現在、たくさんのイコライザーを使って

ミキシングをしているけれど、

最近、色々EQを買いまくっているにも関わらず、

実際に使っているのは3~4つくらいしかないので、

自分のためにも使用用途をハッキリさせたいと思う。




1.とりあえず挿しとく用EQ(チャンネルストリップも含めて)


積極的な音作りではなくて、

コンソールに最初から付いているもののような感覚で

主にHPFとLPFの用途で使う。




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HLS CHANNEL SSL G(E)CHANNEL



HLSはデザインは気に入っているのだけれど、

全トラックに挿すにはちょっと重く、

またサチュレーション効果もあまりないので、

大体WAVESのGかEのSSL Channelを使っている。



特にローカット用としてフィルターを使ったり、

ハイをピーク・ディップやシェルビングで増減したりするのに使うことが多い。



個別の積極的な音作りというわけではなく、

あくまでどのトラックに汎用的に行うような

EQ処理用のもの。



現代科学の最先端ともいうべきデジタルEQでは

VIENNAのEQを良く使っている。



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vienna EQ



アナライザーも付いているし、

リニアフェイズとは謳っていないが、

このEQの最大までブーストしても歪まない。



便利なのがHPFの「○/OCT」を

-6dB、-12dB、-24dB、-48dBと変更できること。



WAVESのルネッサンスEQもそういう意味ではよく使うが、

viennaのほうが余計なアナログ的なサチュレーションなどの

色付けは一切なく、透明感のある音なので

「余計なことしないでカットして欲しい」ときに使う。




とりあえず挿しとく用のEQに求めるものは

過剰なサチュレーションはしないこと、

HPFキレが良いこと、

動作が軽いこと、

あたりが重要だったりする。




そういう意味ではSSLは決して軽いとは言えないが、

デザインや音が気に入っているのでいつも使っている。




2.音作りのためのEQ



ミックスの過程の中で前に出したい、奥に埋めたい、などの距離感や

存在感を調整するのに使うEQもたくさん買ったが

現在はあんまり使っていなかったりする。



使ってないのに、どうやってミックスしてんだよ?と言われそうだが、

最近は原音を加工するということにとても否定的で、

EQはほとんどカットのみに使うようになった。



肝心の音作りや距離感・存在感は

真空管・テープMTR、あるいはハイファイとローファイのリバーブなどの

質感をコントロールすることで行えるようになった。



もちろんベースの密度を上げたり、

ファジーな感じを補正するために使うことはあるけれど、

ベースとドラム以外のパートはカット以外にEQをあまり使いたくないのが本音だ。




もちろん使うことはあるけれど、

使わずになんとかする方法をいくつも試してから、

それで駄目ならやっと行うという感じ。




とりあえず「このトラックの音を立たせたいから3kHzをブースト」とかは

ほぼやらないと言ってもいい。



結局EQを行うということは良くも悪くも

原音にメスを入れるということだ。




私は原音を本来の意味ではなく、

作曲家の頭の中で鳴っている音という意味で使うが、

女性が美しくなりたいという気持ちから、

整形手術で安易に顔にメスと入れるよりも化粧を選ぶように

私も出来ればメスを入れたくはないのだ。




もちろん仕方ない場合もあるけれど、

単に音を立たせたいとか、高音域を強調したいとかそんな理由なら、

EQでブーストするなどという安直で原音を破壊する方法よりも

もっといい方法が現代にはたくさんあるから

そちらを使うということだ。



このあたりは整形美人でも美人ならOKという人と、

整形はちょっと…という人に分かれると思う。




ただ整形美人は整形したとわかってしまう耳を持っている人にとって、

そしてそれを好ましく思わない人にとっては

積極的にブーストして音を作っていくというのはあまり好ましい手法とはいえない。



もちろんこれは生音を重視するジャンルの話であって、

クラブミュージックではそんなことは気にしない。




ただ一口に音が歪むと言っても、

それが気持ちの良い歪みかどうかが

今でも人気のあるPultecやNeveなどのヴィンテージなのだと思う。



要するになるべく自然に、ということだ。




昔よく使っていたのは以下のもの。


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RS124




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TG12412



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Renaissance EQ



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Puigtec



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V-EQ4 (NEVE)


昔は随分お世話になったけれど、

最近はめっきりミックスの中に登場しなくなった。




しかし逆にそんなこと気にしないこともある。



ダンス系の音楽、ハウスやトランスなどなどや

テクノを作ることも多いので、

そういう場合はむしろ積極的に音を破壊していく。




シンセのように元々機械で生み出された音や

ダンス系の音楽では積極的な音作りが重視されるので

位相の乱れなんか気にせずになんでもありでやっている。




クラブミュージックで聴かれる多くの音は

過剰なコンプやEQが掛けられているけれど、

あれはああいうものなので、むしろ積極的にやるべきだろう。




様々なメーカーのEQを合計で多分30種以上持っているが、

現在たどり着いている結論が、

いかにEQを使用せず、原音を破壊せず、理想のミックスにするか?

なのだから矛盾しているなぁと思った。




もし顔にメスを入れなくとも、分厚い化粧をしなくても

美しい女性がいるならそれに越したことはない。



というか、最初からそういう女性を連れてくればいいのだ。




美人ではない女性を集めて、

顔にメス入れて、分厚い化粧を施して、美人に仕上げることも

出来ないことはないが、

やっぱり生まれつき美人の人には適わないと、

そういう風に今は感じている。




作り物が天然物を越えるには

天然物をそもそも否定する概念を作り上げたクラブミュージック系か、

尋常ではない努力や技術や知識が必要になる。




少し前まで良いミックスをするにはどうすればいいか?

という問題は良いプラグインを手に入れ、

それを上手に使えるかどうか?

だと思っていたけれど、

不要で、過剰で、無駄なものをなくすこと、

つまりなるべく使わずになんとかすることが

大切なことだなんて本当に矛盾していると思う。



使うことよりも使わないことが大切だと感じているのだから。


使うことを極めようと精進してきたその先が、

まさか使わないことだったなんて、笑ってしまう。




必要な箇所に必要なだけ必要な処理をする。

それで十分なのだ。




それが本当の意味で、文字通り血肉になるまで理解するのに何年も掛かった。





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最近気になるプラグインがある。

それはレキシコンのLXPリバーブ。




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LXP Native Reverb Plug-in Bundle

http://www.lexiconpro.com/product.php?id=167


いや、もうリバーブは色々持っているのだが、

こういうのも持ってもいいかなぁ~?なんて思っている。



ちょっと高いが、高いだけのことはあるのだろう。

日本の代理店で買うと7万円くらい、

海外で直接買えば5.5万円くらい。



似たような価格帯のリバーブを既に持っているので、

これを入しても製作環境が劇的に変わることはないのだろうが、

やっぱりちょっと欲しい。




いや、でも、なくても別に困らないし…

と、そんな感じで手をこまねいている。



しかし新しいものに触れるのはいいことだ。

もうちょっと検討してみよう。



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