シニア犬 最期まで幸せでいてほしいから

ブログの説明を入力します。


テーマ:

抗酸化作用を目的としたサプリメント
 世の中には本当にたくさんのサプリがあり、すべてを説明していくなどということは不可能なわけでして、このブログにふさわしく(笑)、高齢犬に与えるサプリについて考えてみましょう。今日はその第一回として、抗酸化作用を目的としたサプリを解説します。
 加齢に伴って体内の活性酸素が増えるという話はご存知だと思います。活性酸素自体は身体の防御など有利に働く面があるのですが、増えすぎると正常な細胞自体を攻撃するようになってしまいます。若い時には余った活性酸素を打ち消す力が十分に備わっているのですが、加齢に伴い自らの抗酸化作用が弱くなる・・・つまり、酸化と抗酸化のバランスがくずれて、余った活性酸素のせいで全身の細胞内・細胞・臓器レベルにおいて酸化が生じ(錆びるという表現が良く使われます)、変性・減数・縮小していくとともに、糖尿病や高脂血症、癌などに罹患するというわけです。これはすべての動物に共通した現象で、簡潔に言ってしまえば、活性酸素は老化の主原因なのです。
 そこで、余った活性酸素をやっつけるために、抗酸化作用のある食品やサプリを積極的に取り入れようという発想がでてきたわけです。抗酸化作用をもつ有名どころにはビタミンC・ビタミンEを主とするビタミン群、アントシアニン・イソフラボン・カテキン・フラボノイドなど種々のポリフェノール、セサミン、コエンザイムQ10などがあげられます。抗酸化作用を持つこれらの物質は、一度に大量を摂取しても体の中に留め置くことはできないので、毎日少しずつ摂取することが大切です。ものによって、とりすぎは副作用をもたらすこともあります。
 これらの物質はいろいろな食べ物に含まれていることから、人では多くの食品を毎日バランスよく食べることが推奨されるわけですね。人間よりも考えられた組成、適切な材料のドッグフードを食する犬の方がバランスのとれた食生活をしているといえるかもしれません。食事を楽しむという観点は抜きになりますが、一部の犬を除けば、犬達はそれほど食へのこだわりはありませんから。

 抗酸化作用を目的としたサプリの投与について・・・シニア向けのフードの宣伝文句を読んでみてください。抗酸化物質がすでに添加されているものも多いのです。食事中に含まれているのならサプリは不要ということになります。それに、理論的には頷けますが、抗酸化作用サプリの犬への投与試験で信頼度の高い有効性を示した科学論文を見たことがありません。だから、まあ、特に強くはおすすめはしないというのが私の考えです。ああ、この一言で私は多くの会社を敵に回した気がする(笑)。もちろん、与えるのなら、前回書いたように材料や犬が消化吸収しやすい形になっているかなども調べてくださいね。次回はDHAとEPA、そして脳内神経伝達物質のいくつかに影響を与えるサプリについて書きます!See you!

いいね!した人  |  コメント(0)
最近の画像つき記事  もっと見る >>

テーマ:

本当に必要なの?

みなさんは、ワンズにサプリメント(以下サプリと略)を与えていますか?サプリの種類によっては結構お高いものもありますよね!そこで、サプリについて教えてほしいというご依頼をいただきましたので、今日は概要についてまとめます。また、サプリに何らかの効用があるとしたらどのような根拠なのか、特に高齢のワンズに与えられているサプリのいくつかを例にあげて次回以降に書いてみたいと思います。
 さて、動物用医薬品(動薬)は農林水産省(農水)の担当部署がそれぞれ丁寧な審査過程を経て認可を与えたもので、病気や疾患の治療・治療補助を目的としたものです。ちなみに、農水から動薬の認可過程を示した資料がインターネット上に出ていますから、興味のある方はご覧になってみてください!http://www.maff.go.jp/nval/sinsei/pdf/120426_retetuduki.pdf
  私も過去に何度か治験に参加したり、農水でのヒアリングに行ったりした経験がありますが、驚くほど丁寧に進められるものです。時間と労力とお金がたっぷりかかる・・・。でも、効果をうたうためにはそれだけの必要があるわけです。そして、認可された医薬品を使用したことによって生じた副作用などはすべて農水に報告され、一般の人でも見ることが出来るシステムが出来上がっています。
 一方、サプリはこのようなシステムを全く持っていません。だから、もちろん「この病気に効きますよ!」とか、「このような状態を改善しますよ!」というような宣伝は許されません。今日は動物のサプリの話ですが、人用のサプリも全く同じです。ちょっと注意して新聞広告でも見てみてください!ギリギリの線ですごく上手に書かれていますから(笑)。サプリの正式名称はdietary supplement、日本語に直すと栄養補助食品(健康補助食品という呼び方もされている)です。栄養補助食品ですよー。ここをしっかり押さえておかなくてはいけません!
だからサプリを選ぶなら、フードを選ぶときと同じ視点で選びましょう。何が原料なのか、賞味期限はいつまでか、保存目的等の添加物はどうか等々です。ちゃんと書かれているかだけでなく、しっかり読み取りましょう。

 正しい成分のフードを与えている限り、実はサプリは必要ありません。人でも、栄養に不足が無い限りサプリの摂取は不要であるというレポートがアメリカでも日本でも出ています。サプリの中には驚くようなものがあります。例えば、飲んでも消化管で吸収されないサプリはうん○になってでていくだけなのに、普通に販売されています。サプリには副作用がないなんて考えないでください。摂取しすぎは食べ物だって健康を害するのと同じで、特に特定の成分を高濃度に集めているサプリを必要以上に取ればいわゆる副作用が生じます。
 でも、獣医師をしていると、お薬は嫌だけど、サプリなら飲ませてみようかしら・・・という飼い主さんに多く出会います。そんな時、サプリの中でもいわゆる実験データを自分が持っていたり、会社が示していればお勧めすることがあります。さて、次回は具体例に触れていきましょう。See you!

 

いいね!した人  |  コメント(0)

テーマ:

指ごとたべないでー!

 皆さんの犬はおやつを指先でつまんで与えた時、そっと、優しいお口でとりますか?つまり、指ごと食べちゃうくらいの勢いで歯をあてながら取ったりはしませんか?小型犬は全くトレーニングなしでも優しく取る子がほとんどのように感じます。ラブラドールやゴールデンなどのレトリバー犬種も回収犬として獲物を傷つけないで運ぼうとする血のせいでしょうか、優しく咥えることができる犬が多いようです。残念ながら生まれつき優しいお口を持っていない犬たちには、トレーニングとして教えておかないと、一生、飼い主やおやつを与えようとした人が痛い思いをすることになります。わがやの犬たちの中でこのトレーニングを必要としたのはハスキー(2頭とも)とコイケルです。コリー(2頭とも)、シェルティー(2頭とも)、ポメラニアンは教える必要はありませんでした。ちなみに・・・コイケルは仲間たちの間で「クイケル」などと言われるほどに食いしん坊なので指ごと食べにくる犬のほうが多いようです(笑)。
 さて、教え方です。始めにドッグフード大の大きさの食べ物を握ったまま犬に近づけます。犬が匂いをかきたら手を開いて与えます。次は同じようにこぶしを近づけますが、犬が優しく舐めてくるまで与えるのを待ってください。もし、手ごと咥えようとしたら「痛っ」と少し強めに言って手をひっこめます。これを犬が優しく舐めてくるまで何回でも続けて繰り返してください。これができるようになったら、少し指は丸まった状態ですが指先におやつをもって同じように練習します。段階的に指の数を減らしていき、最終的には親指と人差し指だけで、どのように与えても優しいお口で取れるように練習していきます。犬が十分に優しいお口で取れるようになったら、コマンド「そっと」とか「やさしく」という言葉をかけてから、与えるようにしていきましょう。友人や家族にも練習に参加してもらうと良いでしょう。大切なのはどのステップであっても、犬が指に食らいついてきたら(笑)、必ず「痛っ」と強めに言って手をひっこめ、またすぐに繰り返すことです。他の訓練と一緒でこのやさしいお口の練習も、繰り返して行うことが大切です。朝・晩のフードを与える時を利用するのがよいと思います。
 すでにすごい勢いで食べ物に向かってくるようになっている犬に対して、手や指を使った練習は大変ですよね!というか、痛いからやめましょう。始めは食べ物をピンセットなどで挟んで練習するとよいですよ。やり方は手や指を使う時と同じです。ピンセットに歯を当ててきたら「痛っ」と少し強めに言ってひっこめます。犬が優しく舐めてくるまで繰り返してください。できるようになったら、コマンド「そっと」とか「やさしく」という言葉をいれての練習をくりかえしてから、実際に手を用いての練習を始めましょう!。

いいね!した人  |  コメント(0)