7月7日、ウィグモア・ホールのSir Thomas Allenのリサイタルに行きました。

(随分前のことですみません。書く順番も無茶苦茶だし)

久し振りにウィグモアの会員になった私が会員先行予約の時には申し込まなかったけれど結局行ったのは、ブログ仲間のしまさんをご案内するためで、ウィグモアで彼はお馴染過ぎるせいか、一般予約でも席は結構余ってた中、わざわざ日本からいらしたアレン大ファンのしまさんに大接近遭遇体験をして頂こうと最前列をご用意しました。

隣が空いてなかったので私は真後ろの席でしたが、図らずもこの位置のおかげで、しまさんの和服姿 (後ろからですが)とサー・アレンを一緒に写真に撮ることができました。


トーマス・アレン ウィグモア・ホール

!?「しかし、アレンがキャンセルしなくてよかったな~。後姿しか見えないけど、しまさん楽しんで下さってるかしら。

舞台から1メートルのところに着物着た人が座ってたら当然アレンも気付いてくれて、「あ、2月に着物で私のCDサイン会に来てくれたのと同じ女性かな?」と思い出してくれたかもしれないわよね。

しまさんのためにカーテンコールで良い写真撮らなくちゃ」

などということばかり気になったので、コンサート自体は二の次だったような。



Baritone Sir Thomas Allen

Piano Malcolm Martinaur

Members of the Aurora Orchestra

ブーケ1Poulenc and Courtly Love

Debussy Trois ballades de Villon
Poulenc Songs from Poèmes de Ronsard
Duparc L'invitation au voyage; Soupir; Le manoir de Rosemonde
Ravel Don Quichotte a Dulcinée
Poulenc Le bestiaire; Le bal masqué


今夜の演目の予習を怠らなかったしまさんとは大違いの私は始ってからプログラムを見て「そうだった、今日はプーランクを中心にしたフランス物だった」と。

第一部はこれもまたここではお馴染過ぎるマルカム・マルティノーのピアノ伴奏でいかにもウィグモアらしく淡々と進行。でも表面上は平静でも、ロンドンの音楽通が集まる(私も行くが)ウィグモアの聴衆の耳は厳しいですからね、アレンも気が抜けないでしょう。でも厳しくても、我らがアレンとマルカムという親しみと暖かさに満ちた雰囲気なのが心地良いです。

歌曲を聴くときは時は始る前にプログラムでざっと英語訳に目を通しておき、演奏中は原語で追いながらちらちらと英語訳を見るのですが(だから忙しい)、今日は事前に目を通す余裕がなかったので、いきなり本番。細かいニュアンスは勿論わかりませんが(いつだってわからない)、ふんふん、アレンの鼻に掛かった声はフランス語に向いてるかも、今日の調子はまあまかな、60過ぎてもこれだけ声が出れば立派立派。

しかし、いくら暗譜で(当然)誠意を込めて歌っても、マルカムの伴奏で歌うだけではマンネリ感は拭えないと思ったか、後半は小編成のオーロラ・オーケストラを率いての登場。10人程のメンバーは皆さん若いので、雰囲気がぐっと若返ってフレッシュ。


目あ、第一ヴァイオリンはあの鈴木雅明さんのコンサート で感心した行儀の悪いおにいさんだ(感心したのは演奏の上手さであって、大股広げて座っていたのはペケよ)。


Britten Sinfoniaとこちらと掛け持ちしてコンマスしてるんだったら更にすごい彼の名前もわかりました。Thomas Gould。覚えておきましょう。

   Thomas Allen Wigmore Hall   
               トーマスじいちゃんとトーマスにいちゃん、何話してるのかな?


その若トーマス君だけではなくて、このオケは一人一人の技術がすごく確かで、各楽器のソロもしょっちゅう出てくるのですが、皆どんぴしゃ。
アレンの伴奏というよりは歌が少し入った室内楽でオケが中心。アレンは真中で高椅子に座って老眼鏡で音譜を追いながら、オケの演奏をキョロキョロ。特に最後のプーランクの「仮面舞踏会」はユーモアに溢れた楽しい曲で、歌詞を追う必要もない私は舞台に集中し、初めて聴くモダンで洒落たプーランクを楽しみました。

というわけで、前半後半でがらっとちがう構成で印象に残るコンサートになりました。

カメラウィグモアホールで写真を撮る人はまずいないので、いつもびくびくしながらこっそり手早くちょっとだけなのですが、今日はわざわざ日本から来た方のためだし、着物の二人は最初から爺さん婆さんばかりの聴衆の中では浮いてたから、不審な挙動も許しえもらえるだろうと、たくさん撮っちゃいました。

詳しいことは、熱い想いで濃い鑑賞をなさったしまさんのブログ記事 でご覧下さい。


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