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■粉飾だらけのコミュニケーション (青髭ノートさんより)
http://d.hatena.ne.jp/terasuy/20060428/p1#c


就職活動では、ウソがまかり通る(笑)。
僕も、相当就職活動はしたし、ここ何年もリクルーターをたくさんしたし面接官もしたし(つーか、今年もやらせていただきました)、なによりも後輩やらの就職活動の手伝いを凄まじいほどやったので、この辺のことは非常によく分かる(笑)。


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■ウソは必要なのか?/なんでそんなにゼミ代やサークルのリーダーが多いの?(笑)

・ウソをつかないとなかなか就職活動は面接が通りにくい(特に書類)


・大量採用の会社では、機械的な処理をしやすいので、エントリーシートの肩書きやウソが非常に効果がある


・内定は商品の購入稟議の決定なので、上司、上層部に受けのいいウソがあるとすんなりとおってしまいがち (学歴がいいとスンナリ通るのも上層部の理解しやすい記号となるため稟議が通りやすいため。)


・官僚的な会社では、ウソのほうが機能する

・ウソ自体のもコミュニケーションの能力なので、うまいウソがつけない人は、社会人が向かないと思う
(少なくとも営業はできないでしょう。日本は本音と建前社会なので)


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■ウソはどれくらい分かるものなのか?/人事にはダメな人が配属されるケースも実は多々ある

・けれど、ウソは熟練の人事もしくは交渉慣れしている人ならば99%見抜ける


・ちなみに、人事は必ずしも熟練の人とは限らない(かなり社内ではダメな人が出てくることもしばしば)


・一対一の面接を数多く1時間以上かけて行う面接スタイルだとほぼ完璧にウソはばれる


・面接で言葉以外のその人の『本質』は非常に良く出るので、言葉では実は決まりにくい


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えっと、ちょっとあげるとこういったことがいえるのだけれども、ここから導き出せることを僕は、よく就職活動に来た人や後輩にアドバイスする


自分の本質を見極めた上で、それからずれない形での飾りは重要。(粉飾ではない(笑))

ないものを、「ある」とはいえない。

が、「ある」ものを、少しばかりきれいに表現するのはあり。

本質とずれていなければ、エピソードの捏造は重要。

ただ、そもそも本質とずれていると、強い違和感がおきるし、誠実さがない印象が強烈になる。


大事なのは、本質を見極めて、それとずれない形で、うまい(官僚組織を通りやすい)記号にしてプレゼンテーションしてあげることだ。


その会社の人事担当者は、学生という商品を、自分の上司を説得して購入しようとするわけなんですが、そのためには、その商品が以下に素晴らしいかを、『書類に書いて』上司に稟議書を回します。それで、OKがでるには、やはりそういった古い世代の人が、実物を『見ないで』OKがだせる記号・メッセージになっていないとなりません。まぁ、いろいろな採用形態があるので、なんともいえないですが。


そこは技術論です。


だから、『絶対内定』でいわれるような、自己分析至上主義は、間違いではありません。


しかし・・・・ここには、凄まじくよく陥る間違いがあります。

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■「本当の自分」探しの病

就職活動で、相当いろんな人を満たし、身近な深い友人や親族も相当深くまで突っ込んで話をしたがみんな一様に失敗するパターンがある。

それは、

本当の自分探し

だ。

   


無駄に自分を探し続けて、なにが『本当の自分か』『何が自分は本当に好きなのか?』がわからなくなってしまうのだ。そういう学生は、本当にかわいそうなくらい混乱しきって、面接に望んでくる。


「僕はなにに向いているのでしょうか?」


と、僕は何度聞いたか分からない(笑)。


杉村太郎氏の『絶対内定』以来、いかに自己分析をするかが重要という言説が巷に溢れている。


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■企業が学生に望んでいること


なぜかは分かる。高度成長期を経て、団塊の世代Jr以降は、あきらかに極貧を経験した上昇志向の強い青年が少なくなってきたため、人材の質が非常に下がったのだと思う。ここでいう質は、動機だ。豊かになろう(=企業の苦しさに耐えて、それを貪欲に成長して豊かになろう!という気持ち)が弱くなったために、そもそも働くということに対する動機調達が困難な時代が来ているのだ。ニートも引きこもりその側面の一つだと思う。


だから、そもそも『なぜ働くか?』といったことや、『自分が好きなこと』に自覚的な人間でないと、企業としても採用してから、幼稚園児童のままごとのように、そんな根本的な前提の動機の部分まで面倒を見ていられないのだ。

そもそも教育に割けるお金も筋肉質な組織をつくるためないし、、教えるための人材(余分な人事がたくさんいないとそんな余裕は無い)もいない。そんな中で、そこまで前提に遡って、共同体としての作法を教え込む徒弟制度的なモノはなかなかできなくなっている。



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ж実はこれが、日本の組織がいまもろくなっている理由の一つだと思う。そもそも会社という機能集団が、機能すると共同体に転化してしまうという不思議な特質を持つ日本社会の伝統下では、本来はメンター制度的な徒弟制度、弟子師匠的な一子相伝的な関係性が生きていて初めて、倫理や作法技術が強烈に伝承されていくのだが、グローバルスタンダートという名のアメリカ型の日本にはあわない非常に特殊な組織運営方法が日本を席巻していて、日本の会社共同体や家族共同体が崩壊しているがゆえに起きている、と考ええると非常にわかりやすい。この議論は、最高に面白いので、山本七平氏の下記の議論は、読むと目からうろこが落ちる。


参考は↓

 
福田 和也
滴みちる刻きたれば〈第1部〉松下幸之助と日本資本主義の精神

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だから、入社の際のハードルとして、その程度は覚悟決め手ね(笑)とやっているわけだ。 会社に入ってから、何の為に働くか、とか、自分自身が本質的にはどんな人間関係やどんな生活スタイルが好きで向いているか、というこを入社後にあまり悩まないでね、ということです。それを教えるリソースがないのですから、今の会社には。


いろいろな会社で、社会的な不祥事が多々起きて、それを機に、人事制度や寮制度、社宅制度、研修制度などの徒弟制度に近い古い共同体的作法を復活させてコンプライアンスが根づくシステムを再考している(どことはいえわないが、巨大企業には多いので、新聞によく出ています(笑))のは、やはしそれをゼロにはできない、ということと、それに投資できるだけの好景気がやってきたためです。


とにもかくにも、この企業からのメッセージコミュニケーションに対して、過剰に反応する人がかなり多い。しかも、そのために凄い道を踏み外すので、いつもかわいそうだな、と思う。

というのは、


本当の真の『自分』が理解できていいないとダメ



自分が本当に心のそこから望むものが分かっていないとダメ


と思い込むのだ。



そんなこと、



わかるわけねーじゃん(笑)


面接では、一言もいわないで自信満々に話すが、僕だって、全然分からないよ、そんなの(笑)。シゴトだから、そういう役割でやっているだけ。人間にそんな答えが出せる分けなかろう(笑)。これって、岡田斗司夫氏が言っているが、


本当の自分探し病


という病気なんだよね。岡田氏の言うように、これを、本当の自分探し病という『遊び』として、結論の出無い戯れと思って付き合うとこれほど面白いものは無いが、真剣にやったら最悪だ。

それは、この問いは、答えの出ないコミュニケーションループだからだ。



就職活動中に、これにはまって死ぬほど悩み続けているうちに引きこもりになり


二度と就職しなかったという人は、


本当に多い!!!ことを肝に銘じよう。

   

■だから?どうする???
この話は面白いだが、もっとプラグマティツクに話を戻すと、

だから、就職活動で考えるべきことは、

本当の自分を探す

のではなく

①本当の自分らしく思えるものをいくつか設定して、

②それをベースに、就職活動に有利そうな物語を捏造する

ことが重要なのだ。


なぜか?


答えは、簡単だ。

それは、シゴトと同じ。

非常に少ない手持ちの情報を使って、時間が限られている中で決断して、結果をもぎとる必要性があるのだ。

でも、自分探しにはまる人は、妙に生真面目な人が多く、こういうことを汚れているとか逃げているとかウソついているとか、ネガティブにとらえまくるんですよね。いや、実際のところ、ウソをつきすぎると、本当の自分を見失って、言葉のノリだけで内定が出て、等身大の自分とのギャップで精神的におかしくなってしまうということがありえるので、その気持ちはわからんでもないです。

でもこのへんの、適当さと、時間を睨みながら妥協をする感覚というのは、商売・ビジネスをする上で、物凄く大事な感覚です。ビジネスは、常に結果のみが評価されますから。


それと、僕は上で、就職活動で有利なウソをつけといいました。が、それは、

どんなウソをついてもいい!ということではないです。

あとで、うまくいい逃れられるように、一切犯罪や差詐称レベルことはすべきではないのはあたりまえです。大学出ていないのに東京大学というのはウソです(笑)。このある程度コミュニケーションを円滑にする(ようは、商品の広告宣伝ですからね)という行為と、犯罪や詐称をはっきりとわけるべきですよね。こういう部分と、木村建設や民主党のメール問題等の虚偽申告とは、境界線を引いて分ける別物だと思います。


■偽りの自分と等身大の自分

ただ、難しいのは、先ほどもいいましたが、この就職活動用にかなり捏造したウソがうまく機能して、おもわず会社に入っちゃった人なんですね。けっこういます。が、たいていノイローゼとかになります。それは、等身大の自分と、言葉で作り出すまぼろしの自分との距離感がもともと失われているか、うまく測れない人だからです。

でも、ノリだけの人は、すぐ分かりますけれどもね。ただ大量採用であると、よく間違って数あわせで取ってしまう(笑)こともよくあるんです。内定辞退する人も多いので、うまく母集団を確保しないといけないので。

そこは、だから


ある程度は、妥協しつつ、しかしなるべく本質を探す、ということをすることです。



本質というのは、すぐわかります。


なぜならば、過去の体験を総ざらいで書けば、自分がどういう人間でどんな生活スタイル(=コンピテンシー)を持っているかはすぐ分かるからです。


過去に起こらなかったことは、まず将来にも起こりません。


何かが就職で変わることはありません。


20年も生きていれば、その人の起こす行動による結果はすべてで切っています。その規模は大きくなるかもしれませんがね。


・・・・こうかくと、未来は変わらない、人は変わらないという意見の持ち主になってしまいますなぁ。ここはジレンマですが。




■備考:シゴトの基礎

http://ameblo.jp/petronius/entry-10001821193.html




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■追記

なんか偉いアクセス数で、びっくりデス。タイムリーな話題だったんだなぁ。普段思っていることを、思わずベタ打ちしただけだったんですが。でもまぁ、役に立つかどうかは分からないが、就職活動をしている人の考え方の一助になったのなら、それは悪くない。


一言でいうと、


真面目すぎると人生損するよ!(笑)


そして、


ウソといっても本質ある自分を成長させるための物語としてのウソでないと、後で損するよ、ということ(笑)。(やっぱり真面目に本質を考える人は後で得するよ、ということ)


ダブルバインドだけれども(笑)。でも、真面目に考えることは、へんな精神状態に人を向かわせるのに程ほどにと思うが、、、それ自体が間違っているわけではない、と思います。


真面目なことが報われない社会なんておかしい!


とも思います。ただ、報われる=甘えが許される、ということでもないので、やはり、その真面目さが、正しい戦略と戦術に基づいた実行であり、、、ちゃんと、目的を見失わない意識があるということが重要。


まさに、シゴトなんだよね。




■自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ


http://allabout.co.jp/career/collegegradcareer/closeup/CU20030810/index5.htm


http://homepage3.nifty.com/mmode/r.htm


そして、この言葉を一番上手いメッセージにしているのは、有名だけど、リクルートの江副さんのセリフ。


自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ


これは、どんどん新しい物語を自分で作り出し、そこに突入していき、それによって自分を変えてゆきなさい、という発想です。


ちなみに、これは地獄のように苦しい!ってのがわかりますか?


それは、常に「いまの自分自身」を否定しないさい、壊しなさい。というメッセージだからなんです。


いまのグローバルでスピードの早い自由競争社会・・・・そして、多様な、何が正しいか分からない価値観のバラバラな世界で、常に価値を作り出し、何かを絶対的に信じつつ、かつその何かをいつも壊して新しいものへ向かえ、といっているんです。はっきりいって、無理がありすぎる要求です!(笑)


ж自由洗脳社会の到来
http://ameblo.jp/petronius/entry-10010837333.html



成長のプロセスではあるが、これを不断に毎日習慣的に繰り返せるほどの強いモチヴェーションと自己肯定感覚を持てる人材は、凄まじく少ない


リクルートが、面接に物凄いお金をかけて、この才能と動機を持った人間を選別する会社として、成功してきた、というのも、このへんの話は、とても面白い。そして、過労死がなかったのか?と疑ってしまうような凄まじく膨大な仕事量で有名なのもね。



ж大事なことみんなリクルートに教わった/書評
http://ameblo.jp/petronius/entry-10005333088.html






■本当は物語論の序章


ちなみにこの記事を書いた動機は、物語論の序章なんです。


僕は尊敬する評論家中島梓さんの『わが心のフラッシュマン~ロマン革命序説』を人生の座右の書のひとつと位置づけていて(笑)



人間は物語を生きる存在である



という言説(正しいか科学的とかどーでもいい!そう思うんだもんっ!)をベースに、いつも物事を意味不明につらつらと考えています。


その思考のプロセスの一部として、この就職活動やシゴトする人のモチヴェーション論というテーマをずっとこのブログでも考察しています。




次回に考続く


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