読者登録をさせていただいている、kayoko先生の記事を読んで。

 「習い事の先生」である私からみたら、正直残念な気持ちにはなります。しかし、一定数このような考えの方がいらっしゃるのは事実として受け止めなければならないだろうとも思います。

 私は当該の記事を読んでいませんが、「習い事なんかやったって意味ない」と考える方は一定数いらっしゃいます。

 私も、あまりにも多すぎる習い事をさせることでいっぱいいっぱいになってしまうのはどうかな、と感じますが、反面、「習い事やったけどそれで1円も稼いでいない」と言い切るこの方は、本当にやった習い事が無駄だったのか疑問を感じます。

 年商8桁稼ぐって大変なことだと思います。
やめようか、と思った時もあったはず。その時に、ピアノを習った時にやっていた「繰り返し練習」の経験、剣道や習字を習っていた時の「集中力」などは、この方に間接的に役立ったのではないでしょうか。ただ、この方はそれが見えていないし、見えないような習い方しかして来なかったのかもしれないとも言えます。

 そして。

お言葉ですが私は、習い事で直接、「稼いで」おります。
私がピアノを習わなければ、音大には行かなかっただろうし、ピアノの先生はしていないだろうと思います。

「もしも」論なのであくまでも想像ですが、楽器を演奏する、技術を身につけることはそれなりに大変だけど、大変なりに得られるものもたくさんあるから、やっぱり私はピアノを習った人生の方がいいと思います。

 お子様の習い事に関わるとき、直接「稼げる」ことだけを考えて選んでも、お金は貯まるかもしれませんがそれだけでいいのかどうか。
 大人になってからお金を稼いでからというのも悪くはないのですが、そういう大人になってからピアノを始めた愛好家の方はこぞって、

「ああ、小さい頃から習ってたらって思います」

とおっしゃるのが、この方への1つの答えかもしれません。