エレベータのボタンの話、多くのコメントをいただきました。ありがとうございます。

プログラマーズフォーラム(どこ?)でも話題になったネタなので、結構考えていたつもりでしたが、まだいろいろ考えさせられることがあったのは驚きです。

使いやすさ日記の『15. エレベータの開閉スイッチ』を紹介していただきました。やはりボタンが分かりにくいことが指摘されています。そこには「とっさの区別はつきません」と書かれているのですが、私も同感です。エレベータのボタンアイコンはかなり標準的なデザインが定着しているような気がしますが、分かりにくいという反面教師的なものが定着してしまった例になっているように思います。

アイコンのデザインには、パッと見たときの識別性の高さが要求されます。エレベータの開閉ボタンには、他のデザインとの調和性を持たせつつ、しかも識別もさせなければいけない、という厳しい条件があります。

このデザインの失敗は、矢印という動きを抽象化した絵を採用したところにあります。動きは目には見えないものですから、それをどう抽象化したとしても、パッと見たときに動きそのものを理解するのが難しいわけです。

(つづく)

AD

20051113-01

昨日エレベータに乗ろうとしたときに、ドアが閉まりかけたので、外からボタンを押してドアを開けた。中には人が乗っていて、ボタンの一番近くにいたのは、おばあさんである。実はこのおばあさん、ドアを開けるボタンを押したかったらしいが、間違って閉じるボタンを押してしまったようだ。

ボタンに「開」「閉」という表示があれば間違わないのだと思うが、このエレベータには、点字の表示はあっても、文字による説明はないため、アイコンの意味が分からないと正しく操作することができないことがある

昔、フォーラムで連載していたコラムで「アコイン」というアイデアを紹介したが、(混沌の廃墟にて -101- )漢字というのは、それが読める人にとって最高のアイコンデザインになるのである。その性質を使わないというのは、もったいない。もちろん、最近はグローバル化ということも考慮する必要があると思うが、日本語が分からないといっても「開」「閉」という程度はアイコンの画像デザインとして認識してもらえるのではないだろうか?

というか、そもそもこのアイコンのデザインが分かりにくいと思うのだが。

(つづく)

AD

20051108-01

最後に、既出の内容から想像できる通りかもしれないが、私の考えるモバイルビデオのスタイルというのは、たとえばこんな感じである。

持ち歩くのは iPod ではなくて PSP だ。この程度の画面サイズは欲しいのだ。さらに、TSUTAYA のようなレンタルビデオショップの会員になる。あるいは、Gyao のようなインターネット動画配信サービスでもいい。

東京の地下は「東京メトロ」と「都営地下鉄」という2系統の地下鉄が走っている。このうち、東京メトロは、全駅に無線LANのスポットが設置されている。都営地下鉄も導入を進めているところだ。PSP は無線 LAN 機能を内蔵しているから、地下鉄の駅にPSP を持ち込めば、無線LAN を使った高速データ通信ができることになる。あとは、うまくシームレスにデータを取り扱うソフトがあれば、地下鉄でビデオをレンタルして見る、というビジネスモデルを構築できるはずだ。

ドラマの再放送を見る、なんてのもいいかもしれない。私は毎日30分×2回地下鉄に乗っているので、このサービスがあれば、毎日1時間をそのために使える。もっとも、最近は時間がないから、本当にビデオを見るときは1.3倍速で見たりしているのだが、そういう機能もあったらなお助かる。

ここでポイントになるのは、PSP のデータ容量である。PSP にはハードディスクが搭載されていない。つまり、大量のデータを保存できない。このことが逆に、現在、著作権にピリピリしている多くの団体に対してよい影響を与えるような気がする。つまり、一時的にしか保持できないから、大量にコピーしていつでも見る、というようなスタイルは無理だ、ということにしてしまうのだ。ダメ?

このソリューションのいい点は何か。原理上は、今ある技術だけで構築できるという所だ。ポイントは、ハードディスクにデータを保持するのではなく、ネットワークの先にあるどこかにデータを置く、ということ。これはネットワークの速度が上がるに従って常識になるだろう。

ただし現実は厳しいという事実も指摘しておく。地下鉄の駅で無線LANを使うことが、実際は難しいのだ。やってみればわかるが、すぐに切れてしまったり、電波が弱くて使えなかったり、とにかくまともに使えない。今、携帯電話を電車で使う人は非常に多い。地下鉄に乗ったら、各車両に10名程度は常にいるだろう。今この文章を地下鉄で書いているのだが、前の席7列に座っている人のうち2名、横に座っている6名のうち3名が携帯電話を使っている。このような人数で無線LAN を同時に使えるのか、という問題もある。

AD

ということで、Michael Kanellos 氏の書いたコラム、携帯ビデオがパッとしない7つの理由に興味を持って、、逆の視点から見ると何がみえるだろうかと、、かなり強引な話を書いてみたのだが、総合すると、そうですね、やはりMichael Kanellos 氏の主張に軍配を上げるべきだろう。

それも大差で氏の勝ちである。結局、何に尽きるかというと、iPod で映画を見ることができても、さほどインパクトがないのだ。少し昔ならともかく、今は携帯電話でTVを観ることができる時代なのだ。となると、このアプローチに求められるのは、うわっと飛びつくような新しい機能ではなく、求められるのは実用性ではないかと思うのだ。

ちなみに、個人的にどうしても一番ひっかかるのは、画面サイズである。できればもうちょっと大きな画面で見たいのだ。音楽には画面というものがない。ウォークマンから始まった、アウトドアで音楽を聴こうという流れが支持された一つの理由がそこにある。どこで聴いても、音楽は音楽なのだ。もちろん、ヘッドホンで聴くという制約は、本物のオーディオマニアにとっては、かなり大きな制限になるかもしれない。しかし、それは映画を大画面で見る、というのと本質的に違った意味を持つ。強引にあてはめるとしたら、小さな画面で映画を見るというのは、音質がよくないオーディオプレーヤーを100円のヘッドホンで聴くようなものなのだ。

携帯でゲームをしている人は、極小画面に慣れていたりするかもしれない。知らない人は一度見てみると驚くと思う。携帯の画面の解像度は向上しつつあるが、画面サイズはそれほど大きくなっていない。つまり、画像が細かくなっているのである。そういう画面に慣れていたら、小さな画面で映像を見ることに、さほど抵抗がないかもしれない。

実は、私もそういう慣れを持つ人間の一人かもしれない。ノートパソコンでDVDを観ることが結構あるからだ。私の使っているノートパソコンは、多分、SXGA+ といわれているような画面を持っている。1400x1050 ドットの情報が画面に表示されるのだが、この画面を最初に見た人はよく「字が小さい」と文句を言う。もちろんフォントのサイズにも左右されるが、15インチにこのドット数を詰め込むと、かなり小さな字になるのである。

このパソコンでDVDを観るときに、全画面モードは使わない。普通に1つのウィンドウとして、ビデオプレイヤーを起動するのだ。640×480ドットとか、その程度の大きさで画面を表示するとすれば、実際の映像サイズは PSP よりも少し大きい程度だと思われる。このサイズは大きさとしては不満なのだが、パソコンで作業しながら、非常に近いところで表示できるという意味がある。iPodをパソコンの横に並べて置いたら、同じような環境になるだろう。

(つづく)

使いにくいマウスは生産性を下げる でも紹介しましたが、マウスのスイッチが少し押しにくいとか、ボールがひっかかってうまくポイントできないとか、そういう状態はストレスの原因になるし、生産性にものすごく影響します。キーボードとかマウス、多少使いにくくても慣れてしまったりしますが、これが原因で疲れ方が全然違ったりしますから、侮れないものです。

20051103-01

これは VAIO Z と一緒に持ち歩いている Sony のマウスなのですが、ちょっと独特な形でありますが、今まで使った中ではかなり快適な感じです。マウスの場合、個人の好みもあるはずなので、実際に使ってみるまで相性が分からないというのがちょっと大変ですね。

トラックバックステーションのテーマが「PC作業に必須のアイテム」ということで、スタバの中からさらっと書いてみました。ちなみに、画像も、スタバでさっき撮影したものです。

6. 簡単に解決できる問題がない

これは表題だけでは意味が分からないだろうから、説明しておくが、要するに、iPod が大流行した理由として、それまでのMP3プレイヤーが持っていた「128MB程度のデータしか保存できないという壁」を、iPodはハードディスクを使うというソリューションで打ち破った、ということ。

確かにコロンブスの卵的な新機能が携帯ビデオにあるわけではない。つまり、もし携帯ビデオが大ブレイクする要素を持っているのなら、既に既存の何かがそうなっているはずだ、と言いたいのではないか。まあそれはそうである。

ただ、物事にはタイミングというものがある。何ということのないものがいきなりブレイクすることもあるはずだ。また、何ということのない技術でも、組み合わせたら「おー」というものになるかもしれない訳で、…という程度の反論しか思いつかないです。すみません。

7. すでに代替品がある。

つまり、携帯DVDプレイヤーで見ろというのだ。確かにアメリカならそれで構わないかもしれない。日本で携帯DVDプレイヤーを持ち歩いている人は滅多にいない。日本人には大きすぎるのである。

日本人の持ち運べるのは、せいぜい200gの重さの携帯電話なのだ。それに、携帯DVDプレイヤーだけ持ち歩いても、何も見ることができない。DVDも持ち歩かなければいけないのだ。これが結構痛い。

実は私はノートパソコンでDVDを見ることが意外とある。ノートパソコンは普段持ち歩いているのだ。ということで、DVDを持ち歩くこともよくあることになる。どうやっているかというと、ケースに入れるのではなく、雑誌なんかの付録に付いているような袋に入れて、さらに書類を入れているハードケースの中に混ぜて持ち運ぶ。これならあまりかさばらない。いずれにしても、これは事実上の携帯DVDプレイヤーに他ならない。

代替品として一つ気になるのは、これである。ロケーションフリーベースステーション LF-PK1。いや、もちろん、これを持ち運べというのではありません。これを使うと、インターネットが使えるところで、PSP を端末にしてTV番組や、録画したビデオを見ることができるのだ。これなら、PSP持ち運べば、インターネットが使えるという条件付きで、どこでも自分の見たい番組を見ることができる。

(つづく)

5.繰り返して見たりしない

何度も見るに耐える映画は確かに少ない。Michael Kanellos 氏は「どれほどよくできた映画でも、何度か見た後では新鮮さが薄れる」と主張する。同感だ。ブレードランナーのディテールをコマ送りで再生してチェックしながら楽しむマニアなんてのはごく一部の人に限られているし、何十回もうる星やつらビューティフルドリーマーを見たくなるのは一部のおたくだけだし、TV放送版を何度も見る人はもっと少ない。ちなみに、自分的には「立ち食いウォーズ」あたりがおすすめだ。

# なにが?

しかし、映画というコンテンツは確かに実在する。なるほど「繰り返して見たりしない」というのは言い得て妙である。確かに世の中の殆どの人は映画を繰り返して見たりはしないのだが、実際、「一度は見たい」という人は非常に多いのである。だから、映画がビジネス的に成立しているのだ。

このことを暗示する内容は、実はMichael Kanellos 氏の書いた文章中にもある。ビデオ関連の新興企業で最も有望なのが、Peerflix という、中古 DVD の売買仲介企業らしい。氏はこれを一度見たら売ってしまうという視点から注目しているのだが、裏を返せば、つまり、中古DVDを買う人もたくさんいるということなのだ。

渋谷 TSUTAYA に行けば、レンタル DVD がどれだけの大人気を誇るか簡単に実感できるはずだ。では、TSUTAYA のようなビデオレンタルショップに置いてあるタイトルがすべて iPod で鑑賞できるようなサービスが始まったら、一体どんな世界になるだろうか。というか、渋谷の話ばかりですみません。

(つづく)

続きである。元ネタは、Michael Kanellos 氏の書いたコラム、携帯ビデオがパッとしない7つの理由 である。

4.どこにでもテレビがある

私はアメリカの最近の事情を知らない。アメリカなら、どこを歩いていようがどんな店に入ろうが、至る所にテレビがあるのかもしれない。日本では道を歩いていてテレビが見られるのは、渋谷の交差点前のような、駅前に大画面のテレビが設置してあるところに限られて…

とかいう話じゃなくて、やはりインドアの話なんでしょうね。ということで考えると、最近の家庭なら、トイレの中だって風呂場だってTVは付いている。chat で iPod の話題になって「どこで見るのか」という話が出たときに、私が真っ先に指摘したのが「トイレの中」だった。まあそれはおいといて、とりあえず決定的な問題は、そのテレビのチャンネル決定権が誰にあるのか、ということなのだ。特に日本の場合は、残念ながら、一家庭の中でさえチャンネル争奪戦が繰り広げられるもので、自由に使えるテレビは、なかなかないのである。

まあ今は流石にそういう話は少なくなったが。とかいう話でもなくて、要するに、本当にそのテレビのチャンネルを選択する権利があるようなシーンが、一体どの程度あるのか、という話なのだろう。まあどうでもいいか。

「ホテルの部屋にいるときに、自宅で観ているのと同じテレビ番組を見たくなったらどうしますか」という質問をよく口にする。

をを、まさにその質問は私が問いたいものなのだ。ちなみに、Michael Kanellos 氏によるソリューションはその部屋にあるテレビのスイッチを入れるだけだという期待はずれのもので、ちょっぴり残念な思いをしました。

現実はこうなのだ。例えば大阪に行っただけでもう、TVK で放送している「サクサク 」を毎日見ることができない。日本では、サクサクを毎日…といっても月曜から金曜までだが…見たければ、神奈川県かその近辺のTV神奈川が受信できるエリアにに行くか、もしくは当地で録画した番組を別の場所に転送してみるしかない。要するに、日本のTV系のシステムは、進化したITの現状に追いつけない時代遅れのものなのだ。だから、遠隔地で自宅に録画した番組を見ることのできる、Sony の某製品のようなものが出てくると、「をっ」と思ってしまうわけである。もしかして、今のアメリカは世界一情報が自由にアクセスできる国で、アルジャジーラだろうがTV神奈川だろうが、全世界で放送されているあらゆる番組が、何だっていつでも見ることができるのかもしれないが、

というのも冗談だが、いやまあ、もっとも、単に録画しておいて後で見ればいいのですけどね。ちなみに、私は最近、10日遅れで見ていたりする。サクサク。特に、カカオとオカカ【謎】とか。

# 腹巻と春巻き、なんてベタすぎてダメだろうな…

というか、何の番組、というのが口で説明し辛いので、こういう感じで何とか妄想してみてくださいな。



(つづく)