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塩野 七生
ローマ人の物語〈22〉危機と克服(中) (新潮文庫)

評価:★★★★★星5つのマスターピース

(僕的主観:★★★★★星5つ)


22巻まできた。うーむ、腰が抜けるほど面白い。これほどのおもしろさは、小学生の時にグインサーガにハマって以来かもしれない。わがペトロニウス家の家訓、我が血に連なるもの「読むべき本」のリストの載せるべき本だな、これは。子供にはどんなに泣いても全部読ませるな、これ(笑)。これを知らないで、グローバルシティズンにはなれないよ。たぶん欧米の知識人の常識だろうしね。


ちなみに、この巻は、


もちろん年代が全然違うので全く出てこないにもかかわらず、カエサルの偉大さに打ちのめされた巻だった。


ああ・・・ほんとうに天才は、時間を飛び越えるのだな、と震えたよ。読めばわかる。ガリアに起きた反乱のガリア帝国の建国の部分を読めば、絶対に震えるって。その凄さに、うち震えるよ。



■関連記事

□ビジネスマンはみんな、塩野七生が好き?
http://ameblo.jp/petronius/entry-10046142883.html
□小泉萌え~~予測するには具体的な内在ロジックを見つめる必要性がある
http://ameblo.jp/petronius/entry-10048130611.html
□おまえは、ヤンウェンリーかっ!まるで銀河英雄伝説のよう!!ハンニバル戦記が、面白すぎる!!!
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□ローマ人の物語〈11~16〉ユリウス・カエサル―ルビコン以前以後  カエサルの独創
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□トップの無能な命令にさらされた将軍の悲哀~ユダヤ総督ペトロニウスの場合
http://ameblo.jp/petronius/entry-10055537576.html
□『ローマ人の物語〈18〉悪名高き皇帝たち(2)』 塩野七生著 歴史家としての評価?
http://ameblo.jp/petronius/entry-10054380172.html  

□おおっとここにもローマ人の物語を読んでいる人が!~時代はローマだぜ!(いまごろ)
http://ameblo.jp/petronius/entry-10056095285.html



--------------------


□『銀河市民 Citizen of The Garaxy』ロバート・A・ハインライン①
http://ameblo.jp/petronius/entry-10004368651.html
□『銀河市民 Citizen of The Garaxy』ロバート・A・ハインライン②
http://ameblo.jp/petronius/entry-10004373758.html
□『300-スリーハンドレッド』 ザック・スナイダー監督 ギリシア・ローマ史の教養が欲しいね
http://ameblo.jp/petronius/entry-10049954065.html
□『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』米原万里著②/ヨーロッパ的なモノ
http://ameblo.jp/petronius/entry-10002271653.html
□『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』米原万里著①/コミュニストの子
http://ameblo.jp/petronius/entry-10002253673.html
□『オリガ・モリゾウナ反語法』米原万理著/浦沢直樹のMONSTERに似てる
http://ameblo.jp/petronius/entry-10002962728.html



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塩野 七生
ローマ人の物語〈18〉悪名高き皇帝たち(2) (新潮文庫)

評価:★★★★★星5つのマスターピース

(僕的主観:★★★★★星5つ)

ここのp213からのカリグラ帝の近衛軍団兵士の暗殺を描写する下りに、歴史家としての塩野七生さんの力量と、彼女が受ける評価の理由がわかった気がした。

**************


カリグラの殺害の真因は、 当事者の全員が何も言い残さず書き残すこともせずに死んでいるので、研究者たちとて推測するしかない。彼ら専門家には、カリグラ殺害は皇帝の殺害に近衛軍団が介入した最初の例を作ったとしその理由を、近衛軍団が金につられたからであるとする人が多い。私もこの意見の前半にならば賛成だ。しかし、金につられたからという理由には納得できないのである。


中略


カリグラ暗殺の首謀者でり、実際に手を下した二人のうちの一人であったカシウス・ケレアが、二十七年昔の紀元十四年当時にライン河を守るゲルマニア軍団で百人隊長を務めたことは史実にもある。

 紀元十四年といえば、アウグストゥスが死去し、ティベリウスが皇位を継いだ年であり、皇帝の交代を自分たちの要求貫徹の好機と思った兵士たちによるストライキで、ライン沿岸の軍団基地が騒然としていた年であった。当時二歳のカリグラが、間接的にしろ、兵士たちの起こしたっ暴動の鎮静化に寄与したことは、ティベリウスの項で述べたとおりである。そして、ゲルマニア軍団の総司令官の地位にあったゲルマニクス一家を守って暴徒と化した兵士たちの前に抜刀姿で立ちふさがったのが、百人隊長時代のケレアであった。

p213~

**************


史実で、20代後半でローマ帝国のすべてを支配するカリグラを殺害したケレアは、当時の皇帝のためのいわゆる親衛隊で、彼が最も信頼を置いた近衛軍団の大隊長でした。上記のように大半の歴史家が、まったく史実が残っていないために、皇帝殺害後、クラウディウスを帝位につけたとの功労で恩賞金を得ていることから、「金のため」という安易な結論に飛びついている。たしかに、史実がほとんどのっこっていない以上、事実と事実を連関させて推測するしかないので、このことはしかたがないであろう。


しかし、この後、塩野さんは、カリグラの父であるゲルマニウス一家を守った兵士として、ゲルマニウスに愛されて登用されていたのではないか?という推測を立てます。


20代で百人隊長というローマの実戦部隊の下士官であるからには、このケレアというのは「たたき上げ」の軍人だったと考えられる。この後、最高司令官として、時期皇位継承者の一人としてエジプトや東方へ赴任するゲルマニウスの直属の部下として、つき従ったのではないか?(そういう事実は書かれていない、つまり空白)。そして、心優しく部下を大事にする情の厚い男で有名あったゲルマニウスが、自分の家族のために仲間の間に抜刀して立ちはだかった若き下士官を、重用するのはひどく当然な気がする。


そして、カリグラ、というのは愛称で、ライン河にゲルマニウスが駐屯したいた時に、兵士たちに囲まれて遊ぶ幼い子供に、周りの兵士たちが「小さな軍靴(=カリグラ)」を可愛がってつくったことから、この愛称で呼ばれるようになった。ゲルマニウスに従って、ゲルマニアの地を連戦連勝したライン駐在軍の兵士たちにとって、その子供のカリグラ(本名はガイウスという)は、マスコットでありアイドルだった。


このケレアは50代後半で、定年間近の最後の職として近衛軍団の大隊長というたたき上げとしては、なかなかの地位に登りつめている。カリグラが、自分の身辺警護のために、自分の父を深く慕っていたライン駐在軍団出身者を登用していたのも事実です。

そうすると?どう思います?。

僕は、カリグラの周りにいた50代の幹部近衛は、きっとカリグラの親しい心の許せる人々だったのではないか?って思うのです。ケネアは、カリグラに「結婚もしないで、お前は同性愛者なんじゃないか?」とバカにされているという史実が残っているそうです。それが憎しみで、殺した、と歴史家は書いているようです。

けれど本当にそうか?


この事実をならべると、、、、、結婚もせずもうすぐすべてのキャリアが終わり、軍を退役する生真面目な老軍人が、その生涯を、自分を引き立ててくれたゲルマニウスとその家族を守ることに専念し、、、、その遺児であるカリグラを自分の子供のように愛しており、そしてカリグラもまたそんな彼に甘えていたのではないか?、そんなイメージが浮かんでは来ないだろうか?。だから同性愛ではないかと馬鹿にしたのは親密さの証で、心を許している会話だったのではないか?。


そして、そこからケネアの気持ちになってみよう。


近衛として身近に接するカリグラが、頭もよく趣味も良くとても良い若者でありながら・・・・・致命的に「政治」というものが理解できず、ローマを破滅にもたらそうとしているのが見えたのではないだろうか?。いや、ローマはカエサル・アウグストゥス・ティベルリウスの3代で案盤石の体制が固まり、もしかしたら悲しいほどの悪政がしかれたまま十分持続したかもしれない。ただ、2億セルティウスもあったティベリウスの遺産も食いつぶし、国家財政が赤字に転落し、もうこれ以上、カリグラのわがままを許せば、ゲルマニウスの維持の人生を汚すだけで・・・・・

それならば、いっそ息子同然に愛する、オレの手で・・・・・


と考えたとは思えないだろうか?。

実際の主犯は、ケネアで、本当に少ない人数でカリグラ暗殺は決行されている。また皇帝暗殺の主犯として、公開処刑されたケネアが反論した形跡もまったくない。近衛軍団を動かして自分が助かろうとした形跡もゼロである。この事実を、つなげると、確かに、塩野さんいうような「物語」が見えてくる。武骨な男が、生涯敬愛した総司令官のかわいい息子に、結婚しなかったため家族同然の思いを抱き、そのカリグラが人生を転げ落ちていくことが許せなかった・・・・。そして、自分の手で、そのことに終止符を打ち、時代の皇帝をクラウディウスに決め(皇帝システム自体は彼は賛成であったのだろう)、その罪を背負って安心して処刑された・・・・



ほら、どうです?

ドキドキしませんか?。


歴史を物語として読み解釈し書くには、


その時その時にいる人間がどのような「思い」を抱いたのかを、再現する必要性があります。


これができるかどうかが凡百の歴史家、歴史に残る歴史書を書けるかどうかを分けるようないがいます。実際にこの部分がないと、おもしろくないので、ポピュラリティーが失われてしまい、そもそも1000年単位の悠久の歴史を超えることができないのです。最高級の一級資料である皇帝クラウディウスによる歴史書が、完全に失われているのは、間違いなく「面白くなかった」からです。


けど、そこで重要な問題にぶつかります。


それは、歴史に登場する人物の「感情」を描いて、「その人が最も重要だと心描いた心像」を再現する行為は、学者として最もやってはいけない行為の一つでもあるからです。 それはね、事実を重ね合わせてその連関から在り得ることを「類推」しているのです。類推は、「した時点」で、もう捏造と同じ意味を持つんですよ。

僕は実は、塩野七生さんにはまったと言っていたら、会社でもブログでも、たくさんの人に、


あの作品は、ウソが書いてあって、史実とはかなり違うから


というサジェッションを頂いた。ニュアンスの違いはあれど。それもかなりの人数だ。


でもね…僕はいくつか調べたけれども、そんな事実はない。塩野さんは、かなりいい歴史家であると思うし、ウソや捏造をしている形跡もほとんどない。いや、ただ単に正式な学者ではない・・・文筆家という点を除けば、素晴らしい歴史家だと僕は断言する。資料の分別や、記述への敏感さなど、批判されるほどの余地を僕は感じない。もちろん、最高レベルでの学会の論文と比較すれば、「大衆に読み易く」している点で、脇が甘い部分もそれなりにはある。でもそれは、マクロとミクロを描ききる歴史家の力量からすれば、小さな誤差範囲だ。


それなのになぜ?


と考えると、上記の記述を見ればわかるのだが、タイトルにもある通りなのだが、これは「物語」的な描写・・・・列伝形式のスタイル濃厚で、その場合、事実をつなぎ合わせることで、その人間が「生きていたであろう物語」の部分を、言い換えれば「個人の感情や主観」の部分を再現して書いてしまっているのだ。あくまで、それは「こう読めないか?」と必ず毎回注釈がはいっているにしても。


そうすると、批判の余地はたくさん出る。だって、主観や感情を明記した「歴史資料」は存在しないから。しかし…裏を返せば、それがなければ、なんと歴史とは面白くないものか!。結局は、この個人の内面や生きている物語を類推している(もちろん定まった歴史資料をベースに)部分が、学者者的な無味乾燥な事実のみの描写が好きな人の反発を呼ぶのだろうと思う。


けど、それって、負け惜しみだから。才能ない歴史家の。

彼女が事実ベース(ちゃんと歴史の記述の学問的手法)にのっとった上で、あえて物語にすべく感情の部分を、明快なロジックで説明しているだけなんですよね。それが、学者的思考の人には、類推ではなくて捏造にみえるんでしょうね。たしかに、これほどのインパクトのある素晴らしい著作が、日本におけるローマ史の大衆レベルにおけるスタンダードになってしまう可能性は十分ある。そういう意味では、学者的な定義の厳密さを重んじる姿勢からいうと、このケネアのようにある特定の「物語イメージ」に人々を誘導してしまいかねない強烈な印象を、印象操作だ!と吹きがある気持ちはわからなくはない。


でももう一回繰り返します。


けど、それって、負け惜しみだから。才能ない歴史家の(笑)。


そう思いません?。


塩野さん自身が、私は学者ではない、と何度も断っている。いいんですよ、別に学者じゃなくても。


歴史家なんだから。



僕はつまらない学者よりも、むしろ歴史家…ヒストリアン・・・悠久の人類の歴史を紡ぐ者の方が、よほど素晴らしいと思うけれどもね。

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評価:★★★★★5つマスターピース!

(僕的主観:★★★★★☆5つ半)もう日本の歴史に残る名著だよ


中巻終了。


■銀河英雄伝説を呼んでいた時と同じ興奮が身体を包む


すげーあまりの面白さに悶えそう。 何が面白いって、歴史を淡々と描写しているだけで、別にキャラクターの会話があるわけでもないのに、小説のように震えるほどおもしろいだ。


1~2巻も僕にとっては物凄く面白かったが、このハンニバル戦記(3~5巻)は、面白さの質とレベルが違いすぎるっ。


例えるのならば、中学生の時に衝撃とともに出会って、中間テスト前の一週間前をほとんど寝ないでつぶしてしまった田中芳樹さんの『銀河英雄伝説』と出会った時と同じ興奮が胸を包みこむ。あまりにおしくて、読むのがもったいないほどだ。しかも聞いたところによると、これ以上にカエサルの巻は、おもしろいらしいっっっ!!!


しかも小説じゃないんだぜ!



なんなんだよ、このキャラの立ち方は!



おかしいくらいドラマチックだぜ!!

(史実なのに)



この中巻で、あの受験でさんざん出題されたBC216のカンネの会戦が描かれるのだが、、、、



アルプスを越えた大遠征で、半減した少ない兵力で、


数に勝る強大なローマ軍を包囲殲滅だと!!!


ハンニバル軍約4万に対するローマ軍は約8万。


にもかかわらず、包囲だぜ!、なんでできちゃうんだよっ!!


そして、ハンニバル軍の戦死者5千5百名に対して、


ローマ軍は指導層である元老院議員80名を含む7万人が殲滅させられるという


歴史的大敗北を喫する。



すげぇ。


すげぇよ! ハンニバル! 


まるでヤンウェンリーのようだよっ!

(つーかそのもの)


性格は、ヤンより、ぜんぜんひねくれているが。


しかも、最初のティキヌス・トレビア川の会戦で、まさかスピキオ・アフリカヌス(後のハンニバルの最大のライバル)が17歳の騎士として初陣を飾っていたなんて・・・・。


悶えるっっっ!!!


なんなんだよ、その小説みたいな、ドラマチックな展開わ!

まるで銀河英雄伝説を読んでいる時のような興奮が・・・・・・・。

これ、絶対お勧めです。物凄い面白さ。

ちなみに初めて知ったのだが、カンネの会戦は、少ない兵力での機動的な立体作戦で、倍する兵力の大群を包囲殲滅した、戦争の教科書には必ず出るもの凄い有名な戦闘らしい。ヨーロッパ士官学校やアメリカのウェストポイントでは必須だそうです。


受験の時のこれを読んでいれば、物凄いはまれたのにっ!!失敗したっ!!!。


■ハンニバルの師匠は100年前のアレクサンダー大王だった!

ちなみに初めて知ったのですが、

ハンニバルって、戦略が全くアレクサンダーと同じだったんだね。

ちょうど100年前くらいの人で、そうとう研究していたらしい。

アレクサンドロスは、天才的な戦術・戦略家の無敵の軍人だったんですが、記録のほとんどが軍事の専門家ではない歴史家に描かれたために、

なぜそんなに強かったのか?

ということが具体的にはあまりわからないんですね。

ところが、アレクサンダドロスを徹底研究していたといわれるハンニバルの戦略や戦術を分析すると、なるほど、アレクサンドロスが、なぜそんない強かったのが、浮かび上がってくるのです。

神のように強かった!

とただ描写されても、何が強いかの具体的な中身がわかりません。その技術的側面を知らないと、再現できないんですもん。

この分析は、すげーーーードキドキする。

当時は政治的な理由から(最初の巻から読むとよくわかる)重装歩兵が戦争の主役で、その強さと数の多さによって、ローマ軍はイタリアを統一しました。

ところが、ハンニバルは、あまり利用されていなかった騎兵を多用するんですね。

なぜ利用されていなかったのか?

それは、中世になるまで発明されない「鐙」がなかったため、特殊で長期間の訓練を経ないと、兵士としては使い物にならなかったからなんです。

ところが、この比率を上げ、大規模な斥候や機動的な行動を戦場で縦横無尽にさせることによって、2次元レベルの戦争をしていた当時の常識に、3次元のような機動立体作戦を持ちこんだため、劇的な強さを発揮したのです。これは決戦に騎兵の機動作戦を多用したアレクサンドロスの用兵と全くな同じなのです。

ただこの戦術の欠陥は、指揮官の天才的な用兵技術を必要としたため、ハンニバルのカルタゴ軍は、戦えば絶対負けない比類なき強さを持ち得たのですが、、、ハンニバル以外が指揮をとると、まったくの弱兵だったのです。

まるで、ヤンウェンリーだ!

そのローマの対抗策も、まったくラインハルトと同じなんだよなーこれが。


そして、これは1巻から読んでいうとわかるのですが、ローマというイタリアを統一した都市国家は、実は、ローマという国家があったわけではないのです。ローマという都市国家が、他の都市国家と固く深い同盟を結んだ集団なんですね。
ハンニバルの戦略は会戦で劇的な勝利を収めること、そして捕まえた大規模な捕虜を、「ローマ市民」と「ローマに同盟している他の都市国家の人々」と差別して遇することで、

ローマ同盟の瓦解を目指したのです。

オリエント世界で、ダリウスと対峙したアレクサンダーも、まったく同じ戦略を採りました。

最初の大規模な会戦で劇的な勝利を獲得した後、

王であるダリウスを無視して、

周りの周辺諸都市を制圧してゆき、

そこの都市市民を自分の軍隊に引き入れることで、着実にペルシア帝国の結束をは紐解いてゆき、最終的に最後に最後で、ダリウスを攻めるのです。

目的は、大規模な会戦による劇的な勝利で、周辺諸国に動揺を引き起こし、

ドミノ倒しのように、周辺の主要路や海港を持つ衛星都市を制圧して、

自軍に組入れていく。

これは、強大なローマ同盟やペルシア帝国のような巨大な存在に対して、少ない兵力で攻めいるには、相手の敵地でどんどん戦力を増やすという方法しかないアレクサンドロスやハンニバルの追い詰められた状況ゆえの戦術なのですが、、、、ハンニバルはさすがですね。

このアレクサンドロスの戦略の本質を、深く深く理解していなければ、アルプス越えなような劇的な大遠征をしなかったでしょうしね。

いやー物凄い燃えます。

これから下巻です。

ついに、ザマの戦いへ。

あの伝説のスピキオ・アフリカヌスの登場です。


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西村 博之
2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書 14)

評価:★★★☆3つ半
(僕的主観:★★★★☆4つ半


おもしろかった。何が?といわれると、説明しズラい。そもそも2チャンネルをまともに見たことも無いし、PCついては素人だから。ブログこそ書いているが、仕組みやシステムには疎い。本当にただ単にユーザーであって、アナログな文章を書く読むとういう部分だけで楽しんでいるわけだから。



『計算不可能性を設計する―ITアーキテクトの未来への挑戦』 神成 淳司+宮台 真司①
http://ameblo.jp/petronius/entry-10033464864.html  


ただ前回読んだ、この本を思い出させた。この本では、この不透明化した社会では、実は社会制度の背後を設計する「隠れたアーキテクチャー」の設計者こそが、真のラスボス・・・・ではなくて(笑)、来るべき社会の制度を設計する人種なのだ、という意見が書かれていた。この神成氏は、言説を読む分にはそれにふさわしそうな人ではあったが・・・それ以外の具体例があまりみつからなかった。だからウォチャーすべき人も良くわからなかったのだ。


この世界では、やはりこの人が伝道師的な存在で有名なのだが・・・・


『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』 梅田望夫著  自由洗脳社会の到来①
http://ameblo.jp/petronius/entry-10010837333.html


僕の情報アンテナの法則として、有名であってその分野の伝道師的な役割をしている人は、だいたい大きなウソをかましており、大衆におもねるか儲けにシフトしているか欺瞞が隠れている、と考えてい置く、としている。梅田さんは、理想主義者で、とても楽観主義者で、いい人に見える。だからこそ、これを信じてはいけない!と僕の頭のアンテナが、ささやくんです(笑)。僕はこの分野には専門的知見ゼロなんで、皮膚感覚や噂、、自分の体験をベースに何となく判断するしかない。その場合は、まず導入口としてその世界で最もメジャーで分かりやすい人を選択するのは、トライアルとしては重要。だが、それを信じてはいけないが鉄則。少なくとも比較考慮できる人物の意見などをさがさないとだめ。けれども、専門化に向けて専門家の言葉をしゃべられると僕はには届かない。なんか、そうでない人いないかなーと思っていたら、この西村さんの本に出会った。そういう意味で、この世界の・・・・・情報を操るシステム・アーキテクチャーの設計者たちのノリというかエートス(行動様式)というものがかいまみれて非常に興味深かった。この本で、なるほど、『計算不可能性を設計する―ITアーキテクトの未来への挑戦』でよんだ来るべき社会の在り方のイメージが非常に妥当性あるものだということがよくわかった。このあたりは、自分の人生に関わる部分なので、ゆったりとではあるが追及したいです。

梅田 望夫
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

神成 淳司, 宮台 真司
計算不可能性を設計する―ITアーキテクトの未来への挑戦
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有閑マダムさん の萌え男への書評を読んで、、、コメントを書こうと思ったのですが、思わず長くなったので、記事で上げさせていただき ます。(あのダメならばマダムさんの部分は削除しますので、いってください)。


http://ameblo.jp/dvdrentallife/entry-10011155368.html#cbox


この話は、「誰が?」によって、スゴイ変わるので、興味深い意見でした(笑) 失礼な言い方ですが、あまりに



ちゃんとした大人の女性の意見からは、こうなるぞ!という見本



であった、と思ったことと、


この「萌える男」系統の意見には、実は僕は、ある大前提が隠されている、と思っているのです。


たぶん、そのことが、ちゃんと伝わって いない、と思うのです。


彼の議論の進め方は。



それは、


コミュニケーションによって実りがもたらされることはない、 という世界観・前提


です。



もう少し、細かく言うと、感覚的にですが、 人間の集団の上位5%は、本当にコミュニケーションによる実りがあるが、 中間層の追従者の30%は無意識に妥協して、自分を偽って誤魔化しているが、それに気づかない。残り65%は、そもそもコミュニケーションによって実りを得ることができない こんな感じです。



真偽は、大規模な統計をとって見なければ分かりませんが、まぁ、マーケティングのリーダー、フォロワー理論などから考えると、そんな ところかな?(笑)という感じです。この数字は、僕のテキトーなウソですので、あしからず。



えっと、どういうことか、というとですね、、、、


有閑マダムさんのおっしゃるように


「関係性を深め、愛を感じて、お互いを大事にしよう」


という関係性を構築できることが、そもそも当たり前のように社会では言われるが、



それは上位5%の特権的なコミュニケーションの才能を持った人間にしかできないものなのだ!という隠れた前提が、本田透さんの世界観 にはあるんだと思うんです。


だから、議論のターゲットは、自分を偽っている30%か、そもそも救われな65%のための議論なんです。


極論すると、自分の偽りに気づかない30%の恵まれた人々は、無視できるので、残りの65%の議論なんですよ。




有閑マダムさんの意見は、僕が思うには、上位5%の勝者の議論なんです(笑)。


いや、はっきりいうと、有閑マダムさんや、、、たとえば、ぶっちゃけると結婚している僕なんかは、恋愛資本主義の勝者なんですよ(笑 )。たぶん、稼ぎも、わるくないでしょう?(笑)。しかも、自分の夫婦の、家族のコミュニケーションからの実りに満足感があるんですよ。


それって、確実に中間層30%か、へたしたら上位5%の議論なんです。


「その立場」からの批評は、フェアじゃない(笑)、と思うんです。



大前提として、


コミュニケーションから実りが得られない不全感覚がある人々



が、議論の出発点であって、これに共感しないと、議論がスタートしないのです。



マダムさんの意見は、コミュニケーションに実りはあるのが普通!!という議論なので、そもそも大前提の議論のベースがあっていないの です。



コミュニケーションに基づく関係性の構築に意味がない とする前提をスタートにはできない人が多いので、本当はここをちゃんと共感が得られる形で説明しないとダメだと思うんだよな~




ただねぇ、、、、 この本田透さんというのは、被害者意識が強すぎて、被害者の、、、それも、男の視点からしか世界観を描いていない。これじゃーだめだ 。 これって、花沢健吾の『ルサンチマン』を見て、ぐっと来るようなタイプでないと、分からんと思うのですよ(笑)。そういう意味では、つなさん は、大丈夫であろう(笑)。


つーか、前に書評で書いたけど、



■『電波男』本田透を読む

http://ameblo.jp/petronius/entry-10001604720.html


コミュニケーションに実りがない層は、実は、男女関係なくいる、と思う。


それなのに、女性を敵視している宣伝・文脈は、、、、議論に欠陥があると思う。



みんな、コミュニケーションに実りがないと思っているのだ。


だから、こそひきこもりが社会問題になるのだ。 ひきこもりの多さこそが、社会的に、コミュニケーションに実りがないと感受している層が多いことを示している。



だから、本田透さんの意見は、社会退却・ひきこもりのすすめなんです(笑)



ちなみに



>萌える男の持つすばらしい「脳内恋愛」という能力が、これから現実社会にフィードバックされて、殺伐とした人間関係を作り直すきっ かけになる




これは、ナルシシズム的に引きこもれ、という主張で、



ナルシシズムに逃げ込まなければ、こういったコミュニケーションに実りがない層は、


・ほとんどが自分を傷つける(=自殺)


か、


・他人を傷つける(女性や子供など弱者へのDVや暴力行為の連鎖)



方向に向かいやすい。


どんなに努力しても、コミュニケーションに実りがなくて、深い関係が構築できないと絶望しているからです。



そういう層に、がんばってコミュニケーションをしなさい、というのは、死ねというのと同じことです。



だから、犯罪者になったりや自殺してしまうくらいならば、ナルシシズムの世界に、逃げ込みなさいという意見なんです。


そういわれると、なんとなく意味が分かりませんか?


脳内妄想


というのは、ナルシシズム・・・・他人を傷つけることなく、


つまり、、、そういった救われない層 に対しての呼びかけなのです。



ナルシシズムというのは、双方向のコミュニケーションではなくて、単一の帰ってこない一方的に自己完結するコミュニケーションのことです。




この層までいかなくとも、たいていの層は、確かに、電通などの消費者としてのマーケッチング対象として、食いものにされます。


つまり、双方向コミュニケーションにから実りを得られるのが、上位5%のみだとすれば、 もしくは、騙されて自分を一生騙せる幸せな30%の中間層ならばいいが、 それ以外の、65%の人は、 無理をしないで、ナルシシズムの世界に逃げ込みなさい!!! といっているのです。


前回の書評でも書いたのですが、これは、生きる戦略としては非常に重要だと僕は思っています。


本田さんは、なんども、理想の女性(それって彼がただ思い込んでいるだけの記号ですよ!!現実にそんな素晴らしい女性・・・というよ りも、人間がいるわけがない)の話が出てきますが、あれって、妄想でしょう?つまり、双方向コミュニケーションが成り立たない対象と 、しゃべりなさい(笑)といっているんです。


これって、社会学でいう社会退却を推奨しているのです。


いいことではありませんが、消費層として食いものにされたり犯罪に走るよりはまし、という価値判断です。


ちなみに、このひきこもりが、ヲタクマーケットとなったときに、社会に意義ある存在として、つまり消費者と生産者の両方を兼ねる経済 圏を持つことによって、資本主義社会に位置づけられるとしているところに、議論の肝があるのですが、、、そこは、また別途。




でも、これって女性受けしないなー(笑)と思うのは、大きな理由として二つあります。


①女性自体を敵視ている記述


本田さんの記述の拙さは、「コミュ二ケーションから実りを得られない男性」層「のみ」の視点から、世界を描いているので、敵が、上位 から中間の女性層になってしまうのです。


ようは、僕たちを救ってくれなかった!(笑)となるわけですから。


普通、もし僕が女性なら、「ばーか!」となりますよ(笑)。


だって、「苦しいのは自分だけです!」なんて、幼稚な議論ですよ。


コミュニケーションから実りを得られない苦しさは、男女ともになはずです。


その同じ女性に対して共感を叫ばない議論は、最低ですもん。


ここに議論の失敗があって、彼は腐女子を敵視ている言動がありますが、そもそも同じように「コミュニケーションから実りを得られない 女性」層と、協働しなければならないところを、無視しているのです。


それは、大失敗ですよ。


まぁ、一般的な女性からこの議論が賛同されることはあるまい。



②そもそも妥協している男女中間層からの敵視



だいたい、本当のコミュニケーションの実りを感じられるオリジナルな人生を生きている人など・・・・ニーチェの超人思想ですね、、、 、そんなのは、ほとんどなく物語の世界でない限りは、ほとんどありません。


ここは、賛否あるとは思いますが、僕は人間の集団がいたら95%は、妥協と幻想で自分を騙して生きていると思っています。


この真偽はともかく、「仮に」そうだとすると、妥協している幻想を見ている層は、「王様は裸だ!」と叫ぶ議論を絶対に嫌うでしょう( 笑)。


さらにいえば、コミュニケーションによる実りが、「仮に」ない、としても、「そんなことはわかっている!、わかってるけれども、しか たがないことだから誤魔化して生きているんだから、ヘンなこというな!」という大人の意見もあるでしょう。


そうすると、世の中の過半から敵視されてしまうんですね(笑)。


僕は、もったいない議論だと思います。



これは、ナルシシズム系のひきこもりが生まれてしまうメカニズムの一部をよく描いていると思うからです。


ただ、広告戦略が、話題になるが、人の心に届かない!! そして、議論が、半分しか進められていない、という欠点がある、と僕は思います。



これならば、中島梓さんの 『コミュニケーション不全不全症候群』『タナトスの子供たち』のほうが、ましです。

中島 梓
コミュニケーション不全症候群
中島 梓
タナトスの子供たち―過剰適応の生態学
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