Physical Arts - Pilates based conditioning studio

駒込にある古民家Suma Wellness Studio
健やかに生きるための理学療法士によるブログ


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良い姿勢の方が肩こりも起こりにくく呼吸や動きも効率的になるとされていますが、精神面にもポジティブに働くようです。ニュージーランドにあるオークランド大学の研究者が軽度~中等度の抑うつ症状を示す人61名を対象に行った研究があります。被験者を2つの群に分け、普段通りの姿勢で座るグループと背筋を伸ばして座るグループそれぞれに実験課題を行いました。実験課題は精神的なストレス負荷を与えるテストであるTrier Social Stress Test(TSTT:対人的緊張を喚起するスピーチ課題と暗算課題)を行い、感情や疲労感の変化を評価しました。

 

姿勢の介入を行う前のベースラインにおいて、軽度~中等度の抑うつ症状を示す今回の被験者は標準的なデータよりも前かがみ(うなだれた)姿勢でした。実験では、姿勢を改善するグループには弾性のあるテーピング肩~背中にかけてしっかりと貼り姿勢のサポートをしました。一方、普段通りの姿勢のグループには姿勢のサポートにはならないようにゆったりとテープが貼られました。

TSTTでの結果、背筋を伸ばした姿勢のグループでは、ポジティブな感情の高まりや疲労感の低下がみられました。そして、こちらのグループは普段の姿勢(=前かがみの姿勢)のグループよりも言葉数が増え、1人称の言葉(わたし)が減り、よりエネルギッシュであったとのことです。また、どちらのグループにおいても、肩がまっすぐになっていて猫背の度合いが少ないほどネガティブな感情や不安が低くなりました。

 

 

姿勢と感情の関わりについて、これまでにも様々な研究がされてきていますが、実際に抑うつ症状を持つ人にもこのように即時的な効果が見られるというデータは興味深いものです。この研究を行った研究者は「深刻な鬱の症状がある場合、姿勢を正すことは専門家による治療の代替療法とはならないけれど、治療に加えて姿勢に気をつけることで気分を高める助けになるのでは」と述べています。”背筋を伸ばしてみる”ことはリスクも少ないですし、気軽にできます。気持ちが落ちている時、試してみてはいかがでしょう。

 

<参考文献>

Upright posture improves affect and fatigue in people with depressive symptoms. Wilkes C,et al. J Behav Ther Exp Psychiatry. 2017 Mar;54:143-149.

Good posture may easy symptoms of depression 

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