<12th May Fri>

昨夜は急遽、バレエ「マイヤリング」(ワトソン、オシポワ)に行きましたが、客席で発見した俳優レイフ・ファインズをまじかに何度も見ることが出来ました(オーケストラストール入口で待ち構えたからね)。 その席でジーンズ姿なんて普通だったらヒンシュクものですが、さすがに華があって素敵ドキドキ

----------------------------------------------

ドン・カルロについての椿姫的解釈は過去記事をご覧下さいですが(→こちら 昔は丁寧に書いてたんだ、今よりずっと忙しかったのに・・)、要するに、スペイン最盛期のフィリッポ2世の3人目の妻とパープリンな息子ドン・カルロとのでっちあげロマンス。 ヴェルディらしい重厚で美しい音楽です。

 

このプロダクションは今までに3回やってて、

 

① 2008年のプレミエ(→こちら)はヴィラゾン、ポプラフスカヤ、キーンリーサイド、フルラネット、ガナッシ

② 2009年(→こちら)はカウフマン、ポプラフスカヤ、キーンリーサイド、フルラネット

③ 2013年(→こちら)はカウフマン、ハルテロス、クヴィエチェン、フルラネット

 

それに比べると今回は当初からぱっとしない歌手陣だったのが、キャンセルが二人出た後は無残なことになってしまいましたショボーン

 

Music Giuseppe Verdi

Libretto Joseph Méry and Camille du Locle

Director Nicholas Hytner

Designer Bob Crowley

Lighting designer Mark Henderson

Conductor Bertrand de Billy
Don Carlo Bryan Hymel
Rodrigo, Marquis of Posa Christoph Pohl (Ludovic Tezierの代役)
Elizabeth of Valois Kristin Lewis (Krassimira Stoyanovaの代役)
Princess Eboli Ekaterina Semenchuk
King Philip II Ildar Abdrazakov
Grand Inquisitor  Josh Davis
Carlos V Andrea Mastroni
Voice from Heaven Francesca Chiejina
Tebaldo  Emily Edmonds
 

私が観たのはドレス・リハーサルですから、もしわざと手を抜いてたとしたら見当違いの辛口になりますが(と言いながら、皆さん本気で歌ってたようにみえまたのは確か)、特にひどかったのは代役の二人ゲロー

 

エリザベッタのクリスティン・ルイスはしょぼい高音と熱のこもらない演技で主役らしい華が全くなく、これでは誰がドン・カルロでもケミストリーも期待できません。エレガントで歌も素晴らしかったハルテロスと比べちゃいけませんが、全ての面でレベル低過ぎ。せめてもう少し振る舞いだけでも王女様らしくできないものか・・。

 

初日の10日前にテジエがキャンセルして一気にテンション下がったロドリーゴはクリストフ・ポールという無名のバリトンで、声は悪くないのに、余りにも薄~い歌唱と芝居で存在感ゼロ以下。 2015年秋にROHでMorgan und Abendという新作の主役でしたが(→こちら)、その時は静かな作品に合ってて悪くなかったですが、重厚なヴェルディには軽過ぎます。 キーンリーサイドとクヴィエチェンの熱い歌と演技と比べると、例えばドンカルロに「俺が信用できないのか」、と迫る場面ですらただ突っ立って何の感情も込めないなんて、あり得ない。個人的理由で降板したテジエを恨むわ、もう・・。 代役はもう一人いますが、いくらなんでもこれよりはましでしょう。でなければ、もうROHは終わりだダウン 

 

ドン・カルロは、どうしてもカウフマンと比べてしまい、しかも何度か聴いたカウフマンの中では私はこれが一番好きなので、誰が歌っても敵うわけがないのですが、ブライアン・ハイメルはさすがにちゃんと芝居はしてたし長丁場を安定した歌唱で乗り切りました。でもROHには出過ぎで聞き飽きてるのとべチャっとした声が好きになれないので、途中でくたばって他のテノールが出てくれるといいなあ(その為に最終日の切符は一応キープしておこうかな)。

 

フィリッポ2世役は今までずっとフルラネットだったのでやっと違う人で聴けたのは嬉しかったのですが、期待が高かったイルダー・アブドラザコフは声が硬かったのと声量がいまいちで少々失望。 この役ではフルラネットの重くて深い威厳ある迫力には遠く及びません。

 

唯一の救いはエボリ公女のエカテリーナ・セメンチュク。今まで大した人が出てないこともあり、これまでで彼女がベスト。 この日一番聞惚れました。

 

とは言え、ROHでは余程でない限り歌手にはブーイングはしないのに宗教裁判長があまりにも声が出なくてブーイングされてましたが、この人は本番には出ないようです。

 

今夜が本番の初日ですが、リハーサルと同じ程度だったら★★評価が並んじゃうわね、きっとショック

 

というわけで、折角の素晴らしいヴェルディが台無しとまでは言いませんが、最近のROHの凋落ぶりをまざまざと感じて悲しくて溜まらないパフォーマンスでしたしょぼん。 こんな貧しい顔ぶれのばかりだったら行く気も失せるだけでなくブログ書いたって誰も読みたくもないでしょうから、大袈裟に言えば私のライフスタイルの見直しが必要かも・・滝汗

 

追記:初日のレヴューが出揃いましたが、ほとんど3ツ星。2ツ星がないのも驚きですが、なんと4ツ星まであるのにはびっくり仰天。やっぱりリハーサルは手を抜いてたってこと? しかし、4ツ星与えた人って以前のチーム観たことあんのかよ? 比べたら雲泥の差なのに)

クリックで記事に飛びます。
Evening Standard ★★★★
Financial Times ★★★
Times (£) ★★★
Bachtrack ★★★
The Stage ★★★
Guardian ★★★
Telegraph ★★★
Independent ★★★
What'sOnStage ★★★

 


クラシックランキング

AD