2005-08-27

★TANS事故まとめ

テーマ:交通

ある日の午後7時、リマ国際空港に着いたとき、国内線の出口の周りにたくさんのマスコミが。

「トレドでも出てくるんやろ。あほらし」と思っていました。


その日は、8月の23日でした。



リマ14時30分発プカルパ経由イキトス行きのタンス航空204便ボーイング737型機が

8月23日15時06分、アマゾン地帯のプカルパ空港からおよそ4km離れた場所に墜落しました。


120人乗りの飛行機に乗っていたのはちょうど100人。

92人の乗客のうちペルー人は84人、外国人16人。

そのうちの8人がTANSのパイロット及び客室乗務員です。

(…数字は新聞によって違うので大体で把握してください)


8月26日現在


死者・行方不明者42人、生存者は58人です。


墜落した飛行機は三つに割れ、前部・中部に乗っていた乗客・乗員に死者が多かったとのことです。



         saqueo




生き残った乗客の証言。



YURI SALAS VALENCIA(37)


「空港まで後10分、というパイロットの声を聞きました。

 空は真っ黒で、どんどん機体の揺れが激しくなっていきました。

 嵐が本当に強く、見た感じ飛行機は低空飛行を始めたようでした。

 それから数分してからだとおもいます。強い衝撃を感じ、光と炎を見ました。

 火が僕の周りをとり囲み、顔に炎が迫り、鉄くずが飛んできました。

 穴が一つできていて、そこから二人出て行きました。

 僕も脱出する努力をしましたよ。

 一瞬、静寂があたりを包みました。

 しかしすぐに、誰かが僕を呼んで、機体が爆発するから出ようというのを聞きました。

 飛行機から出た僕達は、全く進むことができませんでした。

 降りたところは沼地で、強い雨が降っていたんです」


German Cornejo Marcalupu(26)


「衝撃で僕の体は吹っ飛ばされましたが、シートベルトをしていたので元に戻りました。

 その瞬間、操縦室から巨大な火の玉が出てきて、通路を走っていったのです」



墜落の原因はまだ特定できていませんが、専門家の分析による仮説は色々あり


十分なガソリンを積んでいなかった。

 リマよりプカルパの方がガソリンがかなり安い。

 だからプカルパにつけるくらいのぎりぎりのガソリンしか積んでなくて、途中で切れたのではないかと。

 これにはTANS社は思いっきり否定しています。


折からの強い風雨、森林火事による煙でさらに濃くなった霧で視界が悪く、着陸に失敗した。

 そしてこういうときには自動操縦に頼るのが望ましいが、

 パイロットは自分の腕に頼って着陸しようとしたのではないか。


・パイロットは自分の腕に頼らず自動操縦で着陸しようとした

 しかし本来プカルパで自動操縦による着陸は禁止されています。

 自動操縦に対応できるだけの設備が、プカルパの空港にはないからです。

 だから自動操縦で失敗してしまったのではないかと。


・突風によるコントロール喪失→胴体着陸

 着陸に不利な天候を見て空港上空を旋回。その時既にかなり低い位置を飛んでいたが

 その時来た強い突風により、飛行機は下にたたきつけられるように押し下げられた。

 既に機体を上空に戻すことが不可能な状態になったため、胴体着陸をした。



TANS社はアマゾン地帯のほかの民間航空機が行かないところにも飛行機で人が移動できるようにと

1963年に設立された、ペルー空軍運営の、国立の航空会社です。

スッチーの友達によると、TANSのパイロットは自動操縦より自分の腕を頼る傾向が強いそうです。

僻地への飛行を独占しているため、競争会社がありません。



飛行機が墜落したときに原因を特定する大きな手がかりになるのは、

墜落30分前までの音声記録、速度、高度、方向などを記録しているブラックボックスです。

プラックといわれてますが実際はオレンジ色とのことです。

二つあるうちの一つが既に回収されているのですが、もう一つは見つかっていません。



なぜ?



墜落したのはアマゾン地帯の沼地部分です。

ばらばらになった機体はおよそ半径500mの範囲にわたって散乱し、

多くは沼地の中に沈んでしまいます。

そして大勢の人がなくなった悲劇の場所ですが、既にここでは警察による監視にもかかわらず

地元民による金目のものの略奪が始まっているのです。


国立銀行あてに運ばれていた200万ソルのお金のうちの142万ソルが回収されましたが

残りは燃えたか盗まれたのだろうと。

もちろん置き去りになった乗客の持ち物も略奪されます。

しかし持ち去られるのはそれだけでなく、ばらばらになった飛行機の機体の


シート、タイヤ、着陸装置、ドア…


剥ぎ取れるものは何でも持ち去り、くず鉄やなんかでお金にするのです。

たとえばアルミの板は1kgあたり5ソルから10ソルで買い取ってもらえるそうです。


地元の人たちにとっても痛ましい事故であるに変わりないのですが、


「生活には変えられない」


との理論が彼らに生い茂る低木をなぎ倒すなたを持たせ、現場に向かわせるのです。

そしてそんな人たちがそれが何かも知らずに、ブラックボックスを持ち去った可能性が高いと。


ローマ法王ベネディクトⅩⅥのお悔やみの言葉もとどいていますが、痛ましいことです。



しかしそんな中、生き残った乗客達はトラブルの中で実に団結したチームワークを見せ、

自分の命を顧みず他人の命を救います。


そんな美談を、明日の記事に書きますね。



ということで、つづく…



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コメント

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4 ■気持ちはわかります

>ともははさん

なんだかんだいって事故とかのニュースなくても僕飛行機怖いですからね。

受身になって向こうのペースになっていたらわからないことばかりでつまらないし、
学ぶものが余りありません。最初は自分から話しかけていって、自分のペースで。
わからない時は遠慮せず「ゆっくり話せ」と。それを聞いてくれる人が友達です。

母の強さでがんばってください!!!

3 ■あ、いえいえ

主人の実家は、セルバではなくコスタです。
カヤオです。

TANSまでないにしても、日本でも最近航空機のトラブルをよく聞くので、すっかりビビってます。

今度はAAに乗るんです。

「ずうずうしくなること…」ですね。
セニョリータだった当時の私より、セニョーラになった今の私のほうがある意味有利ってことですね。
なんてったって、「母は強し」ですから!

2 ■いえいえ

航空会社も色々ありますので。会社によって全然違いますよ。それに飛行機事故など車の事故と比べて確率は全然低いですし。

特にTANS(100%ペルアーノ)は事故が多いと聞きますが、国際線であればTANSにのる必要はありません。でも実家ってもしかしてセルバ?

スペイン語能力は簡単にはつきませんが、ずうずうしくなることはもっと簡単かも。結構それってこっちで大切だったりします。

1 ■本当に痛ましいです

どこで起こったにせよ、事故というものは痛ましいものですね。特に今回はともはは一家にとっては、かなり切実なんですよ。実は9月の下旬に1週間帰省するんです!どうか無事にたどり着けるように、お祈りしてて下さい。私もkanさんのように自力でペルー&リマ事情が分かって、笑い飛ばせるだけのスペイン語力があればよかったなぁとつくづく思っています。続き、楽しみにしてますよ!

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