16水準列番号表を基に16水準・8水準・4水準が混在した多水準のL256直交表を作成する | 組み合わせテストケース生成ツール 「PictMaster」 とソフトウェアテストの話題

16水準列番号表を基に16水準・8水準・4水準が混在した多水準のL256直交表を作成する

2水準の直交表を多水準に変形する方法については「直交表の多水準化 2水準の直交表を4水準・8水準・16水準に変形する」で説明しました。今回は、2水準の直交表を多水準に変形する際に使用する列番号表を使って16水準・8水準・4水準が混在した多水準のL256直交表の作成に挑戦してみます。ここで使用する列番号表は16水準の列番号表です。

このL256直交表を作成することは、16水準が6個、8水準が13個、4水準が21個、2水準が11個の列番号表を作成することを意味します。これさえできればこれから多水準のL256直交表を作成することは機械的作業です。とはいえ非常に煩雑な機械的作業であることは間違いありません。

6個の16水準は、16水準列番号表のはじめの6行をそのまま使用します。8水準13個と4水準21個はこれまで説明した2つの原因子とそれらの交互作用因子を求める方法で決定します。

手作業で作成した列番号表を次に示します。

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残念ながら4水準が19個であと2つ足りません。ここまで作成したところで残っている列番号では、2つの原因子とそれらの交互作用因子に合致する列番号が見つかりませんでした。8水準の列番号を決定する際に、32以降の群と64以降の群からいくつを使用するかが最適な組み合わせに関係するようです。

今回までに説明した方法を用いれば、最適とはいえないまでも、2水準の直交表を任意の多水準の直交表に手作業で変形できることがお分かりいただけたと思います。とはいえ、非常に煩雑な作業であることは間違いありません。

直交表ベースの組み合わせテストにこだわるのであれば、制約の問題も含めてツールを使用しない手作業では実用性に疑問符がつくと言わざるを得ません。さればといって、制約もサポートした直交表ベースのツールは某メーカから販売されていますが、1ライセンスが百万円もします。

直交表ベースの組み合わせテストにこだわる限り、悩みは尽きないようです。