＜７月２３日（土）＞
オペラシーズンが終わってしまいヒマなので、先週はトーチャンと映画に行ったり、友人とレストランに行ったり、普段は昼休みに行ってるジムに夕方からゆっくり行って自転車こぎとヨガ・クラスと水泳を続けてやったりして（←アホ）、いつもと違う楽しみ方ができました。そう、しばらくはジム三昧して体重２キロ減を目的にしよう。
先週はテレビでハリポタ映画の一作目を観たけど、今日は２作目を観ました。最終作を観てからだと、全て辻褄が合って納得。これから毎週やってくれると嬉しいな （って、ＤＶＤ全部持ってるんだからそれ観りゃいいのに）。
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マスネのCendrillonサンドリオン（シンデレラ）を２回観に行きましたが、一回目と２回目でこんなに違う印象だったのは初めてかも。
Composer Jules Massenet
Director Laurent Pelly
Set designs Barbara de Limburg
Costume designs Laurent Pelly/Jean-Jacques Delmotte
Lighting design Duane Schuler
Choreography Laura Scozzi
Conductor Bertrand de Billy
Cendrillon Joyce DiDonato
La Fée Eglise Gutiérrez
Le Prince Charmant Alice Coote
Madame de la Haltière Ewa Podles
Pandolfe Jean-Philippe Lafont
Noémie Madeleine Pierard
Dorothée Kai Rüütel
Roi Jeremy White
Doyen de la Faculté Harry Nicoll
Surintendant des Plaisirs Dawid Kimberg
まず最初は７月２日のドレス・リハーサル。運よく舞台袖の良い席が買えてまじかに観ることができたのできてとてもハッピー（値段もうんと安いし）。
このローラン・ペリーのプロダクションはロンドンでは初登場ですが、サンタフェ・オペラでご披露済み。写真で見てビジュアル的には期待できるとは思ってましたが、期待以上に綺麗なファンタジーで、特にウィットに富んだ衣装が素晴らしいし、振り付けも面白くて、とても楽しめました
パフォーマンスも、ジョイス・ディドナートが上手なのは当たり前ですが、今まで何度か聴いて上手だとは思っても惹かれることがなかった王子様役のアリス・クートに初めてが聴き惚れ、こんなのがあることすら知らなかったオペラ自体は、特に印象に残るアリアはないもののマスネらしい甘美さで心地良さ満点
フランス語も華やかでいいわあ。
しかし、とても楽しめたものの、もう一度聴きたいかと問われたら、「さあ、どうかしら？」という感じでしたが、一応７月１１日に又行って、逆側から見たところ、
これが退屈で退屈で・・・
どんなに上手に演奏してもつまらないに違いないメリハリのない音楽がだらだらと続くんですもの。
オケ部分の多くはバレエに使われてるらしいのですが、バレエは音楽が主役ではないからいいけど、オペラがこれでは。意地悪な継母は漫画チックにデフォルメされてて面白いけど、一緒に暮らしてるのにシンデレラを守ることすらできないふがいない善良な実の父親はまるで役そのものみたいにつまんないキャラなのに長々と出しゃばってうんざり・・・とか、構成がまずいんでしょう。
ディドナートは文句なく上手なの見せ場がなくてぱっとしなくて勿体ないし、今回はそれほど悪くないと思った魔法使い役のEglise Gutiérrezは再び聴くとやっぱり弱くて不安定なのでダムラウの代役だったベルリンのへなへなルチアを思い出してしまい腹が立った程（秋の夢遊病の女は彼女だから、またワラ人形か・・）
アリス・クートの王子様だけは又盛り上がったけど、要するに、一回目に楽しめたのはほぼ全面的にビジュアル面のおかげであってオペラ自体には魅力がないので、同じマスネのタイスやマノン、ウェルテルなどと並び称される作品にはなり得ないでしょう。
このプロダクション、お馴染みのストーリーだし綺麗で華やかな舞台だから、ファミリー向けにクリスマス時期にやって子供に見せてあげるには良いでしょうけど。
