リサとガスパール。
等身大のこどもの姿を描いていて、とても面白い。
リサとガスパールのお話は(ペネロペもだけれど)、
生粋のパリっ子のアン・グットマンさんの気質がよく表れていて、
ちゃっかりとしていて、そしてどこかあっけらかんとした雰囲気。
イラストのかわいらしさで引きつけられた人も、
その絵と文章を読みすすめるうちに、
子供の姿を丁寧に観察して描かれているのに気がつくことでしょう。
でも、「悪いことをしたら反省して謝って終わる」といって展開を理想とする
従来の絵本の「教育的」な観点からすると、
失敗してもあっけらかんとして懲りない2人の姿に、
抵抗を感じる人も多いのも事実。
そのため、読み聞かせをする際に、この本を選ぶのを躊躇するという声もよく聞きます。
(実際、訳すときの文体もちょっと問題ありかなぁなんて、個人的には思っています)。
でもね、こどもなんてみんな、面白いことをしようとして失敗して、
ありゃりゃとなって、ま、いっか、と毎日をすごしているもの。
その経験ひとつひとつが、「生きる力」を生み出す原動力だと思うのです。
失敗しても懲りずにまた新しいアイディアを生み出す。
それこそ、「生きる力」なんだ、と。
確かに、読み聞かせには向いていないかもしれませんが、
こども自身が読むのには、とてもオススメの絵本です。
おもしろがりのタイプなら、きっと気に入ると思います。
息子は、げらげら笑いながら読んでいます。
実際に読んでいるこどもは、幼稚園くらいの子が多いのかもしれませんが、
むしろ、小学校低学年くらいの子の方が、リサとガスパールに共感して楽しめるかも。
リサとガスパールの日本語版には、思うところがあります。
まずは、どうして、こんなブツ切れのような字体にしちゃったの・・・・!ということ。
原書はもっと、すらすらっとした綺麗なフォントなのです。
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