GOTTHARD/SILVER

テーマ:

山と時計とゴットハードの国、スイス。

 

日本人からすればおおよそハードロックのイメージからはかけ離れたこのスイスで長年にわたって国民的バンドとして君臨してきたゴットハードも今年デビュー25周年。

僕は初期からのファンというわけではありませんが、彼らの歴史を知る者としてはやはりいろいろあったなあと思うものです。

ハードロックというジャンルそのものが下火となっていた90年代という時代に、潔いほど実直な正統派ハードロックをやり、そのクオリティの高さからガンズ・アンド・ローゼズやミスター・ビッグに次ぐ大物になると期待されながらもやはり時代が求める音とのギャップからか、母国以外では今ひとつブレイクしきれず、同郷の格闘家、アンディ・フグに入場曲を提供したり、アコースティックに傾倒したり、そして彼らを知る人の中でなぜこのバンドがもっと世界的なブレイクをしないのかという疑問がつきまとったまま、2010年、世界最高のフロントマンだったスティーヴ・リーの事故死という悲劇を迎えてしまうわけです。

 

もしもスティーヴが生きていたら…という妄想はやはりファンなのでしてしまいます。生きていれば今54歳かな。年を重ねるごとに衰えるどころか進化し続けていたあのロックの神様はきっともはや誰にもたどり着けぬ領域に到達していたことでしょう。

 

しかし残されたメンバーは絶望の淵に立たされながらも2代目ヴォーカリストとなるニック・メーダーと共に再び歩き始め、ニックの活躍と何より悲劇を乗り越えたバンドの強力な結束力がサウンドそのものに反映され、『Firebirth』、『BANG!』という最高のロックアルバムを生み出し、(スティーヴ時代に比べ楽曲のキャッチーさは薄まり世界的ブレイクの可能性は減ったように思われるものの)まだまだゴットハードの才能は枯れていない、安心してついていける存在であることを証明した彼らの25周年という節目である今年2017年1月18日に発表された銀色のジャケットを纏う最新のオリジナルアルバム。

 

『SILVER』。それは巨大なロックがしっかりロールしているアルバム。

 

 

相変わらず時代が求めていない伝統のスタイル。入り込まなければ気づかないような表面上にひけらかさない個性。芸術が多様化を極める中、現代の人たちからすれば地味という印象でしか終わりかねないストレートすぎて正直すぎる“普通のハードロック”。

これまで世界ブレイクしてこなかったバンドがこのアルバムでいきなりブレイクするなんてことがあるはずがない渋すぎる内容。

 

 

 

が、

 

 

 

大好きだ。

 

 

 

 

地味とか個性とかヘヴィとか軽いとか速いとか遅いとか、そんな理屈が屁に思えるほどの絶対的な魅力。

 

いい曲。いい音。

 

それがこのアルバムの全て。そして結局それが全て。

しっかりと地力のある男達がしっかりとした重みのある岩を変に横道にそれることなくひたむきに真っ直ぐ転がし続けて作り上げた、職人たちの精魂こめた一品。

人間が人間である限り、正面から向き合えば絶対に心に届き続けるだろう永遠に輝けるはずの銀字塔。

 

時代に合わせる必要などなし。らしさの中でこそ最高のものが生み出せるのだから、ゴットハードはこれで良いのです。

 

 

押しつけがましいほどの強烈な個性もまた良しですが、己の体の一部のように長く付き合っていけるもの。そんなものが逆に今は希少な気もします。

 

今回も最高のロックを聴かせてくれてありがとう、ゴットハード。

 

 

 

 

 

 

あと個人的なことですが少々お騒がせしました。

がんばります。

 

浮気はしてないよ。

リブログ(2)

  • 絵画ツウ ファラオさん! 独特な感性

    馬鹿よ貴方は の、 ファラオさん、テレビ出演されてましたね。ご活躍嬉しい限りです。アカデミーナイトに出演されていまして、絵画がお好きという事で、ベスト3を決めていました。渡辺直美さんも、ファラオすご〜い と、関心してましたね。音楽に、絵画に、美術的センスを発揮してますね!フライデーナイトでも、…

    lirakkulirakku777

    2017-03-29 23:31:54

リブログ一覧を見る