chatでネタを振られたので久しぶりに書いてみる。「もしあなたが○○さんでないのならサインインしてください 」の話だ。極論してしまうと、その言葉がユーザーに理解可能か、という問題である。


具体的には「ログアウト」や「サインイン」という言葉はユーザーが理解できるのか、という話なのだが、アプリケーションのマニュアル、特にチュートリアルを書くときには、専門用語を不用意に使わないという鉄則があって、もちろん Webユーザビリティにおいてもこれは重要なことだ。


そもそも「ログイン、ログアウト」という概念がまったくわかっていないらしい。


確かにログアウトしない人は結構いるようだ。「次回からログインを省略」のようなサイトも多いのだ。


本件を少し細かく分けると、2つのポイントがある。まず、ログイン、ログアウトという言葉が通用するか。もう一つは、ログイン、ログアウトという言葉の概念がユーザーに理解されているか。この二つは似ているが、微妙に異なる問題である。そもそもログイン、ログアウトの必然性を理解せずにログインしているユーザーが多いのではないか。


この話を見たときに、ある子供向けビデオを思い出した。中身は算数の学習用ビデオで、ターゲットは幼稚園児から小学校1年生あたりだろう。1+1から説明して、1桁の足し算、引き算あたりまで教えるというものだ。まず1+1の説明。博士みたいな人が出てきて、いきなりこう来る。


1たす1というのは、さんすうのきそになるものなんじゃ。


もちろん子供は「きそってなに?」と言うことになるのだが、誰だこのビデオ作ったのは?


まあそれは置いといて、「ログアウト」や「サインイン」という言葉をユーザーは理解できるか。他の方が指摘していたが、日本語という条件も重要である。英語を使う人達にとっては「sign in」という言葉がポピュラーかもしれないが、そもそも「サインイン」なんて日本語はないのだ。例えば goo辞書で探すと、新語として「サインオン」は出ているが、「サインイン」は見つからない。


ちなみに「ログイン」は

ID 番号・パスワードの入力など所定の手続きを経て、端末からホスト-コンピューターに接続し、複数ユーザー用コンピューター-システムの使用を開始すること。ログ-オン。

(goo辞書 - 三省堂提供「大辞林 第二版」より)


となっている。ログインという表現は、万人が知っているかどうかはさておき、一応、日本語として認知されていると考えてよいだろう。


ところで、この「もしあなたが○○さんでないのならサインインしてください」という言葉が不自然な日本語だという指摘がある([観] もしあなたが○○さんでないのなら…… )。


不自然な日本語といえば、私が中学生か高校生だったかいつだか忘れたが、友人が電車の中に置いてあるカバンを見て、「一つの鞄がある」と言ったのを思い出してしまうのだが、それはどうでもいいとして、私見としては、「サインイン」という言葉は日本語としては不自然である点を除けば、この日本語は特に不自然な感じはしなかった。むしろ普通の日本語だと思う。もっとも、普通は「相手が誰だか不正確だが○○さんである可能性が高い」のようなシチュエーション自体が不自然なのかもしれない。


yodobashi.com の場合、次のような表示になっている。


(もし○○さんではない場合は、こちらをクリックしてください)


「こちらをクリック」の所は、ログインページ(ログアウトではない!)jに誘導するリンクになっている。代名詞ではなく固有名詞が表示されていること、「クリックする」という具体的な操作が示されていること、この2点がユーザビリティ上は重要である。ユーザーは文章を最初から逐一読むとは限らないので、部分的に見たときに誤解がないように指示することに、意味があるのである。また、固有名詞は文自体を強調する働きがあるので、ユーザーがうっかり見落とさないようにする効果もあることに留意しておきたい。


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面白い記事を見つけた。「ハンバーガー・ウェブ:クロサカタツヤの情報通信インサイト - CNET Japan 」というのものだが、ここに出てくるWebサイトは多分これだ、というのも発見した。


トップページにあるボタンはすべて英語「のみ」の表記。平易な単語とはいえ、ここで躓いてしまう人もいるだろう。


このことからも、間違いなかろう。但し、元記事に全くそのサイトのURLが出てこないので、こちらにもURLを書くのは控えておく。興味のある方はアドベンチャーゲームのつもりで自力で発見して欲しい。


さて、氏はまず店舗情報を探そうとして苦労したという。


かつ、その英語表記も単語一つだけで、ユーザが直感的に「これ」と選べる代物ではない。


いやそうかなぁ?Restaurantだろ。そうに決まっている。勘だけど。ほれみろ、一発だ。ただし、私の英語力はマイナスに近い代物だから、もしかすると英語がデキる人には分からないというオチなのかもしれない。ちなみに日本語だとずばり「店舗情報」という名前で表記されることが多いようだ。ちょっと気取ったサイトだと「アクセスマップ」と書いてあることもあるが、これは知らない人には何のことか分からないかもしれない。


目をこらしてみると一番下に小さく"map"という文字がある。

あった。本当だー。しかもデザインがボタンになっていないから、クリックできるかどうか分からないという基本的なミスをしている。まあそれは軽く流すことにして、おや、2号店があるのか。だったら、2号店の場所を見てみよう。もちろん2号店の情報が表示できるということに気付くのも一苦労なのだが、そんなことはどこでも押したがる私にはどうということはない。


実は「サンシャインシティアルバB1」と書いてあるから、これだけで私は場所が分かる。それはそうとして、map を表示する。



クロサカタツヤさんはファイルサイズの巨大なことを指摘しているのだが、いやその、断言するとアレなのであくまで私見だけど、この地図、ひどいです。サンシャインシティを知らない人がこの map だけ持って池袋駅に行っても、多分たどり着けないのではないか。もっとも、池袋駅からサンシャインシティに行くこと自体が、その場所を知らない人には難しい、というのが根本的な原因かもしれないが。ひどいというだけでは意味が分からないでしょうから具体的に一つ書いておくと、この地図には目印になるべき建物が足りなすぎる。


私はおせっかいだから、こういのはまず当事者に連絡したくなる。今回も連絡しようとした。毎回のことだが、連絡先のメールアドレスが分からない。お問い合わせというボタンがあったから押してみたら、何とご利用店舗とご利用日時が必須のフォームが出てくる。しかも氏名が必須なのである。そういうサイトには知らせなくても別に構わないと判断するのは自然な発想である。


実はここに一つ、根本的な問題がある。利用者からのフィードバックを拒絶しているようなサイトは、やはりそういったクオリティになってしまうのだ。スキルとかノウハウではなく、心構えのレベルの問題なのだと思う。お客様がどう感じているのかという情報は、企業として最も必要としているものの一つのはずだ。それを有効にgetできないようでは、他のあらゆることだってどうなのか、簡単に想像できてしまうし、大抵それは当たっているのである。


さて、ひどいサイトには違いないのだが、クロサカタツヤさん、このサイトの Copyright 表示を見落としたのだろうか、実はこんなことが書いてあるのだ (2007-08-20 現在)。


20070821-01


キター All Right Reserved、久しぶりに見ました。つまり、これは確かにユーザビリティ以前の問題なのだ。多分、作ったのがプロではなくて、素人なのだ。


何を根拠に素人と、ですか?


うーむ、んなの、いくらでも指摘できるのだが、例えば、たった58行しかないこの短いトップページを w3c validator にかけたら18 Errors ですよ。こんなにエラーを多数出せる公式サイトなんてのは、私は他には1つしか知らない。なお、ちなみにそれどこだと聞かれても絶対に教えませんのでよろしく。


それにしても、xml:lang="en"と指定していて、charset が shift_jis というのが分からないのだが、もしかして、作ったのが日本人ではないし、英語も得意でない、みたいな?だったら日本人が直感的に理解できないページであることは無理もないのだが。


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リフィル

4月始まりのものを使っているので、3月頃に買っていてもよさそうなものだが、なかなか売っているところに行けないので、今頃買うことになってしまった。


買ったのは Bindex の 2007年4月始まりのもので、BD-011 という型番が付いている。似たもので1月始まりのものがあって、売り場で並んでいると、表紙の色が変えてあるので、一見違いが分かりやすいような錯覚に陥るかもしれないが、確かに売り場の店員とか、業者とか、営業の人には分かりやすいかもしれないが、お客さんの視点から見れば、どっちの色が何なのか分からないから、ほとんど意味がない


しかも、これを手にとって裏を見ると、スケジュール欄の見本が2007年12月のものになっているのだ。これは1月始まりのものと同じである。


この見本ページは、毎年入れ替わっている。ここが2006年12月だったら、2006年のものを手にとってしまった、というように客が判断するだろう。だから、その年の内容を紹介するのはいいアイデアである。ただ、2007年12月のページが最後に見えていると、この商品が12月終わりの内容である、という錯覚を感じてしまう。


2007年12月の見本だけ作れば、コスト削減になるのかもしれないが、ただ、買う立場からすると、4月始まり・3月終わりの商品なのだから、3月のページが見えていた方が安心感があると思う。

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よくUIの話題になるネタなのだが、エレベータの開閉ボタンの話。エキサイトニュースに、「エレベーターの開閉ボタンのデザインを勝手に提案!」という記事があった。

エキサイトニュースの方には、開閉という漢字だとか、「あ」「し」にするとか、ありがちな提案から、提案4にあるような目をイラストにしたアイコンのようなものまで、いろいろ考えているようである。

chat でちょっと閃いた。エレベーターのボタンって、2つ必要なのか?そもそも、マックのマウスだって、1つしかボタンがないのに何でもやってしまうではないか。これはちょっと違うか。でも、ボタンが絶対2つ必要というのは、単なる先入観ではないのだろうか。

そう言われても、どうすれば1つのボタンで済むだろう。例えば、次のように設計するとどうだ。

1. ボタンを押し(続け)ていたら、開く。

2. ボタンを離したら、閉じる。

何となく、これだけでいいんじゃない?

エレベータのボタン側に立っている人が、自分が最後に出るときに「閉」ボタンを押すことがあるのだが、前述のような仕様にすれば、閉ボタンを押すまでもなく、ボタンを離せばドアは閉まる。

しかし、これだと、エレベータから全員出て、外から何人か乗ろうとしたときに、最後に出る人がボタンを離した瞬間にドアが閉まり始めるから、ちょっと危険だ。とはいっても、実はエレベーターの「開」ボタンは、押した瞬間から一定時間が経過していれば、離した瞬間にドアが閉まり始めるようになっているから、現状とあまり変わらないのだが。それを踏まえた案としては、こうなる。

1'. ボタンを押したら、ボタンを離さない限り、ドアは開いている。

2'. ボタンを離したら、ボタンを押した時点から一定時間経過後にドアが閉まる。

この場合の弱点は、早くドアを閉めたいときにどうしようもないことだ。ボタンを押したら最後、一定時間経過するまでドアが閉まらない。ボタンを少し押して離したときは、すぐに閉まるようにする、という手はあるけど、ちょっと分かりにくいような気がする。

まあ今思いついて書いただけなので、細かい検討とかしていないし、結局いろいろ難しいということは再認識できたということで。何か見落としていたらすみません。

Firefox 2.0 には、セッションの修復機能がある。開いたまま Windows をシャットダウンした場合、次に Windows を起動して、最初に Firefox を立ち上げたときに、前のセッションを修復するか、というダイアログが出るので、ここで修復を選択すれば、前回開いていたウィンドウが、おおむねその時の状況で開く。

これを何気なくやってしまった。ただ、それが livedoor Wireless に接続したものだから大変なことになった。livedoor Wireless は、ブラウザを起動して、最初にインターネットに接続しにいく時に、まず livedoor Wireless にログインするための認証画面を表示する。認証に成功すると、livedoor のポータルトップを表示する。

つまり、元の画面が復元するかと思いきや、すべてのブラウザウィンドウ、すべてのタグに、livedoor wireless が表示されてしまったのだ。

20070209-01

これでは結局、セッションを保存していなかったのと同じである。現状でこの悲劇を避けるには、2つの方法がある。まず、Βテスト中の MAC アドレス認証機能を使う方法。試していないのだが、多分この機能を有効にすれば、認証画面が出ないはずなのだ。もう一つは、Firefox を開く前に、IE や Opera を起動して、認証を済ませておく方法。一度認証しておけば、無線LAN は有効になるので、その後に Firefox を開いても問題ないはず。

DoCoMo には MZone という無線LANサービスがある。こちらも同様で、最初、ブラウザに認証画面が表示されるのだが、MZone の場合は新規ウィンドウを開いてこの画面を表示するので、今回のような悲劇は起こらない。ちょっとした仕様の違いが、大きな使い勝手の差につながる。

2ちゃんねるで爆撃的に無差別に張りまくっている人がいるが、状況はこうである。キッズgoo で「竹島」という文字を検索すると、1件だけヒットする。「独島」を検索すると、26700件発見、と出てくるのだ。実際にやってみたらそうなるのは、すぐに確認できると思う。

kidsgoo-1

2ちゃんねるの書き込みだけ見た人は、キッズgooが「竹島」という言葉を検索できないようにしているかのように誤解してしまうかもしれない。google 八分という言葉があるが、検索エンジンが、特定の言葉やサイトを検索対象から除外するというのは、実際よくあることだからだ。

ところが、1件しかヒットしないこの画面をよく見ると、「つづきがあるよ」というボタンがある。これを押すと、111001件のヒット、という結果が出てくる。

kidsgoo-2

「つづきがあるよ」ボタンの横には、「つぎからはきかいがあつめたけっかだよ」と書いてある。つまり、最初に表示されたサイトは、クローラーが集めたのではなく、スタッフが明示的に登録したサイトではないかと思われる。

では「独島」だといきなり大量にヒットした画面が出るのか? 「独島」に対応するサイトが、一つも明示的に登録されていないのだろう。この場合、最初からクローラーが集めたサイトをリストするページが表示され、その結果、「竹島」だと1件しかヒットしないのに「独島」だと2万件もヒットする、という錯覚をしてしまうのである。

ユーザビリティ視点からの問題点は2つある。まず、検索結果によって、最初に表示するページが2種類あるのに、ユーザーがそれに気付きにくいという点。候補が登録されていないのでクロールした結果を出す、というような趣旨の説明が表示されていれば、誤解は減るかもしれない。

もう一つは、「つづきがあるよ」というボタンのデザインがよくないため、ボタンだとユーザーが認識できないことがあるのでは、という点だ。全く分からないということはないのだが、このボタン以外にも、このページ、どこが押せる箇所なのか、他のサイトに比べると分かりにくいような気がする。

想像力って何の話かというと、Webページのデザインで、想像力がないとユーザビリティ的によくないWebサイトを作ってしまう話。元の記事は、 ここから始めるWebアクセシビリティ―誰もが使いやすいホームページの作り方 である。何気なくリンクしてみたが、このリンク先のURLが分からなくて無茶苦茶苦労した。


多分、本からの紹介だと思うのだが、ありがちな「赤字は必須です」というようなデザインを例にして、次のように指摘されている。


このようなページを現実に制作してしまう原因は、ホームページ設計者の想像力欠如だといえる。アクセシビリティやバリアフリーといったことについての意識がないのだ。


しかし、私はユーザビリティに関しては専門家だから言いたいが、そのような簡単なことでも、想像して対応することは極めて難しい。言われてみれば簡単なことなのに、言われないと如何ともし難いのである。これは想像力の問題ではない。経験がないのだ。実際に経験したら当たり前のことでも、経験してみなければ理解できないものだ。意識がないのではなく、知識がないのである。


確かに、ユーザビリティをそれなりに勉強すれば、どのような場面でどういう問題が発生するか、想像できるようになる。勘で分かるようになってくる。ある将棋の名人が、勘は経験に裏付けられるものだと言っていたが、経験を積まないと勘は生まれないのだ。


そのような想像がどれだけ難しいか。そのページには、「無意味に画像を使っているために音声ブラウザで読み上げられない」という場合が指摘されているのだが、実はそのページにコメントを書くためには、コメント欄に出てくる画像に書かれている数字を読まなければいけない。ということは、最近の音声ブラウザは、この程度の数字は読むことができるのだろう。画像認識恐るべし、みたいな。


もう一つ紹介しておくと、例のページは、タイトルの文字色に緑色が使われている。他には、リンクの箇所も緑色の文字で、色を見分ければある程度分かるようにデザインされている。あれれ、色で見分けなければ分からないようなデザインはいけないかったのでは? 実際は、リンクの上にカーソルを持っていけば、色が変わって、アンダーラインが表記されるようになっている。これは一見よさそうなUIだが、「そこに持っていかないとクリックできることが分からない」というのは、やってはいけないデザインの一つなのだ。理由ですか? そこに持っていかないとクリックできることが分からないからだ。もちろん、どこがクリックできるか分かりにくくするのが目的なら話は別だが。


特にそうしなければならない理由がなければ、リンクは青系の文字で、最初からアンダーラインが引いてあるのがいい。それを見た瞬間にリンクだと判断する人は、世界中に大勢いるからだ。たとえ青にアンダーラインという組み合わせが、デザイン的にいまいちだとしても。このことも、ユーザビリティの本には書いてあると思う。その点、ここ(裏ご意見番)も実は気に入ってない。ココログとかJugemの方は、アンダーラインが付いているのでいい。ここもそうしたいのだが、設定方法が分からないので放置してあるだけだ。


ちなみに、クレジットカード番号の入れさせ方なんてのは、ユーザビリティの事例としては常識的なもので、4桁ずつ入れるようなテキストボックスを用意するとか、ボックスが一つなら、ハイフンを使っても使わなくても両方処理できるようにするとか、記入例を横に書いておくとか、そのような基本的なアイデアは既に出尽くしていて、想像するよりも事例を見た方が話が早いし、見落としもなくなる。


余談だが、自分のWebページが見やすいかどうかの簡易判定方法。Firefox のように一瞬でスタイルシートをオフにできるブラウザを使っているのなら(簡単にオフにできないブラウザがあるらしい!)、一度オフにしてみるといい。もしその方が見やすかったら、何かが間違っているのだろう。

20060506-01

前回、Thunderbird まとめサイトまでたどりついたところだった。その続きを。


さて、この項目をクリックすると、「複数のSMTPサーバの設定をどうぞ」という行にジャンプする。もう一度クリックすれば目的のページを見ることができるのだが、要約でも書いておけばよさそうな気もする。設定が数行では書けないような困難な手順だという可能性はあるが、とりあえず、リンク先にジャンプしてみた。


ジャンプ先のページには、詳細手順が書かれている。


1. 「ツール」→「アカウント設定」からアカウント設定画面を開きます。


それは想像した通りだし、やってみたのだが、次にどうするのだろう?


2. 左ペインから「送信メールサーバ(SMTP)」を選択します。


?


左ペインというのは、何だろう?


実は画面左の表示エリアのことである。私の場合、右の画像のような状態になっている。実は、この画面をスクロールすると下の方に、「送信(SMTP)サーバ」という項目が出てくるのだ。うかつにも、これに気づかずに途方にくれていた訳だ。


このユーザーインターフェースには、スクロールさせないと目的の項目が表示できないという大きな弱点がある。SMTP サーバーを設定するためにはスクロールが必要なのだ。


そもそも、4つもアカウントを使い分けるというようなケースは稀なのかもしれない。仮にこれがレアケースだとしても、各項目をクローズしておけば、この項目はスクロールさせなくても表示されるだろう。しかし、実際にスクロールさせなければ表示できないユーザーが現にここにいて、SMTP サーバーの設定を、他のサイトのヘルプ情報を見なければできなかったというのは事実である。このような重要な項目は、スクロールさせなくても見えるところに表示した方がいい。


さらに考えてみると、この項目は、その他に表示されている項目情報とは少し異質のものである。他に表示されている項目は、それぞれのアカウント情報だ。SMTP サーバーの設定という項目は、どのアカウントとも結びつかない、あるいは結びつく、独立した機能だ。つまり、この項目がこのペインのこの場所にあること自体がおかしいのである。


私見としては、このような機能は画面下の「アカウントの追加」ボタンと同列に並べた方がいいと思う。


(つづく)

とあるベンダーからのDMに買いたいものがあった。早速お買い物サイトにログインしようとしたら、ログインIDとパスワードが分からない。パスワードリマインダも役に立たない。IDと登録時の電話番号の、どちらか違うという表示が出ている。もしかしたら ID はメールアドレスだろうか、と想像して、DMが送られてくるアドレスを入力してみたが、それでもログインできない。


ということで仕方ないから、「ログインできません」とメールで問い合わせることにした。期間限定のセールなので、多分購入には間に合わないのだろう。


さて、ここまでは余談。実は、このメールを送信するときに、いつもと違う smtp サーバーから出て行ってしまった。


Thunderbird と Firefox の連携の仕組みがどうもいまいち分からないのだが、メールアカウントが4つ登録してあって、普段は A から送信するときは A、B から送信するときは B の smtp サーバーを使うように設定してある。今回使ったのは C のアカウントで、これはベンダーが DM を送ってくるアカウントだ。このアカウントの送信用 smtp サーバーはなぜか B に設定されていたのだが、どういうわけか、A のアカウントの smtp サーバーで送信されてしまったのである。


Thunderbird も Firefox も最近頻繁にマイナーバージョンアップしているし、パソコンも緊急停止しているので、何か設定情報が壊れていたのかしらん、と思ったが、いずれにしても、これでは怪しいメールを送ってしまったことになりそうだから、smtp サーバーを設定しなおして再送することにした。


ところが、smtp サーバーの指定方法が分からないのである。コンボボックスから選択できるのは、あらかじめ登録されているサーバーだけで、新規登録という選択肢はない。アカウント設定の画面を見ても、smtp サーバーをどうやって設定するのかさっぱり分からない。


しょうがないので、google で検索してみた。キーワードは「Thunderbird」「smtp」「複数」だ。3種類以上のキーワードを指定するのは、google などの検索サイトでサーチするときのちょっとしたコツである。もちろん、一つずつ指定して絞り込んでも構わないが、経験的に、1つ、2つの時には想定外のサイトが結構混じってしまって、3つ以上指定することが多いような気がする。


検索結果の1ページ目にあったサイトの中から、「FAQ - Mozilla Thunderbird まとめサイト 」というのを選んでみた。これが結構重いサイトで、表示に1分以上かかったし、クリックしたらエラーページが出たりして、かなり高ストレスな感じである。なお、当方の今回の接続環境は Air Edge の 32kbps だ。最近のサイトは、こんな速度のユーザーは無視して設計しているのかもしれない。受信データサイズから推測した、このページのサイズは、たった120KB 程度なので、普段の 100Mbps の環境なら一瞬で表示されたはずなのだが、帰省中なので、普段の環境が使えないのである。


FAQ の中に「複数の SMTP サーバを設定したい」という項目があった。ある意味ホッとした。これは FAQ なのである。つまり、私だけがわからないような種類の問題ではなく、誰でも分からないということで客観的に証明されているわけだ。


(つづく)

ノートpcを持ち歩くのと同時にACアダプターを持ち歩くのは面倒だし、なにより忘れたりするので、作業場にもACアダプターを置くことにしてある。ACアダプターは断線とかすることもあるので、予備に1つ持つことにもなって、万一のときのリスク回避にもなっている。なにしろ、最近はノートpcが動かなかったりしたら、全く身動きが取れない状況になってしまうのだ。もちろん、バックアップ用のパソコンも用意してある。


今メインで使っている VAIO BX の AC アダプターは 19V タイプで、今まで使っていた Z は 16V だから、共用できない。つまり、作業場用の AC アダプターを買いなおさなければならない。もっとも、最近はサードパーティから、16V と 19V、どちらでも使えるタイプのものが出ている。プラグを交換すると電圧が変わるような仕組みなのだが、最初からこういうのを買っておけばよかったのだ。


AC アダプターを買うということで、新宿の某量販店に行ってきた。ところが、AC アダプターがどうも見つからない。1階を半分ほど探索して、地下1階もざっと探索したのだが、結局挫折して、1階にある案内コーナーで尋ねてみた。地下1階にあるということが分かった。地下1階も見たつもりだったが、見落としてしまったのである。


ところで、これを探索するときにちょっとしたルールを決めて探してみた。ノートパソコン用のACアダプターだから、ノートパソコンの売り場の近くに置いてあるだろう、と推測したのだ。実際、昔はそのような場所に置いてあった。現在は、マウスなどは本体の売り場の近くに置いてあるのだが、ACアダプタは別フロアに行かないと買えないという配置になってしまっている。


AC アダプタのような、かなり必要としている人でないと買わないアイテムは、どこに配置してもそれほど売り上げには影響しないかもしれない。ただ、買う人の視線で考えると、何がどこに置いてあるか分からないようなショップよりは、買いたいものがすぐに見つかるショップに行く気になるというもので、そのあたり、現場の人はどう考えているのか、ちょっと謎である。


アプリケーションの画面設計をするときにも似たような話があって、ユーザーがどういう使い方をするかを調査して、それに沿った配置をすることで、使い勝手を向上させるという手法がある。基本的には、視線をいったりきたりさせないで、上から下とか、左から右に順番に見ていくだけで自然に全ての作業が終わる、というような構造にするのがいい。関連のあるものは近くに配置する、というのも常識である。


誤動作を避けたいものをあまり近くに置かないとか、そのような応用技もあるが、基本はユーザーがどう動くかを知るということで、それを把握することがユーザビリティを考えるときに極めて重要なのである。