歩く、姫路城。 | 旅するカメラ

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4月5日(土)
午前6時5分博多駅発、ひかりレールスター442号に乗って姫路へ。
あっという間に8時19分、姫路駅に到着。

駅を出て大手通り数歩も進めばそこは既に広大な姫路城の外曲輪の一角。
お城側へ更に5分ほどお城のほうへ歩いていくと、
国宝にして世界遺産である姫路城天守閣が見えてくる。

大手門通りより姫路城


途中国道2号線と交差するのだが、その国道2号線が中濠の跡らしい。
それより先が内曲輪と言う事になる。

大手門をくぐり城内へ。
すぐ広がる三の丸広場ではちょうど桜が満開で大賑わいだった。
三の丸 大手門



入場料(大人600円)を支払いゲートをくぐるると「菱の門」が見えてくる。
ここから見上げる天守閣は、桜の花と重なりとても美しかった。
菱の門

リベンジ姫路城



将軍坂







「い」の門を抜け「は」の門を抜けると暴れん坊将軍の撮影で使われたことから「将軍坂」と呼ばれる坂に出る。
目の前に迫る天守閣、とても絵になる場所なのだがこれも敵を欺く為のトリックの一つだと言う。
進入してきた敵が天守閣はもうすぐ近くだと焦るように設計されているとか。
なんとも美しいトリックだ。










続いて丸く滑りやすい石段を登り・・・「に」の門へと向かう。

「に」の門内部 「に」の門



頭をぶつけそうな低い「ほ」の門を抜けると右手に「姥が石」が見える。
これだけ凄い石垣を積むのにはこの近辺の石と言う石が集められたに違いない。
姥が石とは秀吉が姫路城を築城していた頃、城下で細々と暮らしていた一人の老婆が
何か約に立ちたいと思い差し出したのがこの古くなり欠けた石臼。
秀吉はその気持ちを喜び早速石垣の間に使ったと言うものなのだ。
実際見て見ても本当に小さい石臼。(金網で覆われているのでやっと分かるけれど・・・)
「ほ」の門 姥が石


更に奥へ進み曲線が美しい「塩櫓」を抜け、「へ」の門、「備前門」をくぐると・・・

備前門 塩櫓


遂に天守閣が目の前に!
何度見ても大きい。そして美しい。
大天守キター



いよいよ天守閣内部へ。
実は昨年訪れたときはあまりの人の多さに天守閣内部は2時間待ちと言う事で入らず終いだったので
中に入るのは今回が初めて。
やはり国宝。12古城の一つ。
木のお城はいい!! 

    地層階部分「西大柱」                  「石打ち棚」

天守地階 石打棚

    「武具掛け」                           「渡櫓内部」 
武具掛け渡櫓内部



そしてきになったのが天井に備え付けてあるスプリンクラーと、
窓辺に置かれた消火器。
お隣の韓国の国宝である南大門が火事で焼け落ちたというニュースを聞いたばかりだったので
きちんとした消化体勢を見ると安心だった。
スプリンクラー 消火器



腹切丸


再び天守閣の外へ出て「腹切丸」へ。
ここはみんな切腹が行われた場所だと話している人が多かったが、
実際は穢れを嫌った時代、
城主の居館近くで切腹はありえなかった・・・とか。






お菊井戸

    そして上山里にある「お菊井戸」。
    有名な「番町更屋敷」に登場する井戸である。
    「こんなところにあるんだ・・・」と、初めて見たとき
    不思議に思ったものである。
    やはりみんな気になるらしく覗き込んでいた。。






「ぬ」の門を抜けると目の前には美しい勾配の石垣が待っている。
これが「扇の勾配」と呼ばれる石垣である。
いつ見てもいい勾配だ。美しすぎる。
隅石は算木積みになっており、石積みとしは最も堅固な造り。

扇の勾配




その後、西の丸を散策。
ここから見る天守閣が一番美しく見えたような気がした。(よくある構図だけど・・・)

西の丸より


「カ」の櫓、「ワ」の櫓を下から見上げながら花見でごったがえす三の丸を通り内曲輪を後にした。

「ワ」の櫓


姫路城散策、まだまだ続く・・・。

花見で華やぐ城内とは打って変わって西濠付近は静かで散策にもってこい。
内濠と中濠の間の石垣の上の土塁部分を歩いて散策。


土塁 西濠

そのままぐるっとお城を半周して中濠沿いにある「長久門跡」から
東中濠沿いを歩く。
今はただの「土手」だが、当時は大きく立派な門だったのだろう。

東中濠 東中濠「久長門」跡


2号線沿いに戻り、大手門中ノ門跡から西のほうへ少し歩いたところで
体力の限界を向かえ、姫路城ぐるっとお濠巡りをここで終了。

中濠跡



さすが国宝姫路城。
散策するにも体力がかなり必要だ。
でも・・・見ごたえありすぎ。
また訪れたいお城だ。