<7th July Tue>


今日はロンドン最大のテロ爆破事件からちょうど10年。あちこちで10周年記念行事があり、一分間の黙祷もありました。 このサイトに写真がたくさん載ってます(→こちら )。


ブログを初めてからすぐに起こったこの事件のことはその時にいくつか記事にして、「同時テロ 2005年7月」というブログテーマでまとめてありますが(→こちら )、さっき久し振りに読み返して、いろいろ思い出しました。


ほんのちょっとタイミングがずれていたら出勤途中の地下鉄で私も爆破で死んでいたかもしれなかったし、一日中会社の外で鳴り続けたサイレン、その日は帰宅できなくてホテルに泊ったこと等々。


でも、一番印象的だったのは、ロンドン市民の冷静な対応と、テロに屈せずという団結感でしょうか。


長年のIRAの脅威でテロには慣れてる上にニューヨークの911以来覚悟してたとは言え、意地にでも普通の生活を守ろうとする姿勢は素晴らしかったです(→こちら )。 爆破当日は交通がマヒしたため行く予定だったオペラがキャンセルになったものの、翌日からは劇場も公共交通機関も全て通常通り営業して、私も事件の2日後にはホランド・パークの半野外オペラに行って、生きてる喜びを噛み締めました。


あっという間の10年だったような気もする一方、ロンドンでのオリンピック開催が決定した翌日の出来事だったのですが、そのオリンピックも3年前に無事終わり、10年の年月を感じます。


あれ以来、世の中は平和になるどころかどんどん怖ろしいテロが多発しているのが悲しいですが、せめて平和への願いを込めて、鳩の写真でもアップしておきましょう。私は今日は会社行ってたのですが、今日我が家の庭に来てくれた鳩をトーチャンがたまたま撮ったので。 ピースチョキ





エサのナッツを食べに来てくれる常連さんの小鳥も今日撮ったようです。



紫陽花ももうすぐ満開



しかし、ロンドンでは困ったことも多く、明日夕方から地下鉄ストライキ。下手すると1日半マヒしちゃいます。 あ~、やだやだ。 .




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先週の不発爆破犯人の残りの3人が逮捕された。二人はロンドンの同じ場所で、一人はローマで。これで全員逮捕されたことに。


police raid

今日は特別武装部隊が多数でアジトを包囲し、銃撃戦も覚悟していたようだが、犯人二人は30分で降伏、怪我人もなく生け捕りにすることができて、先日のまちがい射殺事件の失態を挽回。先日捕まった犯人の白状が手掛かりにでもなったのだろうか。


でも、こいつらは単なる雑魚で、後ろに大きな組織がいるにちがいないから、これで終わりとは誰も思わない。逮捕された4人が口を割ることを怖れるグループが追い詰められて何をするかわからないから、本当に危険なのはこれからかも。今までは写真入りの指名手配犯人を皆で捜していたが、これからはまた顔の見えない人を怖れなきゃならない。

地下鉄の男性乗客の半分以上はリュックを持ってるし、リュック持ってる肌の黒い人の周りに緊張感が漂うのは仕方ないだろう。先日、残業の帰りで空いてる地下鉄の向かいの席に大きなリュックを持った若いアジア人が座ったのだが、こざっぱりしてとてもテロリストには見えずおそらくシティで働く人なのだろうが、彼イヤホーンを付けて目をつむり手をお祈りするときのように合わせていたわけ。多分音楽を聴いているんだろうけど、どこかで「自爆するイスラム教徒は実行直前に祈るので、そういう人には要注意」と読んだので、ぞーっとした私は、悪いとは思いつつ、次の駅で他の車両に移った。アジア系だけではなくて、今回逮捕されたのは東アフリカからの人たちだったから、肌の浅黒い人は皆怪しく見えてくる。

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折りしも、昨日IRAが暴力行為終結を正式に表明

IRAは王室メンバーや政治家、軍人の命は狙い、私がこの国に来てから実際に殺された人も多い。1984年、保守党大会開催中にホテルが爆破され数人が死亡した時はサッチャー首相も危なかった。怪我をして奥さんが一生車椅子になった閣僚もいた。ヨット遊びをしていたマウントバッテン卿一家が爆死したのもショッキングな事件だった。ハイドパークで演奏中のミリタリーバンドも数人殺された。

でも彼らは一般の民間人を犠牲にするのは避けようとしてくれて、建物は破壊したが、事前に通告をしてくれたので、何度も避難させられて不便な思いはしたが、それで死ぬとはあまり思わなかった。

それが今回との大きなちがい。


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因みに、先日まちがって警官に射殺されたブラジル人は、2年前に学生ビザが切れてから違法滞在していて、更にパスポートに偽造スタンプが押してあったそうで、それが後ろめたくて警察の止まれという命令に背いたかもしれないということ。


違法滞在者といえば、1ケ月程前に推定人数が発表されたのだが、数百万人いるかもしれなくて、それだと10人に一人近い割合になるということで、皆がびっくりしたばかり。難民の数もすごい。


まあ、皆が違法ででも滞在したがるというのは、ここが良い国であるという証でもあるわけだから、これはこれで評価すべきことなんだろう。勿論これは大問題だから、最近一段と規則が厳しくなっているけど。 

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しかし、最近色んなことが起きる中、一番驚いたのは昨日のバーミンガムの竜巻。マイルドな気候で天災がほとんどないこの国で、竜巻よ! 怪我人も出て、そりゃびっくりしたこと!

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LONDON STANDS UNITED

これをタイトルとして、ケン・リビングストン市長が言ったことをイブニング・スタンダード紙が反テロのキャンペーンとしてポスターにして、あちこちに掲げてあります。


"London is the whole world in one city.

We are united in the face of these attacks.

Lodoners will not let anyone divide them."

原文のまま味わって下さい。



一応訳すと、



ロンドンにはあらゆる人種と宗教があり、一つの都市に全世界が存在している。

我々は今これらの攻撃をものともせずに団結している。

ロンドン市民は、誰にも自分たちを分断させはしない。



要するに、


世界中のあらゆる人が集まって共存してきたロンドンは、攻撃にさらされても立派に団結しているんだ。

テロリストになど仲を裂かれてたまるか!  


ってことです。




本当に色んな人がいるので、私のような外国人も間借り感覚ではなく、ここの住民だと思えるわけです。

ロンドンはイギリスではありません。

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Oh, no!

昨日の警官による地下鉄内でのテロ容疑者の射殺事件、実は殺されたのは関連の無い26歳のブラジル人でした。

今日正式に発表があり、警察は遺憾の意を表明しました。


テロのアジトとして警察に監視されていた家から出てきて、真夏に厚いジャケットを着て、あれだけ止まるように命令されたのに必死で逃げたからには、追っているのは警察だとわからなかったかもしれないし(私服警官だったので)英語が理解できなかったのかもしれないという事を考慮に入れても、何か後ろめたいことがあったのでしょうが、不幸な出来事でした。


容疑者がまさに自爆スイッチを押すところだと信じたからこそ取った行動であり、射撃した警察官を個人的に責めることはできませんが、もしそのアジト自体の情報がまちがっていたとすると、これは警察に対する信頼問題です。昨夜はあくまでも彼は直接関与したと言っていたのに一夜明けたら間違いでした、というのはあまりにも不手際です。しかもブラジル人をパキスタン人と間違えるなんて。


shot dead 犠牲者


今回は特別に警官に発砲許可が出ている状況で起こった事件ですが、今後は常時武装について検討することもあろうかと思われ、この複雑な多民族社会で警察への信頼はとても重要なことです。すでにイスラム教徒からこのshoot-to-kill方針は見直しすべきだという意見も出されており、それは当然理解できるのですが、テロに強硬に立ち向かうことも大切であり、バランスが難しいところです。

このような非常事態に強硬な態度を取ることは必要であると私は思いますが、この件については、世論の動向等がわかったらまたお知らせします。


最近、警察組織内の人種差別がときおり問題にはされますが(これは警察に限らずどの職においてもですが)、汚職などの不祥事はほとんど聞かないので、国民に信頼されている英国の警察、極めて困難な問題に直面してしますが、全力を尽くして挽回して欲しいものです。



今日エジプトでまた西洋人を狙ったテロ爆破事件が起こり88人が死亡しました。今まではこの手のニュースを聞いても「ああそうか」といわば他人事でしたが、今回は同じ犯行グループの仕業かもしれないわけで、とても身近に感じられ、あらためてショックを受けています。


こんなおぞましい出来事がしょっちゅう起こる環境で育つ若い人たちは可哀相です。

今日またとてもショッキングなことが起こりました。
警官がテロ容疑者を射殺したのです。

昨日の爆破未遂事件に関与したと思われるパキスタン系の男性を私服警官数人が路上で追い掛け、地下鉄の車内に逃げ込んで倒れたところを至近距離からピストルで頭部に5発撃ち込んだのです。
しかも乗客の目の前で。
イギリスではたまにギャング同士の撃ち合いはあるものの、普通の人でピストルを持ってる人はまずいないし、警察官も余程危険な任務を遂行するとき以外は銃で武装していません。警官がピストルで武装すると、犯罪者も持ち始め、そうするといずれは一般人も自己防衛のために持つのが当たり前というアメリカのようなgun cultureの社会になってしまうと思っているからで、警察自身が武装するのを拒否しているようです。

そんなロンドンで警官が逮捕ではなくいきなり射殺するなんて、もうびっくり仰天です。

爆弾騒ぎには慣れていますが、発砲事件は極めて稀なので、こちらの方がショックです。射殺された男はまさに自爆しようとしていたとされていますが、身元も明らかにされておらず、真相はわかりません。昨日の事件と関係があるとの疑いで警察に尾行されていたようですが。

ロンドンのあちこちで大規模な強制家宅捜査や逮捕が相次ぎましたが、射殺から数時間後に、昨日の不発事件の実行犯4人の監視カメラでの写真が公開され、市民の協力を求めています。射殺された容疑者がその4人のうちの一人かどうかは明らかにされていません。4人とも直後にそれぞれの現場から走って逃げるのを目撃されており、一旦は組み伏せられたのに振り切って逃亡した男もいます。

昨日の4つの爆弾が全て不発に終わった理由は、2週間前の弾薬と同じときに作られたため既に古くなっていたのが原因という説と、新たに作ったけれど調合がまずかったためという説があります。ゴムの燃えるような臭いと発煙があったので、化学兵器かと怖れた人もいたようです。
不発弾はいま検証中ですが、重要な手掛かりとして警察は手に入ったことを喜んでいるとのこと。爆発していたら大惨事になったところでしたが、この幸運を生かし、一気に解決の糸口になりますよう。
私は先週に続き週末出勤しようかとも思いましたが、こんな時に都心に出掛けて家族に心配させたくないので、代わりに今夜残業。来週必死でやればなんとかなるでしょう。いつもこんなに忙しいわけではないのですが、今月は諸事情が重なったし、そろそろ8月に日本に行くための前倒し作業もしなくてはならないのでちょっと大変なだけです。
週末はゆっくりして、緊張感をほぐせればいいなあ~。