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アラン グリーンスパン, 山岡 洋一/高遠 裕子
波乱の時代(上)

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エコノミストとして60年を過ごしてきたが、ほかの同業者と決定的に違うなと思うことがある。大半のエコノミストはマクロ経済学を学び、そこからミクロに入る。その多くは国内総生産や総所得よりも下のところまでは降りてこない。私は全く逆だった。


中略


データを見た後は実際に知りたくなった。例えば、鉄鋼はどうやってつくられるのか。8百ページに及び技術書をすみずみまで読んだ。おかげで冷間圧延とは何かといったこともわかるようになった。繊維など主要な業種についても同じように一から勉強した。こんな冗談を面白おかしく言う人がいるらしいが、真実を突いている。グリーンスパンが座り込んで真剣本を読んでいる。何かとみれば19世紀の米中西部での小麦の耕作に関する書物だったと。


1/1 日本経済新聞/私の履歴書/アラン・グリーンスパン
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彼が真の意味の優秀なマクロ分析者であったこと、そしてFRB議長として見事な手腕を発揮した理由がわかった気がした。マクロを見る人は、ミクロが理解できない興味がない人が多い。でも、それでは現実には立ち向かえないのだろう。


2008年1月8日記

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リチャード・S. ローゼンブルーム, ウィリアム・J. スペンサー, Richard S. Rosenbloom, William J. Spencer, 西村 吉雄
中央研究所の時代の終焉―研究開発の未来

いまさらこんな懐かしい本を読む人は少ないと思うが、日経ビジネスの記事を見ていて思い出し、自分の仕事のテーマのひとつでもある、新事業を生み出すこと、利益につながる研究開発をどのように制度設計するか?というテーマに深くつながるものだったので、会社に置いてあったので、さらっと読んでみた。


「技術上の成果をたくさん生み出し、学術的な名声を得たことが、会社に最終的な利益をもたらしたか。不幸にも必ずしもそうではなかった。」


日経BPの記事もこの一文から始まるが、まさにこの本の言わんとすることはこの一言に集約される。

森 時彦
ザ・ファシリテーター2―理屈じゃ、誰も動かない!

この本は、意味のない研究を続ける無駄研究を、どやって筋肉質で利益の上がる研究開発体制を模索できるか?ってのが大きなテーマのひとつだったんですが、この中のエピソードが面白くて、記憶に残っています。


ある研究員が、アメリカに留学したところ、なんとノーベル賞を取りそうな素晴らしい研究成果を出したそうです。そしてそれが故に、なかなかもったいないと、研究所内でも日本に戻すのをためらったり、本人も継続したい!と強く希望していました。もし帰国させるのなら会社を辞めるとまで言っていたそうです。会社にとっても大変名誉なことで、、、、となっていた。


ちなみに新しいマネージャーは、これは最悪の議論であると一蹴しました。この議論の中には、この研究テーマが、会社の利益や戦略、開発ロードマップに直結するかどうかが完全に抜け落ちているからです(笑)。コーポレート的な基礎研究の部分では、ニーズ(=出口)の議論が忘れ去れて、「研究の研究」が往々にして発生してしまいます。このニーズを無視した思考回路が、究極的に旧世代の中央研究所のダメ思考の源泉といえるでしょう。ようは、どこまでいっても、プロダクトアウト型なんですよね。このことは、ここで行われていることが、企業研究である!ということを完全にわすれさっているんですね。


ただ、こういうと、こういう反論が帰ってきます。


「貴様のような利益至上主義者のせいで、日本は基礎研究が廃れ、独創的なものが生まれなくなってきたんだ!」


と。基礎研究が廃れて、ベースとなる技術が失われつつ合うというのは確かに事実です。そこがなくなれば、中国や韓国は日本なんか敵ではありません。そう危機意識を持つのもわかります。利益至上主義の日本企業の大不況期のリストラ施策は、企業を筋肉質にする代わりに、その代償として、基本的な研究部分を削ってきたのですから。



さて、こういう時代の変遷を経て、いま実は日本の企業は中央研究所の設立ラッシュです。


えっ?あれ?「研究のための研究」を思考する中央研究所形式って、だめだったんじゃなかったけ?


いやー中身がぜんぜん違うんですよねー。


・・・・って、その続きは今後。


最近はシゴトで、事業の知的財産の戦略の建て直しとか、技術開発のロードマップの再整備をしていると、なるほど、、、、こういう大きな流れがあるから、いま中央研究所の設立ラッシシュなわけね、と感心します。自分の日々やっていたり考えているいることと、新聞や世間をにぎわす大きな流れが一致すると、たまらなくドキドキします。いま、リアルを、現実を生きているんだって思えて。


物語と同じです。自分という物語、自分が所属するチームの物語、自分が住む日本という国の物語、自分が生きる地球という物語・・・そうマクロとミクロがリンクする瞬間だからです。


ちなみに、日産は、07年に5月にドデカイ研究所ができたし、キャノンも、富士フィルムも、NECも、住友スリーエムもだ。

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「全く望みがなくても可能性がなくても私がやる。」


by 野尻知里/米テルモハート社長件CEO

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http://www.terumo.co.jp/duraheart/developer/index.html


日経BPが主催する第7回日本イノベーター大賞の受賞者。日経ビジネスの07.11.12月号でインタヴューを受けていたのを読んで感銘を受けた。


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1952年愛知県生まれ。55歳。1978年京都大学医学部卒業。同年医師として京都大学付属胸部疾患研究所に。81年から心臓外科医として東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所に。86年医学博士号取得。86年から3年間の米ユタ大学への留学を経て、91年テルモの人工心臓事業開発チームの研究員。2002年に同部長。2003年、開発拠点として米テルモハートが設立されたのに伴い社長兼CEOに就任。2004年6月からテルモ株式会社の執行役員も兼務する。

https://business.nikkeibp.co.jp/innovators/index.shtml

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なんというか、この夢中というか、ぶっとんでるというか、物事へ深くコミットして寝食を忘れるようなワクワク感が、このインタヴュー程度でもビシビシ伝わってくる。


心臓外科の医師をしていて、うまく直せないので、器具作ったり人口血管の開発していたが、そもそも弱った心臓ではなにをやっても対処できないと絶望して、それならば!いっそ自分でデバイスを作ろう!と米国ユタ大学に留学する。そこでも全力疾走。日本に帰ってきて、もっともっとと思っているときにテルモの研究所設立に出会い、非常勤研究員になるが、そのうち研究所に入り浸るようになり、、、、、。


なんというか、目的・志に対して、一直線の強い意志と行動力に感動を覚えます。


新入社員への社長(彼女のことね)の説明に、会社の人は、「シー・ネバーギブアップ(彼女は絶対にあきらめない)」と彼女を紹介するそう。


ただ子供のように無邪気に、物事を突き進むかと思えば、その結果をたたき出すために、米国で、多国籍人種のチームを率い、彼らのモチヴェーション管理が一番重要と話す経営者、、、組織人として、舞台の指揮官としての鋭いコメントにも、なかなか感じさせるものがある。こういうの見ると、感動するね。


何事もやはり目的意識と、妥協しないこと。そしてガンガン行動すること。たぶん大きな壁も組織の壁も常識の壁もたくさんあったのだろう。けれども、それをワクワクするような夢と楽観的な意思で克服してきたんだと思う。


11月27日は、ホテルオークラの授賞式は見に行ってみようと思う。近いし、タダでいけるしね。

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最近、シゴト関係で自動車マーケットの技術ロードマップについて分析していたんですが・・・・自動車って、すげぇえんだなぁ。


僕は、車にはさっぱり興味がなくて、一時期、親友から譲ってもらったスカイラインを乗っていた(そうか…僕の最初の自分で買った車は日産か・・・)ぐらいで、何の思い入れもなかった。新入社員当時は、同期の男どもが、ボーナスもらって、ガンガン車を買うのを横目に、僕はマンガを購入していた(笑)。自動車にさっぱり興味がないんだ。運転するのは好きで、レンタルして、いろいろな車には乗ったけれども・・・・走るのには興味があるんだけれども(乗り物みんな好き)、モノそのものに思い入れがないねすよね。


けど、こうしてその深さや技術、社会へのインパクトを分析すると、なんてものすげぇ産業なんだって、腰が抜けます。凄いですねぇ。トヨタの研究開発費なんて、77億ドル ですよ。しかも、HEV なんて、ある意味、グローバルマーケットではニッチ市場に研究費投入するこの、鋭い戦略。たぶん、技術のイノヴェーションを読み切った上での、対応だろうなぁ。金が有り余るほどあるからできることだし。すげぇよ。ほんと。


最近、感心すること仕切りです。


この前、「ガイアの夜明け」 に出ていた日産のテクノロジマーケティング室の土井三浩室長 が講師で出ていた「技術戦略ロードマップ」の講習会で、直に日産の技術戦略を聞く機会があったのですが、


日経スペシャル「ガイアの夜明け」 10月30日放送 第287回
日の丸スポーツカー 復活 ~日産「GT―R」開発 独占取材365日~
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview071030.html


いやーその広大な外部環境への広い視点は、ほんと驚きです。少し真面目の勉強してみようかなーとか思いました。しかも、エネエルギー溢れていて、いやーすげーなと感心しました。やっぱデキル男は違うねーと思ったし。

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“リーダーに必要とされる資質”というものは、フィレンツェのマキアヴェッリの時代から500年経とうが、今の日本のこの時代からまた何年経とうが、それは基本的には全く変わらない、全くもって普遍的なモノなんですよ。


塩野七生『マキアヴェッリ語録』 古今東西、組織におけるリーダーの在り方について…

http://ameblo.jp/watanabesan/entry-10046827808.html
渡辺の書庫~超乱読派によるカテゴリ完全無視の読書生活篇~

塩野 七生
マキアヴェッリ語録 (新潮文庫)
マキアヴェリ, Niccol`o Machiavelli, 池田 廉
君主論 (中公クラシックス)
山本 七平
帝王学―「貞観政要」の読み方 (日経ビジネス人文庫)

渡辺さんのところの記事に反応。


うん。僕もそう思う。


社会とかマクロのベーシックな部分というのは、時間の経過とともにどんどん変化していくものだ。けれど人間なるものや、人間がマクロへ対するアプローチの手法は、ほとんど変わらないものなのだ。


だから古典を読むことが、重要だ。


そういう知識が深く社会に浸透していることが、社会をよりよくするために必要なことだと思う。それが教養ってやつだから。


とかとか、偉そうに思って書いてみる。

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