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敵はいったい誰なんだ?~わかりやすい敵がいないと人は意思を統合できない
http://ameblo.jp/petronius/entry-10050112325.html


この記事に対するコメントの返答です。



■かえってガッカリな話ですねぇ。

 昔読んだマンガを思い出しちゃいましたよ。石ノ森正太郎の「仮面ライダー」最終回。
 憎むべき悪の組織・ショッカーの正体は、日本人の集合的無意識というか、誰もが持っている欲望を、効率良く満たすためのシステムに過ぎず、要するに万人の平均的幸せを満たすために、誰かを犠牲にしていただけだった…というオチでした。
 ああもう、まったく救いのない話。

ustet 2007-10-15 18:37:22


そうですか?。そう感じるんですね~。僕は、救いようのない話とは思いません。確かに厳しい話ですが、「それ」こそが世界だし、それこそが人間なんだ、という認識が僕には基礎にあるようです。だから、むしろこういう世界構造や認識をベースにどこまで、このシステムに抵抗する気概を描けるか?ってのが、僕の好きな物語のような気がします。なぜならば、現実は、事実として存在するから、それは前提で考えようよ、という思い込みというか強い前提が僕の中にはあるようなので。



■システムそのものに問題があるような・・・


確か、一番下っ端の動画を描く人が、1枚あたり数百円で、しかも描いたら全部にお金が出るワケじゃなくて、OKが出たモノだけお金になるというシステムだったような。
それで、100枚描いて月数万ですか。
日本では生活できません。
その上の原画になってようやく生活できるレベルになるとか・・・。
ジブリや京都アニメーションは月給制だという噂も聞きますが、基本的にはこうなのではないでしょうか。

中国や韓国へのアウトソーシングが実現しているのは、その動画の数万で生活できるくらい物価が安いって事なんですよね。

>外注にできない部分に特化するような知的集約にシフトする
これは・・・僕もアニメ業界に詳しいワケじゃないですが、作画監督などは上記の動画から叩き上げの場合がほとんどのようで、アニメーションの「絵」の部分に関しての人材育成は、ほとんど動画から上がっていく構造になっているんじゃないでしょうか。
となると、外注できない知的集約をしてしまうと、もしかしたら国内の人材が育たない可能性もあって・・・

ほとんど構造的な問題なのかもしれないな、と思います。

カルマ 2007-10-16 18:27:53


構造的な問題というのは、どういうニュアンスなのでしょうかね?(苦笑)。いやね~、僕はいつも思うのだが、「構造的」=「固定的」というニュアンスで語る人が多いのです。でもね、そんなのワンジェネレーションぐらいが関の山の利益構造で、変えようと意思すればできないとは言い切れないんですよ。構造的だからって「変えるのが不可能」なわけではないんですよね。不可能と思う「常識観」こそが敵なんですよ。構成員みんなが、そう思い込んだのなら変わるものも全然変わりませんからね。それに、だれか「上の人」がけてくれるのをまっているのも、ダメ。変えようとして、10年ぐらい努力しないと、なかなか構造は変わらないのだから。組合やユニオンは、賃金獲得の為ではなくて、外注しても人材を育てる方法を考えるとか、そういうプロセス上の究極の問題を、ソリューションすることを志向しないとだめだと思うのだよね。ダメな理由を挙げる人は多いのだけれども、そんなのいくら上げても建設的じゃあない。


■無題

>この資本主義世界で何かを変えたければ、価値創造を行ってビジネス(儲かる仕組み)を作り出す以外方法はほとんどないのだ。

これは正攻法ですね。でも、儲かる仕組みはビジネスである限りではなく、政治の力で社会の仕組みを変わって、有利な立場を作ろうとしている人もいます。その結果はよいものかどうかを別にして、政治の世界とビジネス世界の仕組みは確かにそこに繋がる。

ビジネス自体は、小さいであれば個人意思の体現であり、大きいであっても個人集合体にすぎないので、理念(本物か仮かは別にして)や政治の力で統合しなければ力も集約しません。だから、ただバカのことであっても、そこに意味がある、それは変わる意志の体現です。

もちろん、一つの意志や力はその本質に繋がる弊害がありますので、あれとは相対の意志や力も必要となります。この二つは常に矛盾な立場にあるけど、とっちも変わるには必要なことです。


Alf 2007-10-16 19:32:17


政治を使うのもありだと思うのですが、究極的には、「うまく安くアウトプットとが出る」仕組みを作り出すことを構成んみんなが頑張って考えるか、それを指導する戦略的な視野の持ち主が業界にいるかどうかなんですよね。はっきりいって、政治的なパワーは一時の状況をシフトさせることには役に立ちますが、それを使って欲望と利益をデザインする仕組みを作り出せなければ、永続しません。いま、ローマ人の物語を読んでいるのですが、商人は政治のことを全くわからなくても成功するが、経済のことを理解していない政治家は絶対に成功しないと、塩野七生さんの意見は僕も同感です。意思だけでは、永続しませんしね。



■敵は空気では?


山本七平の「空気の研究」の方が「失敗の本質」より凄いと思いました。失敗を理解して、やるべき正しいことを知っていても、周りの空気に影響されて、みんながやるならやらないといけないと、破滅すると判っていても悪いことに付き合ってしまうのが日本人だと思いました。

goldius 2007-10-18 08:56:46


これは少し違う次元のアプローチですが、ある仕組みを作ろうとか、間違いを正そうというしても、空気(ニューマ)に流されて、意思決定が骨抜きにされる もしくは、意思決定自体がされないということですね。



■無題

最低一つ、視点が抜けてるのですが、それは何かといいますと。


国外外注はホントに酷く、国内で描きなおしている


場合があることです。


外注だろうと作品の質が低ければ、通しての評価やメインスタジオの評価に響きます。なので、国内で描きなおします。自分達の睡眠時間とか、本来の作業の質を犠牲にして。それでなんとなってるので、なんとかしてくれる外注先という事になってるのです。しかもこれ、作画監督クラスが出張ってやるしかないので、色々響くんですよね。
ぶっちゃけどんな条件下だろうと適正に質を評価して適正にフィードバックが掛かるという理論治限界を叩き出してる資本主義「学」的状態でない限り、ペトロニウスさんの論は当てはまらない気がするんですが。

朽木倒 2007-10-18 21:20:15


うーん、ちょっとどうなんだろう?。僕は構造がよくわからないのですが、「メインスタジオ」という仕事を受ける会社があって、そこがQC(クオリティーコントロー)ができていないでかじゃないですか?それ。要求されるスペックを下回るものしかできないのならば、そもそも外注に出してはいけないし、外注の契約関係や、技術のトランスファーなど基礎的な指導すらもできていないんですよね、その会社。ようは生産委託をしているわけですから。それ、論外じゃないですか?。もしかしたら、競争が厳しくて、安い価格でないと受注できないのかもしれないのですが、それは安くするための生産性の向上のためのイノヴェーションが不足しているだけでしょう?。そんなの、通常の競争社会では当たり前のことだと思うのですが。労働集約的な、差別化ができない技術は、根こそぎ海外へ移動するのは、もう人類史の常識なんですから、それがダメなんていっても意味がないことです。繊維関係なんか、渡り鳥みたいに、世界中安い地域に渡り歩いて、それで質を下げないで儲かる方法を作り上げているんだから(プワワーキングやアフリカ問題などの問題はひとまず置いておくとして)。ユニクロなんかも全く同じ構造ですよね。いかにクオリティーを下げずに、安く作れるかは、海外で労働集約的なものを安く作るノウハウを権利化したり、海外のスタジオを育てて子会社化するとか…方法なんていくらでもあると思うけれどもなぁ。理論限界なんていうのは、僕はないと思うけれど。とういうか、もし適正なフィードバックができなければ、その産業は滅びるだけなんですよ。別に、海外にすべてのスタジオが移ってダメな理由がどこにあるのか僕にはわかりませんし。ようは、質のいいエンターテイメントが僕ら消費者が見れればいいわけで、それがどこで作られて、誰がつくっているかなんてことに意味があるとは思えません。


■無題

自分の個人サイトで Janica の応援バナーを(勝手に)貼っている身でありながら、その活動にはちょっと批判的な部分も持っています。Janica は、「先達」とどのような関係を持っていくつもりなのか、はっきりしないんですよね。

petronius さんも挙げてらっしゃる、神山氏所属のプロダクション IG や、言わずと知れたスタジオジブリ、あるいは http://ameblo.jp/petroinus/entry-10007846220.html で言及されているゴンゾなど、経済的問題に立ち向かい、生活環境の向上を目指したグループは、少ないながらもすでに存在する。当然、そういうグループにはある程度のノウハウがあるはずです(ジブリはちょっと条件が特殊すぎて、外して考える必要があるかもしれませんが)。

Janica は、そういう「先行組」に参加してもらい、ノウハウの継承・発展を行うことをまず真っ先に考えるべき団体でしょう………けど、それは彼らのこれまでの努力に「ただ乗り」するに近い様相を呈することは十分考えられます。となると、先行組には協力を拒否されるかもしれません。そう考えたとき、「そういう先行組とはどういう関係を築いていくつもりなのか?」「ただ乗りと見なされないために、あるいは見なされたとき、どのように対処するのか?」と言った問題を考えなければいけないことは容易に見て取れます。

けれど、Janica はそういう展望については不思議なくらい何も言っていないんですよね。「細かい話は後回し。とにかく団結して数を揃えることが先決」という意向は表明されていて、それ自体はケチのつけようのない立派な理念なのですが、そういった「理念」と「個々の問題に対する具体的なアクション」の途中を繋ぐ展望・ビジョンといったものは、もうちょっとはっきり提示されていないと「絵に描いた餅」になって終わりなのでは?という点は危惧しています。

昔からこの手の活動は存在したはずで、渡部高志氏の「アニメの骨壷」なんかいつの間にか自然消滅してしまったようですが(あれは結局、関係者が愚痴をこぼしあう場にしかならなかった?)、今回もまたポシャって終わるのでは?とハラハラしながら見守っています(笑)。

井汲 景太 2007-10-20 03:53:27


それにしても、いつも質の高いコメントありがとうございます。井汲さん。相変わらず、流石です。ちゃんと議論する姿勢、情報ソースを特定しようとする態度など、頭が下がります。ちなみに僕もよくわかっているわけではないのですが、業界にそうい云ったイノベーションを促す意識が弱いだけなんじゃないの?って思います。僕も過酷なビジネスの競争で戦っている身なので、そういう甘えは見る気もおきません。業界団体をつくって、ユニオン的な行動をしても、いまのグローバル社会には何の意味も待ちません。前に書いたとおり、一番安いコストの収斂んするのは、絶対なんです。中国コストが、日本(世界の)の製造業の質を根こそぎ変えてしまったのがいい例です。今は逆に中国のコストが上がって、また大打撃です。けど、そういう世界的な経済の循環や波にうまく乗るのが、経営としてビジネスとして条件なんですよね。おっしゃるとおり、僕は、ゴンゾやIGやジブリの活動を継続してみているので、このような権利化や外注のノウハウ化、製作自体の証券化などに意識の高い会社を見ると、ただ単に、ほかの会社が甘いだけなんじゃねぇ?とか思います。これらの会社が本当にちゃんとできているか、労働条件がいいかは置いておいて、明らかに質の高い作品を生み出す集団であることも、その競争力がありそうなことを思わせます。まぁ少し議論がずれるのですが、あまり差別化できない労働で、高い賃金や安定を求めるのは、よほど優秀な経営者が市場自体を作り上げない限り、難しいんですよね。もしくは、行政による保護がなければね。保護した途端利権の温床と、無駄なものを作り出すごみ業界になりますがね。


■無題

> たとえば、そもそもいっさい差別化が出来ないものは、すべて外注にして、脚本や制作進行など、外注にできない部分に特化するような知的集約にシフトするとか、もしくは、アウトソースできないような技術をブラックボックス化して囲い込むとか、もしくは知的財産を囲い込んでしまうとか、ビジネスには様々なアイディアで、全力でイノヴェーションしていかなければ、競争には負けて当然なんですよ。


御意。んで、その部分で、今現在「労働に対する正当な対価」にふさわしいギャラが支払われていない、と、そこを問題視しようとしている活動なのではないでしょうか。例えば
http://blog.livedoor.jp/sigotoba/archives/50897023.html
http://blog.livedoor.jp/sigotoba/archives/50698942.html
とか。
Janica は(将来的な話は別として、とりあえずは)、高度技能職である「演出・作画監督」に携わる人々が中心となって、その労働条件の改善を目指していく立場のようです。他にも色々問題は複雑に絡み合ってはいるでしょうけど、「高度技能職にふさわしいギャラを」は中心的な課題になるのだと思います。


> けれど、やっぱりビジネスの常識で考えると、たとえば韓国や中国へ低賃金でアニメの作業をアウトソースできるとしたら、それは、労働集約的で差別化ができていない作業であるということなんだよね?。だとすると、もし日本の労働者の賃金を上げて保護したら、よりその業界は腐るよ、レベルが下がって。賃金は絶対に一番安いところに集約されていくものなのだから。


仰る通りだと思います。第1近似としては。厄介なのは、カルマさんの仰る通り、高度技能職である作画監督(や、それに近いポジションである高レベルな原画マン)は、「替えが利く動画職」で経験を積まないと育たない、ということがあるのでしょう。ピラミッドの下の層が厚くないと、その上が出てこないのです。きっと。

http://motoz5.cocolog-nifty.com/animator/2007/02/post_58a1.html


はひとつの解として、傾聴に値するかもしれませんね。
(まあ、私なんかは「たとえ腐ろうとも、もっと金つぎ込んでやれよ」という心情も持ってしまうんですけどね(笑))

井汲 景太 2007-10-20 03:55:27


***************
「新人のギヤラが安いのは役者やお笑い芸人も同じはず、では何が違うのか?
頂点、トップに立つ者が違う のである。」
そして、
「結論から言って、今急がれるのは新人のギャラアップではなスターアニメーターのギャラアップなのである。」

中略

私ごときでも年収300万円のサラリーマン並みの稼ぎがあります、ならば神作画と誉れの高い「神アニメーター」は私の10倍、いや20倍はもらうべきです。

アニメーターとして生きる
http://motoz5.cocolog-nifty.com/animator/2007/02/post_58a1.html
****************


これは同感。

うーむ、僕はちゃんと調べていないので、感想なんですが、どうもこの問題には、「人材育成問題」が絡んでいるようですね。ようは、知的労働にシフトできるいわゆる高い差別化ができる人材が育成されるには、層の厚さが必要で、その層の厚さの「厚み」があまりに悲惨すぎるという話なんでしょう。その一つの解決法として、最高レベルの頂点が、スーパーのレベルでの報酬があるというのも、とてもいい解決策の一つだろうな。つまり、差別化できる技術に対して、凄まじい価値があるということを知らしめるということだから。この辺は、経営者が考えるべきことだろう。業界を育てたければ。たとえば、僕は、コミケという同人誌業界に、マンガ家の養成上みたいな揺籃期の市場を見るのだが、こういったシステムが、業界自体がお金を投入しないで育成システムとして回っているということに、マンガ市場の層の厚さを感じさせる。けれども、アニメーターには、そういう訓練の場が少ないというのも、事実だよね。ほんとうは、そういうことを考えるべきで、賃金を要求するのはいいのだけれども、「どうやって?」という構造へのメスの部分への戦略がないと、ただ叫んでも意味ないんだぜってことが僕は言いたいのです。


■無題

朽木さんの仰る「海外作画はひどい」についての現場の生々しい見解は、例えば



(いや、そういう所ばかりじゃあないんでしょうけど)


ちょっとソースが偏ってますね。あんまり客観性のある資料を提示できず、すみません。

井汲 景太 2007-10-20 03:56:02


こういうのは、事実かどうかは検証を経ていないので、感想でしか言えませんよね、所詮個人メディアのレベルでは。でもまー論理的にあるといわれる事実から類推することはう意味があることだとは思います。

http://blog.livedoor.jp/sigotoba/archives/50976173.html
http://blog.livedoor.jp/sigotoba/archives/50917934.html
http://blog.livedoor.jp/sigotoba/archives/50892209.html
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「搾取しているラスボスがどこかにいるわけじゃない」
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20071004/p1


海燕さんのところで見つけた神山監督のインタヴュー。これが凄い面白かった。


第1回 神山健治 2003.11.12
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 監督 過激なインタビュー
http://www.pa-works.jp/runner/kamiyama/index-kamiyama.htm


**************
神山:「一番血を流したところが正当な報酬を得られない。こんな構造はブッ壊すんだよ」って、石川さんは闘ってきていると思うんですよ。でも、これも一夜にしては壊れないんです。でね、僕も一応一個人として、これまで企画を提出するという経過の中で、いったい何処までがインチキで何処まで行けば倒すべき相手なのかを結構見たんですよ。
中略

神山:ということは、どっかが凄い勢いでロスしているんです。むしろロスの正体を突き止めるべきで、搾取しているラスボスがどっかにいるわけじゃないんだなーって云うのが、上の人、さらに上の人に企画書を提示していく流れの中で少しずつわかってきた。小さな段階での「倒すべき敵」って云うのはいるんだけど、そいつを倒したから全てが変わるって云う構造では最早ないんだって云うことですね。このロスをどんどん減らしていかない限り、この業界が富むと云うことはありえないと云う結論なんです。俺はそう思っている。こんなにねぇ、ロスで成り立っている業界は無いよ。


No.35「倒すべき敵」搾取構造の悪の根源ってのは実は無いのかもしれない・・・
http://www.pa-works.jp/runner/kamiyama/index35.htm
**************

バンダイビジュアル
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX DVD-BOX (初回限定生産)


僕はシゴトをしていく過程でマーケット側を調べていくと、法律や行政の規制に突き当たることが多かったんですよ。そこに物凄い無駄と害悪がある場合がとても多い。昔はだから保護産業でバカな官僚が悪いって、思っていました。(いまでのある程度日本の保護産業体質にはいろいろいら立つものはある)。けど、さらに調べていくと、実は、それもかなりやむえないマクロの複雑な絡まりがあって・・・・単純には誰が悪いというわけではないのは、思うようになりました。


強いて言うのならば、関わっているすべての人が悪い(=甘い)としか言いようがない。


なぜならば、非効率な仕組みを温存させて、変化を求めてのイノヴェーションを起こさない構成員すべての甘えが責任なようだからだ。たしかに、システムががっちり非効率でロスが温存されるように雁字搦めになっていて、個人の力ではどうしようもない無力感に襲われるほど大きな壁となって立ちはだかる。まるで昔の日本の軍隊の構造を見るようだ。

戸部 良一, 寺本 義也, 鎌田 伸一, 杉之尾 孝生, 村井 友秀, 野中 郁次郎
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)


けれど、それは、たぶんシステムの上流のほうにいる人や政治家や官僚や経営者・・・・アニメやマンガ産業でいうのならば、出版社や電通、博報堂などの広告代理店や、テレビ局などの人間だけが単純に悪いわけではないのだ。彼らも、その大組織の論理でがんじがらめになる無力な個人の集合体にすぎない。※1ラスボスを倒せばいいとい思うのは、人々を動員するには正しい思想だが、本当に世界を良くしようと思った時には間違っているのだ。


We must change to protect the same.


とよく言われます。


本当に守るべきものを守るためには、自らを変化させて壊していかなければならないって意味です。


僕はビジネスで、そのための・・・真に全体最適を達成して、みんながもう少し幸せになるための改革を常にし続ける、システムが健全であるための設計者でありたい・・・といつも思います。なぜならば、そうでないと、がんばった人が報われない。そうでないと、ほんとうに革新的で質が高いものが生み出されないからです。そして、甘えている人間を、許してはいけない、と思う。もちろん、その対象の真っ先に来るのは自分だ。たいてい自分が一番甘えているものだからね。みんなが等分に苦しんで努力していないところに、「ほんとう」の意味での幸せ感や、「ほんとう」の価値創造は起こらないのだ。



■アニメ制作者らが協会設立 「低賃金」打破を 2007年10月13日
http://www.asahi.com/job/news/TKY200710130183.html



ちなみに、こういう記事を読むと、いろいろ思うものがある。もちろん、ちゃんとした賃金構造も業界の真実も僕は知っているわけではない。よく内容も知らないので、的外れな意見かもしれない。だから軽々しいことは言えないんかもしれない。


けれど、やっぱりビジネスの常識で考えると、たとえば韓国や中国へ低賃金でアニメの作業をアウトソースできるとしたら、それは、労働集約的で差別化ができていない作業であるということなんだよね?。だとすると、もし日本の労働者の賃金を上げて保護したら、よりその業界は腐るよ、レベルが下がって。賃金は絶対に一番安いところに集約されていくものなのだから。そういう時に、技術的に何の差別化もできなのに賃金の話題をするのは、経済音痴の馬鹿がやることで、結果、業界で勤める人が、マーケットが全滅するんですよ。同じレベルの作業が、高く保護できることなんてありえないんだから。


たとえば、そもそもいっさい差別化が出来ないものは、すべて外注にして、脚本や制作進行など、外注にできない部分に特化するような知的集約にシフトするとか、もしくは、アウトソースできないような技術をブラックボックス化して囲い込むとか、もしくは知的財産を囲い込んでしまうとか、ビジネスには様々なアイディアで、全力でイノヴェーションしていかなければ、競争には負けて当然なんですよ。しかたがないの、だって資本主義はそういう世界なんだから。その過酷な弱肉強食の競争の中で、争うからこそ、素晴らしいモノがたくさん生まれてくるのだから。


文句を言ってもはじまらない。この資本主義世界で何かを変えたければ、価値創造を行ってビジネス(儲かる仕組み)を作り出す以外方法はほとんどないのだ。善意とか保護規制に逃げる奴は、知恵が足りないと思う。戦って構造を変える以外に、何かの仕組みを変えることはできない。誰かが助けてくれることはあり得ないし、規制で守られる仕組みは作れない。戦って勝つしか、人々に欲しがられる価値を創造するしかないんだよ。そうしなければ滅びるだけ。


※1

ただし、放送法に守られた日本の既得権益の世界とか、電通に独占される広告の構造とか、日本の社会特有の問題もあるので、そこ自体にメスを入れるべきという発想は、わからないでもない。ラスボスではないが、その大いなるシステムを、何かの形で破壊イノベーションしないと、新しい仕組みは作れないだろうけれどもね。


■参考記事


物語の読み方/二元論について
http://ameblo.jp/petronius/entry-10006776740.html
物語の読み方/二元論の超克/数字は2よりも3がいい!!
http://ameblo.jp/petronius/entry-10007083166.html
善悪二元論の果てに内面の解体を目指したことの行き詰まり
http://ameblo.jp/petronius/entry-10027647923.html

ラスボス問題~出発点
http://blog.livedoor.jp/magimagi7/archives/52583233.html
ヒーローは悩まない
http://blog.livedoor.jp/magimagi7/archives/53026181.html
非人類との殲滅戦
http://blog.livedoor.jp/magimagi7/archives/53028806.html
『本と映画と、時々仕事』さんより
http://blog.livedoor.jp/magimagi7/



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■会社員の年金、公務員より負担重く 格差解消に一元化必要 厚労省数理部会

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060113-00000002-san-pol  


保険料2050年度1.8ポイントに拡大

 共済年金は「職域加算」という厚生年金にはない独自制度があり、「年金月額で二万円程度高くなっている」(厚労省)。このため、厚生年金相当分の保険料率の比較が困難だった。


 しかし、同部会で検証した結果、職域加算分を除いた共済年金の保険料率が判明。平成十七年度の保険料率は厚生年金の約14・3%(労使折半)に対し、国家公務員共済(国共済)は約13・5%。地方公務員共済(地共済)は約12・7%、私学共済は約9・9%と格差があった。


 つまり、月収五十万円の人同士で比べた場合、厚生年金の本人負担が月額三万六千円弱になるのに対し、国家公務員では三万四千円弱、私学共済では二万五千円弱と安い掛け金で、年金額は同じということになる。


 しかも、厚生年金と公務員共済の格差は年を経るごとに拡大。厚生年金と国家公務員共済の間で0・8ポイント分だけだった格差は、二〇五〇年度に1・8ポイントに拡大する。五十万円の給料で本人負担の差は四千五百円だ。


 格差の最大の原因は基礎年金相当分の保険料率。共済年金加入者の収入は厚生年金加入者の収入よりも高いことが影響し、基礎年金分の保険料率は、共済年金の方が大幅に低くなっており、年金数理部会は格差解消に「一元化が必要」とした。


 年金一元化は政府や自民党で検討が進められているが、年金数理部会の結論は両年金間の格差是正をさらに促すことになりそうだ。


(産経新聞) - 1月13日2時53分更新





****************



■日本は、共産主義の国か?



よく、いきがった外資のアナリストが、disguised communism(仮面をかぶった共産主義)と日本の経済を描写する。この手のレポートはいくつも見た。


したり顔で、英米アングロサクソンの経済が世界一ィィィィィ(ジョジョ風)みたいな態度は、むかつくが、事実の一面を表している。


そもそも、小室直樹が指摘するまでもなく、民間セクターよりも、パブリックセクター(簡単いうと公務員ね)のほうが、安定性も、給与も、待遇も良く、ましてや年金負担さえ軽い!などというのは、信じられない。


これが共産主義経済といわずして、なんと云おうか!(反語)


そもそも、僕は基本的には夜警国家的なクラシカルな古典主義が好きというのもあるが、それにしても、いまの日本はひどすぎる。


「僕は公務員になりたいんだ!」という半分ニートみたいなやる気LESS青年


とか


「公務員になったほうがいいぞ!」と薦める田舎の親


なんかをみると、虫唾が走る。そもそも、努力しない、戦わない人間は僕は大嫌いなのだ。楽して生きようという、甘い気持ちがみえみえだ。



もちろん、僕だって、しょせんは大企業のパンピーサラリーマンだから、それほど「死ぬ気」でいつも生きているわけではない。けれども、少なくとも、自分の怠慢さを改善したいと悩む気持ちはあるし、なかなかがんばれない自分に苦しむし、9時5時しか会社にいないで責任回避ばかりを考える官僚手続きに終始するような低レベルで給料をもらいたくないという気持ちもある。


けれどもいま公務員を目指す意図は、まさに「そういうような」人よりも、楽で、安定したいという逃げの気持ちであろう。どんなに言葉や心理的に否定しても、事実、経済構造がそうなのだから、その経済構造の中にいる限り「そういう怠け者人生」を生きていることは否定できない。


もちろん個々の人が悪いというよりは、そのような構造を許容している国家システムが間違っているというべきなのだが。が、こうした腐った制度には、すぐフリーライダー(タダ乗り野郎)が現れる。そして、悪化は良貨を駆逐していき、すぐに白い布も真っ黒になる。


今の日本社会は、公務員自体は、ほとんどが自浄作用を失い競争意識を失った既得権益の化け物になってしまっている。


そもそも国家に使え、天皇陛下の勅任官たりえ、日本国民のためのパブリックサーバントとして仕えた明治時代の武士的倫理を持った官僚・公務員は、日本にはもういない。悲しむべきことだ。


自分の私欲以外のなにものかに使えようとする意識がなければ、パブリックサーバントたりえないのだから。


まぁ、、、、とわいえ非常にやりがいのない仕事で、死ぬほど苦労している忙しくしている市役所や県庁の友人を思うと、言葉も鈍るのだけれども。あの単純作業の、膨大な処理は、気も狂うよ。


ほんとうは、何が悪いかといえば、政治が悪いんだよな。


そして、政治が悪いには、国民が無能だからななんだよね。


が、その国民ってのは、自分たちのことなんだよね。

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週が明けても楽天によるTBS買収問題がかまびすしい。TBS側は相変わらず「(放送とネットの)融合効果が期待できない」だの「経営統合はあまりに唐突」などと小難しい理屈で楽天の動きに不快感を示しているが、ここにきて関係者からは「チャンチャラおかしい」との声が聞こえてきた。

「要はカネの違いですよ。TBSと楽天とでは、平均給与で3倍近い開きがある。TBSが1443万円(43.5歳平均)なのに対して楽天は575万円(30.8歳同)。万一、統合なんてことになったら、TBSの給与が下がることはあっても、上がることはまずあり得ない。これでは、TBS側が“OK”を出すわけありません」(放送関係者)


 ちなみに、超高給のTBSも、民放界では上から3番目。フジテレビ1567万円、日テレ1462円の後塵を拝していて、テレ朝1357万円、テレ東1135万円と続いている。


 逆にネット関連企業は「若い社員が大半」(関係者)であることから、いずこも給料が安いのは有名な話。

 今後も民放に対するネット企業のチョッカイは続くだろうが、民放の“高給体質”がなくならない限り、「経営統合など絵に描いた餅」ということだ。

【2005年10月17日掲載】


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すごいねぇ。


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