テーマ:


評価:★★★★4つマイナスα

(僕的主観:★★★★4つ


「メディア9」/十七歳は大人になるとき/日常&読んだ本log
http://ameblo.jp/tsuna11/entry-10039637032.html


1年越しぐらいに、お互い勧めた本を読み合っている気の長いブログ友達のつなさんが、紹介した本を読んでくださったので多謝。こういう友人というのは、うれしいなー。高村薫も素晴らしかったし。ちょっと今度紹介いするのを何にしようか熟考中なので、またよろしくです。あとカズオイシグロと『アラビア夜の種族』は、もう少しおまちを!。忘れてはおりません。ちなみに、アラビアは読み終わったのですが、長すぎて記事書くの挫折しています。すっごい面白かったです。なんというか、これも骨太の物語でしたね。


>自分とは違う存在、優秀な存在を、「怖いから」という理由だけで、利益は享受したまま、排除するのはいかんよ、とは思うんだけど、実際、みんながみんな、(目に見えて)役に立つ存在か?っていうと、ねえ。スペースマンたちは、進んで自らの義務を果たす人間、として描かれていたのだけれど、うーん、自分って、義務を果たしてる?、などと思わずわが身を振り返ってしまうのでした。ああ、なんか、SFの読み方として間違ってる…。


いや、間違っていないと思うのですよ。全体と個のテーマや、管理社会モノのSFのテーマというのは、究極そこの部分をつくことですから。「役に立つ」とか、そういうことは、何をもって、どんな基準をもって言えるのだろうか?。上を目指すことだけが、必ずしも幸せなのであろうか?。いや、そもそも幸せとは?って問いです。


>面白かったんだけど、ほんとに強いことはよいことなのか? 強くなければ価値はないのか? 常に外の世界や上を目指さなくてはいけないのか?、とか、なんだかヘンなプレッシャーを感じてしまいました。もっと若い時に読んだら、リンやヴァイと一緒に、わくわく燃えられたのかも?


年齢を経ると、感じ方が違うものだな・・・と思いました。僕自身も、実はこのつなさんのコメントを読んで、、思い出した時に同じ感想を抱いたので、少し吃驚したんです。こんなに上昇志向(=ビルドゥングスロマン)好きなのに。これを初めて読んだのは、中学の頃だったと思うが、その強い上昇志向に熱く熱く感情移入したのだが・・・・・。たしかに、今はそう単純に考えられない。少し疲れるかも。


・・・・・大人になったんですね、、、僕ら(苦笑)。もう、30超えちゃったしなー。



『メディア9』栗本薫著 栗本薫初期の傑作
http://ameblo.jp/petronius/entry-10001867414.html


ちなみに、この作品は、僕の子供の頃のSF体験を決定づけた栗本薫の傑作(っと僕は思う・・少し冗長だけれども)『レダ』の作品世界の数百年くらい?前のお話です。そういえば、とらさんには、レダでさえ栗本作品としては、冗長で駄目になっている部類だといわれた覚えが・・・。でも、凄い大好きなんです。中学生のころ擦り切れるほど読んだ本です。


ちなみにこの話をよく読んでおくと、同じ管理社会モノの『地球へ』のキースの悩みがすごくよくわかるようになります。最近は、キースの側の視点のマンガもあるとか。新約花形の影響だな。ちなみに、管理社会ものは、とても複雑な問いかけをしているので、ちゃんと基本のロジックを抑えきって臨まないと、さっぱり意味不明です。ちゃんと分析しないと、『地球へ』の3巻の終わりも意味不明だもん。

梶原 一騎, 川崎 のぼる, 村上 よしゆき
新約「巨人の星」花形 (4) (講談社コミックス―SHONEN MAGAZINE COMICS (3833巻))

Gファンタジーで「地球へ…~青き光芒のキース~」がついに連載開始! /いけさんより

http://ikesanfromfrneore.blog64.fc2.com/blog-entry-270.html

「地球へ…~蒼き光芒のキース~」第3話「青き暴走」/いけさんより
http://ikesanfromfrneore.blog64.fc2.com/blog-entry-375.html#more



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ちなみに僕はこのマンガ見ていないので、何とも評価できないのですが、花形は傑作の予感があり素晴らしく、、、、骨太の物語を別の視点からリメイクするという手法はとてもありなんでは、と思う今日この頃です。というのは、ラスボスのいなくなった世界では、もう一度ラスボス(=骨太の物語)を、ゼロから作り出すのが難しく、そういう意味ではつなぎで、同じ物語の別の側面をもう一つの本質としてあぶるというのはありかなーと思います。


ちなみに、凄くいいコメントだったので、勝手に抜粋です。つなさんいちみさん、すみません!。


■懐かしい、、、

そして、やっぱしペトロニウスさんのコメが入ってる!(笑) お好きなんですよねー


>もっと若い時に読んだら、確かにこういう作品を若い頃に読んだ人は、すっごく強い印象を受けるんだと思う。


ただ、栗本さんの初期の作品、とくにSF系作品は、基本的に過去の名作へのオマージュなんですよね。(ミステリー系は自分自身に素養がないので、ジャンル的にコメントできません)なので、その元ネタになってる作品を知っている読者にとっては、、、彼女のメッセージの内容よりも、ああ、栗本さんは過去のSF作品を、こういう風に解釈してるんだろうなぁ、、、って読み方になるんだと思います。というか、少なくとも私はそうでしたね。


どこかの書評で(どこか忘れましたが、、、)、
作家:栗本薫さんは、”二次創作作家のプロフェッショナル”という意見を述べられてる方がいましたが、私も、その通りだと思ってます。大ファンですから、決して否定しているわけじゃなく。ご自身独自の世界観を構築するよりも、他者の作り出した創作世界に愛着を抱き、更にその世界を拡張することに喜びを覚えるタイプの作家さんなんでしょうね。

いちみ 2007-07-14 17:12:31
http://blog.livedoor.jp/ichimi_10/
日々是現実のいちみさんより


これは、物凄く同感。あまりに素晴らしい物語作家故に、その側面を忘れてしまいがちですが、”二次創作作家のプロフェッショナル”であるというのは事実ですよね
。彼女の創作のベースを分析した、『わが心のフラッシュマン』は、まさにその「他者の作り出した創作世界に愛着を抱き、更にその世界を拡張することに喜びを覚える」というのが、どういう心象風景で、どういうモチヴェーションで生まれてくるのかを分析した本でしたもんね。


そういえば、最近は、いちみさんが、竜・ドラゴン関係のファンタジーをよく読んでいて、、、読みたいなーと思いつつも、どれから手をつけるべきか…悩み中です。

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メデューシン  メデューシン下
★★★☆星3つ半

■現場を描く小説

チームの名は第911医療衛生大隊第39看護班。一等看護婦アルテを中心とする五人の看護婦は、巨大な医療航空艦“メデューシン”のスタッフ。


度重なる戦争への厭戦気分対策として、政府は、超巨大な医療航空艦を戦線投入した。


動く巨大野戦病院として、戦線を縦横無尽に動き回る。


その美しい目的と別に、国際条約に守られた中立の野戦病院として時には兵士の盾として利用されながら、現場を駆け回るアルテたち・・・・・・。自分が救った兵士が、再度戦場で死ぬ姿を見て、自分の働く意味を喪失したり・・・。


小川一水さんは、文明を一から創造してしまう『導きの星』『老ヴォールの星』のような壮大な舞台設定もこなせば、同時に、このような「現場」の切実な感覚を書くのに長けた作家です。


ともすれば、エンターテイメントは、指揮する立場である英雄や司令官を主人公に据えがちだ。それは、戦線の全体を見極められる視点は、士官レベルでないと、分かりづらいためでもある。


けれど、大多数の僕らは、たいてい一兵卒か、少なくとも前線指揮官レベルなのだ。「そこ」からの視点にこだわるものまた、こういった巨大組織の官僚社会の中で生きる僕らには、とても身近なテーマなのだ、本当は。


そういった日常の仕事で扱う人々の現場感覚を描くというのテーマは、小川一水さんのコアの部分で、ここでもやはりそれが大きなテーマとしてクローズアップされている。最近では、『海猿』『ブラックジャックによろしく』が、その系統ですね。ちょっとずれるが、『トッキュー』もそうかも。

佐藤 秀峰, 小森 陽一
海猿 (1)
佐藤 秀峰, 長屋 憲
ブラックジャックによろしく (1)
小森 陽一, 久保 ミツロウ
トッキュー!! 1 (1)


■カテゴリーがどこにあるのか?


キャラクター性を際立たせる手法に、ライトノベルというカテゴリーにあること、そして上記のようなイラストがあることによって、ある意味、SF作家としての小川一水に対しての食わず嫌いの人もいるのではないか、と思う。


『十二国期』ホワイトハート文庫の少女マンガバリバリのイラスト(僕はあっちの方が好きだが・・・)が買いにくいということで、講談社文庫から再度発売されたように、この作者は、もっともっと読者層を広げられるだけの力量を持つと思う。


B級とかライトノベル、ジュブナイルとか様々なカテゴリーがあるが、この世の中は、質がいいものか、悪いものか、の二つしか本当は差がないのだ。たとえHマンガであろうと、AVだろうと、どんな世界にも、結局本物はわかるものなんだと僕は思います。

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小川 一水
老ヴォールの惑星

今日読了。


最高に面白かった。


感想は、あまりにありすぎるので、別途ゆっくり書くが、ひさびさに凄く質の高いSFを読んだ。


短編集だが、萌えを意識したキャラクターが全然ないのが、すごい。


本格派SF作家としての面目躍如です。

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著者: 岩本 隆雄
タイトル: 鵺姫真話
<<タイムトラベルもの>>
★★★☆星三つ半です。
『星虫』-『鵺姫真話』-『イーシャの舟』-『鵺姫異聞』と続く連作の2作目。
もう夢中で読みました。オススメシリーズです。本当は、このシリーズを紹介するならば、星虫からすべきなんだと思います。とはいえ、僕が一番強烈に情景をがありありとイメージができたのは、この作品なので、思わず書いて見ました。たぶん、いま酔っ払っているので、前後不覚のせいです(笑)。
この作品のSFとしての面白さは、別の書評に譲るとして、タイムトラベルもののおもしろさ、を注目してみたい。SFの古典ハインラインの『夏への扉』から面々と連なるタイムトラベルのサスペンス・ミステリーなどの謎解きの側面です。
時間跳躍という条件を前提に、様々なパズルのピースが最後に繋がっていくおもしろさです。この時間跳躍というのは、さまざまな断片的なシーンが、『文脈というつながり』抜きに主人公の前に出てきて、それがどういう組み合わせになるのかということを、悩むというミステリーの本質とまったく同じ構造をしていて、推理小説のような謎解きの面白さがあります。
えっ、そう繋がるのか、というだまされたことが分かった場合の爽快さは最高です。たとえば高畑京一郎さんの『タイムリープ』なんかの謎解きも似た感じでした。

全然関係ないですが、マンガ『犬夜叉』を連想してしまうのは、僕だけでしょうか(笑)。それに、イラストがかなりかわいい。メガネっ娘が好きなオタクには、耐えられない一品でしょう(笑)。 この作品は、まぁティーンズ向けに書かれたライトノベルに分類されると思いますが、確かに、政治的な状況などなどの様々な細かいアイテムは、まぁ、ライト(=軽い)ともう部分も、僕のようなディープなSF ファンには、感じられますが、そのイメージの喚起力や、登場人物たちの真摯な悩みやビルドゥングスロマン的な成長、このレベルはなかなかみれないぞっ!と思わせるののがあります。ライトノベルと食わず嫌いしないで、ぜひ読まれることをお薦めします。


全作品ともに、読後感は最高に爽やかです。

著者: 岩本 隆雄
タイトル: 星虫
著者: 岩本 隆雄
タイトル: イーシャの舟
著者: 岩本 隆雄
タイトル: 鵺姫異聞
著者: 高畑 京一郎
タイトル: タイム・リープ―あしたはきのう (上)
著者: 高畑 京一郎
タイトル: タイム・リープ―あしたはきのう (下)
著者: 高橋 留美子
タイトル: 犬夜叉 (1)
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