おはようございます。

昨夜、東野圭吾作品を久しぶりに読み終わりました。

「新参者」です。日本橋署の刑事、加賀恭一郎。

着任したばかりの新参者。鋭い洞察力を駆使して、

警視庁の捜査一課でいくつもの殺人事件を解決に導いた

敏腕刑事だったが、ある殺人事件の裁判で、

弁護側の証人として出廷したことがきっかけで、

所轄に移動させられた経歴を持っていた。

この小説のストリーはミステリーなので詳細は

割愛しますが内容を手短に紹介します。

小伝馬町のマンションで一人の女性が絞殺される。

章立てはこうなっています。


第1章 煎餅屋の娘、第2章 料亭の小僧、

第3章 瀬戸物屋の嫁、 第4章 時計屋の犬、

第5章 洋菓子屋の店員、 第6章 翻訳家の友、

第7章 清掃屋の社長、 第8章 民芸品屋の客、

第9章 日本橋の刑事


刑事が江戸情緒の残る日本橋界隈の聞き込みをしながら、

事件を紐解いていく。最後、犯人が分かっても、

横領したお金の使い道が不明だった。

相棒の本庁の刑事、上杉はかつて自分の子供を甘やかし、

その結果、交通事故で息子を失っていた。

その上杉が犯人に真実を吐かせることに成功する。

犯人は、借金が払えなくなった息子から泣きつかれため、

横領をし、その横領を隠すため殺人までしてしまったのだった。

子供は誰でも可愛いものですが、少し考えてしまいました。

昔から、「かわいい子供には旅をさせよ」とか、

「獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす」という言葉がありますね。

あまり子供を甘やかすとろくなことにはならないようですね。

この本の最後の一行。加賀の言葉がとてもクールと思いました。

上杉の「加賀さん、あんた、一体何者なんだ?」という問いに、

「何者でもありません。この町では、ただの新参者です。」


$かめちゃんのブログ-東野「新参者」