2010年07月28日

「祥鳳」飛行機隊(2)

テーマ:海軍航空隊[航空母艦]

昭和17年4月8日

トラックを出港。



昭和17年4月11日

横須賀に帰港。
搭載戦闘機を九六式艦上戦闘機から零式艦上戦闘機に機種改変。



昭和17年4月18日

「米機動部隊索敵」

ノースアメリカンB‐25「ミッチェル」双発爆撃機による本土初空襲に対して、横須賀を出撃。

米機動部隊を索敵した発見出来ず。



昭和17年4月22日

横須賀に帰投。



昭和17年4月23日

「MO作戦(モレスビー攻略)」発動
第四艦隊・第六戦隊に編入。

【編成】

『MO主隊』

第六戦隊 第一小隊 重巡洋艦「青葉」旗艦

       第二小隊    〃  「衣笠」

              小型改装空母「祥鳳」

              駆逐艦「漣」
第五戦隊 第一小隊    〃  「加古」

       第二小隊    〃  「古鷹」



昭和17年4月30日

トラックを出撃。

【搭載機】

零式艦上戦闘機10(うち未組立4)機

九六式艦上戦闘機6(うち予備2)機

九七式艦上攻撃機6機



[筆者注:4月30日以降、戦時日誌、戦闘詳報、戦闘行動調書等に搭乗員名の記載が無いので明確な編成等の記載ができません]


昭和17年5月2日

第六戦隊とともにソロモン列島線に到達。



昭和17年5月3日

「ツラギ上陸作戦支援」

ツラギ西方120浬より、九七式艦攻3機、零戦3機を発進させ、上陸作戦の支援を行う。
空戦は無し。
【編成】 [筆者注:調査未完、搭乗員氏名不詳]

九七式艦攻3機 零戦3機

 攻撃隊 第一小隊 一番機 操縦

                   偵察

                   電信

              二番機 操縦

                   偵察

                   電信

              三番機 操縦

                   偵察

                   電信

 直衛隊 第一小隊 一番機

              二番機

              三番機

【戦果】

無し

【被害】

無し


同日

零戦1機が発艦直後に、海中に墜落。

【戦死者】

 田村俊一  二飛曹 (甲飛4期)    *事故


同日

「祥鳳」はブカ島沖に離脱し北上した。



昭和17年5月4日

米艦載機がツラギ在泊艦船を攻撃したため、反転南下したが、米機動部隊を捕捉出来ずに、再度反転。              

南下中のポートモレスビー攻略船団と合同。



昭和17年5月5日

朝 船団上空哨戒を開始した。
午後 米偵察機2機を哨戒中の艦戦が追撃したが、撃墜出来ず。




昭和17年5月6日

船団上空哨戒を実施。



昭和17年5月7日

「珊瑚海海戦」

早朝 「衣笠」「古鷹」より九四式二号三座水偵各2機が、索敵に発艦。
0530 九六式艦戦2機、零戦4機が上空警戒のため発進

0635 「古鷹」より発艦の索敵機が「敵機動部隊ラシキ艦影ヲ認ム『デボイネ』ヨリノ方位152度、150マイル」と打電。

0640 「衣笠」より発艦の索敵機が「敵ラシキモノ見ユ ロッセル島ヨリノ方位170度」さらに「戦艦1、巡洋艦 1、駆逐艦7、空母ラシキモノ1 針路30度 敵速20ノット」と打電。

0743 「衣笠」機より入電「敵戦艦ヲ見ズ」。
0745 「衣笠」機より入電「敵針1度」

0808 「衣笠」機より入電「敵空母ハ飛行機ヲ発艦ノ如シ」

0830 「衣笠」機より入電「敵空母ハ『サラトガ』型1、不詳1 計母艦2」

0910 「祥鳳」見張員が「敵機左舷80度、6機」と報告。
早朝に発進した九六式艦戦2機、零戦4機、九七式艦攻の収容と米機動部隊攻撃の雷装準備が重なり、上空直衛機の発艦が出来ず、米機が来襲時にMO主隊上空にあったのは九六式艦戦3機のみ、飛行甲板には零戦3機が待機していたが、第一波の急降下爆撃機28機の投弾を回避するために発艦出来ず。

米攻撃隊第一波を九六式艦戦3機が邀撃、ダグラスSBD「ドーントレス」爆撃機1機を撃墜。
「祥鳳」の対空砲火によりSBD爆撃機1機を撃墜。

第一波攻撃終了後、零戦3機が発艦。

0917 「ヨークタウン」の第5偵察中隊のSBD爆撃機18機の攻撃により、1,000ポンド(約454キロ)爆弾が後部エレベーターの前方に命中、第二弾が飛行甲板の中央に命中、第三弾、第四弾が前部エレーベーター付近に命中、右舷より「レキシントン」の雷撃隊のダグラスTBD「デバステーター」攻撃機12機の雷撃により、艦体後部にMk13魚雷が1本命中、動力および電源が破損し、操舵装置も故障した。

最初の一弾が命中してから10分以内に、爆弾13発、魚雷7本が命中。
このほかに、対空砲火により撃墜されたSBD爆撃機1機の体当たりを受ける。

0931 総員退艦が命令される。

0935 前部エレベーターの艦首寄りの部分より大量に蒸気を吹出し、二つに折れて沈没。
位置はデボイネ島59度52海里(南緯16度、東径155度)の海面。

沈没直後、海面上にいた生存者は約300名。

2000頃 救助。

救出された乗員は203名

【編成】

九六式艦戦3機 零戦3機
第一次 母艦上空直衛

 第一小隊 一番機        編成不明:1名

        二番機      石川四朗二飛曹           デボイネ水上機基地に不時着

        三番機

【戦果】

撃墜:SBD爆撃機1機
【被害】

未帰還:2機



第二次 母艦上空直衛

 第一小隊 一番機 納富健次郎大尉               デボイネ水上機基地に不時着

        二番機 阪野高雄二飛曹               デボイネ水上機基地に不時着

        三番機

【戦果】

[筆者注:調査未完、詳細不明] 

【被害】

未帰還:1機
【総合戦果】

撃墜:9機(空戦5〈うち不確実1〉/対空砲火4)

《米軍記録》

損失:SBD爆撃機4機(被墜3/被弾不時着1)、F4F戦闘機2機(被墜)
【総合被害】

損失:九六式艦戦6機(未帰還2/不時着水1/母艦沈没3)

    零戦9機(未帰還1/不時着水2/母艦沈没6)

    九七式艦攻6機(母艦沈没)

「祥鳳」戦死636名

     戦傷72名

戦闘機隊

【戦死者】

 今村重志飛曹長   (操練29期)

 青木真夫二飛曹   (甲飛4期)

 井上武雄二飛曹   (甲飛4期)

 早坂幸男二飛曹   (甲飛5期)

 桑原八郎二飛曹   (甲飛5期)

【負傷者】

 納富健次郎大尉   (海兵62期)   *デボイネ基地に着陸の際、額を負傷。後に内地帰還。



「祥鳳」は帝国海軍の最初の喪失空母となる。



【参考文献】

テーマ一覧「主要参考文献・資料」を参照下さい。 




*主要幹部についての詳細な資料がHN:ogaryu50さんよりご提供されました。

  それにより大幅に加筆することができました。この場を借りて御礼申し上げます。



[筆者注:調査未完につき、今後大幅に加筆・改訂を予定しております]



初稿  2005-04-24

第2稿 2005-06-14  加筆・改訂

第3稿 2010-07-07  加筆、主要幹部の項

第4稿 2010-07-28  大幅加筆により(1)、(2)に稿を分割



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2 ■pico3298→隆さま

初めまして。
コメントありがとうございます。

奥川 昇一飛曹は操練29期で今村飛曹長と同期、のちに瑞鶴に移動、その後、飛曹長で台南空の教官だった19年10月12日に米艦載機との交戦で戦死されていますね。
先任搭乗員だったでしょうからキャリアからして当然小隊長クラスだったと思います。
ただ、公式、非公式ともに分隊編成表が残っていない?(当方で入手できてないだけかもしれませんが・・・)ので、明確にできないですね。
対潜哨戒などで小隊単位で飛んだことはあるでしょうが、祥鳳の飛行機隊は、飛行隊としてまとまって作戦行動を取った事が無いまま沈没してしまい、珊瑚海海戦時の詳しい記録も残存していないので、残念です。

今後とも、いろいろと記録を補完していきますので、よろしくお願いいたします。

1 ■始めまして

祥鳳の戦闘機隊に 奥川 昇 一飛曹が乗艦し作戦行動されていた旨の記述が行動調書に記載されています。4月20日以降、記載がありませんが、小隊編成を考えても納富大尉、今村飛曹長、奥川一飛曹が小隊長を勤めていた可能性が高いと思います。

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