、
それにプラスして2オクターブ下の矩形波が出るサブオシレーターが付いている。
(サブオシレーターの波形は選べない)



初心者の方にはオシレーターが多すぎると訳がわからなくなってくると思うので、
まずはオシレーターが2基くらいのものからスタートすると良いかもしれない。


Linplug Alpha3
http://www.linplug.com/alpha.html 


私の大好きなLinplugのAlpha3もオシレーターが2基で
まさに勉強には持ってこいの基本的な減算シンセなのでお勧め。



偉そうなことを言って申し訳ないが、
私自身も減算タイプであればそれなりに音作りをしていけるものの、
FM方式になると正直お手上げだし、
Tone2社のGLADIATOR 2みたいにモーフィング機能が付いているもや
ELECTRAXみたいにオシレーター3基×4レイヤー=12基のオシレーターみたいなものは
複雑過ぎて手に余ったりする。



Tone2社 GLADIATOR 2




Tone2社 ELECTRAX



あるいはRAZORのような加算合成シンセや
Omnisphreのようなサンプリングタイプの創作シンセみたいのは
基本的にプリセットを選んで、必要に応じて弄るくらいのことしか出来ない。
(RAZORは個人的に凄いなぁと思う)


Native Instruments RAZOR 


とはいえ減算方式で得た知識と経験はそれなりに役に立っているので、
減算以外のシンセに触れても、
ちゃんとパラメーターの意味を説明書を見て理解すれば
例えなんとなくでも、音を作っていくことは出来る。
(少なくとも努力はできる)


音色作りも作曲の一部だと考えるのであれば
「何のパラメーターを」「どうすれば」「どういう音に変わっていくのか」がわかるだけでも
随分と曲の作り方は変わってくるはず。


テクノ、ハウス、トランスといったジャンルだけでなく、
ポップスやロックでもシンセは使われることが多いし、
ゲームやアニメなどのいわゆるBGMを作るには
音色における演出効果を無視することは出来ない。


例えばホラーチックなシンセパッドの音を自作出来れば、
それだけでゲームBGMの製作における大きなアドバンテージとなる。
和音やメロディーだけが音楽の要素ではないからだ。


「この音カッコいい~」とか「あの音色自体が不気味な感じ」みたいな音楽要素は
ギターやベースなどでも音作りはするものの、
特にシンセサイザーに関しては大きな比重を占めている。


このブログを読んで下さっている方で作曲なさっている方に問うてみたいのだが、
今までどれくらい音色に工夫して曲を作ったことがあるだろうか?


作曲家がメロディーや和音やリズムに工夫するのは当然であって、
「私のこの曲は徹底的に音色を工夫・自作して、製作した曲だ」と言える曲が
あるかどうかということだ。


メロディーや和音やリズムに拘る人は多い、
というか、それがいわゆる作曲なのだが、
案外「音色」の点を軽んじている人は多い気がする。



軽んじているというよりは
「音色は作曲の範疇ではない」と考えている人が多いと思う。



要するに五線譜に書き込める音符がいわゆる作曲であって、
五線譜には記録できない音色の問題は
作曲家の仕事ではないという風に考えているということだ。


例えばバンドスコアに「シンセ」とか「ギター1」とか「スネア」と書かれていても、
それがどんなシンセの音なのか、ギターの音なのか、スネアの音なのか、
詳細に書かれているわけではない。


歪んだギターの音1つとっても、
スネアの音1つとっても、
ミュージシャンにとっては表現の一部である拘りの音色であって、
音作りなんてどうでもいいと思っている演奏者はいないはずだ。
(だから高価な楽器やエフェクターを購入したりする)


例えばギターを例に上げるなら
昨今一人でDTMで作曲するとギターの音作りを演奏者に任すことは出来ない。


一人でDTMで作るなら全部自分でやらなければならないからだ。



ソフト音源やアンプシミュレーターを使ってギターの音を作っていく人は多いと思うのだが、
必然的にギターやアンプやエフェクターのメーカーやその音に関する知識が必要になる。


ある程度、そういった知識がないと
自分のイメージ通りの音を作っていくことはどうしても難しくなるのだ。


アンプ一つとってもPEAVEY、Marshall、Fenderなど色々なメーカーがあるし、
それぞれがどんな音を出すのかもある程度、経験を伴って知っていると
ギターの音作りは何の知識もない人に比べて良いものが作れるはずだ。



「ギターの音はプリセットを選ぶだけ、
あとはリフのカッコよさやメロディーの綺麗さで勝負して、
音色はとりあえずそれっぽい音が出ればいい」
というのも潔くて良いかもしれないが、
やはりちゃんと知識がある人と比べると必ず何処かで差が出てくると思う。



1つ1つは小さな差なのだが、
これが積み重なってくると無視できないレベルの差になり、
引いては出来上がる楽曲そのもののレベルに響いてくる。


「常にギターはミュージシャンを雇って生演奏」であれば、
DTMで作曲する我々はギターの音作りに関する知識は最低源あればOKで
細かい知識は不要かもしれないが
1から10まで全部自分でやるとなるとやはり突っ込んだことも知っていた方が有利だ。


音色はそんなに拘らない、メロディーやコード進行こそが大切だといいつつ、
全部一人で
DTMで作る場合は
音色という音楽製作に関わる要素を軽んじているわけで、
小さな差かもしれないが、
この辺りも現代におけるプロとアマの差のような気もする。



一人でDTMで作曲する限り、
音楽製作に関わるすべての要素を軽んじることは出来ないのだ。



例えば全部一人で作らなければならないのに
メロディーやコード進行はかっこ良くても
ミックスが下手だったら、それだけ損をしているわけで、
勉強することは膨大になるけれど、
それが現代における作曲のスタイルになりつつある以上、
私たちは非常にたくさんのことを勉強しなければならない。



私の場合は学ぶことがたくさんあって嬉しいけれど、
DTMの作曲で伸び悩んでいる方は
自分にとって何を何処までやるべきかをはっきりさせると良いかもしれない。


「作曲専門でミックスやマスタリングは専門家に任せる」とか、
「全部自分で出来るようになりたい」とか、
その辺りを明確にすれば何を学べばいいのかが明確になるので、
なんとなくやっているのであれば一度省みてみると良いだろう。


現代はどの分野も学ぶことが多くて大変でもあり、嬉しくもあるが、
その分、情報は入りやすく勉強する方法も変わってきているので、
結局は人間次第ということになるのだろう。


ある程度のレベルまでなら
独学しやすい時代になっていると思う。



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日本最古の作曲家。

テーマ:
西洋音楽の起源はピタゴラスが2/3や3/4といった比率から
12音を生み出すところからスタートするので、
ピタゴラスが紀元前582年生まれであることを考えると
西洋音楽の歴史は大体2500年くらいであると言える。


以後、古代西洋音楽→中世西洋音楽→……と発展、多様化、細分化し、
現代に繫がっていく。


西洋音楽は基本的にキリスト教の世界的展開と共に
広く分布し発展してきたが、
東洋ではインドの古典音楽や古代の殷や周時代の音楽など
西洋音楽とは全く異なる体系の音楽が存在する。


日本にも日本独自の音楽というものが当然あるのだが、
日本の最も古い文献において楽器を演奏したり、
作曲をしたりする非常に興味深い記録を見つけた。


時代は古事記、日本書記などに記されている神代の時代まで遡る。


最近は古事記や日本書紀だけでは十分な研究資料とは思えなくなったので、
ホツマツタエ(秀真伝)を勉強している。


ホツマツタエ(秀真伝 )
http://www.hotsuma.gr.jp/ 


ホツマの学会における位置づけを議論する気はさらさらないのだが、
この文献の中に「ワカヒメ」という人物(神話時代なので神様)が登場して、
箏を演奏したり、作曲をしたりする記述が出てくる。


古事記や日本書紀では国産み・神産みの段で
「イザナギ」「イザナミ」の両神の間にまず「ヒルコ」という子供が生まれ、
次に「天照大神」「月読大神 」「素戔嗚大神 」を始めたくさんの子供を生んでいくのだが、
内容はどちらかというとファンタジーで、
矛を掻き混ぜて日本列島を作ったとか、
眼や鼻を洗ったら子供が生まれたとか、
比喩的な部分もあるのだろうが、あまりにも非現実的過ぎる。
まさに神話といった感じだ。



対してホツマツタエは現在の天皇陛下が人間であるように、
その遠い先祖である天照大神をはじめ、いわゆる日本神話に出てくる神様は
みな地上で生活していた人間として語られていて、
ファンタジー的な要素はほとんど鳴りを潜め、
古事記や日本書紀における内容が現実的な出来事として記されている。


古事記や日本書紀はファンタジーに思える部分がたくさんあるが、
ホツマを読むと現在の天皇陛下が天照大神やイザナギ・イザナミ、
あるいはもっと先祖に遡って「国常立尊」「天御中主尊」の子孫である
ということに納得がいく。
(それでも相当遡るとやっぱり神話だが)


ホツマの中では日本における八百万の神という言葉が
「極めて高貴な人物」として使われているように読み取れる。



肝心のワカヒメはイザナギ、イザナミの第一子で、
幼名は「ヒルコ(昼子)」、成長して「ワカヒメ(和歌姫)」や「シタテルヒメ(下照姫)」を名乗り、
和歌と詠んだり、楽器演奏や作曲に秀でた神様として登場する。
(ちなみに思兼命と結婚している。)


徳川 家康が、幼い頃は幼名として「竹千代」名乗り、
元服して「次郎三郎元信」、「蔵人佐元康」、「松平 元康」と名前が変わり、
最後に「 徳川 家康 」と名前を改めたように、
日本では幼名があったり、元服して名前が変わったりする風習があり、
ホツマの中でもそういった流れがある。


ホツマではイザナギ、イザナミの両神の間には4人の子が生まれ、
上から「和歌姫(女)」「天照大神(男)」「月読大神(男)」「素戔嗚大神(男)」の
4人兄弟なのだが、このうち天照大神が現在の天皇家の先祖となっている。



ワカヒメの話はホツマの中に結構出てくるのだが、
古事記や日本書紀では天照大神に関して書かれている内容が
ワカヒメの内容とごっちゃにされていて、
「ホツマの天照大神」「ワカヒメ」「古事記と日本書紀の天照大神」
みたいになっている。



ホツマの時代に民衆が稲作をしていて害虫がたくさん出て困っているときに
天照大神の姉と皇后であるワカヒメ(和歌姫)とセオリツヒメ(瀬織津姫)が
一緒になって害虫を駆除する場面や
弟の「素戔嗚大神 」と喧嘩する場面などがあり、
なんというか非常に現実的な内容となっている。


ちなみに弟の天照大神は伊勢神宮にお祀りされているが、
姉のワカヒメは稚日女尊として神戸の生田神社にお祀りされている。
(瀬織津姫の妹のワカ姫との説もある。
天照大神の姉のワカ姫と同じ名前なだけで別?)


具体的に作曲した曲が残っているとか、
体系化された音楽理論が残っているわけではないが、
一度は出来れば聞いてみたいと思うし、資料が残っていれば調べてみたい。



日本は地球上の最古の国であり、
最も長い歴史を持っている国ではあるが、
長い歴史の中で歴史が歪められたり、失われたりして、
今となってはわからないことのほうが多いのが残念だ。



調べたいことがあっても資料がないのではどうしようもない。
(偽書もあるのでその選定にも時間が掛かる)
日本の歴史を学ぶのに古事記や日本書紀は新しすぎるし、
ホツマですらまだ新しいと感じている。



ホツマは「天の巻 」「地の巻」「人の巻」の3巻構成だが
天の巻・地の巻をクシミカタマ(神武天皇時代の右大臣)が、
後半人の巻をオオタタネコ景行天皇時代)が、編纂、筆録と記されている。 
(景行天皇は日本武尊の父親)


もっと勉強したいのだが、如何せん資料が足りない。
知りたいことはたくさんあるのだが…。