Waves の新作H-EQを導入した。


WavesのHシリーズのイコライザー版。

さすがに現代最先端なだけあってかなり多機能なイコライザーだ。
マスタリングにはちょっと不向きかもしれないが、
ミキシングではかなり強力なツールとなりえる。



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H-EQ



良い所がいっぱいあるのでいくつか書いてみたい。

・MSモード、LRモードの切り替えが可能。


ボタン一つでMSモードでのイコライザーが出来る。
ミキシングでMS処理を行いたいとき、
特にドラムのアンビエンス調整なんかをMS処理で行うときにとっても便利。



以前はBrainworksの変換プラグインを使っていたが、
H-EQは変換なしでMS処理が出来るので楽チンだ。


もちろんM・S個別にイコライジングできます。




・アナライザーで周波数特性が見れる。


アナライザーが付いているのは最近では珍しくないけれど、
EQ前とEQ後のスペクトラムを簡単に比較できたり、
なんとMS処理モードでMだけ・Sだけのスペクトラムが見れる。

これはなかなか珍しいのではないだろうか。
Ozone4にそんな機能があったような…なかったような…。

MS処理のSの部分は直感で聞いたままやっていたので、
具体的なMだけ、Sだけのスペクトラムが見れるのは嬉しい。


単なるアナライザーとしてもかなり高機能と言えるだろう。



・初心者に嬉しい鍵盤画面。


初心者にお勧めの「鍵盤とスペクトラムの相互位置確認」機能。
スペクトラムの下に鍵盤が付いているが、
どの鍵盤が何Hzくらいなのかというのが大体わかるようになっている。



周波数と鍵盤の位置の関係をちゃんと理解してイコライザーを使うと
飛躍的にイコライザーの使い方が上手くなるので、
鍵盤と周波数の数字が頭の中で一致していない方にはお勧めだ。


(販売中のDTMミキシングのやり方、DTMマスタリングのやり方でも詳しく書いてます)

ちなみに倍音のことを一切無視するならば中央ドは261.6Hz。
そのオクターブ上に上がるにしたがって整数倍になる。



・アナログ的な振る舞いもできる。


THD(Total harmonic distortion)=全高調歪みや
アナログ機器特有の50Hz,60Hzのノイズの付加も可能。

もちろんデジタル的にそういったノイズや歪みを完全にカットすることも可能です。




・5バンド+HPF&LPF


合計で7箇所の周波数に干渉できるのでかなり細かい処理が可能。
ミキシングを行う上ではMS処理が出来ることも踏まえれば十分過ぎるくらい使える。



……とまぁ色々書いてみましたが、
「あれ?これって結構使えるんじゃね?」と思ってしまった。


現在私のミキシングでメインEQになっているのがVienna Suiteのイコライザーなのだが、
特別な音作りを望まないのであれば基本的にこれだけでミキシングに対応できる。


私はミキシングではイコライザーを以下の2つに分けでいるのだが、
以下の2つがある。


①「とりあえず全部に行うような基本処理用(HPFなど)」
②「しっかり音を作り込んでいく用」



①のほうはViennaのEQで、
②のほうはWAVESのpuigtecやABBEY ROADのRS127などを使う。



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WAVESのpuigteq




$音楽のブログ
ABBEY ROADのRS127




H-EQは基本処理用の①の用途で使える。


さすがに現代最先端なだけあって優秀だと感じました。
アナログとデジタルの良い所を合わせたイコライザーです。



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ミキシングとマスタリングの本を書きました。
電子書籍ですが宜しければどうぞ。

DTMミキシングのやり方。

DTMマスタリングのやり方

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WAVESのBASS RIDERを導入した。


名前から分かる通りVOCAL RIDERの姉妹品で、
BASSのフェーダー書きをしてくれるプラグインだ。



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WAVES BASS RIDER




ミキシングにおいてベースはガッチリとコンプで固めて
低音を安定させると土台がしっかりした曲に出来るのだけれど、
コンプを掛けると良くも悪くも「潰した音」になる。


ボーカルのように原音を大切にしたいトラックでは
あまりにもハードにコンプレッションしてしまうと音が不自然になる。


長年行われてきたことなのでそれを不自然と呼ぶかは人それぞれだけど、
人間の声をベチャっと潰したサウンドというのは
透明感があるとは言い難いし、不自然な感じになってしまう。





しかし、コンプを使わないとレベル管理が難しいので、
使うことはもちろん使うのだけれど、
多くのエンジニアさんはオートメーションでフェーダーを書いたりしているし、
そのほうがずっとナチュラルなボーカルトラックになるのでそうしている人は多いと思う。



フェーダー書きをすれば
声を張り上げてしまっている部分を和らげたり、
多少ならば強弱表現を足してあげたりも出来る。



要するに掛ける楽器やボーカルのトラックによっては過剰なコンプを嫌がる人は結構いて、
そういった経緯からVOCAL RIDERが開発されたのだろう。




BASS RIDERは文字通りそのベース版で、
ベースに強烈なコンプを掛けることなくレベルを管理できるので
「こりゃあいいプラグインが出た」と思い、
H-EQの時はアップデートしなかったのに今回はリリースされたその日の内にアップデート。




最近の私の好みは「原音を大切にする」「自然聴覚に近い音楽」「透明感を保つ」なのだが、
コンプもイコライザーも必要だけれど、
BASS RIDERのように原音の透明感を残してくれるプラグインは本当有難い。




ロックやダンス系の楽曲のベチャっと潰れたベースを除けば、
コンプを掛けずに済むならなるべく少なくしたい派なので、
ますますコンプの使用量が減りそうだ。



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DTMミキシングのやり方。

DTMマスタリングのやり方

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