VOXOS / EPIC VIRTUAL CHOIRというクワイア音源が
実はずっと前から欲しかった。


このソフトを製作しているcinesamples社
日本ではクリプトンが代理店になっているが、
全部の商品が日本でリリースされているわけではなく、
たった2つのソフト音源しか国内販売されていない。


cinesamplesという名前は国内では知名度が低いけれど、
映画音楽系のハイクオリティーなサウンドが特徴なソフト音源を
たくさんリリースしている。


VOXOS / EPIC VIRTUAL CHOIR


今回狙っている「VOXOS」は、歌詞を自由に入力できるクワイア専用音源で、
クワイアー専用音源というものも持っていないわけではないのだが、
デモを見た感じ非常に使いやすそうなので心惹かれている。



私にとってこの手のソフトが歌詞の入力のしやすさがポイントになるのだが、
その点このソフトはとてもいい感じだ。
(デモを見る限りだが…)


Konpakt版 Quantum Leap Symphonic Choirs


Konpakt版のQuantum Leap Symphonic Choirsを持っているのだが、
使い方が「???」という感じで非常に面倒でややこしい。
(せっかく買ったのにほとんど活躍してない)


PLAY版で多少改善されたようだが、
VOXOSを見ているとPLAY版のQuantum Leap Symphonic Choirsを
買うよりこちらを買ったほうが良い感じがする。


PLAY版 Quantum Leap Symphonic Choirs 


ただVOXOSは値段がすごくて、「うっ…!」という感じだ。
性能には申し分なさそうだが、
単品音源としてはかなり高額な部類に入る。



仕事で合唱の曲の依頼が来て、
報酬とソフト代が相殺とかなら嬉しいが、
(相殺にならなくてもいいけれど)
単なる趣味でこれを買うのはちょっち厳しいかなぁ…


…と思い続けてもう1年以上経つ。


本気で仕事で使おうと思ったら、
仕事来る前から前もって使い込んで慣れておかないと厳しいのだが、
合唱のためだけにこの値段はかなり勇気がいる。


アーとかウーとか言うだけのクワイア音源なら既にいくつかあるのだが、
完全に自由に歌詞を入力できるとなると
そんなにいくつも選択肢はない。


しかしこれを買えばリアルなセフィロスが簡単に作れそうなので、
心惹かれるなぁ…。


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私の場合はソフト音源やプラグイン、
あるいはDTM関係の何かを買うことが多いのだが、
ある物を見て私たちは「それは高い」とか「それは安い」と言う。


最近良く思うのは
「どんなものにも適正価格がある」ということと、
その「適正」が歪められているということだ。


例えば一枚の板チョコレートについて考えてみる。
日本ではスーパーやコンビニで
概ね 100円くらい出せば板チョコを一枚購入できる。


今の日本は不況だというものの、
まともに仕事をしてその日の食事に困っているいる人はまだまだ少ないし、
将来が不安だという人はたくさんいるが、
遠い未来ではなく「今日一日無事に生き延びることができるか?」を不安に思う人は
ほとんどいないはず。


しかし今日、明日の命が危ういという人は世界的に見れば
非常にたくさんいるはずだ。


日本は多分世界で一番治安が良く、
衣食住に関しては非常に暮らし易い国だと個人的には思っている。


もし世界中の人間が日本人と同じレベルの生活水準を保とうとすると
板チョコは一体一枚いくらが適正価格だろうか?


チョコレートの原材料の生産や製造過程の多くは外国で行われているが、
コンビニで100円で買えるチョコレートは
もしそのチョコレートの製造に関わった国の人たちが
日本人と同じ生活水準を保とうするなら
一枚1000円くらいにしなければならないと聞いたことがある。


カカオの産地であるブラジルの栽培地で働いている人たちの給料は
物価の違いを考慮に入れても信じられないくらい安い。


1000円は大雑把過ぎとしても
一般的な日本人の生活水準を保とうとしたら
最低500円くらいは出さないと駄目だろう。


では今100円で買えるチョコレートを突然500円とか1000円にしたら
今まで通りチョコレートが日本で売れるだろうか?


多分売れないと思う。
たくさんの人がチョコレートを買い控えるだろうし、
チョコレート=高級品という風潮が生まれるに違いない。


問題はこれがチョコレートだけの問題ではなく、
およそ衣食住、生活に関わるすべてのものに当てはまることだ。
DTM関連のソフトにしても同じことが言える。


私たちが○○を安く買ったという時、
時と場合によってはその分、誰かがそのしわ寄せを食っている場合が多々ある。


例えば100円ショップを覗けばどう考えても製造・運搬・販売を全部込みで考えて、
100円とは思えないものがたくさんある。


いくら薄利多売といえども、運搬費や販売に懸かるあらゆる光熱費・人件費などの
費用はほかの商品にくらべてどれほど劇的に変わるわけはない。


売り場の家賃や光熱費・店員の人件費などはほかの店と似たり寄ったりだと思われる。


では削られるのは何かというと商品そのものの製造費、つまり原価だと思う。
100円ショップで売られているものの原価が一体いくらか分からないが、
原価について書かれているサイトを見つけてきた。


通販生活 2001.2月号より
http://homepage2.nifty.com/gomicomi/100enn-shop.htm 


業界激震!100円ショップの原価判明!!原価が安いBEST10は?
http://tvpicker.com/?p=233 


安売りをしているあらゆる商売は
それで商売が成り立つからこそやっているのだろうが、
安く買えるのは買う側にとっては嬉しいが、
売る側にとっては苦しいことが多々あるだろう。


私はコーヒーが好きでよくコーヒー豆を買うのだが
「この豆はフェアトレードで輸入しました」なんて宣伝文句があるくらいだ。
それはフェアじゃないトレードがたくさんあるということを意味している。


発展途上国から先進国への輸出において、
不当な取引が恒常化しており、実に様々な問題が起きている。


安く買っている方は得した気分かもしれないが、
それは短期的な視点であり、
長期的に見れば買う側にもマイナスになる。


しかもそういった事実を知りながら安く買おうとし続けるということは
そういった恒常化している問題を維持し続けるのに
一役買っているということだ。


知らずにやっているのと、
知っていながらやっているには意味が随分違う。


ソフトの不正コピーなどもそうだが、
タダで手に入れて短期的には得した気分になっても
長期的に見れば開発サイドに資金が回らずに開発元が潰れていく。


こういった歪みはもうどうにも出来ないくらい大きくなっており、
金で回っている世界が金によって潰れてしまうような状態になっているように
私の眼には映る。



いわゆる貨幣経済の限界というものが眼に見えているのだが、
金で世を治めて、金で潰して、地固めしてして新しい世界になるのだろう。



DTM関係のものでも、生活周りのものでも、
在り得ないような安い値段で売られているのをみるときいつもそんな風に考える。




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リアル系サウンドのゲームや映画のBGMが簡単に作れてしまう音源として
BEST SERVICE社のFOREST KINGDOMを紹介したい。


FOREST KINGDOM BEST SERVICE


音は超カッコ良いのでサンプルを聴いてみたい方は
是非こちらのサイト「デモ」の所で聴いてみて欲しい。


Omnisphere同様、鳴らしただけで映画音楽みたいなサウンドが
手に入るソフト音源だ。
多重レイヤーで豪華な音色が多く、適当に音を伸ばしているだけで
「こういう曲って映画であるよね」みたいな音色もたくさんある。


イメージは「森」「神秘」「魔法使い」「深い霧」etc…など
用途は限定されるけれど、
そういった雰囲気のゲームや映画であれば
これ1本で大幅にカバーできるくらい良い音色がたくさん入っている。
ヴァナヘイムとかオーディンとか北欧神話を連想させる音が多い。


但し、この音源は32bitOSには超重い。
YellowToolsの「ENGINE 2」というプレイヤーで動くのだが、
私のcore 2 Quad Q9650(3GHz)、メモリ8GBという環境だと
動作が非常に鈍重になる。


とにかくサンプルのロードに時間が掛かって、
2~5分くらい待たされることもある。


「フリーズしてるのか?」と疑いたくなるほど思いサンプルもあるのだが、
それさえ我慢すればバウンスは問題なく使えるし、
リアルタイム演奏にも耐えうる。


64bitOSで使わないとなかなか満足に動かないかもしれない。


EastWestの「PLAY ENGINE 2」にしろ、
YellowToolsの「ENGINE 2」 にしろ、
最近はプレイヤーの種類が多くて出来れば1つに統一して欲しい。


例えばボーカロイドやKontaktみたいにプレイヤー(エディタ)は1つで
ライブラリーだけ別で売るみたいな方式にしてくれた方が
ユーザーにとっては楽なのだが、
EastWest社の場合は前バージョンであるKompakt版が
割られまくって商売にならなくなってしまい、
新しくi-lok式のplay版に変更したと聞いたことがあるし、
そういった現状を考えるに統一プレイヤーは難しそうだ。



BEST SERVICE社は独創的なソフト音源をたくさん出していて、
私もたくさん買わせてもらっているが、
とにかくハイクオリティーでリアル志向なものや
今回のFOREST KINGDOMのように一風変わった音源も多く
個人的には超気に入っている。



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Slate DigitalからVIRTUAL TAPE MACHINES(以下VTM)がそろそろ出るらしい。


VIRTUAL TAPE MACHINES 


2012 NAMM Showの発表どおりなら
とっくに出ているはずだったのだが、
なんらかの理由で遅れていた模様。


テープ部分の拡大。


それにしてもGUIが凄まじく綺麗だ。
上の画像のテープ部分は写真に見える。



Slate DigitalはVCCがとても良かったので、
今度のVTMにも期待なのだが、
この機種はハリウッドのNRG Studioにある
Ampex ATR102とStuder A800というテープマシンをシミュレートしたものらしい。


NRG Studio 




Ampex ATR102



Studer A800 


最近はシミュレーター系プラグインもよりどりみどりだが、
テープに関しては私はWAVESのKramer Master Tapeを愛用している。


Kramer Master Tape


Kramer Master Tapeは使うときに下のリール部分がクルクル回るので
なんとなく本格的だがVTMはどうだろうか。



テープにしろ真空管にしろやっぱり本物には敵わないけれど、
アナライザーで倍音スペクトラムを分析したりすることで、
プラグインながらも結構楽しめる。


プラグインであればいくらでモCtrl+Zで戻ってこれるし。


既に予約は出来るようになっていて、
クロスグレードなら199$で買える。


Audiodeluxeのページ

http://audiodeluxe.com/search/apachesolr_search/slate%20digital?filters=tid:25 



テープシミュを持っていない方にはお勧めかも。


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PSP Audioware社からPSP BussPressorが出た。
いわゆるミックスバスコンプで、動作はVCAをシミュレートしているとのこと。


PSP BussPressor

公式サイトはこちら


通常99$のところイントロ価格で79$だそうだ。
PSP社のプラグインはいくつも持っているが、
どれも使い勝手が良く、デザインも悪く言えばオモチャっぽいが、
よく言えばレトロな感じなので気に入っている。


バスコンプは名前の通りグループバスやマスターバスに挿すコンプで
最初から「バスコンプ」と銘打って開発されているものが多い。

別に何を使っても良いと思うのだが、
個人的にはWAVESのSSLコンプを良く使う。

WAVES SSL G-master buss compressor


ほかにもドラムバスやマスターバスに好みで色々挿している。
TG12413やWAVESのPIE、Liquid Mixからsmart researchのC1など
好みで色々だが、自分のミックスにおいて
「これだ!」と思えるものをグループとマスターで3つくらいあると楽しいかもしれない。



一応日本ではフックアップが代理店なのだが、
扱っているプラグインは3つのみで
売る気もあまり感じられない。


なのでどちらかというとPSPはDTM初心者の方に人気はあまりなく、
クレジットカードで海外の本家から直接購入するような
中級者くらいの方が好んで使ってらっしゃる印象がある。


PSP 85



PSP sQuad


PSP Vintage Warmer2


私もPSPの85やsQuadはお気に入りで良く使う。

音も利きもほかの一流メーカーに比べてなんら劣る部分はないし、
軽いし、使いやすいし不満はない。

見た目もレトロなのがPSPの売りなのかもしれない。


最近はカッコよいGUIのメーカーが多くて
Softube社みたいに3DモデルからGUIを起こしているメーカーもあるくらいだ。
超リアル過ぎて写真みたいなものもある。

Tube-Tech CL 1B


でもGUIが綺麗だからと言って自分のミックスが上手くなるわけでもなし、
(見た目が綺麗なのが非常に素敵だが)
最近はあまり拘らなくなってきた。



昨今は色々あり過ぎて困ってしまうくらいたくさんの
選択肢があるので自分好みのバスコンプを見つけてみて下さい。
音の面でも大きな変化がありますよ。


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今週は税金関係や引越し関係で忙しく作曲がまるで出来てない…。
早く良い引越し先を見つけるぞー!

そのくせアメーバピグで釣りなんかをしている。

最近ピグで釣った魚。



さて、色々と素敵なプラグインをたくさん作ってくれている
IK Multimrdiaからの新作でARC SYNTEMの2が出るらしい。

過去ログにARC SYSTEM1を導入した記事があるので
ご興味があればどうぞ。


ARC2はまだまだ開発中とのこと。


ミックスで一番大変なのが、「モニター環境」なのだが、
なかなか自宅で充実したモニター環境を得るのは難しい。


ここでいうモニター環境はスピーカーの種類や値段のことだけではなく、
「作業場がいつでもデカい音を鳴らしたい放題の部屋かどうか?」も含まれる。


うちみたいに普通のアパートに住んでいると
スタジオみたいに馬鹿デカイ音を好きなだけ鳴らすのは難しい、、、、
というか苦情がきそう…。


スタジオでミックスできる最大の利点はプラグインやアウトボードうんぬんより
(それも、もちろんあるけど)
防音がしっかりしていて、大きな音を鳴らしたい放題という点がとても大きい。


究極的にはプラグインもスピーカーも
多少のお金を出せば自宅でも揃えることは出来るけど、
防音がしっかりしていて、大きな音を鳴らしたい放題の部屋を用意するのは
7桁単位のお金が掛かるので、現実的にはかなり厳しい。


自宅DTMの方でこの点を苦労してらっしゃる方は多いのではないだろうか。



YAMAHA NS-10M(テンエムって呼ばれてます)


よく行くスタジオにYAMAHAのNS-10Mがあるので、
「よし!うちも10M買うぞ!」と言って買ったはいいが、
爆音を鳴らしまくってその性能を十分に発揮しているかはちょっと疑問。
(いつも控えめに使ってます)


一番役に立ったのは悲しいことにARCのテストトーンの収録で、
「ポッ!
 ッ !
 ッ!」

火災報知器みたいな大きな音を鳴らして、
部屋の音響反響データをパソコンに取り込むのだが、
これが私のミックスをとても楽にしてくれた。
(このデータを元に正確にモニタリングできるように補正してくれます)

ARC付属のマイク

10Mは多くのレコーディングスタジオで見ることのできる
事実上の国内スタンダードスピーカーの1つだとは思うが、
それはあくまで大きな音を鳴らしたい放題の環境の話であって、
なかなか集合住宅に住んでいて
(ピアノ可みたいな部屋ならいいのだろうけど)
この問題を解決するのは難しい。



だからこそARCを買って、フラットな音響反射データを採ったわけだが、
ARC2はどんな部分が新しくなっているんだろうか。


発売が楽しみだ。
モニター環境を良くするプラグインの開発に期待したい。


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DTMでの作曲という観点から
ソフトシンセの物理モデリングシンセの話をしてみたい。




Applied Acoustics System


日本でメディアインテグレーションさんが代理店になっているA|A|Sだが、
DTM系のメディアではあんまり良い評価も悪い評価も聞かない。


最近クロマフォンというマレット系のシンセを出して、
結構使っているのだが、
このメーカーは個人的には大のお気に入りで
物理モデリング方式を採用してる。
(フィジカルモデリングとも言います)

AAS chromaphone


物理モデリングを採用しているソフト音源のメーカーは
サンプリング方式主体のメーカーよりもまだまだ少ないが、
有名なところだとPianoteqを開発しているMODARTT社や
日本には代理店はないけれどSynfulなんかが有名。


Pianoteq4


Synful


多分Synfulは私が生まれて初めて買ったソフト音源だが、
当時としては相当リアルでこれを使って何曲も作った記憶がある。
(10年くらい前の話)


物理モデリングとは、
簡単にいうと生楽器の発音や共鳴の構造を演算するタイプの音源で
最初に音が鳴った後に音が変化していく楽器などを再現するのにとても適している。


例えばヴァイオリンの音を伸ばしている最中の変化を
すべてCPUパワーを使って演算することで、
自由自在に音を作ったり現実の物理現象を再現することで
非常にリアルな音に出来る。


逆にサンプリングタイプは基本的に実際に楽器を鳴らして
その音をそのまま録音するだけなので、
音が鳴っている最中の変化はあまり得意ではない。
(とは言っても現代は色々あるけれど)


ソフト音源によっては全くパラメーターが動かせないものもあるくらいだ。


弦楽器や管楽器などは発音後も演奏の仕方によって
持続音を変化させることが出来るが、
ピアノやドラムなどは基本的に鳴った後は
音が小さくなっていくだけ。


ピアノも打鍵後のペダリングで音色をある程度コントロールできるとか、
そういう細かいツッコミはなしで、
基本的に打楽器の音は一方的に減衰するだけなので、
こういう途中の音の変化が少ない(あるいは全くない)楽器は
サンプリングタイプの方が有利だったりする。


(そういう意味ではピアノの内部の音響反射モデルなどを
再現しているPianoteqはすごいと思う)



なので世のドラム音源はすべてサンプリング音源だと思う。
(TR系のリズムマシンとか創作ドラムシンセは別)


録った音をそのまま鳴らすだけで事足りるので、
音源の演算よりは如何にして綺麗に録るか?が
音源製作メーカーの力の入れ所になる。


Superior Drummer2.0 

私はドラム音源にSuperior Drummer2.0を愛用しているが、
アンビエンスのNearとFarまで録り分けてあるし、
スネアの音ひとつにも3本くらい異なるセッティングのマイクがあって
非常にリアルにサンプリングされている。


ただサンプリング量が増えれば増えるほどデータは重くなり、
メモリも大量に使用するようになる。


私のように未だに32bitOSを使っていると
2GBの壁に悩まされるし、
64bitOSを使っていてもEASTWESTのQuantum Leap Pianosなどは
フルインストールに270GB(MBじゃなくて)も必要なので、
実質フルで使おうと思うと1TBのHDを増設するくらいのつもりでないと気持ちよく使えない。


これに対してPianoteqはたしか20MBくらいだったので、
実質一万倍以上のHDD使用量の差がある。



またサンプリング音源は非常にリアルなのだが、
基本的に録音したものをそのまま鳴らすだけなので
持続音の変化に弱い。

vienna instruments pro

同じ弦楽器でもトータルで見たらViennaのほうが良いのだが、
Viennaもこの点だけ見ればSynfulに負ける。



発音中の音色変化に制限があるのはサンプリング音源の宿命で
「この点だけ」を見るならば物理モデリング音源のほうが圧倒的に強いのだ。



代わりに物理モデリング音源はSynfulもPianoteqも
低音が弱いというかサンプリングタイプに比べて
リアルさに欠ける気がしている。


この辺は一長一短で好みに合わせて使い分けている。
ただヴァイオリンの音は伸ばして鳴らすだけなら
基本的には誰がやっても似たような音になるし、
それほど劇的な音色変化もないので、
どうしても物理モデリングじゃないと駄目ということはない。


ヴァイオリンの音が鳴ったときに、
弓を弾きながら音量やヴィブートの音を自由に変化させることは
サンプリング音源はあまり得意ではないけれど、
Viennaのようにノンヴィブラートとヴィブラートを分けてサンプリングしてあれば
満足できるのだ。


やはり物理モデリング音源の凄さはやっぱりシンセ的な使い方にあると思う。
オリジナルの音色を作るのがとても得意なのだ。


普通の減算シンセ(倍音を削っていくタイプ)では絶対に作れない
面白い音がたくさん作れる。



ソフトシンセはプリセット選んで終わりという方はプロの方にはあんまりいない。


私自身はまだまだ未熟者でプリセット大好きでプリセットをよく使うのだが、
やっぱりそれと同時に音を作りこんでいくこともしている。


プリセットの音はそのシンセを買った人全員が使える音だからだ。


別にそれが悪いわけじゃないし、
私自身もプリセットの音をそのまま使うことが良くあるので
(楽だし、速いし)
決して人のことは言えないが
やっぱりここぞというトラックの音はちゃんと作ったりするし、
私の場合はメロディーを考えるのと等価で音色も同じだけ気を配る。


モジュラータイプの減算シンセで全部パラメーターゼロの状態から
「シンセパッドとかエレピ(みたいな)音を作ってみてよ」
と言われたら作れるし、
多分職業レベルでDTMで作曲している方は
ある程度みなさんできるのではないかと思う。


そうでなければ音色を作っていくことが出来ないので、
それがそのまま作品のクオリティーに直結してくるからだ。



もしDTMをやっていて、
シンセはプリセットを選ぶだけという方がいたら
ゼロから音を作っていく勉強・練習をすれば
楽曲のクオリティーは上がって来ると思う。


音を作らない=音を作れない=音色に工夫しないということは
リズム・メロディー・ハーモニー、音色、音量、音高の
音楽の3要素と音の3要素の合計6つのうち1つを捨てていることになるからだ。



6つ全部をフルで使いこなせる人よりも
5つしか使っていない人のほうが不利なのは言うまでもないし、
そもそも1つ捨てているという時点で、
ほかの5つに対する考え方も甘いのではないかと思う。 



音色について深い関心を持っていないということは
メロディーは工夫するけれどリズムは別にどうでもいいとか、
コード進行はしっかり考えるけど、メロディーはどうでもいいと
言っていることと同じで、
音色への関心の浅さがそのまま曲のクオリティーに関わってくる。



作曲において
リズム・メロディー・ハーモニー、音色、音量、音高の6つは
私にとっては等価であって、
この6つの要素を駆使して色々な曲を作っていくのが私の作曲技法なのだが、
思うに音色の問題を軽んじている人が多い気がする。



いま自分の製作に限界を感じているけれど、
シンセはプリセットを選ぶだけという人がいたら
自分で音作りができるようになれば
出来上がる曲は一段ハイレベルな曲になっているに違いない。




音色に対する関心が作曲の残り5つの部分にも影響するし、
時にはミックスに関わってくることもある。


そういう意味ではシンセで音作りをすることはとても大切だし、
普通の減算シンセに限界を感じるようであれば
物理モデリング音源で色々音を作ってみるのも面白いのだ。


AAS String Studio


AASは減算シンセにはないパラメーターがたくさんあって、
(というか全然作りが違う)
音作りの可能性は無限にある。


別に何から何までゼロから作る必要があるわけではないし、
これだけソフト音源やプリセットが充実している現代なのだから
大いにその利便性を追求して良いと思うのだが、
便利すぎてプリセットを選ぶだけになったりして
人間として発想力や創意工夫をしようという心が失われると
出来上がる曲もそれなりのものしか出来なくなってしまう。



ヴァイオリンやピアノが発明された時代の楽器製作者の創意工夫や
シンセ黎明期の先人たちがしてきた苦労の上に乗っかるだけでなく、
私だったら彼らと同じ気持ちで音楽を作ってみたい。



当時のほうが現代と比較して比べるべくもなく不便で
選択肢も少なかったはずのなのに
良い曲がたくさんあるのはそこに人間の創意工夫があるからだと私は思う。



プリセットの話だけに限定していうなら、
もし冨田勲やジャン・ミッシェル・ジャールが
プリセットを選ぶだけの性格をした音楽家だったら絶対に今の評価はない。



別に音色に限らず何でもそうなのだが、
自分で手探りで進んでいこうとすると
苦労するし、時間も掛かるし、労力も必要で大変だけれど、
他人の苦労に乗っかるだけの人間よりも
良い作品が作れるのだ。



…と、生意気にもそんな風に考えているので、
自分で音が作れるソフトシンセが大好きだし、
(言っておきますが、プリセットを使うのは楽なので大好きです)
生音を追求しながらも物理モデリングという新しい可能性を持っている
AASのシンセサイザーはとても興味深いのだ。



作曲=リズム・メロディー・ハーモニーの3つではなく
作曲= リズム・メロディー・ハーモニー、音色、音量、音高の6つの私とっては
(これにさらにエフェクトやミックスのテクニックが加わるが)
音色は選ぶものであると同時に自分でも創意工夫するものなので、
その点において作曲側の変更が可能なものはそれはもう作曲の一部と考えている。



もし自身の音楽制作で伸び悩んでいる方がいらっしゃれば
今自分のやっている作曲が、
作曲=(?????)なのかを考えてみて、
もっと何か足せないか?もっと工夫できないか?を考えてみると良いと思う。


ちなみに私は前述の通り、
作曲= リズム・メロディー・ハーモニー、音色、音量、音高、エフェクト、ミックスのテクニックです。


マスタリングは個人的には作曲というよりは最終調整というイメージ強いので
音圧を稼いだり、MSで空間作ったりするものの外しました。


使う使わないは別問題で
手持ちのテクニックは多いほうが作曲には有利ですよ。




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ちょっと古いですが、懐かしい私の修行時代の最後に作ったピアノ曲です。
2楽章のピアノ曲で卒業作品的な曲です。 


今でも修行中か…?

【MP3】ジヴェルニーの庭~ 
http://uyuu.sakura.ne.jp/sample/mp3_Giverny.zip


【楽譜】ジヴェルニーの庭~ 
http://uyuu.sakura.ne.jp/sample/op25_Giverny.zip
↑楽譜もあります。良かったら楽譜を見ながら聴いてみてください。
(楽譜にミスがあったらメールで指摘してくれると嬉しいです)


【高解像度楽譜】 ジヴェルニーの庭
http://uyuu.sakura.ne.jp/sample/op25_Giverny_h_score.zip
↑高解像度の楽譜はこちら。



人生ある意味、一生修行だと思っているが、
この曲を書き終わって、やっと一般的な意味での修行時代が終わった気がする。
(…と当時、思っていた記憶がある)


あの頃を勉強している内容は違うけれど、
勉強しているという点では今でも変わってない。


精神と時の部屋にいたときは本気でつらかったけど、
今思えばあの部屋で修行して良かった…。


もう一回くらい精神と時の部屋に入って修行してくるか…?




誰かの役に立つかもしれないので、
昔書いた論文をブログに掲載しておきます。
ご自由にお使い下さい。


色聴と音視による作曲技法
DLはこちら。

私個人の自身の色聴や音視と作曲の関係にについて書かれた論文です。
共感覚や色聴・音視に関して研究なさっている
研究員の方、大学生・大学院生の方はご自由にどうぞ。



久々の自作発表。
早くボカロ曲に取り掛かりたいのだが、
その前に過去作品をいくつかアップしてみたい。


萌え系じゃなくて、クラシカルなピアノ曲です。
しかも修行時代の習作。


実は商業のBGM的な楽曲とは別に
こういう楽譜までちゃんと作った曲がほかにもあって、
(自分では芸術作品のつもり)
PDFにしたりするのが結構大変だが、
ぼちぼち時間のあるときにやっていきたい。

【MP3】薔薇(s'est levé) ~ピアノ組曲「六花」より~ 
http://uyuu.sakura.ne.jp/sample/mp3_op24_rose.zip


【楽譜】 薔薇(s'est levé) ~ピアノ組曲「六花」より~ 
http://uyuu.sakura.ne.jp/sample/op24_rose.zip
↑楽譜もあります。良かったら楽譜を見ながら聴いてみてください。
(楽譜にミスがあったらメールで指摘してくれると嬉しいです)

【高解像度楽譜】 薔薇(s'est levé) ~ピアノ組曲「六花」より~  
http://uyuu.sakura.ne.jp/sample/op24_rose_h_score.zip
↑高解像度の楽譜はこちら。


修行時代に私の作曲の先生から
「ラヴェルのクープランの墓風の曲を書いて来なさい」という課題を頂いて
作ったのがこの曲。


ピアノ組曲「六花」の中の1曲で「薔薇」という曲で
薔薇、菜の花、百合、紫陽花、桜、梅の6曲構成の中で
完成しているのはまだ半分。
残り3曲も近いうちに完成させるつもり。


この頃はラヴェルとドビュッシーをよく勉強したなぁ…。



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