<9月22日(水)>

日本の皆様は台風で大変でしたね。私は小さい時に伊勢湾台風を経験してます。

天災のほとんどないイギリスで安心して暮らしてる私ですが、日曜からの観劇5連チャンが終了DASH! 後半3つはコンサートだったので早く終わりそんなに大変じゃなかったとは言え、着物も3回着たし、仕事が忙しい中全て無事に行けてやれやれ。

で、書くことが又溜まったわけですが、あらたに書いてアップする余裕はないので、前から準備してあった「えーっ! 何を今更」的な以前の観劇記録で失礼します。

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1ケ月以上も前に観たバレエのことを今更アップするのも気が引けるんですが、バレエには滅多に行かないんだし、しかもロシアはサンクトペテルブルグから遥々来てくれたんだし、良い写真も撮れたし(容貌の貧しい人の多いオペラと違い、バレエダンサーは当然ながらほっそりして美しい)、そして自分が老後に「ああ、そうだった、こういうのも観たんだったわ」、と老眼しょぼつかせながら(これは今でもそうじゃないの?)楽しむために書いてるブログだから、1ケ月くらい遅れたくらいいいじゃないのさ。


そして、なによりも、世界的に有名なウリアナ・ロパートキナUliana Lopatkinaをまじかに観られたんですもんね。7月に観た白鳥の湖はすでにアップ済みですが(→こちら )、今回はあと2回観たのをまとめて記録に残しておきます。


オペラ三昧イン・ロンドン


1アンナ・カレーニナ Anna Karenina


まず8月10日に観たのは言わずとしてたトルストイの名作で、政府高官の妻アンナが若い将校に入れあげた挙句、線路に身を投げるという悲恋物語ですが、原作通りには時間的にも心理描写的にも無理なので、あちこち端折ってエッセンスだけになっていてすっきりした展開です。


私のバレエ鑑賞は体操競技観戦と似たようなもので、くるくるピョンピョンしてなんぼ、エネルギッシュなアクロバット的要素が一番楽しんでいるようなので、こういう芝居的要素の強い内容は苦手かもと心配してたんですが、そこはロパートキナのきめ細やかな演技と人妻の恋する悦びと苦悩を全身で表現してアンナになりきってる超一流の芸に感動しました。しなやかで上品で、すんごく素敵ドキドキ


本この小説はたしか中学生くらいの時に読んだきりだけど、多少は人生のキビもわかる歳になった今また接したらきっともっと楽しめるに違いないわけで、このバレエを観てあらためてじっくり読んでみたいなと思ったのですが、私にとってはもうアンナのイメージはロパートキナよ(読みながら想像するアンナ・ロパートキナは薄化粧で、足を高く上げたりしたりしないですけどねにひひ)。


オペラ三昧イン・ロンドン        オペラ三昧イン・ロンドン


浮気相手のヴロンスキー役のユリ・スメカロフも若くてチャーミングで踊りも上手。こういう静かな動きの方が難しいと思うんだけど、ロパートキナと二人で熱く踊り演じて素晴らしいパフォーマンスでした、ラブラブ


かのアンナ・パヴロワのために創られたバレエで、作曲は彼女のご主人だそうですが、一見ミスマッチなモダンでちょっと前衛的な音楽が不思議にドラマチックでなかなか良かったです。セットも、大きな汽車が出てきて、力入ってましたわ。オペラ三昧イン・ロンドン

          オペラ三昧イン・ロンドン

       オペラ三昧イン・ロンドン



時計そして、

しっかりした原作に基づくリアルな登場人物のシリアスな物語にぐっと来た3日後、今度はいかにもバレエらしく荒唐無稽で感情移入など不可能な軽薄なヤツを観に行きました(いえ、もっと理解すれば深い味わいがあるんでしょうけど)。


オペラ三昧イン・ロンドン

2バヤデーレ La Bayadere


どんなお話かは以前の記事をご覧頂くとして(→こちら )、要するに、オペラのアイーダに似てるんですが、エジプトをインドに変えて、王様の娘と愛する女性の間で節操なく二股掛ける男性版「お金&パワーと愛とどっちが大事よ?」のお話。アイーダのラダメスは一貫して愛を貫くけど、このバレエのソロスって・・。まあ、アホらしい内容については四の五の言わず、エキゾチックな設定を楽しみましょう。


音楽 Ludwig Minkus

振付 Marius Petipa


Nikiya(貧しい巫女) Uliana Lopatkina

Gamzatti(金持娘) Anastasia Kolegova

Solor(優柔不断二股男) Daniil Korsuntsev


ニキヤはいわば脇役なんですが、他のダンサーとは格の違う存在感と、こんな役でもけなげに全身全霊で演技するロパートキナはさすがで、まじかでみると目の表情から指先まで完璧。


でも、印象に残るのは彼女の素晴らしさだけで、他の人がぱっとしなかったのが残念。恋人役のDaniil Korsuntsevは、白鳥の湖でも王子様で出てたんですが、長身で見た目は良いんですが、大柄な体を持て余して、それなりに迫力はあるけど大味でシャープに欠け、彼のソロ場面も「マリインスキーともあろう一流バレエ団、他にもっと上手い人がいるだろうに・・」と不満が募りました。


というわけで、


ROHでのマリインスキー引越公演には、オペラの夏枯れシーズンでヒマだったこともあり4演目(白鳥の湖、ドン・キホーテ、アンナ・カレーニナ、バヤデーレ)と行き、全て至近距離でお安く観られたので満足。その内3つが私が唯一知ってたダンサーであるロパートキナで、後で考えれば、もうちょっと調べて他の人も観たかったような気もするけど、バレエにまで足を突っ込む余裕はないので、ロパートキナを堪能できたことだけで良しとしましょう。


オペラ三昧イン・ロンドン    オペラ三昧イン・ロンドン

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