<30th May Thus>

今年はこの50年で最も気温の低い春だと発表になりましたが、ほんとに寒い。明日は20度くらいになるという予報だけど、あてになるもんか。先週も同じこと言われて、薄着で出掛けたら、風邪ひいちゃいましたもんね(すっかり治りました)。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


昨日からトップに載せてるハンサムな男性は誰だろうと思ってらっしゃる方も多いでしょうが、昨日、バービカンであったヘンデルのイメネオのコンサート・オペラでタイトルロールを歌ったイタリア人バリトンのヴィットリオ・プラートです。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
オペラファンでもきっと知らない無名のバリトンでしょうけど、背も高いし、ご覧の通り、オペラ歌手というよりもモデル系の容貌の彼(私の好みではないけど)、これで歌が上手なら鬼に金棒なんですが、そうは上手くいく筈がないですよね、信じられないくらい下手くそでしたむっ


ったく、どうしてこんな人がこの役で出られるの?パンチ!


これだけの容姿なんだし、オペラは諦めて、他の道で頑張ったほうがいいのではないでしょうか?


もう一人のバリトンも劣らず下手だったので、指揮者クリストファー・ホッグウッドの趣味を疑うわ。その上、カウンターテノールのDavid Danielsも出る予定だったんですよ、実は。それが避けられたのは幸いだったけど、この二人が思い切り足を引っ張って、私がここで聴いたコンサート・オペラの中では最低の水準ダウン


イメネオは、ヘンデル最後のイタリアン・オペラで、ヘンデルらしい美しく華やかなアリアがわんさか。

古代ギリシャが舞台で、海賊にさらわれた巫女さんRosmereを勇者イメネオが救出し、そのご褒美に嫁にくれと言い、彼女の父親も賛成するが、彼女にはティリントという恋人が。こういう場合、最後は愛し合う二人(ソプラノとカストラート)が結ばれるのが当たり前なんだけど、なんとこのオペラでは、普通は横恋慕しても振られてしまうバリトンを彼女自信が婿に選ぶんですね、これが。どういう経緯で変心したのか、その部分で居眠りしちゃったのでわからないけど、この手の話にありがちなゼウスとかの神様の干渉もなく、彼女なりに考えたのかしら?



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン) Handel Imeneo

Academy of Ancient Music
Christopher Hogwood conductor
Rebecca Bottone Rosmene
Lucy Crowe Clomiri
Renata Pokupić (David Danielsの代役) Tirinto
Vittorio Prato Imeneo
Stephan Loges Argenio

Choir of the AAM


女性軍も、本当は上手なのに、実力を出せない人が二人。


大躍進中の金髪イギリス人ソプラノのルーシー・クロウは、風邪ひいてたのか、いつもの清らかさがなく、声がちょっとかすれてたのが残念。


ダニエルズの代役でメゾ・ソプラノのズボン役のレナータ・ポクピックも、3年前のROHのタメルラーノ(→こちら )では脇役で光ってたのに、今日は、テクニックはなかなかだけど、輪郭のはっきりしない声に聴こえてしまい、ちょっと失望。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
黒いスーツ姿は素敵でしたけどね。コンサートオペラのズボン役では皆さんそれなりに工夫して男っぽい衣装なんですが、レナータ嬢は靴にまで気を配り、細かい所まで洒落てました宝石ブルー
     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


アップそんな中で、唯一人、高らかに響き渡った声は、二人の男性から求愛されて板ばさみになるヒロイン役のレベッカ・ボトン
イギリス人ソプラノの彼女、何度か主に新作オペラのちょい役で聴いたことがあるのですが、細いけど立派な声量と、きれいに付き抜けるユニークな声の持ち主だといつも思ってました。その実力が認められて、最近は色んな分野で活躍してるようですが、こんな素晴らしいヒロインぶりを聴けて嬉しいです。貴女がいなかったら惨めなコンサートになってたでしょうから、救ってくれてありがとう。いつもはボーイッシュな雰囲気だけど、今日は紫色のドレスでフェミニンでチャーミングだったし。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
しかし、


歌はナンでも、ホッグウッド指揮の弾けるようなオケ演奏は素晴らしくて、これならヘンデル先生もそうお怒りにはなりますまい。

最前列だったので、譜面で顔が隠れたりしてろくな写真が撮れなかったけど、やっぱり至近距離から聴くのが好き。


さあ、明日は、またしつこく湖上の美人だ。最後だから気合を入れて聴いてきましょう。




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<28th May Tue>

昨日までの3連休は良いお天気だったのに、一回オペラに行っただけで、あとはひきこもっていたのは勿体なかったかな。今日から又冬に逆戻りで寒いったら。

今月はオペラだけでも忙しいのに、コンサートもあって充実。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
5月22日、バービカンのLondon Symphony Orchestraのコンサートに行きました。


一年以上も前に買った切符ですが、「あら、ゲルギエフ指揮者の祝60歳バースデー・ガラ・コンサートですって。私の60歳の誕生日も近いから便乗しちゃおうっと」、という魂胆でした。手の平をひらひらさせる指揮は嫌いなんだけど。


1ケ月前にバービカンから連絡があって、「舞台を拡張するので、あなたがお持ちの最前列から移動して頂きます」、と言われ、前から6列目の一番高い席に座られてもらえたのもラッキー(最前列が定番席の私は、時々同じ理由で移されちゃうけど、時にはうんと後ろにされて憤慨することもあり)


本当の誕生日であった5月2日にサンクトペテルブルグで行われたマリリンスキー第二劇場のグランド・オープンの超豪華メンバーのガラに敵う筈がないのはわかってますが、それにしても、ここまで差を付けられたら、やる気のないのがばれちゃいましたね。LSOが企画したんでしょうか、お世話になってる常任指揮者であるゲルギエフ先生のめでたいイベントの割に、ロシア人を中心とした出演者が実にしょぼかったしょぼん


でも、一人だけ上手な人がいたので、そのめっけものを忘れないためにも記録しておきます。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Shostakovich Piano Concerto No 2
Paganini Violin Concerto No 2, Third Movement (‘La Campanella’)
Ravel Tzigane
Sarasate Zigeunerweisen
Berlioz Act Five from ‘The Trojans

Valery Gergiev conductor
Leonidas Kavakos
violin
Alexander Toradze
piano
Ekaterina Semenchuk
Didon
Sergei Semishkur
Aeneas
Ed Lyon
Hylas / Iopas
Lukas Jakobski
Panthee / Narbal
Claudia Huckle
Anna
Duncan Rock
1st soldier
Gary Griffiths
2nd soldier
Grace Durham
Ghost of Cassandre
James Platt
Ghost of Priam
Szymon Komasa
Ghost of Chorebus
Rick Zwart
Ghost of Hector
London Symphony Chorus
London Symphony Orchestra


前半は、ガラらしく、ピアノとヴァイオリンによる華やかでお馴染みの曲ばかりを集めて、それなりにわかりやすい盛り上がり方となりました。


ショスタコーヴィッチのピアノコンチェルトを弾いたのはAlexander Toradzeという禿げ頭のおじさんで、私はこの人でラフマニノフ3番を聴いたことがあるのですが、安定した職人芸で手堅いけど、なんか力が入ってない感じでぱっとせず。


ヴァイオリンのレオニダス・カヴァコスはロンドンではしょっちゅう出てるので、いつか聴きたいとずっと思ってるけど、そういうのに限って行かないじゃないですか? なので、やっと生で聴くことができて嬉しいです。特に、これだけの腕前の人が弾くチゴイネルワイゼンは聴き応え充分。


カヴァコス、写真から想像してた容貌とは違い、長身で意外にすっきりして整った顔つきなんだから、すっきり散髪してヒゲそって、ばりっとしたスーツを着ればなかなか良い男だろうに、わざと格好悪く見せようとしてるみたいな時代遅れの長髪にださい眼鏡と無精ひげにだぶだぶのチャイナ柄のシャツ、、。

演奏も、細かい動くが上手ですごいテクニックを持っているのに、惜しいことにショーマンシップ不足で、ひょろっと突っ立って淡々と弾くだけ。あまり派手なアクションするのも嫌いだけど、これでは顔も体も表情が乏し過ぎ。ビジュアル面も大事よね。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


後半はコンサート形式のオペラで、ベルリオーズの大作トロイヤ人の第五幕。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

有名歌手は全く出てないので一流のパフォーマンスは望めないだろうと期待は低かったのですが、

案の定、エネアス役のテノールSergei Semishkur は響かない硬い声で聴いてるのが辛いくらいひどくて・・・むっ


でも、ダイドー役のメゾソプラノEkaterina Semenchuk が登場したら、一気に水準が上がり、艶のある美声にうっとり。しっかりものにしてる役のようで、彼女だけ暗譜で余裕の演技付き。彼女を聴けただけでも行った甲斐がありました。彼女のアムネリスやエボリ、さぞや素敵でしょうねえキスマーク


終盤うんと盛り上がったのは彼女のおかげです。


最後は全員からお決まりのハッピーバースデートゥーユー音譜と花束ブーケ1がマエストロに捧げられましたが、ゲルギエフ先生ったら、もっと嬉しそうな顔で大袈裟にしゃしゃり出てもいいのに、やけに謙虚だったこと。あちこちでお祝いガラやってもらってうんざりしたんだろうか?


代わりに、誕生日が9日しか違わない私がご相伴にあずかって気分良かったので良いんですけどね。ありがとうございました。


出演者はぱっとしなくても、客席は身なりも立派な招待客が多くて、いつもとは違うおハイソな雰囲気が漂ってました指輪。音楽界に貢献なさってる富豪チェスキーナ洋子さんも久し振りにお見掛けしました。

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<26th May Sun>

3連休の真ん中。寒さが緩んで好天気だったけど、家でゆっくりできて、あれこれ片付き、やっとドンカルロもアップできます。明日はまた湖上の美人ですけど。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

5月4日、7日、11日と3回観たんですから、今更ですが、ヴェルディのドンカルロの感想を書いておきます。

ストーリーやオペラについては以前の記事(→こちら )をご覧下さいですが、


要するに、


王冠116世紀に絶大な権力を誇ったスペインの国王フィリッポ2世の息子ドンカルロと後妻エリザベッタ妃とのラブロマンスをでっちあげたシラー原作のスケールの大きなオペラで、2008年にROHで初登場して以来、同じプロダクションでNYメト等あちこちの大歌劇場をたらい回しされてて、ROHではこれが2回目のリバイバル。日本でもご覧になりましたよね? 


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


軽い乗りのベルカントオペラとヴェルディの重厚な歴史オペラを比べちゃいけないけど、ROHで並行して上演されてるロッシーニの湖上の美人よりは内容も音楽もずっと深くて優れた名作キラキラ


私はこの5年間でこれを10回くらい観てますが、いつも豪華歌手をずらっと揃えられないしょぼいROHには珍しく、今回はなかなかの顔ぶれでした。・・・当初の予定としては・・。


でも、嗚呼、そうは上手くいかないもので、やっぱり降板騒ぎばかりが話題になってしまいましたむっ


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Director Nicholas Hytner
Designs Bob Crowley
Lighting design Mark Henderson
Movement Director Scarlett Mackmin
Fight director Terry King

Conductor Antonio Pappano
Don Carlos Jonas Kaufmann
Elizabeth of Valois Anja Harteros/Lianna Haroutounian
Rodrigo, Marquis of Posa Mariusz Kwiecien
Princess Eboli Béatrice Uria-Monzon
Philip II Ferruccio Furlanetto
Grand Inquisitor Eric Halfvarson
Tebaldo Dušica Bijelic
Count of Lerma Pablo Bemsch
Monk Robert Lloyd
Flemish Deputy Michel de Souza
Flemish Deputy Ashley Riches/Daniel Grice/ZhengZhong Zhou/Jihoon Kim/John Cunningham
Voice from Heaven Susana Gaspar

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ロンドンのオペラファンにとっては、今回やっと箱ふぐポポ(マリーナ・ポプラフスカヤ)から開放されるということでやれやれと安堵だったのですが、しかし、出てくれる予定なのがアーニャ・ハルテロスということで、「本当に出てくれるんかな? 多分駄目よね」、と半ば諦め気味でした。

そしたら、案の定、2月末に「7回出るって予定だったけど、3回だけにするわ」、とわがまま仰ってガーン

でも、結局、実際に出てくれたのはリハーサルと初日だけで、2回目以降は扁桃腺炎と言う理由でトンズラ走る人。ご主人がドイツで病気らしいのですが、だったら最初から出るって言うんじゃない!等々ROHのサイトで盛り上がりました(→こちら )。
パッパーノ大将がこの頃に「この頃の歌手は簡単にキャンセルし過ぎる」、と怒ってたのも、彼女のせいであるところも大きいに決まってます。本当に人騒がせ。 

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

しかし、たしかに、ハルテロスが出るって言わなかったら他の有名なソプラノを引っ張ってこられたかもしれないのにと腹が立つものの、冷静に考えれば、ROHとは相性が悪いのかキャンセルばかりしてるバーバラ・フリットリでも出てくれない限り、可能性が高いのはポポ嬢だとロンドンでは誰しも怖れているので、それを阻止できただけでもハルテロス嬢に感謝しないといけないんでしょうね。ありがとう。


このキャンセルの女王様、この1、2年で4つもキャンセルして(ラ・ボエームと修道尼アンジェリカは全公演、オテロとドンカルロは一部)、さすがのROHも堪忍袋の緒が切れたに違いなくてむかっ、もう2度と呼んでもらえないでしょうが、そうだとしたらとても残念。だって、やっぱり上手だったんです、今回のドンカルロも。

私が聴いたのは初日だけですが、出だしが少々不安定だったものの、それすらスリリングだったし、声量もあって、とにかく魅力的な歌唱でした。すらっとして気品のある容姿も王妃役にはぴったりだし。一回聴けただけでもラッキーなのはわかってるけど、せめてもう一度出て欲しかったです。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  
     代役エリザベッタはグーアップ                   代役エボリはブーダウン 

代役のリリアンナ・ハルトニアンが最初に登場した日のことは速報した通り(→こちら )、無名のおばさんだけど張りのある美声で、足を引っ張ることなく大役をこなし、少し余裕の出た2度目は演技もリラックスして、なかなか良かったです。長身細身首の長いハルテロス嬢と比べると、余計ずんぐりむっくりに見えてしまったのは不運ですが、この人も聴けて嬉しかったです。


同じ代役でも、大失望だったのは、エボリ皇女のベアトリス・ウリア・モンゾン。 名前すら聞いたことなかったものの、4月のOpera Awardにノミネートされてたし、すごく期待してたのに、なんですか、あの全く魅力のない声は。他の有名歌劇場でこの役を歌ってるらしく演技は堂に入って上手だったけど、彼女が歌っている間は退屈なので、録画で観るのであれば彼女の部分は早送りします。
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問題含みの女性陣に対し、男性軍はとても充実してました。あの人気実力ともに今ナンバーワンのカウフマンがタイトルロールなのにかすんでしまう程、皆さん素晴らしかったクラッカー

いえ、ヨナス・カウフマンももちろん凄く良かったんですよ。そんなに好みじゃないとは言え、絵になる美男子だし。でも、先回も彼だったので、私にとっては新鮮味に欠けたし、テノールなのにまるでバリトン声の彼、やはり本物のバリトンに対しては分が悪い。因みにドンカルロはもう一人いて、カウフマンが出ない最後の2回はロベルト・アロニカでしたが、はなから興味なし。

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今回一番楽しみだったのはロドリゴ役のマリューシュ・キフィエチェン(最近はクヴィエチェンって呼ぶのかな、ポーランド人って発音が難しいからいやだわ)でしたが、期待以上の素晴らしさで、朗々とした声がよく伸びて、先回までのサイモン・キーリーサイドに声では勝ったと思います。演技はちょっとあっさりし過ぎて、サイモンの方がやっぱり役者が上だけど。キフィエチェンはROHのドン・ジョバンニの中でも私にとってはナンバーワンだし、あの朗々とした声がきっととても好きなんでしょう。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
低音に魅力は感じない私ですから、声が特に好きなわけでもなく、プレミエからずっとこの役なので嫌という程聴いて飽きてる筈なのに、フィリッポ2世のフルッチョ・フルラネットは歌も芝居も実に見事。何度聴いても感心で、低音歌手の良さを認識させるべきオペラの真髄は今回もまたフルラネットでした。
・・・そろそろ違う歌手で聴きたいけど。

というわけで、ハルテロスがキャンセルしたこともあり今回は3回で打ち止めましたが、この4時間半近い大作をまじかでたっぷり聴けて充分満足。

同じベルディでも、ドミンゴすら出てたのに観客の反応は冷めてたナブッコに比べると、全ての面でずっと盛り上がって、
パッパーノ大将もご機嫌でした。



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<24th May Fri>

また真冬になってしまったロンドン。思い切り寒くて、健康には自信のある私も珍しく風邪気味で、咳と鼻水で苦しんでますカゼ。熱はないので普通にしてますが(但しジムに行っても運動はせず、ジャクチであったまったりデッキチェアでお昼寝)、昨日一昨日のコンサートとオペラの最中に咳しないようにするのが苦しかったです。今週末はバンクホリデーの3連休ですが、月曜日にオペラに行く以外は家でおとなしくしてよっと。

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昨夜(23日)、ロッシーニの湖上の美人の3回目に行ってきました。(初日の様子は→こちら 。セット写真もあり)


17日の初日、20日とも病欠した南アテノールのコリン・リー、どこが悪いかわからないけど、両日ともキャンセルの発表が当日の午後でした。ってことは、ギリギリまで迷ったってことだから、治る見込みはあるわけで、今日こそ出てくれるといいがと祈ってましたが、でも、27日の収録に備えて今日も安静にしてんのかな、と半ば諦めてたところ、やっと出てくれました。


おとめ座La donna del lago London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


Director


John Fulljames

Set designs Dick Bird
Costume designs Yannis Thavoris
Lighting design Bruno Poet
Choreographer Arthur Pita

Conductor Michele Mariotti
Elena Joyce DiDonato
Uberto Juan Diego Flórez
Albina Justina Gringyte
Serano Robin Leggate
Malcolm Daniela Barcellona
Douglas Simon Orfila
Rodrigo Colin Lee
Bertram Pablo Bemsch
Un Bardo Christopher Lackner



コリン・リーはROHによく出てくれるので何度も聴いたことがあり、今日は病み上がりのせいか、出足は不安で絶好調とは言えなかったし、テノールには珍しい低音も出さなくちゃいけないのにほとんど聴こえないくらいで、その点は代役だったマイケル・スパイヤーにうんと劣るけど、「えーい、テノールは高音が出てなんぼじゃ~DASH!」、とばかり高い部分は張り切ってくれました。


力強くスコーンと突き抜けた声の素晴らしかったこと!爆弾


代役君スパイヤーの時に感じたフラストレーションによる胸のつかえが一気に取れました。 コリンの高音とスパイヤーの中低音ががっちゃんこしたら理想的ですが、ここはやっぱりテノールにとっては命の高音安定度でコリンの勝ちアップ

27日の収録の日は、フローレス王子をも吹っ飛ばしてくれるくれることを祈りましょう。


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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


しかし、そのフローレス王子(今回は国王役なので王子と呼んじゃまずいわね)、相変わらずの快進撃なので、負かすのは無理かも。何度聴いても簡単に、しかも声量たっぷりでコロコロ転がる声は、もう神業クラッカー 

まさにフローレスあってのロッシーニで、名作とは言えないこのオペラも彼のおかげで日の目を見るわけもんね。


私の席からは客席が見渡せるので、彼の声が響き渡っている時に、皆の「ほ~っ!」、という雰囲気を感じると、更に感動が増します


王冠1スコットランド国王役で、最後はぷっと吹き出してしまうほど大袈裟なタータンチェック衣装に身を包み、長くて重そうなガウンを上手くあしらえなくてモタモタ四苦八苦する姿が可愛かったわあニコニコ

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


二人のテノールの競演も聴き応え充分な上にズボン役のダニエラ・バルチェローナもますます冴えだけど、このオペラはやっぱりエレーナ役が中心なわけで、最後の驚異的なコロラチューラのアリアで毎回見事に締めくくるジョイス・ディドナートのテクニックと貫禄は抜群。


彼女が最大の喝采を浴びるのは当然ですベル


あ、でも、フローレスったら、妬いてるのか、後ろでアカンベーしてる?にひひ (クリックで大きくしてね)

             


   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



最後のアリア以外は全くお馴染みがなくて初日は退屈だったこの駄作オペラも、3度も聴いてるうちに耳に慣れてきて、ロッシーニらしい良さが段々わかってきました。ほぼ突っ立って歌うだけのコーラスが全てつまんないけど、素晴らしいソロの四つ巴(ディドナート、フローレス、バルチェローナ、リー)のおかげで、ドンカルロにも匹敵する高い水準のパフォーマンスになりましたキスマーク こんな凄い出演者のオペラが二つ重なるなんて、ROHじゃ滅多にないから、まさに5月は予想通りのシーズン最高潮。


コリンもいつもの実力が出せれば、映画館で生中継される27日はもっと盛り上がって、この公演のピークになるでしょうから、とても楽しみベル


あ、こっちを優先しちゃったけど、ドンカルロのまとめレポートがまだだわね。



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応急処置の着物お出掛け

テーマ:

<21st May Tue>


まだ今月は一度も着物を着ないうちに20日が過ぎてしまい、これではいけないと、昨夜のオペラ「湖上の美人」で着ることにしました。


いつものように鏡もない会社の会議室で着付けしてたんですが、さあ帯を締めようという段階になって、


あ~っ、無い! 帯締めが! 叫び


忘れてもうた! アホ~えっ


昨日はムスメが遊びに来てて余裕がなかったので大慌てて支度したのがいけなかったんだな。


着物と帯はすぐに決まっても、帯揚げと帯締めを選ぶのが一番時間が掛かるので、急ぎながらも特に帯締めを散々迷って決めたのに・・・。(と言いながら、実はどれにしたのか覚えてないのが不思議、というか、ついに年のせいで脳みそがどうかなっちゃったの、私?)


で、仕方ないので、諦めてまた洋服に着替えようと着物を脱いだのですが、


着物の時はトーチャンが駅まで車で送ってくれるとは言え、折角重いのに一式運んで来たんだし、そんなに簡単にギブアップしてどうする!、と思い直し、


結局、肌色の帯揚げを丸めて帯締め代わりにし、小物が包んであった紫色の風呂敷を帯揚げに。大慌てだったので、ひどい着付けですが。


もちろん、こんなこと日本では絶対できないでしょうが禁止


えーい、ここはイギリスだ、わかる人はいないから、これで行っちゃえ~DASH!


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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

と、思ったら、


なんと、


こんな日に限って、日本人の団体と思しき初老のお金持ちそうな人たちが凄くたくさんいたんです・・・。


ゲッ、まずい・・・ガーン


ひっそりとしたテラスで写真を撮り、トイレではおば様方とは目を合わせないことにしよう。ロビーでも日本人がいないことを確かめて、ご一緒した方にワインをご馳走になりました。


こんな妙な姿をご披露するのも憚られるんですが、着物お出掛けはこれまでブログで全て記録しているので、これも海外ならではの笑い話として載せてしまいましょうべーっだ!


帰宅してから撮った写真では、せめてちょっとましに見えるよう、ブローチを付けてみました。


この単衣のグレー掛かった青い紬は私の大好きな色。日本で着物仲間から頂いたものですが、オペラハウスで着るには地味ですが、こないだの誕生日パーティの赤いレースのミニドレスで羽目を外した反動でしょうか(→こちら )。


いつも違う帯を合わせていますが、今回は二十歳の頃に親に買ってもらった生成り色のキャンバス地のようなモダンな柄の帯にしました。


というわけで、今まで色んな小物を忘れて、その場しのぎの代用品で済ませていますが(例えば、襟芯と帯板は新聞紙、帯枕は脱いだ服とスカーフ或いはストッキング)、今回のように外から見えてしまうものを誤魔化したのは初めてかも。


やっぱり、1ケ月でも着物を着ないと、細かいことを忘れてしまうってことでしょうから、なるべく機会を逃さず着ないとね。今年は当然回数がとても少なくて、まだ13回だし(→こちら )、これでは最低記録確実ダウン


と、反省する端から、明日のコンサート(バービカン)も明後日のオペラも洋服の予定って、だちかんがね(名古屋弁で「駄目じゃないのよ」という意味)。




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