20051029-01

タイトルには別に深い意味はないのだが、CNET Japan に「携帯ビデオがパッとしない7つの理由 」というコラムがあったので、ちょっと逆の方向から見たら何かみえるだろうか、と考えてみたわけだ。ということで、7つの理由、ひとつずつ見ていこう。

1.「ながら観賞」ができない

道を歩きながらTVを見ることはできない、という。これは一見正論だ。うっかり同意してしまう人もいるかもしれないが、おそらく、コラムの著者、Michael Kanellos 氏は、最近の渋谷を歩いたことがないのだろう。人通りの多い所で少し観察しただけで、歩きながら携帯電話でメールを書いている人が大勢いることを発見して、度肝を抜かれるに違いない。こんなことは実際に渋谷に行けばすぐに分かる。もちろん、携帯電話を見ないで書いている人などいない。道を歩きながらメールを書けるのなら、道を歩きながらTVを見るというのは、もっと簡単なことだ。

もちろん、これが「ふつうの人」ではない可能性は、結構ある。何が「ふつう」なのか考えるときには、慎重になる必要があるものだ。

例外として、Michael 氏は巨大都市の例をあげている。電車で見るということを想定したらしい。この視点は流石である。確かに、電車の中で携帯電話を使っている人は非常に多い。最近の話だが、シルバーシートで老人が携帯電話を使っているのを見て、何と言っていいのか分からないという状況であったりしたわけで。

ただ、私がもし「ながら鑑賞」したい場合があるとしたら、ランチをたべる時間ではないかと思う。食べながらTVを見るのは消化によくないという説もあるらしいが、私の場合、ほとんどの時間は手元にパソコンがあるので、何か見たいと思ったら、パソコンに何かウィンドウを開いてそこで見ればいいのだ。

(つづく)