ハード音源からDAWに録音する環境を
誰かの参考になればと思い紹介したい。
(DTM音源からのミキシング前の録音作業の内容です)


1つのオーディオIFで再生と録音が同時に可能なら
ソフト音源に対しても同じことが出来るので、
ソフト音源から書き出しただけの音が
プロっぽい感じになってこない方にもお勧めの方法だ。


マスタリングに比べると非常にシンプルです。
以下の順番で行っています。


ハード音源(ラインアウトから)

(TRSラインアウト)


XLR端子変換兼インピーダンスを落とす。
次のマイクプリがXLR端子のみなため、ここで変換している。
  またインピーダンスを落とさないとレベルが小さすぎて使えないので、
   ここでインピーダンスを落としておく。(あくまでこのケースでの話)

 (XLRアウト)

Focusrite 【RED1】
ここでレベルを調整。後段のコンプへのゲインも兼ねて調整する。


  (再びTRSラインに変換 


Focusrite 【platinum penta】 

OR

BSS DPR 402


ここでコンプを掛ける。掛け録りなのであくまで大雑把な型に留めておく。
(ここでやり過ぎると後で戻れないため)

慣れてくるとこの段階で最終音像イメージした音作りが出来る。
というかプラグインでやるよりも、
アウトボードの段階である程度の型を出しておいたほうが
経験上最終的には良くなっていると感じている。

RED1とPentaのレベルが合っていないのでインピーダンス変換を
ここでもかます必要がある。なくてもなんとか使えるが…

  (アナログアウト) 



オーディオインターフェイス 


(ここから先はPCでプラグイン編集)  
 
イコライザーは登場しないが、
録音段階でイコライザーを掛けてしまうと
ミキシングの段階でもう戻ることが出来ないので
録音段階でのイコライジングはしないことにした。



もしHPF付きのマイクプリを使っている方がいらっしゃれば
ここでカットしておくのもありだけれど、
DAWでの作業で慣れきっていると
Ctrl+zで戻れないのは結構痛いので
録りの段階はあまりお勧めできない。
(明確な意図があれば別だが)



またイコライザーはプラグインでも十分だと感じているが、
コンプレッサーとマイクプリによる質感はそうもいかないので、
録音段階でしっかりと音を作っておく必要がある。


マイクプリでの音の質感は使い手の腕云々よりも
マイクプリの性能そのものに依存するが、
コンプレッサーを使った録音段階での音作りは
私にとって非常に重要になっている。


レベル管理も大切だが、
ここで音をあらかた作ってしまうのだ。


経験を積めば最終的にどういう音像にしたいかは
既に作曲の時点でちゃんとイメージ出来ているはずなので、
ここで良い下地処理をしておくと大分後でよくなる。



コンプがただのレベル管理に成り下がっているのか、
レシオやアタックやリリースをコントロールして【音作り】に使えているかの差が
出るのはこの部分であり、
特にミックスでのコンプ1回ではちゃんと思い通りにならないトラックは
録音段階での調整をしておくと後々便利である。


個人的にはキックやベースやギターは
ミキシングでの1回のみのコンプでは思うように仕上がらないので、
ここで深めに掛けておくことが多い。



もっと色々なマイクプリ&コンプを試したいのだが、
如何せんあくまで自宅レベルなので置き場も限られているし、
1つ1つが高額なので本当に良いものが最低限1つあれば良いと思うようになってきた。



もう1つくらいマイクプリを導入するか…?
とも思う反面、自宅レベルでそんなにいくつも要らないか?とも考える。


色々やってみて、プラグインの使い方で出来ることと出来ないことがハッキリし、
プラグインの使い方も変わってきたので、
さらに研究を進めてみようと思う。



////////////////////////////////////////////////////////////


作曲・DTMの個人レッスンの生徒を募集しています。
このブログの書き主の自宅でマンツーマンレッスンをしています。
詳しくはこちらをどうぞ。

初心者の方用の作曲本と
ミキシングとマスタリングの本を書きました。

電子書籍ですが宜しければどうぞ。

DTMマスタリングのやり方


DTMミキシングのやり方。


【パソコンで始める日本一簡単なDTM作曲本】 

販売ページへのリンクです。  

AD
少し前に購入したFocusrite【Liquid Saffire 56】
マイクプリアンプのエミュレーションが欲しくて買ったのだが、
せっかく購入したので、
どんな感じなのか検証してみた。

Focusrite【Liquid Saffire 56】


ちなみに以下の日本代理店ページで詳細が見れます。

http://www.h-resolution.com/Focusrite/images/PDF/LiquidSaffire56_LiquidPre_Guide.pdf 



再現できるマイプクリアンプは
Liquid Saffire 56のものを除けば全部で10種類。

API 3124+(ハイゲイン設定)
Avalon VT-737SP
Focusrite Red 1(ハイゲイン設定)
Helios Console
Manley Slam
Neve 1073(ハイインピーダンス設定)
Pultec MB1
Telefunken V72
Universal Audio 610(低インピーダンス設定)
Millennia HV-3D


お決まりの倍音増幅検証と簡単な所感などを書いてみたい。


1kHzのサイン波。


方法は上の画像の1kHzのサイン波に
各マイクプリアンプのエミュレーションを行うことによって
どのような倍音増幅が行われているか?を検証している。




API 3124+(ハイゲイン設定) 
アメリカ製・インピーダンス:1150Ω(公称値 1500Ω) 


倍音スペクトラム


2、3、4、5倍音辺りまで出ている。4倍音がやや小さめで、
今回検証した20kHzまで非整数倍の倍音が加わって、
良い意味での空気感が加わっている。


ジャンルを問わず無難に使えそうな印象。
強烈な個性を感じるわけではなかったけれど、
味気ないというわけでもなく
クリアーで良い感じだった。



Avalon VT-737SP 
アメリカ製・インピーダンス:807Ω(公称値 870Ω)

倍音スペクトラム 

もっと激しいのを期待していたのだが、意外と大人しい感じだった。
Avalonは現行モデルを新品で購入できることもあり
スタジオで良く見かけるメーカーだが、
倍音スペクトラムを見ると
APIに比べて高域の空気感があまりない。


しかし実際のAvalonは非常に真空管の個性を発揮した良いマイクプリなので、
マイクプリの個性は倍音だけではなく
倍音スペクトラムには現れない部分があることがわかる。


これはコンプレッサーでも同じで
あくまでマイクプリのエミュレーションであって、
【実際に録音した部分まで】エミュレーションしているわけではないので、
こんなものなのかもしれない。

ケーブルやオーディオインターフェイスやADコンバーターetc…の性能まで
エミュレーションしているわけではないということ。


 
Focusrite Red 1 
イギリス製・インピーダンス: 1050Ω(公称値 1200Ω)

倍音スペクトラム  

これは実機を持っているのだが、
実際に実機を使うのとマイクプリのエミュレーションを行うだけでは
やっぱり音が随分違う。

普段使っているADやDAの性能やケーブルやオーディオIFを
通した感じが全くない。


しかしそれでもRED1のマイクプリを通した雰囲気は少なからず出るので
これはこれでありかもしれない。


Helios Console
イギリス製・インピーダンス: 1541Ω(公称値不明)

倍音スペクトラム   

倍音構成だけ見るとここまでの3つとほとんど区別が付かない。
WAVESからリリースされているHLSとも構成が違う。

なんというか極めて素晴らしいのはわかっているが、
積極的に使う気にはなれない。


Manley SLAM!
アメリカ製インピーダンス: 1806Ω(公称値 2000Ω) 

倍音スペクトラム    

ほかのエミュレーションに比べて豊富な倍音が出ている。
高域の非整数倍も豊富だし、
通すと音が立つ感じがするがやはり倍音構成にも現れている。



受注製作で1機80万円くらいするモデルだが、
これは実機が欲しくなるなぁ。

このエミュレーションは素晴らしいと感じた。

インピーダンスが結構高いせいで音がクリアーなのだろうか?
今回の中では一番のお気に入り。



Neve 1073(ハイインピーダンス設定)
イギリス製インピーダンス: 1050Ω(公称値 1200Ω)

倍音スペクトラム 

なんというか地味な感じだった。
実機は使ったことはないけれど、
倍音増幅よりももっと別の尺度からの
質感みたいなものが加わわるモデルなのだろう。


NEVE1073はあまりにもレプリカが多く、
実機は使ったことがないのでなんともいえないが、
ここでは結構地味な印象を受けた。


Pultec MB1
アメリカ製インピーダンス: 153Ω(公称値 150Ω)

倍音スペクトラム  

Pultecと言えばEQP-1Aなどのイコライザーのモデリングが大人気だが、
Liquid Saffire 56を買うまでPultecにマイクプリがあることを知らなかった。


それにしてもインピーダンスが低い。
こんなに低くてノイズが結構乗るんじゃないか?
と思ってしまうくらい低い。


なかなか味のあるモデルだとは思うけれど、
ここではやや地味な印象を受けた。



Telefunken V72
ドイツ製インピーダンス: 153Ω(公称値 150Ω)

倍音スペクトラム 


これまた随分と古いモデルで当然ながら実機はみたこともない。
説明書に

「Telefunken は1940 年代後半に登場したビンテージの
真空管プリアンプです。
V72 は1928 年にドイツのラジオ局のために設計され、云々」


と書かれているが、アナログライクで味があるモデルだ。



Universal Audio 610(低インピーダンス設定)
アメリカ製インピーダンス: 484Ω(公称値 500Ω)

倍音スペクトラム 


すごい倍音が出ている。
出すぎなくらい倍音が出ていて非常に個性的なモデル。
これも好んで使えそうなエミュレーションだ。



2-610S Dual Channel Tube Mic 


現行の2-610S Dual Channel Tube Micの実機が欲しいとずっと思っていたのだが、
これもMANLEYに続いて今回のお気に入り。


Millennia HV-3D
アメリカ製インピーダンス 5455Ω(公称値 6200Ω)

倍音スペクトラム  


なんというかスッキリした感じのマイクプリで、
なんとインピーダンスが約6000オームもあり高電圧モデル。


非常に現代的な感じがする。
透明感のある感じが欲しいときに使えそうだ。


/////////////////////////////////////////////


ここまで聴覚的印象と倍音増幅をコンピューターで検証してみたが、
マイクプリの世界に疎いのでたいしたことが書けない…。



そもそも使ったことのない機種が多く
聞いたままのことしか書けないので申し訳ないのだが、
マイクプリのエミュレーションというのは非常に珍しいので、
今後もっとプラグインで色々出ないかなぁ~と期待している。


単なるマイクプリのエミュレーションはいくつかあるけれど、
具体的に名指しで○○のモデルのエミュレーションというのはまだまだ少ない。



しかしこうやって検証を行ったりすることで、
自分がミックスするときの考え方の幅の広さや音作りにも影響が出るし、
勉強にもなるので良いと思う。



やはり将来的にMANLEY SLAM!や
2-610Sの実機が欲しくなった。
エミュレーションもお手軽で良いけれど、
やはり実機が欲しいなぁ。


今後のヘッドアンプ(HA)のプラグイン開発にも期待したい。


////////////////////////////////////////////////////////////


作曲・DTMの個人レッスンの生徒を募集しています。
このブログの書き主の自宅でマンツーマンレッスンをしています。
詳しくはこちらをどうぞ。

初心者の方用の作曲本と
ミキシングとマスタリングの本を書きました。

電子書籍ですが宜しければどうぞ。

DTMマスタリングのやり方


DTMミキシングのやり方。


【パソコンで始める日本一簡単なDTM作曲本】 

販売ページへのリンクです。  

AD
音楽を勉強なさっている方のために
うちのマスタリング環境を参考までにご紹介したい。


マスタリング環境は人それぞれ千差万別なので
好みによって、求めている音によって、あるいはそれ以外の制約で
色々と変わってくるけれど、参考までに良かったらどうぞ。


まず音の取り込みから。
以下の順番で行っています。


オーディオインターフェイス
音源をデジタルアウトする。
(デジタルアウト)

TC ELECTRONIC 【Finalizer Express】
Finalizer ExpressをDAコンバーター代わりに使用。エフェクトはすべてバイパス

 (アナログアウト)

Focusrite 【RED1】

マイクプリで質感付け&音量調整

  (アナログアウト) 

spl 【Tube Vitalizer Modell 9530】
High&Bassのコンプレッサー&LCイコライザー&真空管の質感付け

  (アナログアウト) 

Focusrite 【Mix Master】
3バンドのマルチバンドコンプ&普通のイコライザー&ステレオイメージャー
S/PDIFでデジタルで戻す。好みによってはアナログで録ることもある。
(デジタルorアナログアウト) 

オーディオインターフェイス 


(ここから先はPCでプラグイン編集)  
 
このように取り込みの段階で複数のアウトボードを経由しているけれど、
以下ポイントをいくつか解説してみたい。


・OUTとINにおいてデジタル接続を用いている。


デジタルケーブルはオプティカルでもコアキシャルでもどちらでもOK。

DTM音源からオーディオIF直へのデジタル出力はあまり好きではないのだが、
(個人的にモロに冷たい感じがするので)
マスタリングのように原音を保ちたい時や
マイクプリなどのアウトボードからのデジタル出力は大いに活用するべきだと思う。


その場合は冷たいというよりは純粋にその機器の個性を
よりクリアーに録音できるのでお勧め。
(アナログ信号に直さないの劣化や余計な色が付かない)



・DAコンバーター代わりにFinalizer Expressを用いている。

TC ELECTRONIC 【Finalizer Express】


専用のDAコンバーターが欲しいのだけれど、
値段が「これはちょっと…」という価格なので、
仕方なくFinalizer Express で代用しているが、
オーディオインターフェイス付属のDAコンバーターよりは音はクリアーだと感じている。


これはどうしても必要というわけではないし、
ないと作業できないという類のものではないけれど、
あれば一段上にグレードアップできるのでお勧めではある。


・マイクプリアンプを通している。

これは完全に質感を出すために行っている。
通すと通さないで全然音が違うのが一目瞭然ならぬ一聴瞭然で、
○○○Hzを○dBブースとするとか、
アタックタイムを○○してコンプで音の大きい部分を潰すとか
そういった小手先の細々した調整ではなく、
楽曲の空間・奥行き・質感全体をガラリと変えるもっとトータルエフェクト的な効果がある。

Focusrite 【RED1】

マイクプリのシミュレーターはプラグインでもあるけれど、
プラグインではRED1とは同等の効果は出せないので、
私のマスタリングでは必須となっている。


プラグインのみのマスタリングで迷走している方は
マイクプリを用いた取り込みを検討してみると良いかもしれない。


ガラリと質感が変わります。


・本物の真空管を使用する。

spl 【Tube Vitalizer Modell 9530】


本物の真空管と真空管のシミュレーターの違いはやはり
私の素人耳で判断してもちゃんとわかる。
(真空菅の劣化具合にもよる)


シミュレーターがいかに本物に近くなっても
やっぱり本物になるわけではない。


なんというか良い意味での荒々しさみたいなものが
プラグインの真空管にはないように思える。


WAVEART TUBESATURATOR


それでもWAVEARTの真空管シミュレーターは相当素晴らしい出来だと思うが、
個人的に本物とシミュレーターでは効果が違うので、
マスタリングでは別の効果を狙って
ほとんど別のエフェクトのように使っている。


デジタルの真空管は綺麗過ぎるのだ。
倍音が加わるだけで質感に顕著な変化が見られない。
これは本物を使うようになって強く感じるようになった。


私にとって本物の真空管とプラグインの真空管は全く別もの扱いになっている。


またこのsplのTube Vitalizerを導入したきっかけは
著名なマスタリングエンジニアであり、グラミー賞も受賞している
アダム・アヤンが使っているのを聞き及んで私も真似てみた。


もし好きなアーティスト・バンド・エンジニアなどが使っている機材を
雑誌のインタビューなどで知ることが出来たら
同じ物を導入してみても良いかもしれない。



(私の場合は)使い方では負けてしまうけれど、
少なくとも同じ道具を使えば多少は近づけることが出来るはず。
あとは自分の努力次第だ。


またLCイコライザーという普通のイコライザーとは動作原理が異なる
特殊なイコライザーが付いていて、この部分でかなり音作りが出来る。


・アウトボードでのマルチバンドコンプレッサー

初めてアウトボードのコンプレッサーを使ったときは
プラグインとの違いに驚いた記憶がある。


大分掛かり方が違うので、
後学のためにも色々と試してみる価値は大いにある。


Focusrite 【Mix Master】 はマスタリング専用のアウトボードという
ちょっと特殊な位置づけのマスタリング専用機器なのだが、
この機器のマルチバンド機能が気に入っている。

Focusrite 【Mix Master】


ほかにもおよそマスタリングで必要になるであろう色々な機能がついているので
これ一台のみでもマスタリングが出来てしまうほどいろいろな機能が付いている。


デジタルアウトにも対応しているのでADコンバーターとしても使用できる。


イコライザーは取り込み後に行うことが多いので、
よほどの場合にしかいじらないが、
低・中価格帯のモデルではあるけれど良くできていると思う。


将来的にはMix Masterをやめて、
専用のコンプとEQを導入したいと思っているが、
とりあえずはこれで当面マスタリングの取り込みを行う予定。


先ほども書いたけれど、
マスタリングを自分でしている中で
プロの仕事と比べて何か今一歩足りないと感じていて、
現在パソコンのプラグインだけで作業している方がいらっしゃれば
【取り込み】に使えるアウトボードを1つ検討してみるといいかもしれない。



値段やメーカーや機器の状態によるのだろうが、
プラグインにはない効果がアウトボードにはあるし、
どのマスタリングスタジオも取り込みには気を使っている。


気を使っているというよりはそれがそのマスタリングスタジオや
マスタリングエンジニアの個性となりえている部分でもあるので、
最も力を入れている部分の一つであると言ってもいいかもしれない。


より良い曲が作れるように
引き続き勉強して今後も研鑽を積んでいきたい。


////////////////////////////////////////////////////////////


作曲・DTMの個人レッスンの生徒を募集しています。
このブログの書き主の自宅でマンツーマンレッスンをしています。
詳しくはこちらをどうぞ。

初心者の方用の作曲本と
ミキシングとマスタリングの本を書きました。

電子書籍ですが宜しければどうぞ。

DTMマスタリングのやり方


DTMミキシングのやり方。


【パソコンで始める日本一簡単なDTM作曲本】 

販売ページへのリンクです。  
AD
クラシックの作曲を習得したい方へ(和声編)。 


独学での習得が最も難しいジャンルの1つがクラシックであり、
なかなかひとりぼっちで勉強していても
深い部分まで理解しにくいのがクラシック。


独学でクラシックを勉強している方のために、
拙いながらアドバイスなどをしてみたい。


たくさんある考え方の1つに過ぎないので、
絶対に正しいということはないし、
あくまでこういう考え方もある程度に興味がある方は読んでみて下さい。


クラシックは習得には時間が掛かるし、
【何を以ってクラシックとするか?】の定義によって
勉強するべき内容もその高度さも変化する。



またどのレベルまで出来て
【自分は習得した】と言って良いのかによっても
学ぶべき内容は変化する。



オーケストラの楽器を選ぶだけでクラシックだと
言い張ることも出来なくもないけれど、
ここではクラシックの作曲という言葉を
【バロック期から初期のロマン派までの和声】という狭い範囲における
作曲をクラシックと定義したい。


そしてオーケストラを書くのに必要な管弦楽法や
ソナタ形式などの楽式論や
フーガやカノンなどの対位法も一切考慮しないで考えたい。


あまりにも狭いと思うかもしれないが、
ちゃんと理解しようと思うとある程度限定した上で
1つ1つ考えていく必要があるので、
まずは【バロック期から初期のロマン派までの和声】 で考えたい。


具体的にいつ頃から和声という考えが
西洋音楽に根付いていたのかは
その時代の作品や残された記録からしか知ることが出来ないが、
バッハが生まれる100年前後前あたりから(あるいはもう少し前)
現代に繫がるような和声の考え方はあったと個人的には感じている。


またここで言う和声は機能和声のことを表す。
機能和声とは和音に「トニック」や「ドミナント」などのように
それぞれ機能を割り当てる考え方で、
時代が下るとこの考え方が崩れていき、
それに触れるとまた話が逸れるので
ここでは機能和声のみに焦点を当てたい。


機能和声である以上、当然長調か短調かどちらかになる。
ラヴェルに多い旋法やドビュッシーなどが使う特殊なスケールも当然ここでは除外する。


まずは基本の基本という意味で
ちゃんとクラシックを学びたければ上記の意味における和声を
勉強しないと始まらない。


クラシックは本気でやろうと思うと
あらゆる音楽ジャンルの中で最も高度で最も複雑なので、
先生に付くのが一番だとは思うのだが、
独学でなんとかしたい方は
芸大和声のような教科書的なものからスタートすると良いと思う。


和声―理論と実習 赤・黄・青
http://www.amazon.co.jp/%E5%92%8C%E5%A3%B0%E2%80%95%E7%90%86%E8%AB%96%E3%81%A8%E5%AE%9F%E7%BF%92-1-%E5%B3%B6%E5%B2%A1-%E8%AD%B2/dp/4276102057 



おそらく誰もが勉強するであろう3冊だけれど、
最近はもっとたくさんの色々な和声本が出ているし
別にこれでなくても良いと思う。


作曲という観点からの目的は以下の二つであり、
それさえクリアーできればどんな本でも構わない。


1.クラシックの大家たちが残した作品を見て
その和声様式が理解できるようになる。

2.自分が作曲するときに古典和声に基づいた作品を書けるようになる。



まずに1.クラシックの大家たちが残した作品を見て
その和声様式が理解できるようになる
 に関して。

例えばクラシックでなくても構わないけれど、
何かの楽譜を見て「綺麗には聴こえるけど、
どうしてここでこの和音が使えるのかわからない」
「なぜここでこの音が綺麗に聴こえるのかわからない」などのように
有名曲には自分の理解を超える音使いが初心者のうちはあるものだが、
それらはほぼ100%ちゃんとした明確な基礎理論に基づいている。


なぜこの調でこの和音が出てくるんだ?とか
どうしてここでメロディーに#が付くんだ?など
音楽に対してこういう理解不足があるうちは初心者の域を脱していないので、
まずはどんな曲を見ても意味がわからないという部分をなくすために
和声を学ぶことは大いに役にたつ。


もちろんメシアンだとか武満徹だとか、
調性外の超高度な作品になってくると
「う~ん。わからん」というのがあると思うけれど、
少なくとも調性で書かれたものに対して
意味がわからないというのはよくない。


なぜなら意味がわからなければ自分の曲で使えないからだ。
丸々パクることは出来ても応用は出来ない。


相手が何をやっているかがわかれば自分でも真似することが出来るが、
なんだか意味がわからないし、真似も出来ないというのは
自分のレベルが低い証なので、
しっかりと勉強する必要がある。


最終的にはジャンルを問わずどんな曲でも作れるようになるためには
その曲を聴いたり、楽譜を見るだけで
特徴を理解できるようにならないと難しい。


ヘヴィメタルでもフュージョンでもバロックでも
演歌でもガムランでもAKBでもB'zでも何でも
その曲を聴いて真似できるような技術の幅の広さや高さの
習得には和声は避けて通れないのだ。
(和声だけではもちろん駄目だけれど)


次に2.自分が作曲するときに古典和声に基づいた作品を書けるようになる。 
だけれど、これはバッハっぽい曲とかモーァルトっぽい曲を
書けるようになることは現代人にとってとてもプラスになるので、
是非とも身に付けるべきだと思う。


これには意味が2つあり、
1つは技術の幅を広げることにある。


バロック風の曲調や古典調の曲調はゲームやアニメでよく聴かれるし、
仕事ともなればそういった曲を書く機会も当然出てくる。


そのときになって出来ませんではお話にならないのだから、
ジャンル収録の一環として約に立つ。


もう1つは和声を中心にした楽曲を書く力を身に付けること。


クラシックオンリーで育ってきた人は別として
現代人のほとんどは【1つのメロディー+和音】という図式が
基本になっている人が多い。


コード進行があり、その上にメロディーが乗る。
やや高度になるとメロディーが2つになることもある。



しかしいずれにしても【メロディー+和音】 という図式であって、
それだけでは十分な作曲技法を身に付けているとは言えない。


例えばブラームスの交響曲第1番 第1楽章の冒頭を聞いたときに
メロディーに全く頼っていないことがわかる。

http://www.youtube.com/watch?v=VY2-EP2QNs8 
youtubeのブラームス/交響曲第1番 第1楽章



最初の数十秒を聞いてみて、
あとでメロディーを歌い返してみると、
いわゆる歌もののようなメロディーがないことがわかると思う。


リズムも基本的に全音符で、
冒頭の部分はリズミックであるとは言いがたいし、
メロデイーと呼べるようなものもほぼない。


音楽の3要素であるリズム・メロディー・ハーモニーのうち、
前者2つが欠けている。


ポップスなどの歌ものからリズムとメロディーを取ってしまったら
骨しか残らないが、
ブラームスのこの部分を聞いたときに
とても重厚でカッコいい曲に聴こえるのは
残り1つのハーモニー、つまり和声に重きを置いているからだ。



もちろん管弦楽法(アレンジ)や音色の要素もあるけれど、
音楽の3要素と呼ばれるリズム・メロディー・ハーモニーのうち、 
ハーモニーを駆使して曲を展開させている。


こういうのを作ってみてと言われて
途端に出来なくなる人は自分自身の作曲において
リズムやメロディーに頼りすぎていたり、
ハーモニーの習得が貧弱だったりする。


【メロディー+和音】 という図式は大切だが、
それがすべてではない。 
それはたくさんあるうちのたった1つの作曲技法に過ぎない。


特に作曲を仕事にするために
様々な技法の習得が必須になるけれど、
このようにハーモニーに重きを置いた技法も当然身に付けておいたほうが
有利であることは言うまでもない。


これは単なるジャンル習得という意味を超えて、
あらゆるジャンルで応用が利く作曲家としての土台の問題であって
どんな曲を書くときにも役に立つ。



上記の意味からいわゆる古典和声・機能和声というものを
身に付けておいた方が良いし、
少し厳しい言い方をすると
この分野での音楽を仕事にしている方で
和声に全くの無知という方はいないと思う。


私自身もまだまだ浅い理解なので
もっと勉強が必要だが、
基本としては赤・黄・青の3冊、もしくはそれと同じレベルの本で
ちゃんと和声の基本を勉強しておいたほうが後々得をする。



赤・黄・青の3冊は基本的なことしか書いておらず、
これだけでは全然足りないし、
ドビュッシーやラヴェル以後の近代・現代音楽や
バッハ以前の音楽を勉強するとなるとまた別の話になるのだが、
先に進むための基本的な内容を習得できるのでお勧めです。



////////////////////////////////////////////////////////////


作曲・DTMの個人レッスンの生徒を募集しています。
このブログの書き主の自宅でマンツーマンレッスンをしています。
詳しくはこちらをどうぞ。

初心者の方用の作曲本と
ミキシングとマスタリングの本を書きました。

電子書籍ですが宜しければどうぞ。

DTMマスタリングのやり方


DTMミキシングのやり方。


【パソコンで始める日本一簡単なDTM作曲本】 

販売ページへのリンクです。  


マスタリング用に最近使っているコンプレッサーで
liquid mixのManley slam! FET Limiterが異様にすごいということに気が付いた。


MANLEY SLAM (Stereo Limiter and Mic Pre)

最初は何気なくマスタリングで適当にどれかいいのないかなぁ~?と
探っていたのだが、Manley slam! FET Limiterを使っていたら、
なんだか異様に利きが良くて最近のお気に入りとなっている。


それもそのはず、この機種は日本では定価70万円~80万円で
販売されているハイエンド機種で性能的には申し分ない。
しかも値段が値段なので、注文後に受注製作らしい。



お目に掛かったことがなかったので、
今まではスルー気味だったが
最近は「なんかMANLEYってすごくない?」と感じて積極的に使うようにしている。



MANLEY SLAM (Stereo Limiter and Mic Pre)は名前の通り、
マイクプリにリミッターが付いている機種だが、
このコンプレッションの異様な利きの良さは
実機が欲しくなるほど気に入ってしまった。


Liquid mixには40種類のコンプレッサーのコンボリューションが収録されているが、
なんというか私のような素人耳にも一発でわかるような凄さがあって驚いた。


マイクプリ部分が真空管なのでメンテナンスのことを考えると
ちょっと自宅用に購入するのは気が引けるが、
将来的にお金に余裕があれば買っても良いかも…と思うほど良く出来ている。


liquid mixはコンボリューションなので、
演算よりも「実機の再現」という意味では優秀だと個人的には感じている。
それはコンプレッサーでも「感覚的には」決して悪いものではないと思う。


フリーソフトによくあるようにGUIだけ似ているが、
音は全然違うみたいなことはコンボリューションではありえない。


Amplutubeのようなアンプシミュレーター系のソフトは
ほとんどコンボリューションだが、
「再現性の高さ」という点ではこれに勝るものはない。


但し向き不向きがあってコンプレッサーのように動的なものに対しては
やや不利でリバーブ、イコライザー、アンプシミュレーターのような
静的なものに対してはとても再現性が高い。


コンボリューションのコンプは色々好みが分かれるが
個人的には特に問題は感じていない。


結局演算プラグインというのは
どれだけプログラマーさんが機器の振る舞いをCPUパワーを使って
再現しているかということが焦点になり、
プログラミングの時点で不要だと判断された要素は切り捨てられる。


CPUパワーも重要で
WIN2000の時代のプラグインは今のWIN7で動くことを前提にした
プラグインに比べて内部処理は圧倒的に少ないはず。


Waveart Tube saturator 


例えばWaveartのTube saturatorは非常に重い演算プラグインで
ミックスには挿せないほどのCPUパワーを食うけれど、
それはそれだけ実機(この場合は真空管の振る舞い)で発生している
物理現象を演算で再現しているわけであって、
処理情報量が多ければ多いほど再現性は高くなるが、
それだけ処理は重くなる。


演算系のプラグインは多かれかれそういう側面があるので、
製作側の意図や精度の問題で出来の良し悪しはあるものの
基本的に新しいもののほうが良い。


将来的にさらにCPUパワーが上がって
128bitOSや256bitOSが開発される時代になれば
実機とプラグインの区別が付かないくらい
精度の高いプラグインが生まれるかもしれない。


対してコンボリューションは実際に録音するので、
そこに演算で振る舞いを再現するという要素はほとんどない。


両者にはDTM音源におけるFM音源とPCM音源のような違いがあり、
FM音源(演算タイプ)はプログラマーさんの腕に掛かっているが、
PCM音源(コンボリューションタイプ)は録音の良し悪しに掛かっている。


綺麗に録音さえ出来てしまえばコンボリューションの再現性は極めて高いので
リバーブやアンプシミュレーターでは近年採用されているプラグインも
もう珍しくなくなってきた。


MANLEY SLAM (Stereo Limiter and Mic Pre)は
通常バージョンとマスタリングバージョンの2種類があるのだが、
自宅用に購入するならどちらが良いんだろうか。



MANLEYはFairchildやPultecのように歴史があるとはちょっと言いがたいが、
ハイエンドなものを作っているメーカーとして有名でUADでも
Manley Massive Passive EQがプラグイン化されている。


MANLEY Massive Passive Stereo Tube EQ


UADは持っていないけれど、
これのために買っても良いかもと思うほど
liquid mixのMANLEY Massive Passive Stereo Tube EQも使える。


MANLEYのマイクプリやコンプが欲しくなってきた。




////////////////////////////////////////////////////////////

初心者の方用の作曲本と
ミキシングとマスタリングの本を書きました。

電子書籍ですが宜しければどうぞ。

DTMマスタリングのやり方


DTMミキシングのやり方。


【パソコンで始める日本一簡単なDTM作曲本】 

販売ページへのリンクです。 


DRACU-RIOT!のBGMを研究していて、
久々にジャズの書籍を紹介したくなった。


ジャズの勉強を独学でしている方向けのお勧め本だが、
 ザ・ジャズ・セオリー(マークレヴィン)がとても勉強になると思う。


比較的たくさんのジャズ理論書を読んでいるほうだとは思うが、
これよりも良い本を見たことがない。

 ザ・ジャズ・セオリー(マークレヴィン著)

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3-%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%BC-%E6%84%9B%E5%B7%9D-%E7%AF%A4%E4%BA%BA/dp/4754930789/ref=pd_sim_fb_1 


巷にジャズ関連の書籍はたくさん出ているけれど、
近年ATNからバークリーの教授をしている方などの本が
比較的簡単に手に入るようになったので、
大きめな本屋さんなら置いてあることも多い。
(マーク・レヴィン氏 はバークリーの教授ではありません)


マーク・レヴィン氏は超理論家と言っても良いほどの方で
ほかにも何冊も著作があるが、
ジャズの基本理論を学びたいというならザ・ジャズ・セオリーはとてもお勧め。



基本から優しく教えてくれるわけではないので、
ある程度の予備知識が必要になるが、
とてもためになるし、
ジャズを作曲するための一通りの予備知識が載っている。



従来のジャズ理論をまとめた書籍というよりは、
むしろマーク・レヴィン流のジャズ理論となっている気がしていて
個人的には大好きだ。



理論は学ぶのは初期段階であって、
それが終われば実践の中で
自分なりの作曲技法を作り上げていくものだ。
それを個性と呼んでも良い。


本人は自分なりの作曲技法を理論と思っていなくても、
後の人間が勝手に時代の先を行く人間の技法を
理論と呼ぶようになり、何百何千年の月日の内に
いわゆる音楽理論が出来上がっていく。


つまり音楽理論とは一流の音楽家の感性の集大成であって、
理論と感性はその最高のレベルにおいて区別することは出来ない。


程度の差はあれ、少なくとも作曲を職業にするレベルの方には
そういう部分がある。
それまでの理論という土台の上に新しい建物が作られ、
極めて頑強なものはそれがまた後の世代の土台となっていく。


そういう意味ではマーク・レヴィン氏は
ジャズの歴史を何歩も進めた方だと言って良いと思う。


本書の内容は比較的演奏家視点というか、
セッションをすることを前提にあらゆることが書かれているが、
作曲に役立つこともたくさん載っている。



わりと厚い本だがクラシックとの最大の違いを痛感させられるのが、
何百ページにも渡ってジャズ音楽の理論を語っているにも関わらず
ただの一度もクラシックにおける【T】【S】【D】などの
機能和声(和音の機能)について触れていない点で、
この部分においてクラシック和声が作曲の土台にある人間にとって
決定的に考え方が違うのだと認識させられた。
この点が個人的に一番興味深かった。


クラシック和声はあくまで「機能和声」であり、
ジャズにおけるテンションやアボイドなどの動きは
基本的にすべて「構成音の転位」として考える。
(青本の構成音の転位の箇所に詳しく載っています)


代わりにジャズは「コードスケール」という概念があって、
そのコード(和音)において、
使用可能なスケール云々という風に考えるので、
決定的に作曲における根幹が異なるのだが、
「ジャズという考えた方に立脚した作曲」を理解するのにはとても良い書籍だった。


おそらくマーク・レヴィン氏の中にあるのは
ドミナントモーション、ⅡーⅤ、コードスケール、モード、
などのジャズの根幹を成す理論であって、
【機能和声】という概念はふっとんでいるのだろう。


ハーモニックマイナー という概念もふっとんでいるように感じるし、
なによりも「アボイドノートとは一体何か?」ということに関して
非常に深く考えさせられた。
(ハーモニックマイナーに関しては最後の【未解決の問題】のコンテンツで
僅かに触れられている)


ドビュッシーを始めとする近代フランスもそういう意味では
似たような作曲技法になるが、
とにかくこの本は非常に面白かった。



値段もやや高めだが、値段以上に楽しませてもらえる。



この本1冊でジャズ理論のすべてがわかるというと言い過ぎかもしれないが、
土台としては十分すぎるし、
今生きている世代の人がやっているジャズの音が書いてあるので、
何かジャズを勉強するのにお勧めの本はないかと探している方にとてもお勧めです。




////////////////////////////////////////////////////////////

初心者の方用の作曲本と
ミキシングとマスタリングの本を書きました。

電子書籍ですが宜しければどうぞ。

DTMマスタリングのやり方


DTMミキシングのやり方。


【パソコンで始める日本一簡単なDTM作曲本】 

販売ページへのリンクです。 



DRACU-RIOT!BGM研究。

テーマ:
DRACU-RIOT!のBGMを研究してみた。


サントラが出たら買う予定だが、ゲーム中のBGMモードで
聞ける曲目は以下の通り。


01 Scarlet(主題歌)
02 02 Awakeing of the midnight
03 Dazzling Sun
04 Daily Night
05 Peaceful Life
06 Playful poeple  
07 Chock-full Motivation
08 Really Fun Time!
09 Ingulge in Feelings
10 Sandman Strike
11 Accomplishment of the Adult
12 Contemplation
13 Boke aund Tukkomi
14 Damedame
15 Love incident(Inst)
16 Growing!(Inst)
17 きっと大丈夫(Inst)
18 NO LIMT(Inst)
19 NO LIMT(Quiet ver)
20 Vampire Obsession
21 ????(おそらくニコラ関係のBGM?)
22 Disturbring Air
23 Discomfort
24 Spread Anxiety
25 Tense Moment
26 Looming Crisis
27 Soldiers to Confront
28 Assault!
29 Running Across the night!
30 Battle of Vampire
31 Grieving
32 Embrance
33 Confession
34 Love Deepens
35 Scarlet(piano ver)
36 君だけの僕(piano ver)
37 君だけの僕(short ver)


Famishin先生は相変わらず素晴らしい。
どれも名曲揃いなのでとても勉強になる。

今回は循環主題が多用されていて、
その使い方も勉強になった。


作曲・編曲の素晴らしさは言わずもがな、
一番気になるのはミキシングとマスタリングの上手さ。



相変わらずレベルが高いの一言で、
昨今のソフト音源は生演奏かの区別が付き難いパートもあるが、
やはりリアンプかマイクプリを通さないとこういう風にはならないと思う。


パンニングの仕方やリバーブの使い分け、
ディレイの使い方など勉強になることも多い。


100Hz~200Hz付近にピークがなくスッキリしていること、
10kHz以上の高音域が綺麗に伸びていること、
またその高音域がしっかり出ているので、
3kHz~5kHz辺りが多少小さくても存在感のある音になって埋もれないこと、
などから考えてモニター環境がキッチリしっかりしていることがわかる。



人それぞれみんなやり方が違うけれど
どれが正しいかという問題はさておき、
手持ちの技術は多いほうが良いし、
どんなものでも何でも良いと感じたものは分析して
身に付けておいたほうが後々それに助けられることも多い。


とても勉強になり楽しかった。



マスタリングとミキシングで使えそうなマイクプリとして、
Focusrite RED1導入した。


今後導入を検討なさる方のためにレビューを書いてみたい。

Focusrite RED1


あまりアウトボードの世界には詳しくないのだけれど、
REDシリーズの時代あたりからルパート・ニーヴさんが抜けて、
それまでの(ISAシリーズ)とは変わってしまった云々…、
なんて言われていたり良い声、悪い声、色々な声を聞くが、
こういったものは実際に使ってみなければ
わからないということで思い切って購入。


4chあるので1,2、をマスタリング専用に、
3,4をハード音源からの録音に使っている。


RED1は4chだが、2ch版のRED8という機種もあって、
こちらはチャンネル数が減った分だけ値段も下がっている。


Focusrite RED8


2chあれば十分、あるいはいちいち差し替えるのが面倒でない方は
RED8もいいかもしれない。


肝心の接続だがXLR端子しかないので、
DTM音源のラインアウトからRED1に繋ぐときに、、
そのままだとインピーダンスの関係で音が小さすぎて困るので、
(使い物にならないとまではいかないが、ちょっと小さすぎる)
インピーダンス変換を途中にかましている。


何曲か録音やマスタリングで使ってみての感想を書いてみたい。


雑誌で【張りがあって繊細な感じだが、
ロック系の激しい音楽には向かなさそうな感じ。】
…のような前評判を先に知っていて
使ってみる前は「ふーん」というそんな言葉は心に残らなかったが、
実際に使ってみると「なるほど~、確かにその通りだ。」と感じた。


上品で透明感があって張りのある音になるので、
マスタリング用としてはとても気に入っている。


REDシリーズは今回始めての導入だが、
透明感や解像度や奥行きが上がったのが素人耳の私にもわかるので、
やっぱりFocusriteはいいなぁと思った。



ではレコーディングではどうかというと、
激しいメタル系の楽曲には向いていないかもとも思うが、
ポップスやジャズ、クラシック、民族音楽、ダンス系音楽など、
ロックやメタル系以外では問題なく使える。


使えると言ってもマイクプリもやはり好みの世界なので、
人によってはもっと荒々しいものが良いとか、
色々な好みが出てくる世界だと思うが、
上品・繊細・透明感、この辺りのキーワードがしっくり来るのがRED1の印象だ。



とても繊細で上品な感じなので、
もう1つくらいタイプの違うマイクプリがあっても良いと感じていて、
良さげなものを今探しているが、
自宅DTMではそんなにたくさんのアウトボードは使い切れないと
実際にしばらく作業してみて感じ始めている。



もし自宅DTMで製作している方で導入を検討している方がいらっしゃれば
マイクプリを通すことで大きく音が変わるので、
DTM環境にアウトボードの導入そのものはお勧めなのだが、
面倒というか不便な点もいくつかある。


まずプラグインに慣れ切っているので、
アウトボードの設定をいちいち作るのが面倒臭いし再現性もない。


プラグインなら椅子に座ったままマウスを弄ればいいが、
アウトボードはそうはいかないし、
設定は一回切りなので、
メモを取るか、覚えておくかしないと再現性はほぼない。



そして一度掛け録りをしてしまうと絶対に戻れない。(当たり前だが)
DAW上のプラグインならアンドゥで簡単に戻れるが、
アウトボードでは
「もうちょっとレシオを下げてやり直したいなぁ~」
という風になったときに物凄い手間が掛かる。



DAWなら「CTRL」+「Z」で済むがアウトボードではそうはいかない。
テープMTRで作業していた時代のエンジニアさんは
プラグインなんかなかったわけだから、
大変だったんだろうなぁとしみじみ思う。


個人的には作業速度が落ちるのがあまり宜しくない。



またたくさんあっても私の場合は上記の理由から
結局プラグインでの作業に流れていくので、
結局マイクプリだけ、もしくはマイクプリ+コンプだけがあれば
もうそれで十分な気がしてきた。



慣れてくればリカバーが利く範囲での作業のコツがわかってくるのだが、
1トラックずつ録音していくのに、
アウトボードで音を作るのは非常に面倒臭い。


しかし逆に得るものもある。
それはプラグインよりも音が全然良いことだ。


少なくとも質感は全然違う。
ハード音源、ソフト音源の音に日常的にアウトボードを使うようになってから
思ったことは「もっと早くやれば良かった」だ。



少なくとも市販品の楽曲の多くで
リアンプ(一度録音した音を再度マイクプリなどを使って再録音すること)や
DTM音源をアウトボードを経由した上で録音しているのは間違いないし、
そうすることで得られる質感はプラグインだけでは無理だったので、
アウトボードをいくつか導入してみてとても良かったと思っている。



お金も手間も場所も必要だが、得られたものは大きかった。
さらに勉強して研鑽を積みたい。



////////////////////////////////////////////////////////////

初心者の方用の作曲本と
ミキシングとマスタリングの本を書きました。

電子書籍ですが宜しければどうぞ。

DTMマスタリングのやり方


DTMミキシングのやり方。


【パソコンで始める日本一簡単なDTM作曲本】 

販売ページへのリンクです。 



最近は「如何にして録音するか?」に凝っているが、
録音の時点でアウトボードでコンプなどを掛けすぎてしまうと
「アンドゥ」では戻れないので、
やっぱり録音時は薄めに掛けておくべきだと思いつつ、
結局はDTMの場合は
「マイクプリ」+「軽くコンプ」だけがベストなのかなぁと思い始めてきた。


「質感」+「簡易コンプ」で録音の段階は留めておく。
そしてあとはミックスでプラグインを使うのだが、
そうなるとやはりそれなりの良いプラグインを使いたい。


今までたくさんプラグインを使ってきて、
「これはすごい!」と思ったプラグインはいくつもあるけれど、
やはりLiquid mixが一番使いやすいなぁと思い、
再びLiquid mixに回帰してきた。


イコライザーもコンプレッサーも演算ではなく
コンボリューションなので演算プラグインよりも
音が良いと思うことが使っていてしばしばある。


コンプはダイナミックなので、スタティックであるコンボリューションデータの
動作では再現しきれないという意見もあるが、
これはこういうものだと思えば全然使える。


やはりコンプとEQはLiquid mixが一番使いやすい。


付属のLiquid mix Pictorial guideをプリントアウトして
自分で製本した上でカタログチックにして見ながら使っているが、
FocusriteのISA130とかREDのコンプのコンボリューションデータは
Liquid mix以外では手に入らないわけで、
ビンテージ機材好きには素晴らしい外部DSPだと思う。


Focusrite ISA 130



Focusrite   RED7
(RED3のコンプとRED1のマイクプリを
1ch分にしたチャンネルストリップがRED7なので、
実質RED3のコンプだと思って良い?)



ISA130にRED7のコンプ、
それにJoe MeekのSC2やdbx160Sなどもお気に入りだ。


Joe Meek SC2 


dbx160S 



全部で40機種の新旧コンプレッサーが
コンボリューションでエミュレートされており、
EQは全部で20種類もある。


UADは使ったことはないので比較は出来ないが、
liquid mixのEQのコンボリューションが本気で凄いと感じている。
お気に入りはPultecやISA115だ。


Focusrite   ISA115 


Pultec  EQP-1A
(EQP1もある)




ほかにもAvalon Vt737spや
遠い将来買いたいと夢見ている
Chandler Limited EMI Passive TG Channel MKⅡも使っている。



Avalon Vt737sp 


Chandler Limited EMI Passive TG Channel MKⅡ


Chandler Limited EMI / Abbey Road



アメリカよりもどちらかというとイギリス系が好きなので、
TG系のコンプとかEQのアウトボードが1つくらい欲しい。
高くて買えないし、買ってもメンテナンスする自信がないが…。



とはいえ、これだけの機種を自宅に置くのは不可能なので、
それぞれの機材をちゃんと知っている方にとっては
こんないい機材はないと思うのだが、
日本ではディスコンみたいになっている、
……と何度がブログに書いていたが、
あまりの不人気のためにいつの間にかに国内では本当にディスコンになってた。
(海外では普通に売っているらしいです)


画面が味気ないのが不人気の原因なのだろう。

Liquid mixの画面はこれ↑。


私に言わせればこんな素晴らしい機材ないのだが。



演算ではなくコンボリューションで動作するし、
コンプはサイドチェインも使えるし、コンプとEQの順番も変えられる。


おまけにEQに至っては複数のEQを組み合わせて使うことも出来るのだ。
例えば「NEVE1073のHPF」でローをカットして、
「PULTEC EQP1」で中域を調整するなんていう
現実では一生涯やらなさそうな組み合わせも簡単にできる。


凄まじく画期的だと思うのだが…。
GUIが味気ないのが日本での不人気の原因?なのかもしれないが、
逆にコンプレッションカーブやイコライジングカーブを
目で見れるのが有難いのに本当に勿体無い。


プロのエンジニアさんならわかるのだろうが、
Fairchild670やLA-2AのKNEEがどんなカーブか
聴くだけで勉強中の段階の方がちゃんとわかって
使い分けているかどうかは非常に怪しいと思う。


GUIがFairchildのままなら見た目はかっこいいかもしれないが、
よくわからないままトラックにプラグインを挿している方が
いらっしゃるかもしれない。


PultecのEQP 1Aのブーストとアッテネーションを同時に動かしたときの
イコライジングカーブの動きは
目で見て初めて「なるほどね~」と思ったし、
今のGUIだからこそ優れた機材足りえると思うのだが…。


http://ameblo.jp/pierottlunaire/entry-11051253558.html 
PultecタイプのEQ考察。


見た目も大事だが、音はもっと大事なのに、
見た目が悪いから売れないというのは切ないものだ。


売れなければ当然メーカーも開発にお金を掛けないし、
今後のアップデートや追加コンボリューションも期待できない。
OSが新しくなっても、メーカーは対応しないかもしれないし、
非常に残念ではある。



アウトボードが高くて買えない分、
脳内でISAやRED3やMALEYやDistressorを思い浮かべて
ミックスしていると結構楽しいのに。
音も相当良いのに。


でも不人気のままディスコンになってしまったということは
日本人の気質に合わなかったのかもしれない。

PROTOOLS HDを除けば外部DSPはUADの一人勝ちのように見える。


日本人が1000人くらい署名集めてLiquid mixを復活させてくれと
Focusriteに送りつけたら復活すると思うのだが。



////////////////////////////////////////////////////////////

初心者の方用の作曲本と
ミキシングとマスタリングの本を書きました。

電子書籍ですが宜しければどうぞ。

DTMマスタリングのやり方


DTMミキシングのやり方。


【パソコンで始める日本一簡単なDTM作曲本】 

販売ページへのリンクです。 

最近お気に入りのプラグインであるMaserati GRPを紹介したい。


Maserati GRP 

http://www.waves.com/content.aspx?id=11077 

Tony Maserati Artist Signature Collectionの中に入っている
コンプ&3バンドのEQのプラグイン。


名前にグループと入っているのでグルースのバスに
挿すような使い方をするのが本来の使い方なのかはわからないが、
まとめたドラムやストリングスなどのバスに挿してよく使っている。


Waves Artist Signature Collectionも最初は面白がって色々使っていたが、
最近は自分の思い通りにするためには
結局細かいところまで自分で設定しなければいけないし、
音作りは録音の段階から行うほうが良い結果が得られるとわかったので
Signature Collectionも疎遠になってしまったが、
Maserati GRPは未だによく使う。


Chris Lord-Alge 

Chris Lord-Algeが個人的には好きなのだが、
あまりに独創的というかChris Lord-Algeの音なので、
使い場所を選ぶ。


それはどのSignature Collectionも同じだが、
Signature Collection そのものは
勉強にはなったし、短時間で及第点の結果を得られるのだが、
やっぱりお任せっていうわけにはいかない。
(もっとたくさんの著名エンジニアのSignature Collectionを出して欲しいが)



使い場所がカチっと嵌まればとても良いプラグインなのだが、
やはり最後は自分でやらなきゃ駄目だし、
そもそもミックスの段階で100ある作業の内の100をやろうというのが
やはりどうも駄目なのだ。
(楽ちんではあるのだが)



随分前にあるレコーディングスタジオで、
とあるエンジニアさんと話しているときにその方は
「プラグインをたくさん挿すのが嫌い」とか
「録音の段階で良い音になっているのが一番良い」と仰っていた。


これってレコーディングスタジオではなくても
自宅DTMでも同じで、録音された後のものをプラグインで
どうこうしようとしたり、どうにでもなると思っているのが
そもそもの間違いだと思う(ようになった。)。


たしかに録音されたWAVEに対して、
あれやこれやとプラグインで加工はできるが、
本当にそれだけで何でも出来るなら私はこんなに悩んでいない。


アウトボード関連の宣伝を見ると
○の数が間違っているんじゃないかと思うくらい高価なものもあれば、
過剰な宣伝で疑心暗鬼になりそうなものもあるが、
プラグインを掛ける前段階の録音の段階の音作りというものは
私が聴いてきた「市販品の楽曲の音」を出すには
トータルで見たときにやはりある程度必要なのだ。



プラグインは非常に便利でお手軽なのだが、
2012年の現在の科学力ではもうちっと頑張らないと
世の中からアウトボードが消える日はこないだろう。



もっと科学が進んだらレコーディングスタジオからも
一部の骨董品収集的な意味を除けば、
パソコン内のアウトボードシミュレートで掛け録りなんていう時代がくるかもしれない。


現在64bitOSだが、128bitOSとか、256bitOSとか、
もっと進んで1024bitOSの時代になれば
可能になるかもしれない。



もちろんクオリティーを問わなければ
どんなやり方をしても構わないのだが、
市販品みたいにしたいならやはり録音段階で
100ある作業のうち50~60くらいはイメージどおりの音にしたい。


ミックスの段階でゴチャゴチャいじると
結果として音が悪くなる場合が多いからだ。



録音された段階、つまり前段のマイクプリやアウトボードの段階で
「おぉ~これこのまま使えるんじゃない?」くらいのトラックにしておくと
ミックスでは随分すっきりする。


Maserati GRP を好んでいる理由は
インサートすると良い感じの空気感が得られることと
イコライザーを細かく弄るのではなく、
ロー、ミッド、ハイの3バンドで大雑把な音作りが出来ることだ。


Maserati GRP  


「そもそも本当にミックスの段階でそんなに細かくEQしなきゃいけないの?」
と最近思うようになり、
「録音の段階でしっかり録れていればそんなにプラグインで弄らなくても大丈夫」
ということに気が付いたので、
ちまちま弄るよりもトーンコントローラー的なものを好むようになってきた。


とは言っても実際の作業では普通にパラメトリックEQを使うのだけれど、
細かく弄り過ぎないようにしたり、
組み合わせて使ったりとプラグイン挿しすぎ、弄りすぎをやめるようになった。


その分、録音時に手間が掛かるが、
しばらくはこの方法で続けてみようと思う。
そのためにアウトボードももう少し充実させたい。


////////////////////////////////////////////////////////////

初心者の方用の作曲本と
ミキシングとマスタリングの本を書きました。

電子書籍ですが宜しければどうぞ。

DTMマスタリングのやり方


DTMミキシングのやり方。


【パソコンで始める日本一簡単なDTM作曲本】 

販売ページへのリンクです。