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天体はさしずめ10の番人だろうか


人間を大きなデパートだとしたら、各売り場の担当者みたいなものか


月コーナーでは、その人が小さい頃浸かっていた水、

吸っていた空気、

主食にしていた食べ物、

つまり人生の最初期にその人の体を作ったもの、気持ちの波を起こしたものが売られている

月のサイン(月星座)によって置いてあるもののカラーは異なる。

(また他天体とのアスペクトは経験のバリエーションを、ハウスは経験のトポスを示す(※))




言葉もまだあまり知らないとき、あなたは自身の出生時の月が象徴していることに漬け物のように浸かっていた。

体に染みた味は、

外的な環境についての「馴染むか馴染まないか」というもっともプリミティヴな生理的判断

における生涯の指標となる。

おふくろの味、とか三つ子の魂百までも、とか言うじゃないですか。つまりはそういう部分だ(または、過去のトラウマ・・・とか)

実際にお母さんの姿、お母さんとの関わり方がどうだったのかということを示している場合も多い。

どこにいようと、自分の月を再現することで人は「帰ってきたな」と感じる。月は存在の母胎。




苦い月を持つ人は甘い状況をどこか嘘臭く感じてしまうのかもしれない。

住み処を築く場としてわざわざ崖の突端を選ぶ人もいるかもしれない。これがオレにはしっくりくるんだ、と。

さまよえる月はさまようことの中にこそ自らの住み処があるのだと言うのかもしれない。

安心感も安定感も一元的なものではない。




月という素地をなかなか見せない人もいる。見せられる相手が極端に限られている場合もある。

これを出せればかなり楽になれる。楽になれる相手とは長く一緒にいれる。




月は馴染むか馴染まないか、気持ちいいか不快か、ということしか言わない。自分がそのように育まれてきたところのものに自動的に従うだけ。

一方太陽は結構難しい。

これは気分や性格というよりは成長のためのコンセプトで、哲学せよ、創造せよ、追い求めよ、戦え、とか言ってくる。

熱量が必要で、戦略も必要になってくる。

太陽を追い求める、なんて面倒なことは、みんなが自ら進んでやっているわけではない。









売り場はたいていはそこだけで孤立していない。

複数の天体同士の連携、または干渉し合う関係性というものがある。それがアスペクト

天体が役者、サインは役者の着る衣装だとしたら、アスペクトは役者同士の連携または干渉のあり方。

そしてハウスは役者の活躍するトポス、舞台設定だ。


世界大百科事典 第2版の解説
トポス【topos】

ギリシア語で〈場所〉を意味し,アリストテレスや古代修辞学では,議論に関係した事柄や話題を発見すべき場所(論点,観点)を表した語。またその〈場所〉は,空間的な配置を含むものとして古代記憶術で重視され,言葉やイメージの記憶に役立てられた。そのことは現代でも大きな意味をもつものとしてあらためて見なおされているが,トポスが重要な意味をもってきているのは,そのためだけでない。そのほかに,われわれにとって切実になってきたものとして,〈存在根拠としての場所〉〈身体的なものとしての場所〉〈象徴的なものとしての場所〉がある。
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