テーマ:
ジャック・ウェルチ, スージー・ウェルチ, 斎藤 聖美
ウィニング 勝利の経営


★★★★★星5つ


■いま読む読みやすい経営の本としては、多分最高峰

名著だ。


ビジネス書の名著はたくさんあるので、これを特に読まなくてもいいかもしれないが、しかし、素晴らしい。


かつ、わかりやすく、そして情熱をかきたてられる。


ああ、名経営者・・・・人を率いるに相応しい、シンプルさと「人間の格」というか器を持っているのだな、と非常に納得する。競争社会の最高の理想像だ。




■ニュートロン(中性子爆弾)・ジャックと資本主義的理想


ただし、大量解雇を踏み切ったニュートロンジャックの異名はいまだに忘れられない。


こうした適者生存の競争原理は、アソシエーションである企業組織にとっては正しいが、この結果外部にたたき出される人々が、どうなるのか?というのは、国家の施策としては、まだ結論が出ていない問題だ。


個人の倫理としては、適切な競争の肯定、過度なまでの誠実さフェアを尊ぶ姿勢、そして、がんばったもののみに評価が適切にされ、より個人の自由を尊重するリベラリズム的発想は、資本主義的倫理の最も美しく見事な形だ。こういう人材や組織だけみると、腰が砕けるほど、アメリカとその理想に感動しちゃうよ。




■わかりやすさ


ちなみに、あまりに素晴らしいので、各章ごとに評を書こうと思うので、時間をかけて書きます。


物凄く読みやすいので、ほんと、誰でも読めると思う。


わかりやすい。


カルロスゴーンの著作を読んだ時も思ったのだが、名経営者といわれる人の文章は、ワクワクして、わかりやすくて、胸が熱くなる。これが、経済の話か!っておもうよ。

カルロス・ゴーン, 中川 治子
ルネッサンス ― 再生への挑戦


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テーマ:
武富 智
B scene―武富智短編集

★★★星3つ


ダヴィンチとかで少し話題になっていたので購入。


が、いまいち。


少なくとも、この作品は。


この系統ならば、やはり戸田誠二さんのほうが、はるかに素晴らしい。



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テーマ:
   

★★★星3つ


いや、ほんと、ういういしい(笑)。


それにつきますね。


でも、彼女の作品は、やはりいまのところは、


犬上 すくね
恋愛ディストーション 1 (1)

だな。




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テーマ:
船戸 明里
Under the Rose (3) 春の賛歌 バースコミックスデラックス

■前回の書評

http://ameblo.jp/petronius/entry-10004418631.html


以前本屋で見かけて、ジャケ買いしたのだが、物凄くよかった。そして、3巻を昨日購入。


・・・・やべ、つぼに入りまくり。


時間が吹っ飛ぶほど面白かった。作者は、他には代表作と呼べるものはないので、これが代表作になるのはもう確定だ。


すごくマイナーな作風だし、物語性もジャンプのような成長を赤裸々に歌い上げるものでもないが、傑作だ、と思う。


帯びには、




「19世紀英国貴族の光と影を繊細なタッチで描くヴィクトリアン・コミック」




まさに、そう、としかいいようがない。19世紀英国は、ヤバイ時代だ。


世界を支配する大英帝国の気概・誇り、その過激なまでの流動性と膨張がもたらす社会的混乱。


強く残る貴族制度の残渣と新興ブルジョワシー階級との対立。そして貧民層の大発生による社会暴動の不安。ブルジョワシー階級と労働者階級による、強烈な階級対立参政権の獲得。


行き過ぎたダンディズムやヴァージン性の強調によるヒステリーの大発生・・・・フロイトの精神医学が生まれるほどの人間の欲望を抑圧する社会制度により、ジャックザリパー(切り裂きジャック)や猟奇殺人の多発に、オカルトの大蔓延。

仁賀 克雄
図説 切り裂きジャック

えっと、つまりですね


貴族制のチルバリー(騎士道)などの強い規範性と、それにともなう女性を神聖視する処女性崇拝などが、強烈に社会に残っていた19世紀の英国では、


それが故に、女性に指一本触れない崇拝のような扱いが多く、


そのあまりの隔離ぶりに女性が発狂してヒステリーが社会的大問題になっていまた。同時に、あまりに強い規範性を自らに課した男性も、欲求不満(それに気づかないほど)を押さえ込み、挙句の果てに猟奇殺人やヴィクトリアン文学のようなエロ・グロをメチャメチャ追求した作品が蔓延することになる(笑)。


まぁ、「こうした強い規範性」が故に、素晴らしく美しい貴族意識、のちにダンディズムの基礎になる意識が生まれる。タイタニックで、女性子供を助け、最期までポーカーをしながら死んでいったイギリス貴族の男たちなどの姿が、この強い規範性の典型です。この意識が、大英帝国の、全世界の支配を正統化し、しかも維持しえた根拠になりました。あっ、そういえばアラビアのロレンスのように、超天才だけど、行き過ぎてゲイとかマゾに走ったりするのも、似ていますねぇ(笑)。


スレイマン・ムーサ, 牟田口 義郎, 定森 大治
アラブが見たアラビアのロレンス


とても、わけのわからない時代です。




この作品は、そうした時代背景の人間関係をよく描けている気がする。作者がその時代に知見があるかどうかまでは、作品の上辺からは分からないが、この時代の雰囲気・家族関係の複雑さなどを、ちゃんと物語にできている。


ちなみに、この時代が僕がとても興味がある(全然勉強していないが)のは、尊敬する南方熊楠さんがちょうど英国留学?していた時期で、中学時代に中沢新一先生の『森のバロック』という南方熊楠の自伝?を読んだせいだが、、、、


森のバロック05.10

なによりも、古い社会が、過剰な膨張と資本主義に発達により解体されて、社会流動性か高まり、社会不安がメチャメチャ高まった時期で、80年代以降の日本社会との類似性を感じるからだ。ちょっと・・・話がずれた。


■裏を見ればどこでも腐っている家族関係・・・・・


僕は前回下記のように書いた。

*****************


>この胸がときめくような人間関係の腐った入り組み方は、いいねぇ(笑)。無垢のような顔をして、愛人三人を邸宅に住まわせるこの伯爵の度胸には恐れ入る。が、こういうものだったのであろう。妬みも嫉みも、大きな愛も、そして権力の座にあるものの防衛意識も。


*****************

家族というものは、どこも、少し裏をのぞけば腐臭がするものなのだと思う。


ましてや、少しでも大家族制度時代の名残がある家ならば間違いなく。けれど、家族というものは、そうしたドロドロの腐った部分と同時に、、、、深い愛(それが執着と紙一重だが)や尊敬などが入り混じっているのだと思う。そういうのが、本当の家族像と言うものだと、僕は思う。


なんか、バカな学者やコメンテイターがしたり顔に、道徳的模範的な家族愛がさも正しいような、ありうべき姿だと主張する様は、いつも僕は寒気がする。ばかじゃねぇ?ってね。人間奇麗ゴトばかりじゃないっつーの。真実には、常に両義性が宿るのさっ!。


たしかに郊外化して、都市の人間関係を喪失した核家族制度のクリーンさでは、ここまで入り組んだりしないだろうが、そのクリーンな現代の核家族からして、さまざまな感情のもつれで、平気で殺人まで起きるのだから。だから、領主や大土地所有制時代の地主・貴族の世界では、金と権力と伝統が入り混じるだけに、凄まじかろう。


・・・・つーか、僕のようなフツーの郊外化した核家族で育った薄い世代は、こういう濃い人間関係に憧れるのだ。谷崎潤一郎志賀直哉井上ひさしの世界だ。まぁ、実際はたいへんだろーけどね。


あれ?志賀直哉だっけ?、自分の父親が、実は父親の父親だった(苦笑)ってのは?。昔の大家族制では、いろいろな関係があったみたいだからねー(笑)



■気高い自尊心と他人を見下す傲慢さの混交


その貴族っぷりが、まず出ているのは、僕一押しのライナス君。邸宅で家庭教師に会ったときの最初の会話です。


****************


「初めまして ライナス君」


「気易く呼ぶな 使用人」


「・・・・・・・・どういう意味ですか?」


「聞こえなかったのか 使用人 立場をわきまえろ」


****************



・・・・・うぉぉぉぞくぞくする(笑)。


こういう壊れそうな繊細なほど、強い自意識・自尊心・傲慢さは、ゾクゾクする。だめだよ、ほれるよライナス君。まだ10代の最初ぐらいにして、すでにキング公爵家の直系の気位なんだねぇ。


こういう「家」や「伝統」にガチガチに縛り付けられた滅びゆく貴族性って、美しい、と思う。


これが貴族制度が残っている社会でやられたら、すごいムカつくが、滅び行く時代にこういうものを見ると、なんだか斜陽の最後の輝きを見せられるようで、ぐっとくる。


新撰組の土方歳三たちが、滅びるのがわかっていても幕府に忠節を尽くした真の侍であった、という真実の忠義と、そういった侍的な身分制度の因習から抜け出せなかった愚直さにぐっとくるのに似ている。


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まだまだ物語は、全体像を描きあげていないので、あまりあらすじはかかない。こういう物語は、終わりをどこに持ってくるかが難しいので。が、そうとうに面白い作品であることは間違いない。

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川原 由美子
観用少女(プランツ・ドール) (1)

★★★★☆星4つ半


『前略ミルクハウス』という名作を書いた川原由美子さんの作品だということで購入したもの。期待を裏切らない作品だった。1話完結的なショート集のような形式。物語の基本と本質が凝縮しているのは、なんといっても1巻。人気が出たので、続いたのだと思うが、ショートはやはり最初の巻に本質が凝縮される。


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このプランツドールの作品世界(たぶん想定は香港)では、貴族の嗜みとして、生きている少女の人形を育てて愛でるという趣味が存在している。


今で言えば、四谷シモンの人形愛 などのような人形への愛と類似のものであろう。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_eventnews_20040316b.htm


ただ、この作品世界では、この人形は生きており、そうしたペット?、観葉植物?である存在にまつわる数々のエピソードを描いた作品です。最初は、たぶんホラー作品として書いていたようだが、途中から独自の世界観を作り始めている。


人形には、いくつかの特徴があり、肉を持たないが故に偶像化しやすく、純粋な(かつ歪んだ)愛の関係を所有者との関係に構築しやすい。これは、とても面白いテーマだ。澁澤龍彦なんかがすきそうなテーマだなぁ。あと押井守監督のイノセンス。

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澁澤 龍彦
少女コレクション序説

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
イノセンス スタンダード版


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ちなみに、一番の少女的なるモノの本質が、描かれているのは、やはり第一話(笑)。

たぶん、大爆笑すると思うが・・・僕は大笑いしました。

ミルクと砂糖菓子しか与えておけば、永遠に少女として存在するのだが、主人公はあまりのかわいさに、お酒や様々な甘いものを食べさせてあげるようになり・・・・・


気づいたときには、デブった女!に成長してしまい(笑)


・・・・・激しく後悔するのだ。


自分はどこで、間違えたのか?(笑)と。



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とりわけお気に入りは、下記の話。


第三話『スノウホワイト』


第六話『ブルードール』


第七話『空中庭園』


とりわけ、六話は、難病に冒され、会社も首になり、なにもなくなって絶望している青年の最期の時間に付き合うプランツドールの話は、すごくぐっときた。


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ちなみに、川原さんの作品は、これを読まなきゃウソだろう!!


ミルクハウス

http://www.ebookjapan.jp/shop/title.asp?titleid=4208&genreid=17007




     

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