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最近ちょっと興味あること。水素社会は来るのでしょうか?。いや、来てほしいというのではなくて、エネルギー問題に興味があるのですが、なんかいい本ないかなぁ。

http://www.yasuienv.net/IllusionHySoc.htm

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塩野 七生
ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) 新潮文庫
評価:★★★★★5つマスターピース
(僕的主観:★★★★★5つ


どうも僕もまわりのビジネスマンは、塩野七生が好きな人が多いようだ。プレシデントとか、おじさんサラリーンマンが好きそうな雑誌にもよく話題になる。


なんでかな?って思っていた。


素晴らしいとは聞いていたのだが、ハードカバーに手が出ないままになっていたのだが先日、上司との会話で、ローマ皇帝の戦略の話が盛り上がり、文庫が出ているから読むといいよと薦められたので、手に取って見た。


本日、まずは1巻と2巻の『ローマは一日にして成らず(上・下)』読了。


なっ・・・・なんなんだ、このおもしろさは。うう、失敗したもっと早く読んでおくべきだったと激しく後悔する。


けど、人にすすめる時に、何が面白いのか?と聞かれたら、それはやはりローマという存在を仰ぎ見る「視点」の面白さ、だと思う。


えっ?どういうこと?


塩野七生さんの「視点」が面白いといっているのではなく、有史以来人間が「ローマ」という存在を見る時に特徴的に生まれる疑問があるのです。


非常に単純にいうと、


なぜローマ人が・・・ローマ人だけが、あれほどの巨大な領土を、長期にわたって領有した大帝国・文明圏を作り上げたか?という疑問です。


p20にあるとおり、


知力では、ギリシア人に劣り、


体力ではケルト(ガリア)やゲルマン人の人々に劣り、


技術力では、エトルリア人に劣り、


経済力ではカルタゴ人に劣っていた


「にもかかわらず」である。


この疑問に、『ローマ帝国衰亡史』を書いたギボンも、歴史家のアーノルド・トインビーも、囚われたのです。


この疑問が、かなり普遍的である証拠は、同時代(紀元前とかですよ!)の多数の歴史家たち・・・たとえばリヴィウスらですら同じ疑問のもとに様々な作品を書いていることからもわかります。とりわけ、古代ローマの発祥の時期には、東には大文明圏であるギリシアが最盛期を迎えており、都市国家ローマがケルト人の襲来で国が崩壊しかかっている時期にはマケドニアにアレクサンダー大王が登場している。


偉大な軍略家であったアレクサンダー大王にも、民主政体を完全に機能させた天才政治家ペリクレスにさえ、ローマのような大帝国を長期にわたって空前の繁栄をもたらすことはできなかった。


なぜ?ローマ人だけが?


本を読んだり事実を見る時に最も楽しい知的遊戯は、テーマを持って眺めてみることです。テーマとは、疑問と言い換えてもいい。


そして、この巨大な組織を長期にわたって維持し発展させるにはどうすればいいのか?という問いが、マクロに関わるあらゆる人に魅惑的な問いであり、そしてその答えともいえる空前の集大成が、ローマという物語にはあるのです。


まぁ単純に面白いしね。まさに、「だれそれという英雄」ではなく、ローマという存在の物語ですから。


僕は、企業で戦略を策定するシゴトについているのですが、長期の戦略や組織論を熟考して考えている時、ディスカッションする時に、やっぱりこういったマテリアルを良く知っていると、さまざまなアナロジー(類推)やイメージがわきやすい。


なるほど、だから、世の会社勤めの組織に使えるビジネスマンが、こんなにも興味を持つのだな、と思いました。


自分の事業を長く繁栄させるにはどうすればいいのか?


自分の組織は正しい方向へ進んでいるだろうか?


って毎日悩むからです。


日本の社会人には、教養が少ない人が多い。残念ながら事実だと思う。経験的にもね。しかし、これからのモダナイズしたクローバルカンパニーの経営戦略を司る人には、こういう遠い先を見通すような俯瞰した視点は不可欠だと思うのだ。


とりわけ企画や戦略にかかわる仕事をしている人は、どのみち「戦略的思考」は、徹底して深堀しなければならないのであるから、クリティカルシンキングや経営戦略は、こうした古代西洋史に一つの源泉があるからして、凄く平易だし、ちゃんと読むんでおくと、たぶん思考するときの豊かさが全然違うと思うよ。


たとえば、ローマの軍事を司る特別の役職を、国家戦略担当官というのですが、この言葉のラテン語は、ストラテゴ


もちろん、戦略(ストラテジー)の語源です。


何事も、本質を学びたければ表層ではなく、本源を辿れ、です。



先日、異動したばかりの企画部門の上司が、ある事業についてディスカッションをしている時に、



「人間がやることなんて、何百年経ったて変わらないものなのさ」



さりげなく、ローマ皇帝の統治戦略との類似性が出てくるその教養ぶりに、僕の胸は激萌でした(笑)。

同じイメージがあると、思考は凄く伝わりやすい。


きっと、読むと、面白いし、役に立つと思いますよ。


さぁ僕も、これからゆっくり全巻制覇するつもりです。


ローマがなぜ繁栄したのか?かという普遍的テーマを片手に、戦略思考という旅に出ます。きっと、なにか大いなるマクロの謎の一端に触れることができるだろうと、ワクワクします。

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C.K.プラハラード, スカイライト コンサルティング
ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略

評価:★★★★★星5つのマスターピース

(僕的主観:★★★★★星5つ


■中長期の戦略を考える上で~次の次の波を読むことの重要性


 あるコンサルタントの人から紹介してもらった本。戦略を勉強するなら読んでおくべき、と。それは、この本が、いわゆる貧困層・・・・ブリックスなどの次にくるマーケットを話題にしている本であり、ミドルスパンでの国家戦略や企業のグローバル戦略を考えるときに重要な視点だからだ。まだもう少し先の話でははあろうだろうが、「その時」が来た時には十分準備できていなければだめなのだ。そういう意味では、これが2004年の全米で最も売れたビジネス書というのは、やはりアメリカ人はイノヴェーションやフロンティアスピリットあふれる集団なんだあーと感心する。日本人が、決してイノヴェーションに弱いわけだとは僕は思わないが、集団としては最初の第一歩にチャレンジするという気概が少ないのも事実で、それが個人生活もなかなか反映しにくくすぐ安定した引きこもりを目指したがるのも事実。そういう意味では、これ一つとってもアメリカの偉大さを僕は感じてしまうなぁ。

ちなみに、プラハラードさんは、あの古典的名著『コア・コンピタンス経営』の著者でもあります。

ゲイリー ハメル, Gary Hamel, C.K. プラハラード, C.K. Prahalad, 一條 和生
コア・コンピタンス経営―未来への競争戦略

ちなみに卑近な例ですが、皆さんは人生設計をどう考えますか?

僕はいつも思うのだけれども、なんで人って集団だとこんなにもばかになってしまうのだろと思うのですよ。もちろん自分も含んで。就職活動でも、投資熱のバブルでも、会社の新しい事業への挑戦でも、みんな「いま現在の波」に乗ろうとするんですよね。でもわかると思いますが、大多数の人が波を感じている時点でその波は、もう乗れないもんなんですよ。乗るには遅すぎるし、たいていそういう波を利用しようとするハゲタカファンドやアビトラージ大好き狩猟民族集団のいいカモにされるだけなんです。メディアで、大々的に報道されているとかブームなどは、たいてい人為的に煽っている嘘ですから。


「いま現在の波」に乗ろうとする姿勢は、ようはリスクに挑戦する気概のなさで、人の尻馬に乗ろうとしている小賢しい逃げの態度なんですよ。だから、リスクに挑戦するギャンブル野郎に、いい食い物にされるんです。

だから、人生みたいな大切なものをかけるときは、ちゃんと歴史を勉強した上で、いま現在の次の「次」を想定して努力するものなんです。というか、僕もできているわけではないですが、そうありたいと考えています。


なぜならば、「波に乗る」ってのも、実は凄く技術や努力がいることで、何となくたやすく乗れる場合は、絶対に食い物にされます。株や投資を見るとその辺はよくわかります。だから、リスクをヘッジしてハイリターンを狙おうとすると、慎重な、長期間の準備が必要なんです。

たとえば、僕らの父親や祖父の時代は、就職するのには銀行や重厚長大産業が花形でしたが、いまや見る影もありません。その時花形だというものを選んだ人には、あまりいいご褒美はもらえませんでした。たとえば、そのころ日本には小さな事務所しかなかった(実質二人とか)石油メジャーの日本駐在事務所やマッキンゼーの事務所に就職した八城さん(元新生銀行CEO)や大前研一(マッキンゼーの元代表)とか、、、、チャレンジした人は、世界的なレベルでの活躍をしています。まーこれは極端な例ですが、つまりね、いますでに有名になっているものを選ぶ人は、馬鹿なんですよ、ということ。ブームの前に、自らの目で選ぶ力がない人に、いいご褒美はないということです。

では、戦略・・・・何かを選択する行為というのもそういうこと。いまの次にくるものを想定して、そこにリスクを取って、人生という掛け金を載せる・・・・そういうことをしていないと、人生で勝つことはなかなかできません。勝つことが正しさとは限りませんが、勝てない言い訳は僕は聞きたくない言いたくないです。哲学的な政治的な問いはともかく、個人は、やっぱり競争に負けたらこの世界では幸せには生きられません。少なくとも、大事な人(=愛する人たち)を守ること不可能になってしまいます。マクロの公の正しさは必要ですが、それ以前に個人の自尊と愛する人を守れないなんて負け犬にはなりたくないですからね、、少なくとも僕は。

■競争主義の果てに~資本主義の世界で価値ばかり追うこと

おおっと、話が、ストレートに競争万歳の話に行きすぎました(笑)。でも、前にも書いたのですが、僕は自分が意見を持った時に、その全く極端に反対の意見はないか?って考える癖があります。それは、自分思い込みを打破するためです。

そう、じゃー競争することは正のはわかる。競争の原理が働いているところでは、競争はいい結果ばかりを生み出しますし、そこで努力しない人がそれなりのペイしかもらえないのは当然。それは公正(=フェアネス)だからです。

でも、、、、、じゃーそもそも競争の原理がちゃんと機能していない世界や、そもそも競争のルールにエントリーすらできないプレイヤーのことを、無視していいのだろうか?。また実は、競争のルールそのものが、競争できない層を収奪しているのではないか(=これは事実)?という問いにないます。この基本概念は、カール・マルクスの資本主義分析ですね。

そう僕がよく言うアフリカ問題プア・ワーキングの問題です。

けど、僕は実は、福祉の話やNGOの話、開発経済学や途上国への援助の話は大嫌いなんです。なんかむかついて仕方がなくて…むかしからそうなんですよ。なんでかな??って思うんですが・・・学生の頃海外のNGOの手伝いをしてみたりいろいろやったんですが、どーもなんか性にあわねーなーと思って・・・。

それはね、たぶん、

天は自らたすくものをたすく

・・あれ、これって福沢諭吉先生だっけ?、、、、援助や人から助けてもらうことは、関わる人も助けてもらう人もすべてをダメにするって意識が僕には強いからなんです。そう、福沢諭吉先生がおっしゃった言葉通り、すべては、独立していなけれだめで、依存とはすなわち搾取の肯定なんですよ。たとえそれが、どれほど搾取している側が悪くとも、それに抵抗できないやつや独立できないやつはだめなんだ!って思うのです。自由は、闘って勝ちとるもので、奪うのも維持するのも、コストがベラボウにかかるものなんですよ。・・・・そう思うと、ほとんどNGOや援助って・・・・そう援助…与えてやるという傲慢な意識丸出しで、もらうほうも貰っやっているという奴隷根性丸出しの居直りなんですよ。どっちも、実は相手をバカにしているんですよ。それはわかりますよ。だって、独立した同士の対等な関係性ではないんだから。だから、、、、、開発や援助とかそういった姿勢は、、、今までの考え方は、僕はその高邁な理想は認めるけれども、何かが違うってずっと思っていました。それじゃーそのアプローチではだめなんだって思っていました。

その答えが見事な形で、しかも具体性を伴って出ているので、この本の最初の部分だけで衝撃を受けました。

■この本の著者プラハラード氏の志

さて、①次の次にくるものが何かを考えないと人生は勝てない、と僕は言いました。また、②勝つのは搾取しているやつらばかりで、弱いものが虐げられるのが競争の無限肯定だ、とも。

そうすると、当然次にくるのは、公正な競争原理が働く方法で、競争のルールにエントリーできない層を競争原理の世界にフェアに参加させるための手法があって、その手法が少し先の話ではあるが、先に始めたものが非常に儲かったり人生で得をするというものがないかどうか?ってことですよね?。

そう、それがある!という原理を描いたのがこの本なんです。まだ完ぺきな理論書とは言わないです。けれども、その志とみているイメージは、素晴らしい、と僕は思う。

p11はじめにから引用

「世界中の最も貧しい人々に対して、我々は何をしているのだろうか?優れた技術や、経営のノウハウ、投資する力を持ちながら、世界中に広がる貧困や公民権剥奪の問題に少しも貢献できないのはなぜなのか?あらゆる人々に恩恵をもたらす包括的な資本主義をなぜ作り出せないのか?」

こう最初に著者は問いかけます。

ここからがダイナミックな思考の旅の始まりです。

②に続く。




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ジェイ・B・バーニー, 岡田 正大
企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続
評価:★★★★★ 戦略論の教科書!

(僕的主観:★★★★★星5つ


■なぜ戦略が必要か?①~他人が真似できない状況を作る


なぜ戦略が必要か?と、問われれば、それはこの本のサブタイトルにあるように


競争優位性の構築と持続


が、目的だと答えるのが正しい。

この単純でシンプルな言葉に、どれだけ深い中身が隠されているか、空恐ろしいほどです。実際に、ビジネススクールでも、この定義をめぐって何時間でも議論が交わされます。逆にいうと、企業戦略論(StrategicManagement)という学術分野が、まだ未成熟な新しい分野であることがその理由の一つです。科学的経営は、実は、この90年代にやっと成熟してきた分野で、あって、組織行動、マーケティング、会計、オペレーション・マネジメントなど個別の分野が成熟して、それらを『統合する』ことを志向するこの分野は、まだまだ未成熟なのです。そして同時になんちゃってな僕のようなビジネスマンでも、自分なりの定義をやはりもっている。それは、戦略というものが、経営・事業という実践を通してパフォーマンスを評価される実践のツールであるため、個々の戦略家や戦術指揮官が、みなが心の中で温めているものだからだと思う。



第一章 競争とは何か

著者は、ウォルトディズニー社、マイクロソフト社、ウォルマート社の成長戦略をベースに議論を始めます。教科書的な重厚さと詳細さを持ち合わせている本であるが、最新の事例を取り上げているところが、非常に好ましい。

競争優位(competitive advantage)

定義:企業の行動が業界や市場で経済価値を創出し、かつ同様の行動を取っている競合企業がほとんど存在しない。

えっとね、難しいこといっているし、実はこの概念の核心ってのは、とってもわかりにくいので、ちょっとくだけた言葉で自分なりに解説してみようと思います。競合優位って、ようはね、独占なんです。つまり、「うっわー、それは他人にはまねできねーよ!!」ってオリジナルなものを作り出して、かつ、それを他人が真似できない環境を構築してしまうことです。特許とか法律で守る場合は甘い。なぜならば、いつか特許は切れるし、特許網の網の目を潜り抜けることなぞ巨大企業には朝飯前。だから、どんなもんでもいいんですが、競合優位性という言葉には、二つの側面がついてまわります。

①独創的なオリジナルなものを生み出していくこと

②自分のアイデアや行動を他人が真似できないようにすること

です。でも一番楽な方法を教えましょうか?。


それは、やはり②だけをやればいいんです。たとえば、塩がとっても儲かる商品だとしたら、その商品を、おれ以外は扱ってはいけない!と法律で決めてしまうことです。これを専売といいます。政府が合法的にやる詐欺商売(と思うのは僕が古典主義の信奉者だから(笑))ですね。欧州がアフリカの土地や鉱山のほとんどを所有していることや、中東の石油利権がなぜだかアメリカを中心として石油メジャーに支配されているように、軍事力を背景に、他者を排斥してしまえば、それでOKなんです。もっと卑近に書くと、暴力団がショバ代を取ったり、暴力団を使って売れてる店に嫌がらせをするってのも②の延長線上です。独占権を得るべくして企業や国家などの組織が裏で暗躍する時の、行動の苛烈さ卑劣さには、目を覆うものがあります。僕も、大企業のビジネスマンです。徹底的に戦略は、卑怯なほど(笑)、相手を退出させる方法を日夜考えます。相手が真似できないということはそれだけ力なのです。だから、独占禁止法などの様々な規制が、マーケットメカニズムが正しく成立するため必要となるんですね。つまりは、ほっとくと、世界は強いものが勝つ!という北斗の拳的な世紀末救世主伝説状況に陥ってしまいやすいのです。それをちゃんとした、がんばったものがむくわれる!世界にするために、競争の公正さ(=フェアネス)というものが必要とされるのです。ちゃんとしたルールの下で、競争しようねってこと。・・・・逆にいうと、暴力も含めて、どんな卑劣な汚いことをしてでも、競合優位性を構築するということが、国家戦略レベルでは重要になってくる、という意味でもあるんですよね。なぜならば、国家間は、戦争すらありの、なんでもあり競争ゲームですから。


■なぜ戦略が必要か?②~あるべき姿と現実のギャップをみつめる


少し話がずれました。目的は、なんで戦略が必要なの?という問いに答えることでした。上記の①は、そのために必要な用語と条件の話ですね。


僕らが企業に入社し、戦略レベルのシゴトを担当する人は・・・・いや今では、たぶん予算一つを作るにあたっても、常に意識される概念があります。それは、


あるべき姿



現実


です。・・・えっ、それってどういう意味?とか思うでしょう?。これは戦略論を考える時の前提オブ前提の概念で、これを理解して体感していない人は、たぶん企業の予算書は読めないし、戦略がなぜつくられるのか、科学的経営がどうやって実践されているかが、全く意味不明でしょう。


簡単に説明してみます。あるべき姿、とは、「理想の姿」とか「VISION」と呼ばれるものです。レベルの高いものでいえば、VISIONや夢、ミッションステートメントと呼ばれ、より低く考えると目標ですね。例えば、ある製品の売上で1億円達成したい!とすれば、その1億円って目標ですよね。それが達成できれば、その企業の目標=ありうべき姿が実現した、と考えるわけです。つまり、人間とか企業ってモノは、目標「に向かって」存在しているモノなので、では、その目指すべき理想像ってのは、具体的にどういうものですかってイメージをはっきりさせましょう、ということなんです。


そして、現実は、見も蓋もない現実です。よく「ファクトファインディングは?」って上司に質問されますが、fact finding・・・・つまり、実証データを数字で見つけ出しましたか?という意味でよく言われますが、ようはあるべき姿って夢とかですよね。なんいもしていないニートや学生が、「おれは世界の王になる!」とか抜かしたら、次に聞きたいのは「現実分かっている?」(笑)ということでしょう。企業社会、ビジネス社会での基本的概念の一つとして、物事を、「あるべき姿」と「現実」に分けて、そのギャップを確認しましょうという考え方を取るんです。


たとえば、起業家の例でいうと、ソフトバンクの孫正義さんは、バイト君が2名しかいない自分の企業の立ち上げ期に、その2名に向かってみかん箱の上にのって、「おれは1兆円のインターネット財閥をつくる!」(うろ覚えです)とか叫んだそうです(笑)。有名な伝説ですね。SONYの盛田ファウンダーは、世界のどこにもない夢を創り出す工場がつくりたいと、終戦直後の焼け野原でバラックに工場を建てました。ウォルマートの創業者サム・ウォルトンは、南部の超田舎でこんな田舎でモノを高く売りつけられているのはガマンがならんと雑貨屋を始めました。それが、いまや全世界を支配する流通の王となり、その哲学はエブリデーロープライス。中西部の寒くて死ぬほど貧乏な埃っぽい土地に閉じ込められていた少年は、清潔で楽しい夢を見れる空間が見たい・・・と、思っていました。現実は、貧乏な自分の家だけ。あるものといえば、汚いネズミくらい(笑)。けど、その少年は、フロリダとロサンゼルスに自分の夢を結晶化させたディズニーランドを作り出します。その時のシンボルは、キレイなネズミ(笑)。ウォルトディズニーがテーマパークに進出する時は、狂気の沙汰だって、周り中が大反対でした。このへんは、下手な物語よりよっぽど凄い物語です。そして、もちろん、最高のビルドゥングスロマン。

サム ウォルトン, Sam Walton, 渥美 俊一, 桜井 多恵子
私のウォルマート商法―すべて小さく考えよ
井上 篤夫
志高く 孫正義正伝
ボブ トーマス, Bob Thomas, 山岡 洋一, 田中 志ほり
ディズニー伝説―天才(ウォルト)と賢兄(ロイ)の企業創造物語

日経ベンチャー

ザ・メッセージ ソニー 盛田昭夫(VHS)

江波戸 哲夫

小説 盛田昭夫学校 (上)


えっと、何がいいたいかっていうと、ビジネスというものは、大きな夢と現実を二項対立で比較して、その二者間存在するギャップをどうやってなくせば、いいか?って考えるものなんです。そして、企業家・起業家に求められるのは、ほんとど狂気とかバカとしかいえないようなビックマウス(=大法螺)と、それを実現化するための鋭利な現実分析能力です。現実と似ていますよね。大きな夢を見よう!けれども、足元もちゃんと見よう!!ってことです。


戦略とは、このあるべき姿と現実とのギャップを、どう埋めていくことができるか?っていう方法論を考え出す時に、そもそも「どんなあるべき姿が望ましいのか?」ということや「現実の分析のフレームはそれで正しいのか?」って考えることです。
・・・・・・・こういう「考え方」って、僕等のようなビジネス社会にいる人は、もう常識過ぎて空気みたいなんで、わざわざ話すこともないんだけれども、でもこの戦略論もそうだけれども、このへんの感覚が分かっていないと、読んでも定義ばかりに走って、????ってなってしまう。


こういう大前提があって、次に来るのが、では企業というものが存在する意義はどこにあるのか?ってことです。ようは、大きな目的って「なんのためにその組織はあるの?」ってことになるわけです。そこがわからないと、あまりに選択肢が多すぎて、何をやっていいのかわからなくなります。企業は、何のために存在するのか?。誰のために存在するのか?ってと言う問いが、ここで重要性を帯びるコトになります。言い換えると、目的や問題設定そのものを考えるというメタな思考活動に対しては、そもそもの根源や始まりを定義してあげないと、なにも語れなくなってしまうと言うことなんですね。


この著者ジェイ・B・バーニーは、戦略の定義を、


「いかに成功するか、ということに関しての一企業が持つ理論(セオリー)」


と定義付けています。ちょっと、普遍的すぎてわかりにくいですが、逆にいうとこのような曖昧さを許容しないと定義できないものでもあるわけです。


さて、戦略とは何のためにあるか?


それは、


競争優位性の構築と持続



です。いいかえると、競争優位性とは、人がマネできないようなオリジナルな価値のあるものを生み出して、それを他人にマネできないような環境であったり、そもそもマネができないようなこととする。そうすると、なにもしないでいても、利益が自分のものとなっていくという「仕組み」が出来上がるのです。


たとえば、セールスは、頑張って売る事が仕事です。けれども、僕のようなマーケティングは、頑張らなくても売れていく仕組みを創り出すことがシゴトです。つまり、そもそもセールスマンが必要なくなってしまうような仕組みを作り出すことが、シゴトになるのです。日本語にすると、同じ営業になってしまいがちですが、そもそもセリング(=売る事)と、マーケティング(=売れる仕組みを創ること)全く意味合いが違います。セールスマンは、前線の歩兵。マーケッティングは、将軍か指揮官です。日本のビジネス社会は、同じ営業と言う言葉に押し込めているので、この違いに気づかない人も多い。マーケティングに該当する日本語の翻訳概念が存在しないことがそれを表わしています。


シゴトとは、眼の前のことでも、与えられたことでもなく、その組織が持つ、もしくは自分自身の持つ理想のあるべき姿を追求していくコトにほかならないのです。


あるべき姿と比較して、自分のシゴトのやり方や与えられたものが間違いならば、上司と経営者を相手取って、説得して変えさせなければなりません。そしてそれが全力でもダメならば、その会社にいる意味もありません。・・・・・このことを忘れると、機能として労働力は、はい、あしたから君は必要ありませんと、切り捨てられることになります。なぜならば、意味のないものは、会社(=アソシエーション)は、必要ないからです。


ボロボロになるほど飛び込み営業をしても、そもそも売れない商品であれば?、そもそも販路が間違っていれば?、そもそも利益率が低くて売ればうるほどマイナスだったら?、、、本当にシゴトをするということは、その仕組み変えることなのです。なぜならば、仕組みがちゃんとしていないと、たくさんのそこに関係する人々が意味のないことで働かされたり、苦しんだりしてしまうからです。だから、経営者・・・・たくさんの人を指導する立場にあるリーダーは、常に、頑張っていれば報われるような仕組みを戦略的に創り出す神聖な義務があります。


だから、戦略は、必要なものなんです。


何を目的に目指して、どんな方法で、そこへ向かうのか?


僕らは大海原へ航海する時に、羅針盤も船も動力もないしには、船出できません。そして、そもそも航海は、何の目的で、どこへ向かうのかを知らなくて、いったいなにができるのでしょうか。


人生も同じです。


僕は大学を卒業する時に、尊敬する先生ににこういわれました。


社会に出たら、一人一人が、ナポレオンのような将軍になれ。


将軍として、戦略を考え、将軍として行動しなさい。


そうしなければ、社会は会社は、君らの人生を盗む。


盗まれないために、今の資本主義社会で、もっとも必要なことは、戦略を理解できる数学と論理だ。


以上


以下②に続く。


■物事を本質をトコトン考え抜く~そのスピードを上げるためのフレームワーク


■戦略論の網羅~この本の位置づけと使い方について

■行き当たりばったりにならないために~ミッションステートメントと創発戦略


■ミッションステートメントとは新興宗教の教義~日本的労務管理の落とし穴


■巷の戦略論の大きな落とし穴がここにある~人は何のために働くか?動機論の欠如




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