<9月28日(水)>


異常な暑さのロンドンですがメラメラ


さっきロイヤルオペラハウスのファウストから帰って来たんですが、撮ったばかりのグリゴーロ君の動画をちょっとだけアップしときます。



あらっ!、今日は珍しくガウン着てカーテンコールなのね目


きゃーっ! 脱ぎはじめたわ~ラブラブ!


・・・なんだ、裸になるんじゃなくて、Tシャツ着てんのか・・・むっ


イタリア語で「チャオ、お父さん、お母さん」だってにひひ


そうよね、一昨日はオペラ出演をキャンセルしたくらい具合が悪かった筈なんだから、ご両親も心配なさったに違いないもんね。今日はあちこちの映画館で生中継されたから、きっとイタリアでお父さんお母さんも息子の晴れ姿をご覧になってらしたことでしょうチョキ


ロンドンへのサービスも忘れない気配り青年のグリゴーロ君、後ろを向いたら ドキドキLONDON





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9月24日の土曜日、ファウストの3回目の公演(私は2回目)に行ってきました。


オペラの内容やプロダクション、過去の歌手については過去の記事(→こちら )をご覧下さい。


4回分確保してあり、ストールサークルの片側は閉鎖されてるので毎回ほぼ同じ席なのはつまんないですが、この豪華な顔ぶれを、指揮者を斜め前から見るような舞台横の席で(セットはかなり見切れるけど)、しかも僅か15ポンドで観られるのは、世界で一番恵まれたオペラ環境かも。(但し、超人気のこのセクションの席を取るためにちょっとランクが上のROHフレンズになる必要があり、それが高い!)


角度は同じでも、カーテンコールの動画は前回よりもズームアップで撮ってみましたので、一番下でご覧下さい。特にグリゴーロがはしゃいで「I love you all!」と投げキッスしてるのが可愛いの。


  オペラ三昧イン・ロンドン


オペラ三昧イン・ロンドン

Composer Charles-François Gounod
Original Director David McVicar
Revival Director Lee Blakeley
Set designs Charles Edwards
Costume designs Brigitte Reiffenstuel
Lighting designs Paule Constable
Choreography Michael Keegan Dolan
Revival choreography Daphne Strothmann


Conductor Evelino Pidò
Faust Vittorio Grigolo
Méphistophélès René Pape
Marguerite Angela Gheorghiu
Valentin Dmitri Hvorostovsky
Siébel Michèle Losier
Wagner Daniel Grice
Marthe Schwertlein Carole Wilson


オペラ三昧イン・ロンドン      オペラ三昧イン・ロンドン

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わんわん有名な4人の中では、ファウスト役の若きイタリア人テノールのヴィットリオ・グリゴーロが抜きん出て素晴らしいと思いましたラブラブ! ほとばしる若さととエネルギッシュな身のこなし、楽々と出るバカでかい声(←最大の誉め言葉よ)だけでなく、マノンの時は声だけに頼って硬い直球しか投げられなかったけど(それだけでも凄いけど)今回はメリハリのついた変化球歌唱で、さらに細やかな演技(特に目が目)素晴らしくて、好感持てるハンサム君だし、全ての面でまさに待ちわびたセンセーショナルなテノールの出現!クラッカー


オペラ自体の出来は無駄も多くて退屈な部分もあるので、そんな時は4回も観るのは苦痛かも、と思うのですが、グリゴーロが歌ってる間は、「彼を聴きにくるだけでも価値あるから、よし全部来ようっとDASH!」、と握りこぶしでしたもんね、私ドキドキ


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ペンギンでも、居並ぶスター歌手の中でもグリゴーロが特出してたと思ったのは、やっぱり私がテノール好きだからなのかもしれなくて、トーチャンはルネ・パーペが一番と言ったし、先入観のない知り合いはきっぱりホロが良かったと仰ったんですよね、これが。(ホロというのは勿論ロシアの銀髪男ディミトリ・ホロストフスキーのことで、ファンの皆様は愛を込めてディーマと呼んでますが、このブログでは素っ気無くホロと呼び捨ててます)。


まあ、たしかにホロはこの日絶好調で、初日よりも声も出てたし、嫌というほど聴いた中でもベストのひとつだったかもしれません。


しかし、ホロさんよ、自分の都合で出演日を変更しないで欲しいわ。10月4日はホロが出なくて、ROH若手アーチストの可愛いチャイニーズ・バリトンのZhengZhong Zhou君が大抜擢されたので切符を買ったのに、いつのまにかホロに変ってるじゃないのむかっ ホロの都合でそうなったに違いなくて、その変更に喜びこそすれ怒るのは私と 君の親戚だけだと思うけど、ひどいわ。(一方で10日はホロが出ると言って切符を売っておいて 君に変更になったので、これには怒り狂うホロ・ファンが続出でしょうよ。


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おとめ座しかし、傲慢に変更(キャンセルを含め)してしまうという点では、アンジェラ・ゲオルギューの右に出る者はいませんよね。つい最近も、「来年のラボームに夫アラーニャと一緒に出ることにしたわ」、とのたまったそうですよ。きっと来年6月のROHのことでしょうが、そうだとしたら、ちょっと、、それってあんまりじゃない? だって、出る予定だったのはバーバラ・フリットリよ。フリットリ嬢が「フィガロの結婚」以来4年ぶりでROHに来てくれるからすんごく楽しみにしてたの、なんてこった!


アンジェラは自分がROHの女王様だと思ってるみたいだから、上手で美人の他のソプラノはROHから追い出そうとしてるんじゃないの? ったく、ひどい女だわ。「もうアナタとは一緒に歌わないわ」と言い続けてたのはアンジェラの方らしいので、また共演できるのをきっとアラーニャは喜んでて、それはそれでアラーニャが幸せになれるのならファンとして嬉しいけど、そういう変更は大した歌手が予定されてない時にして下さいよねパンチ! それに、くっついたり離れたりしてるお二人さん、共演したら又お互い嫌なところが鼻について、折角仲直りしたのにまた破局かもしらないから、ちょうど今みたいに同じファウストをロンドンとパリでお互い違う相手とやるってのが無難じゃないの?


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ルネ・パーペはこの日ちょっと精彩欠いてたかも。いつもの深くとどろくような低音の迫力がなくて、声量ですらホロに負けてたくらい。これなら、普通に上手なバスバリトン並で、天下のパーペはこんな筈じゃないわよね。

それに、この役はプレミエの時のブリン・ターフェルが大袈裟なふてぶてしさと茶目っ気で強い印象を残してるので、それに比べるとパーペはダンディだけどあっさりし過ぎかな。でも、ブリンの真似する必要はなくて、パーペはパーペのスタイルを確立すれば良いわけだから、あと2回観れば私もパーペらしい大人の悪魔キャラに慣れることでしょう。因みに、この日は大切な女装シーンでヴェールがティアラに引っ掛かってなかなか外せず、ハラハラしました。
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しかし、カーテンコールのホロの仏頂面はなんだ! 珍しく私が褒めてあげたってのに。今日はやけに気合の入った死人メークだったから、ニコニコするのに抵抗があったのかしら? 

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有名な4人以外も上手で、「スター4人ってどの4人だ?」、とトーチャンにも知り合いにも尋ねられたくらい、シーベル役のロシエも隣のおばさん役のウィルソンも、兵士役のグライスも文句なし。本当に隅々までレベルの高いパフォーマンスでした。


良かったのは歌だけではなく、エログロ好みのマクヴィッカーらしいお下劣なダンス・シーンも素晴らしく、日本人のケイコさんも大健闘だったし、ソロの男性ダンサーもすげーハンサム。


ファウストに次に行くのは28日。この日は大スクリーンで生中継されるので、皆さん更に張り切るでしょうから、楽しみです。



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<9月25日(日)>

昨日の土曜日はトーチャンとオペラを観に行ったのですが(ファウストの2回目)、その前に最近オープンした巨大ショッピングセンターに行ってみました。予想通りの凄い人出に何度もお互いを見失って疲労困憊でしたがなんとかトーチャンの服も買い、すぐ隣にあるオリンピック競技場建設工事現場もはじめて垣間見られて面白かったです。このショッピングセンターは会社から地下鉄3つなので、自分のものは退社後に寄ってじっくり選びましょう。

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5連チャンの4日目であり2回行ったChristrian Gerhaherを挟んだ9月21日、Wigmore HalにカウンターテナーのLawrence Zazzoを聴きに行きました。


オペラ三昧イン・ロンドン       オペラ三昧イン・ロンドン


オペラ三昧イン・ロンドン
前日締めたグリーンの博多帯(→こちら )を頂いた同じ方からプレゼントして頂いたもう一本の帯を使おうと、2夜連続で着物にしました。

お母様が若い時にお使いになったものだそうですが、帯黒地の帯は何本あっても重宝するし、鶴、蝶々、花などがデザイン化されたこのモダン・レトロの名古屋帯はやわらかもの(染め)にも紬(織り)にも合いそうです。


手持ちの中の相性の良い着物が何枚も思い浮かびましたが、今日は雪輪柄の甘~いピンク色の単衣の紬で。


地味な格好の爺さん婆さんの多いWigmore Hallでは場違いだろうとは思いつつ、昨日と同様のすっきり洋服感覚が続くのもつまらないので、この着物らしい組み合わせにしたのですが、目を細めて「素敵ね」と声を掛けて下さった老婦人が昨日よりうんと多かったのは意外というか当然というか・・。喜んで下さる方がいるのであれば、今後はWigmore Hallにもなるべく綺麗な色の着物で行こうかしらん?

尚、これが今年35回目の着物お出掛け(一覧は→こちら )だったんですが、このペースでは50回に達しそうもないですね。まあ無理に頑張ろうとは思ってないのですが、10月はお琴弾く機会も2回あるし、結構回数いくかも。



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Lawrence Zazzo countertenor

Classic Opera Company

Ian Page conductor


全てMozart

Intrada and ‘Jam pastor Apollo custodio greges’ from Apollo et Hyacinthus

‘Ombra felice ... Io ti lascio’

Symphony No. 10 in G K74

‘Venga pur, minacci e frema’ from Mitridate, re di Ponto

‘Perchè tacer degg’io and ‘Al mio ben mi veggio avanti’ from Ascanio in Alba

Symphony in D K81

‘Vadasi ... Già dagli occhi il velo è tolto’ from Mitridate, re di Ponto



オペラ三昧イン・ロンドン
テーマはモーツァルトのオペラの中のカウンターテナーのアリアですが、あまり数はないらしく(なのでアンコールはヘンデルだった)、有名なのはミトリダーテのファルナーチェ役だけであとは超マイナーなのが多かったです。

で、さすがモーツァルト、客の入りの悪かった英語の現代曲ばかりだったZazzoの今年3月のリサイタル(→こちら )に比べれば、満席ではないもののかなり埋まってました。ゲルハーヘルのリサイタルのような特別な雰囲気はなかったですが。


安定した実力のカウンターテナーらしく手堅いテクニックをご披露してくれて期待通りレベルの高いコンサートでしたが、ザッゾとしては絶好調とは言えなかったかもしれなくて、低音がところどころ地声になってしまったし、高音もベストの時ほどの響きがなかったような。私は折角最前列のほぼ真ん中の席だったのに、オけと一緒なので歌もカーテンコールもザッゾがずっとえらく隅っこにいたのも残念。

終了後、恒例のグリーンルームにも行きませんでした。オケが出る日はそこが着替え室になったりすることが多いので。




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<9月23日(金)>

昨日で5連チャンは終わり、今日は久し振りに早く帰宅。明日はまたオペラ観に行くんですが(ファウスト2回目)、ムスメが独立して淋しがってるトーチャンを月曜に続き又連れてってあげます。優しい妻だなあ、私は。私ばっかり遊び歩いてちゃ申し訳ないですもんね、さすがに。オペラの前にショッピングでもして、トーチャンに服でも買ってあげよう。 いつもおさんどんしてくれてる御礼。

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                                     カメラ写真はクリックで拡大


最近、友人から帯を2本プレゼントして頂きました。里帰りの際に実家のお母様と叔母様がそれぞれお使いになった帯を下さったのですが、わざわざ日本から持って来て下さったことに感謝するためにも、なるべく早くそれでお出掛けした姿をご覧にいれなくては、ということで、火曜日と水曜日に連チャンで両方の帯を使いました。


オペラ三昧イン・ロンドン     オペラ三昧イン・ロンドン


まずは9月20日のWigmore Hall。鮮やかなグリーンの博多帯ですが、、横柄に織ってあるのが珍しいでしょ。


帯が主役ですから、着物は紺色の無地でさっぱり洋服感覚にし、柄のうちの一色と同じオレンジ色の縮緬の帯揚げをアクセントにしてグリーンをより引き立てて、帯揚げはベージュでおとなしく、渋いWigmore Hallの雰囲気にも合う地味さにもしたつもり。


オペラ三昧イン・ロンドン     オペラ三昧イン・ロンドン


当日券を買いに来てたROH若手アーチストの中国人バリトンZhengZhong Zhou君夫妻を見つけたので、声掛けてツーショット。彼はファウストでホロ(ディミトリ・ホロストフスキー)が出ない日に代わりに歌うことになっていて、それはもちろん今までで一番の大役ですから、「大丈夫かな~、まだちょっと無理じゃないのかな~ガーン」、と実はかなり心配なんですが、怖いもの見たさ可愛い彼の晴れ姿を見ようと切符を買っておいたつもりだったのに、彼と話してたらなんとその日は彼じゃなくてホロが出ることがわかり、「応援に行くから頑張ってね」と言った手前引っ込みがつかなくなって焦りましたわ・・・。

むっおかしいなあ、たしかその日はZhengZhong君が出る筈だったのに。ホロがその日も出るからって言い出したのかしら、それとも私が慌ててて間違えたのかしら? いずれにしても、凄くがっかりダウン。 こうなったら、ホロが病気で倒れるように祈るわ(いつものことかもべーっだ!・・・。って、冗談、冗談)。


音譜ドイツ人バリトンのChristian Gerhaherがシューベルトの歌曲美しき水車小屋の娘Die schöne Müllerinを休憩なしで、何箇所で語りも入れて(これは初めて聴くスタイルだ)一気に歌ってくれたのですが、年末年始にROHのタンホイザーの友人ヴォルフラム役で褒めちぎられたゲルハーヘル、期待通りに再びソフトで温かい美声を聴かせてくれて、うっとり聞惚れましたラブラブ。バリトンにしとくには勿体ないような繊細な声だから、ちょっと頑張って高い音が出るようにしてテノールに転向してくれたらいいのにぃ。


オペラ三昧イン・ロンドン
水車小屋の娘はボストリッジ博士バージョンが頭にこびりついてるので、最初はちょっと違和感あったけど、声質的にボストリッジ博士よりメリハリのある歌唱で、ネイティブなドイツ語の語りの演技もさすが。プログラム買わなかったので、語りはなんだったのか不明だけど、あの声だからドイツ語もなんて美しいのっ!


この後、一日おきに冬の旅Winterreiseと白鳥の歌Schwanengesangも歌うのですが(私は22日の冬の旅にも行きました)、切符はずっと前から売り切れてて人気の程が伺えるし、Wigmore Hallには期待に満ちた只ならぬ雰囲気が漂ってました。

     オペラ三昧イン・ロンドン

                                   ピアノ伴奏はGerold Huber



オペラ三昧イン・ロンドン

コンサート終了後はすぐ後ろのグリーンルームに行って写真を撮らせもらおっと。

10年前までWigmore Hallを長年仕切った前任支配人のWilliam Lyne氏もいらしてました(暖炉の上に肖像画がある)。

   オペラ三昧イン・ロンドン     

で、ゲルハーヘルと一緒にさあ写真を撮ろうとポーズ取った時に、なんとバーナード・ハイティンク御大が部屋に入ってらしたので目、ゲルハーヘルは私そちらに飛んで行ってしまい(当然だ)、写真は撮りそびれてしまいました。


でも、いいの。代わりにハイティンク先生に図々しくツーショットお願いしたら快く応じて下さったので大満足ラブラブ!。その場の雰囲気さえ変ってしまう大指揮者の存在感は凄くて、震えてしまいました、私。

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ということで、ゲルハーヘルの美声を二晩とも最前列で堪能できて、幸先よいコンサート通いのシーズン幕開けとなりましたクラッカー


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<9月22日(水)>

日本の皆様は台風で大変でしたね。私は小さい時に伊勢湾台風を経験してます。

天災のほとんどないイギリスで安心して暮らしてる私ですが、日曜からの観劇5連チャンが終了DASH! 後半3つはコンサートだったので早く終わりそんなに大変じゃなかったとは言え、着物も3回着たし、仕事が忙しい中全て無事に行けてやれやれ。

で、書くことが又溜まったわけですが、あらたに書いてアップする余裕はないので、前から準備してあった「えーっ! 何を今更」的な以前の観劇記録で失礼します。

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                            カメラクリックで写真は拡大


1ケ月以上も前に観たバレエのことを今更アップするのも気が引けるんですが、バレエには滅多に行かないんだし、しかもロシアはサンクトペテルブルグから遥々来てくれたんだし、良い写真も撮れたし(容貌の貧しい人の多いオペラと違い、バレエダンサーは当然ながらほっそりして美しい)、そして自分が老後に「ああ、そうだった、こういうのも観たんだったわ」、と老眼しょぼつかせながら(これは今でもそうじゃないの?)楽しむために書いてるブログだから、1ケ月くらい遅れたくらいいいじゃないのさ。


そして、なによりも、世界的に有名なウリアナ・ロパートキナUliana Lopatkinaをまじかに観られたんですもんね。7月に観た白鳥の湖はすでにアップ済みですが(→こちら )、今回はあと2回観たのをまとめて記録に残しておきます。


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1アンナ・カレーニナ Anna Karenina


まず8月10日に観たのは言わずとしてたトルストイの名作で、政府高官の妻アンナが若い将校に入れあげた挙句、線路に身を投げるという悲恋物語ですが、原作通りには時間的にも心理描写的にも無理なので、あちこち端折ってエッセンスだけになっていてすっきりした展開です。


私のバレエ鑑賞は体操競技観戦と似たようなもので、くるくるピョンピョンしてなんぼ、エネルギッシュなアクロバット的要素が一番楽しんでいるようなので、こういう芝居的要素の強い内容は苦手かもと心配してたんですが、そこはロパートキナのきめ細やかな演技と人妻の恋する悦びと苦悩を全身で表現してアンナになりきってる超一流の芸に感動しました。しなやかで上品で、すんごく素敵ドキドキ


本この小説はたしか中学生くらいの時に読んだきりだけど、多少は人生のキビもわかる歳になった今また接したらきっともっと楽しめるに違いないわけで、このバレエを観てあらためてじっくり読んでみたいなと思ったのですが、私にとってはもうアンナのイメージはロパートキナよ(読みながら想像するアンナ・ロパートキナは薄化粧で、足を高く上げたりしたりしないですけどねにひひ)。


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浮気相手のヴロンスキー役のユリ・スメカロフも若くてチャーミングで踊りも上手。こういう静かな動きの方が難しいと思うんだけど、ロパートキナと二人で熱く踊り演じて素晴らしいパフォーマンスでした、ラブラブ


かのアンナ・パヴロワのために創られたバレエで、作曲は彼女のご主人だそうですが、一見ミスマッチなモダンでちょっと前衛的な音楽が不思議にドラマチックでなかなか良かったです。セットも、大きな汽車が出てきて、力入ってましたわ。オペラ三昧イン・ロンドン

          オペラ三昧イン・ロンドン

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時計そして、

しっかりした原作に基づくリアルな登場人物のシリアスな物語にぐっと来た3日後、今度はいかにもバレエらしく荒唐無稽で感情移入など不可能な軽薄なヤツを観に行きました(いえ、もっと理解すれば深い味わいがあるんでしょうけど)。


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2バヤデーレ La Bayadere


どんなお話かは以前の記事をご覧頂くとして(→こちら )、要するに、オペラのアイーダに似てるんですが、エジプトをインドに変えて、王様の娘と愛する女性の間で節操なく二股掛ける男性版「お金&パワーと愛とどっちが大事よ?」のお話。アイーダのラダメスは一貫して愛を貫くけど、このバレエのソロスって・・。まあ、アホらしい内容については四の五の言わず、エキゾチックな設定を楽しみましょう。


音楽 Ludwig Minkus

振付 Marius Petipa


Nikiya(貧しい巫女) Uliana Lopatkina

Gamzatti(金持娘) Anastasia Kolegova

Solor(優柔不断二股男) Daniil Korsuntsev


ニキヤはいわば脇役なんですが、他のダンサーとは格の違う存在感と、こんな役でもけなげに全身全霊で演技するロパートキナはさすがで、まじかでみると目の表情から指先まで完璧。


でも、印象に残るのは彼女の素晴らしさだけで、他の人がぱっとしなかったのが残念。恋人役のDaniil Korsuntsevは、白鳥の湖でも王子様で出てたんですが、長身で見た目は良いんですが、大柄な体を持て余して、それなりに迫力はあるけど大味でシャープに欠け、彼のソロ場面も「マリインスキーともあろう一流バレエ団、他にもっと上手い人がいるだろうに・・」と不満が募りました。


というわけで、


ROHでのマリインスキー引越公演には、オペラの夏枯れシーズンでヒマだったこともあり4演目(白鳥の湖、ドン・キホーテ、アンナ・カレーニナ、バヤデーレ)と行き、全て至近距離でお安く観られたので満足。その内3つが私が唯一知ってたダンサーであるロパートキナで、後で考えれば、もうちょっと調べて他の人も観たかったような気もするけど、バレエにまで足を突っ込む余裕はないので、ロパートキナを堪能できたことだけで良しとしましょう。


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