書いている途中で Windows が暴走してマウスカーソルがピクリとも動かなくなったためにリセットするしかなかったが、気を取り直して。

どっちがどっちか分かりにくい例をもう一つ。今回は Ameba Blog から紹介する。ブログのトップページ、例えばここ「フィンローダの裏ご意見番」を表示して、ページの一番下まで表示すると、「前のページへ」というリンクがある。前というのは、どういう意味なのだろうか?

このリンクを表示してみると分かる。Ameba Blog の場合、1ページに表示できる記事の個数が限られている。最新のページに表示されているのは数個で、それよりも前に書かれた記事を見たい場合は、「前のページへ」をクリックすれば、表示することができる。

さて、そうやって表示した「前のページへ」の一番下を見ると、「前のページへ」と「次のページへ」という2つのリンクがある。なぜか私の場合、ここで「次のページへ」を押してしまうことがあるのだ。

というのは、ユーザーの心境としては、さっき別のページを見ていて、今見ているのが今のページで、当然、次に見たいのは「次のページ」なのである。しかし「次のページへ」を押したら、さっきのページに戻ってしまうので失敗する。ここで「次のページ」と表現されているのは、記事を時系列順に並べたときに、今表示している記事よりも新しいもの、という意味だ。投稿時間で比較して「次」なのである。

そう考えると、「前のページへ」「次のページへ」という表示順序は、前回紹介した「+を右側に」という原則を守っている。日付が増えるものが右側にきている、という意味だ。ところが、多くのブログは、記事が新しいものから順に並んでいる。最初から読んでいくと、「次」に読むのは今読んでいるものより古い記事なのだ。この順序の逆転が混乱を生むのだと思われる。

この混乱を避けるためには、どのようなユーザーインターフェースを作ればいいか。左側は「昔のページ」のような表現にすると分かりやすくなる。しかし、反対側の表現が困る。「昔」の反対だからといって、「未来のページ」だと何となくおかしい。

「このページ以前の記事」「このページ以後の記事」とか、「古い記事」「新しい記事」のような表現を考えてみたが、どうもしっくりこない。何かいい案はないものだろうか。

(つづく)